逮捕の決め手は特殊な尿?講談社朴容疑者の偽装をなぜ見破れた?

      2017/01/14

Pocket

1月10日に逮捕された講談社社員の朴容疑者。大手出版会社のやり手エリート社員の殺人容疑と
言うことで連日ニュースを賑わせています。

すでに朴容疑者の人となりや経歴については他のサイトで詳細に記されていますので、僕は
自分が興味を持った「自殺に見せかけた殺人」と警察が判断した部分について調べてみました。


スポンサードリンク




およそ半年後の朴容疑者逮捕。その決めては?

報道では事件発生当初から慎重に捜査を続け、約半年後に逮捕に踏み切ったという経緯も珍しい
と注目されていますが、逮捕の決め手について以下のことが挙げられています。

・朴容疑者の供述が2転3転し、総合性がない。
・外部からの侵入形跡が見られない。
・自殺とのことだが、自殺にみられるはずの症状がない。

特に、3番目の「自殺にみられるはずの症状がない」という点で元警察官のコメンテーターが
「絞殺の際、みられる特殊な尿が検出された」と発言をしていたことが印象的でした。

この元警察官のコメンテーターがした発言「絞殺の際、みられる特殊な尿が検出された」にある
特殊な尿というものがあるのかどうか、疑問に思いました。

よく聞くのは人間が死んだあと、筋肉が弛緩し、それらの筋肉が生前に締めていた穴から中の
ものが出てくる、というのがあります。

汚い話ですが、大小便はもちろん、鼻や耳からも液体が出てきます。自分もいとこが亡くなった
際に、最後のお別れをしたときに気がついたのですが、亡骸の耳に綿みたいなものが詰められて
いました。

で、絞殺の際にだけ、出て来る尿が違うということはあるのか、ということです。
いろいろ調べてみましたが、他殺、自殺、病死、事故死で死体から出てくる汚物に違いがあると
いう事実はありませんでした。
常識的に考えても、死の直前に体が反応して尿に普段と異なる物質が混ざる、もしくは変異する
とは考えにくいです。

今回の事件でも問題になっているのが、警察が現場に到着したときに、妻の死体が階段の下に
横たわっている状態であったにもかかわらず、寝室のベッドの上で妻の尿が権室された、という
ことで、つまり殺害現場から誰かが死体を動かしたのではないか、という疑いから、朴容疑者が
いう自殺ではないのでは、という疑問が生じたことです。

偽装できそうで実は簡単にはいかない。

殺人を自殺に偽装する話は探偵小説やドラマ・映画の中だけではなく、現実世界でもかなりある
そうです。その理由は自殺に首吊りを選ぶ割合が多いからだとか。

とはいえ、殺人を自殺に偽装してもかなり簡単に見破られてしまいます。

その原因の一つが今回の尿などの汚物。
あるはずの汚物が検出されない → 死亡現場が違うのでは、という疑問が生じ、詳細に調べられる
という経過を辿って、御用となるケースです。

その他としては「生活反応」これもよく推理モノでは出てくる言葉ですが、生前についた傷や
アザと死後についた物では全く違っていたり、生前でないとつかない傷などがあることです。

例えば、手で首を絞めた後、死体の首に紐を巻いて吊るしても、生前についた傷は手によるもの
でロープによって圧迫されるためにつくはずの傷や痕がない → 死体を吊るした、ということに
なります。

さらに他の例を挙げると死斑というものがあります。
人の死後2時間後から5時間後にかけて現れる跡で、5時間以内であれば体の状態を動かすと重力に
沿ってこの死斑も移動するが、5時間が経過するとその後は一度現れた死斑は移動しない、という
性質を持っています。たま、床や壁などに当たっていた部分にはこの死斑が出にくいという性質も
あるので、発見された死体の状態と、死斑の出方が違ったりすると、動かした可能性がある、
なぜ?となってしまいます。

このようにいくら偽装しようにも現在の最先端科学の前には、子供の作った砂山のようにもろく
崩れ去ってしまうわけです。

どうやら、この事件には計画性のない、突発的なものだということが見えてきそうです。

でも、それは状況証拠。誰が犯人かはわからない。

今回の件については、以上のことで朴容疑者が主張している自殺と考えられない点が幾つかある
ことが、逮捕の決め手になりました。

自殺ではなく、他殺の可能性が大。ここまではおそらく真実でしょう。
しかし、これが真実だとしても、誰がやったのか、までは今の時点ではわかりません。

状況的に警察が現場に来たのは午前2時を回っているような深夜。そして外部からの侵入が
あった形跡はない、となれば、疑われるのは夫である朴容疑者かそのとき家に居た子ども達と
なりますが、子供がしたとは考えにくい。
一番可能性のあるのは夫である朴容疑者、ということになったのでしょう。

しかし、本当に彼がやったのかどうかはそれを裏付ける決定的な証拠が必要です。
状況証拠に彼の自白だけでは有罪にはなりません。

「疑わしきは罰せず」これが日本の裁判の原則です。

逆に言えば、今後警察や検察の真実が明らかになるための詳しい調査を待つ以外ないという
ことになります。


スポンサードリンク




 - 未分類