トランプ大統領が署名した大統領令の入国制限は本当に効果があるの?

   

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先の20日にアメリが大統領に就任したトランプ氏が次々と大統領令に署名をして、そのたびに
大きなニュースになっています。

そして、そのうちの一つであるアメリカへの入国制限に対する結果として永住権カードの
グリーンカードを所持する人物でも対象の7ヶ国出身であれば、入国を拒否されたとニュースが
その混乱模様を伝えていますが、果たしてこの制限は本当に効果があるのでしょうか?





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公約をきちんと、しかも早急に行動に移すことは評価できるのだけど…

選挙中からトランプ節と言われれ、暴言とも取れる公約を掲げていたトランプ氏ですが、
日本だけでなく、世界中の多くの人たちが、実際に大統領に就任したら、現実主義になる
だろうと、楽観的に見ていたと思います。

僕もそんな一人でしたが、選挙の終盤に少しトーンダウンはしたものの、大統領選に勝利し、
大統領に就任しても現実路線に修正してくるどころか、「嘘でしょ?」と思うような大統領令に
署名をして世界を驚かせています。

メキシコとの国境に本当に壁を作り、その費用をメキシコに払わせるとしていますし、TPPから
正式に離脱しました。オバマケアの撤廃も公約通りしています。

そして今回の混乱を引き起こした「中東・北アフリカ7ヶ国の出身者の入国及び難民の受け入れ
を停止」も公約通り、署名ました。

誰かがテレビで話していましたが、トランプ氏は政治家でなくビジネスマンで、根っからの
CEOなのだそうです。ですから、取締役会で株主に約束した、株主の利益になることを凄まじい
行動力をもって実行していくように、大統領選において自身に投票してくれた有権者に対して
約束した公約を、当たり前のように実行していっているに過ぎない、と。

これはまったくもってトランプ氏像をきちんと捉えていると関心しました。
つまり、すでに署名した大統領令は、自分の公約に賛成して投票してくれた有権者に対し、
当然、行わなければならない「事業」として実行していると思います。

そして自分に投票してくれなかった反対者の意見や抗議など、全く歯牙にもかけないのでしょう。
だって、彼に投票という投資をしていないわけですから。

とはいえ、指定された7ヶ国、シリア、スーダン、ソマリア、イラク、イラン、リビア、イエメン
出身の人達は例えグリーンカードを所持していても入国を拒否されるというのは本当にどうなの、
と思ってしまいます。

最近のテロ実行犯は、実はアメリカ人?

というのも、2001年9月11日に起こった同時多発テロはアルカイダ系のアラブ人が犯人でしたが、
その後、実際に起こったテロ事件では、実行犯がアメリカ人であって、移民や難民ではないこと
が、気になるからです。

もちろん、911テロ以降、幾つかのテロが計画されていたものの、実行される前にFBIによって
阻止されているという事実が有り、それらの事件の犯人がイスラム教徒系の移民や難民、もしくは
不法滞在者によってなされたかどうかはわかりません。

ざっと調べただけでも2001年の911テロ以降、以下の4つの銃を使った事件が起きています。

・ベルトウェイ銃撃事件(ワシントンDC無差別狙撃事件) 2002年10月2日~10月22日
犯人のジョン・アレン・ムハンマドはアメリカ人イスラム教徒で、共犯のリー・ボイド・マルボ
は不法滞在者。動機は優秀なスナイパーでありながら軍を除隊させられ、その後妻と離婚して
愛する子供の親権を認められなかったため。

・フォートフッド陸軍基地銃乱射事件 2009年11月5日
犯人はニダル・マリク・ハサンという米国陸軍に所属する士官精神科医。敬虔なイスラム
教徒だったが、中東でイスラム教徒と戦い、PTSDを発症した米軍兵士の治療をしていた。
動機は治療を通して患者から聞かされるイスラム教徒への罵詈雑言によって、米軍全てを
憎むようになったため。

・サンバーナーディーノ銃乱射事 2015年12月2日
犯人はパキスタン系アメリカ人のサイード・ファルクとその妻でパキスタン生まれサウジ
アラビア育ちのタシュフィーン・マリク。動機はイスラム教への傾倒が強くなり、ISIL
(イスラム国)の賛同者として、銃乱射テロを起こしたと見られている。

・オーランド銃乱射事件 2016年6月12日
犯人はアフガニスタン系アメリカ人でアメリカ生まれのアメリカ育ちのオマル・サディーキ
・マティーン。
動機は詳しくはわかっていないがホームグロウンテロの可能性が高い。

このように最近のテロはホームグロウンテロという、アメリカ人でありながら、ネットを
通して過激思想にそまっていき、自分で準備や計画をして実行に移すタイプのものが大きな
被害を出しています。

その背景に、アメリカ人でありながらアメリカ人としてではなく、イスラム教徒であるとか、
中東出身者であるというレッテルを貼られて、社会で孤立していったのではないか、その結果、
自身の存在理由を過激思想にもとめていったのではないか、というおそれがあると思います。

今、トランプ氏が大統領になったことにより、アメリカが大きく2分されたと心配する声が
聞こえてきます。

トランプ氏のこれまでの政策実行を見ていると、その分断を修復するよりももっと色濃いもの
にしているように見えてなりません。

そんな中で、アメリカ人でありながら社会から爪弾きにされた人たちが、自暴自棄になり、
虚栄に彩られた自爆英雄に憧れ、それに飽き足らず、実行していくようなことになれば、
移民や入国を制限することが解決策にならないことははっきりとしていると心配します。

不法滞在者への取締を強化すると公約にあったけども…

さらにトランプ氏が選挙期間中に掲げていた公約の中に、不法滞在者への取締強化がありました。
これは、おもに不法滞在者がアメリカ人の雇用を脅かしている存在として、取り締まるという
ことであると理解していますが、不法滞在者によるテロということも可能性はあるため、
対テロ用として取締強化されることも十分あるかと思います。

また、グリーンカードを所持していても入国制限を受けた今回の事実がありますので、正規に
滞在許可を持っていたとしても、その審査をもう一度やり直すなどという制度を作ったり、
更新期間を短くして再審査をやり直す機会を作ったりする可能性はあるのではないかと心配
しています。

一番たちの悪いのは、トランプ氏がこれらの政策を実行するにあたって、正しいことをして
いると心の底から信じて行っている点であり、聞く耳をもたないのでしょう。

日本でもこの手のヘイトスピーチ問題が時折、ニュースにでてきますが、そのような排他的な
風潮がはびこるほど、世知辛い世の中になっているのでしょうね。

限度の問題もありますが、自分さえ良ければいい、という考えでなく、皆でともに助け合って
という世界でいてほしいと思っています。





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