映画「リメンバー・ミー」の主題歌で映画の題名にもなった曲「リメンバー・ミー」
映画内ではエルネスト・デラクルスが歌う豪華なオーケストラ・マリアッチ・バージョン、
そしてヘクターと幼いココ、ミゲルとおばあさんになったココが歌うララバイバージョン、
そしてエンドロールで流れるミゲルとナタリア・ラフォルカデのデュエットバージョンが
あります。
デュエットバージョンではスペイン語で歌われる部分がありますが、今回の和訳解説では
映画内で歌われる英語の部分だけを取り扱いたいと思います。
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歌詞と和訳
Remember me
Though I have to say goodbye
僕のことを忘れないで
サヨナラを言わなくてはならないけれども
Remember me
Don’t let it make you cry
僕のことを忘れないで
サヨナラすることに泣かないで
For even if I’m far away I hold you in my heart
たとえ遠くに行くことになったとしても君のことは心にとどめておくから
I sing a secret song to you each night we are apart
離れ離れになっている夜は毎晩、君のために秘密の歌を歌ってあげる
Remember me
Though I have to travel far
僕のことを忘れないで
遠くに旅立たないといけないけれども
Remember me
Each time you hear a sad guitar
僕のことを忘れないで
悲しいギターの音色を聞く度に
Know that I’m with you the only way that I can be
僕が君と一緒にいられる唯一の方法を覚えておいて
Until you’re in my arms again
君を僕の腕の中でふたたび抱きしめるときまで
Remember me
僕のことをおぼえておいて
「マリアッチ」って何のこと?
メキシコ音楽を語る際に絶対に登場する言葉「マリアッチ」。
一体、どういう意味なのでしょうか?
「マリアッチ」とはメキシコの音楽を演奏する楽団もしくは演奏者のことを指します。
日本ではメキシコ音楽そのもののことを意味する場合も多く見られますが、正式には
「メキシコ音楽を演奏する人たち」となります。
特につばの大きな帽子をかぶり、刺繍の施された上着に同じく刺繍の施されたズボンを
身につけているスタイルが一般的ではないでしょうか。
楽団としてのマリアッチはギター、バイオリン、トランペット、ビウエラ、ギタロンの
演奏者が必ずいて、それにフルートやアルパの演奏者が加わることがあります。
ビウエラ、ギタロンとはギターのような楽器で、アルパは竪琴のハープのスペイン語での
呼び名になります。
演奏する音楽は様々ですが、わかりやすくひとまとめに言うとすれば「メキシコ伝統曲」
もしくは「メキシコ地方曲」になります。
映画内で「リメンバー・ミー」歌う声優の紹介
「リメンバー・ミー」は映画の中で3回歌われますが、それぞれのキャラクターの声優が
代役を立てずに歌っています。
最初のエルネスト・デラクルスが歌う、豪華のショーバージョンは、エルネスト役の
ベンジャミン・ブラッドが歌っています。
2番めはヘクターが昔を思い出しながら歌うララバイバージョン。
ヘクター役のガエル・ガルシア・ベルナルが歌いますが、回想の中で幼いココも一緒に
歌う場面があります。
この幼いココ役として出演したのはリベルタ・ガルシア・フォンシという女の子ですが、
実はこの子、ガエル・ガルシア・ベルナルの実の娘なのです。
セリフはなく、歌声だけですが、父親と出演できたことは二人にとって、とてもいい
思い出になったことでしょう。
最後に歌う場面は、ミゲルが現世に戻ってきて、記憶をなくそうとしているココ
おばあちゃんにもう一度思い出してもらうために歌う、これまたバラードバージョンです。
ミゲル役のアンソニー・ゴンザレスが歌いますが、4歳のときから家族とともに
マリアッチとして歌ってきただけあって、とてもきれいな歌声を披露しています。
それに記憶を呼び覚まされたココおばあちゃんも一緒に歌いだしますが、ココおばあ
ちゃん役のアナ・オフェリア・ムルギアというメキシコのベテラン女優によって、
見事に年老いたおばあさんの嬉しそうな歌声が披露されていました。
エンディングで歌う歌手の紹介とエンドロールに出てくる写真の解説
エンディングで主題歌を歌う二人はアメリカ人のR&Bシンガーのミゲルとメキシコ人の
シンガーソングライターのナタリア・ラフォルカデです。
ミゲルはロサンゼルス出身。メキシコ系の父親と黒人の母を持つ混血です。
ナタリアはメキシコシティ出身で父親が大学教授。母親は子供向け音楽教育法の考案者で
あり、ナタリアもこの教育法で育てられました。
そんな二人が奏でる「リメンバー・ミー」はこちらになります。
ところでエンドロールの最後、残り2分の画面いっぱいにたくさんの写真が出てきます。
中央に「To the people across time who supported and inspired us.」と出ていますが、
これは「これまで私達にサポートとインスピレーションを与えてくれた人々に捧げる」と
いう意味で、写真はピクサーの関係者たちです。
「リメンバー・ミー」で死者の日に祭壇を作って亡くなった家族の写真を飾るという
メキシコの風習を知り、ピクサーでもスタッフの家族や、亡くなった仲間たちの写真を
飾るデジタルでの祭壇を作って作品に加えることにしたのでした。
写真の中にはディズニーの生みの親、ウォルト・ディズニーやピクサーの会長だった
スティーブ・ジョブやトイ・ストーリーシリーズでMr.ポテトヘッドの
声優役だったドン・リックルズ、バグズ・ライフの芋虫ヘンリックや
ファインディング・ニモでのアカシマシラヒゲエビのジャックの声優役だった
ジョー・ランフトも飾られています。
実際に彼らの写真がどこにあるのか、見つけることはとても難しいとは思いますが、
探してみるのも面白いかもしれません。
答えはこちら
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