都議会自民党が対決姿勢を鮮明にした理由は?都議選で勝てる確率は?

      2017/03/18

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夏の都議選挙に向け、自民党が対決姿勢を鮮明に打ち出し始め、都議会の予算特別委員会で
築地市場の安全性について鋭い質問を連発させています。

しかしこの戦法、自民党にとっても諸刃の剣ではないでしょうか?果たしてこの戦法が
自民党の支持率回復につながるかどうかを考察してみました。





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築地市場の安全性を指摘することは築地ブランドを崩壊させる?

前々からさかんに言われてきたことですが、築地市場の安全性は、客観的に考えて、それほど
高くありません。というより、実際に調べてみたらかなりやばいレベルになっている可能性が
高いと思います。

もともと屋根があるだけのオープン式市場で、大気汚染の侵入はもちろん、害獣被害も対応
しづらい設計になっており、老朽化による建物の崩壊が更に安全性を低くしています。

しかしこのことはすでにわかりきったことで、だからこそ、築地市場の再整備だ、豊洲への
移転だ、と何十年以上も大騒ぎしていたわけです。

それを豊洲への移転決定からその手続、作業について都民の信頼を裏切るような行為が続いた
がために、ここまで紛糾したのでしょう。

今の時点で豊洲は御存知の通り、汚染されている上に汚染物質までも検出されて危ないため
移せない。移したとしても業者さんが商売をやっていけないほどのマイナスイメージがすでに
ついてしまっている、というのが実情でしょう。

そんな中、築地も実は汚染度が豊洲と五十歩百歩、ということで世間の築地に対する印象が
ついてしまえば、市場を続けられないとなり、明日から市場を閉鎖しなくてはならなくなります。

また、築地は東京が世界に誇るブランドでその信用度は絶大です。その長い年月をかけて
育んできた高い商品価値を、都民の代表である都議会第一党の議員たちが貶めようとして
いるのは、一体どういうつもりなのでしょう。

これまで質問に立った自民党都議がパネル写真を用いて害獣や建物の破損部分を視覚的に
アピールしていますが、これがテレビで放送されることで、そのたびに築地ブランドに傷が
つけられている
と感じるのは僕だけでしょうか?

小池都知事がはっきりと答えられない急所ではあるが、それで小池人気が落ちるか?

築地市場の安全性については小池都知事ははっきりと答えることができない、それこそ
開けてはいけないパンドラの箱だと思います。
安易に安全宣言を出すことはできないが、豊洲があんな状態である今、安全性に疑問符がつく
ような事はできない。

それをいいことに、歯切れの悪い都知事の姿を見せたいがために、自民党都議がここばかり
せめて、果たして小池人気の下落&自民党支持の回復になるのでしょうか?

今の小池都知事の支持率は80%とも75%ともいわれています。
5人に4人が、もしくは3人に4人が小池都知事を応援しているという数字です。

中には反小池都知事の都民もいますので、そういった方が「豊洲もダメだが築地もダメ」と
いう意見を使って、はっきりさせない小池都知事はダメだ、というのは自明の理でしょう。

ですが、問題はこの意見を聞いた小池都知事を現時点で支持している人が、「やっぱり小池
都知事はダメだな」と支持を辞めてしまうかどうかです。

そして自民党支持を回復させるには、「小池都知事が示す政策ではなく、自民党が示す政策の
方が頼りになる」と思ってもらわないといけません。

果たして今と議会自民党がとっている作戦でこのような現象が起きるのか、と考えると残念ながら
そうはならないのでは、
と結論付けざるを得ません。

なぜ今の戦法で小池人気を自民党支持に変えられないのか?

それは今の豊洲問題を作り上げてきた原因の一部として、豊洲移転賛成で議会を推し進めて
きたのが都議会自民党だったから
だと思います。

確かに今、百条委員会に証人喚問されている元都知事の石原慎太郎氏やその時の部下、都庁の
役人がメインで勧めてきた案件ではあります。

しかし、都議会最大会派として常に豊洲移転に賛成してきた自民党が、都議会のチェック
機能を十分に果たしていたら、おそらくはもう少しマシな豊洲市場が出来上がって
いたのではないでしょうか?

すくなくとも、そう思えてしまう余地がある以上、都議会自民党にもこの問題がここまで
大きくなってしまった責任はあり、その責任を果たさず、全員の尻拭いをしている小池
都知事に対して有権者が支持を止めてしまう要素が見当たりません。百歩譲って支持を
止めたとしても、自民党の支持に戻るということはおこらないと思われます。

では、自民党の作戦の意図はどこにあるのでしょうか?

おそらく民主党政権時と同じような結末になることを期待しているのではないでしょうか。

あの時、民主党は国民からとても大きな期待を一身に背負っていました。しかしその期待に
答えることができず、深い混迷だけを残してしまった今、「やっぱり自民党でないとダメだ」
と認識した人もいたでしょうし、「やっぱり寄せ集めの素人集団ではダメだ」と思った人も
いたでしょう。
結果、いまでも民進党の支持率は一桁から上がることはありません。

小池都政への期待が大きい分、もしうまくいかなかった時に「小池都政と戦い続けていた
自民党」というブランディングが大いに生きてくる可能性があります。

擦り寄り作戦を取るにしても対決姿勢を取るにしてもおそらく次の都議選での苦戦は同じでしょう。
だったら、他の政党と全く違う色を出しておいたほうが、後々、うまくいく可能性もあると
言うものだと思います。





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