百条委員会自民党都議の質問の意図は?石原慎太郎に責任はないのか?

      2017/03/21

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3月20日にようやく百条委員会に石原慎太郎氏が登場しました。
新たに何か真実が分かるのか、と期待されましたが、その結果は厳しい言い方をすれば、
時間の無駄であったような印象を持ってしまう内容に終わってしまいました。





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組織のトップとして責任があるのではないのか?

報道でも詳しく出ていますが、石原慎太郎氏の証人喚問は今月記者会見で行った主張から
何一つかわることのない内容でした。

東京都のトップとして決定した責任はあるものの、専門家や審査会が熟考を重ねて上げてきた
ものだったので認可印を押した。浜渦元副知事以下、部下にすべてを任せていた。
全体としてそういった回答に終止しています。

どうもこれまでの石原氏の主張を見ていると、本当にそれ以下でも異常でもないのでは
ないかと思えてしまう、つまり部下へ丸投げしてろくに報告に関しても吟味せずに、簡単な
確認だけして、結局上がってきた案通りににすすめる。それだけ無責任な都政の進め方を
していただけ
と思えてしまうのです。

今回の証人喚問のみで終わりではないですが、結果として性急に石原都知事を証人喚問した
ように感じました。事務方の証言や東京ガスからの文章証拠を積み重ねていって、それらを
前にして石原氏に詰め寄るような方法でないと、「忘れた」「覚えていない」という回答を
ひっくり返すだけの説得力は無いのですから。

逆に他の証言や書類による証拠があり、その内容に対して覚えていないという回答をする
のであれば、その証拠が正しいと結論づけざるを得ない事になります。

しかし都知事という都のトップにいながら築地と豊洲の案件について詳しいことを知らない、
ということ事態で大問題ですし、その結果都民に不利益なことが起これば、責任者として
「部下がやったこと。自分は知らない。」という主張が通ることのほうがおかしいと感じる
のは僕だけではないでしょう。これだけで背任行為に当たらないのでしょうか?

都議会自民党はこの百条委員会で何がしたいのか?

今回の百条委員会開催は都議会自民党が最終的に賛成に回ったために開かれました。
もともとは自民党の執行部は百条委員会に反対していましたが、都議11名の有志の会から
百条委員会開催の要望書が出されたことなどがあって開催にこぎつけられたという経緯が
あります。

それもあって百条委員会の委員として参加している自民党都議は、この11名の中から選出
されています。
いわゆる主流ではない都議であり、執行部によって脇に押しやられていたことは想像に難く
ないですが、逆の見方をすれば主流に入れない、あまりお仕事のできない都議員とも見ること
ができるのかもしれません。

実際、都民ファーストの会幹事長のおときた駿氏もブログで、百条委員会に参加している
自民党都議員のやる気に疑問を持っていると感じる記事も挙げれおられました。

だからというわけではないですが、体調の問題で質問時間が短くなった石原氏の尋問に対し、
時間を多く割り振られた自民党都議の2人がどのような質問をするのかが、非常に重要で
あったにも関わらず、その質問内容を見ると、一体何を聞きたいのか首をひねってしまう
ものが見られます。

きたしろ勝彦氏の質問

・豊洲に移転をしたのは、石原氏の政治判断があったからなのか?
・青島元知事からの引き継ぎだったというが、決裁をしたのは石原氏自身か?
・知事が都の13兆円の予算、16万人の職員のこと全てを把握できるわけはない。
 だが、職員に頼んだ業務についても知事の執行責任だ。それについては認めるか?
・小池百合子知事が独断で議会にも相談なく独断で豊洲市場の開場を延期した。
 行政には継続性と安定性が求められている。当時、知事として政治判断し、
 移転判断するにおいて豊洲のどこが他の候補地より優れていたのか?
豊洲移転の決断は大英断だったと思う。将来を考えたとき、間違いなく豊洲に移転して
 よかったと思うだろう。

古賀俊昭氏の質問
・市場移転をめぐっては、老朽化した築地市場の問題などを認識し、都も議会も協力しながら
 進めてきた。石原氏は平成11年9月1日、防災の日に築地市場を視察されているが、
 その時の印象はどうだったか?
・豊洲が有力な移転候補地となる中、交渉担当者を福永正通元副知事から浜渦武生元副知事に
 変更した理由は?
・行政執行に違法性や明らかな失政があったのか、それとも当時の判断は極めて妥当だったのか?
 それが解明できれば、この百条委員会は役割を果たしたことになる。
 現在、移転は無期限延期となっているが、“安心”という観点から見たら、築地と豊洲、
 どちらが優れていると思っているか?

質問の内容については後で触れるとして、ざっとみても石原氏の責任を追求したいのか
どうか、疑問を持たざるをえない内容です。

7月に都議選を控えており、今のままでは自民党は非常に厳しい。
世論が求めている移転問題の究明を率先してする姿勢を見せ、少しでも逆風を和らげたい。
執行部が重い腰を上げないなら有志の会を作り上げて都民目線を持つ議員もいることを
アピールしたい。

そんな思いから百条委員会の開催を提案したのかと思いましたが、どうもそうでは
なさそうです。

石原氏に質問した自民党都議の質問の意図は?

きたしろ氏は最初の3つの質問で石原氏が最終的に豊洲移転を決め、その決定に責任がある
ことを石原氏が理解しているかどうかを問いただすものですが、次の質問は豊洲に移転先を
決めた理由をどう理解していたかを聞いています。しかしそれは豊洲を移転先に決定した
ことは正しかった
とという観点からの質問の仕方に見えてしまいます。

極めつけは最後のセリフで、質問でなく豊洲移転を英断だと賞賛している始末。
これでは傍聴していたマック赤坂氏が騒いで退出を命じられてしまうことにもうなずけます。

続いた古賀氏の質問も、初めの質問で築地からの移転が避けられない真実であるという
回答を引き出したいのではと邪推するようなものですし、最後の質問も豊洲に移転を
しない小池都知事に対する批判をしたいがためとしか思えないものです。

これらの質問で一体どんな新しい真実を石原氏から引き出そうと思っていたのでしょうか?

この後に質問した野党都議などは5分程度の質問時間で全く議論を発展させることもできません
でした。5分では、どうしようもないです。石原氏が回答に少し長く話そうものなら、それ
だけで持ち時間が吹っ飛んでしまいます。
実際、最後の質問者となった生活者ネットワークの小松久子都議の質問は尻切れトンボに
なっていた印象を受けました。

今回で終わりではなく、これからも証人喚問は続けられていく

百条委員会の証人喚問は今回で終わりではなく、これ彼も続いていきます。
浜渦元副知事、石原元都知事とインパクトの有る証人が続いたため、大きく取り上げられ
ましたが、今回の証人喚問ですべてが明らかになると考える事のほうが、現実味がありません。

今後も証拠集めや証言集めを繰り返し、さらに真実に近づけることを望んでいます。

また、この百条委員会は豊洲移転問題の過去の真実を解明させるために開かれたはずで、
豊洲移転をするのかどうかについて話し合う場ではないはずです。
質問をする都議にはそのことをわきまえて、貴重な時間を使用するようにしてほしいものです。





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