カナダのアルコール事情 各州でしか飲めない豊富な地ビール

      2017/01/14

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宴会シーズンで飲む機会が多くなっていると思います。
こちらカナダもクリスマスからニューイヤーにかけてパーティーがおおくなり、やはり飲酒の
機会が多くなります。

主にビールやワインとなりますが、ニューファンドランドでよく飲まれているのがラム酒。
これは歴史的背景が理由になっていますが、もちろんウィスキーも人気のあるお酒です。


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お酒の販売・管理は州政府の管轄 州によって飲めるビールが異なる

カナダではお酒の管理は州政府の管轄になっています。
各州によって法律でそれぞれの管理方法を定めています、例えば販売は大抵が、州政府直営の
酒屋でないと購入することはできません。

ニューファンドランドではビールのみはガソリンスタンドでも販売して良いことになって
いますが、お隣のノバスコシア州やニュー・ブランズウィック州では酒屋でないと購入できません。

売られているビールもカナダ全土で購入できるのはモルソンかラバっツというメーカーが
出しているビールでその名も「カナディアン」というビールか「ブルー」というビールに
なります。

ちなみにバドワイザーはアメリカからの輸入ビールですので、カナダ全土で購入可能です。

日本のビールは、ニューファンドランドではサッポロの黒ラベルのみ、扱っています。
日本に近いバンクーバーではアサヒのスーパードライを見たことがありました。

各州で売っているビールはまずもって他州では購入することができません。ですから、お酒飲み
の方は他州へ旅行に行ってその州でしか飲めないビールを楽しむということもできます。

あと、細かいことを言えば、酒税も違いますし、ビンサイズも異なります。

アトランティックカナダでラム酒が好まれる理由

日本ではあまり馴染みがないと思われるラム酒。サトウキビが原料の蒸留酒ですが、なぜ
ラム酒がアトランティックカナダで好んで飲まれるのか?それはこんな歴史的背景があります。

ヨーロッパの人々が新大陸を発見して以来、北アメリカから中米のカリブ海の島々に人々が
入植をしていきました。
アトランティックカナダでは主に漁業が産業で、捕れた魚をヨーロッパに運んでいましたが、
カリブ海にも運んでいました。で、カリブ海で取れる砂糖やタバコ、ラム酒がアトランティック
カナダにも広まっていったのです。

とくに、ラム酒の不思議なところは、その当時、お酒は樽にいれて運ばれて来るのですが、
ラム酒の樽、中のお酒を抜いてその中に水を入れて放っておくと、またラム酒ができるそうです。
そうして出来上がったニューファンドランド産のラム酒、スクリーチが、こちらではよく飲まれています。

ちなみにラムにはダークラムとホワイトラムの二種類がありますが、これは製造工程の違いで
色がつくかつかないかの違いがでます。
ダークラムは内側を焦がした樽に3年以上寝かせ、樽からでる香味成分を含ませます。
ホワイトラムは内側を焦がしていない樽を使用して寝かせ、その後、活性炭を使って色と香りを
取り除きます。こうすることで、素材の味をそのまま味わうのです。

禁酒法時代、カナダからアメリカへ密輸されていたお酒

お酒つながりで禁酒法時代のお話を紹介します。

映画「アンタッチャブル」で舞台となった禁酒法時代のアメリカ。この時、カナダも禁酒法を
制定し、アメリカに習ってお酒を飲むことは違法としました。
ただし、アメリカと違ったのは輸出のために製造することは違法としなかったことです。

ここに目をつけたアメリカギャングがカナダからカナディアンウイスキーを密輸します。
そのシーンも「アンタッチャブル」の中にありましたので、覚えている方もいるかと思います。

映画では描かれませんでしたが、実は北アメリカにはフランス領の島があります。この島に
お酒を輸出し、そこからアメリカに持っていく、という密輸ルートもありました。

その島はニューファンドランド島のすぐ近くにあり、セントピエール島といいます。
今でも北米唯一のフランス領で、セントジョンズ、ハリファックス、モントリオールの間に
飛行機が飛んでいますし、ニューファンドランド島との間に約1時間のフェリーも運行されています。

今では数千人という人口ですが、禁酒法時代はとにかくお金になるということで島の人口も
ピークで5千人を超えていたそうです。で、とても信じられないほどの量のお酒がこの島に
輸出されていました。

アルカポネの右腕と言われた人物が島に来て密輸の陣頭指揮をとっていたそうで、その時の
密輸船には飛行機のジェットエンジンをつけて高速化し、アメリカの沿岸警備船に対抗した
そうです。

今でもフランス領で、フランス本土からワインやチーズなどが送られて来ており、島のレストラン
では見事なシーフードフレンチが楽しめます。
僕は一度行ったことがありますが、食事をするためだけに訪れる価値のある島だとおすすめします。





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