映画「ソニック・ザ・ムービー」
言わずと知れた有名なゲームの実写映画化ですが、僕自身、ゲームは一度もしたことがありません。
敵キャラが誰でソニックが音速で走ることができる程度の知識しかありませんでしたが、子供と一緒に視聴して、とても楽しめた子供向け映画だな~、というのが感想です。
続編の予感を漂わせたエンディングで、ロボトニックの復活を予感させ、次の話はソニックの友人テイルスが話に絡んでくること間違いなしでしょう。
映画「ソニック・ザ・ムービー」の予告動画はこちら
映画「ソニック・ザ・ムービー」簡単なあらすじ
それでは映画「ソニック・ザ・ムービー」の簡単なあらすじの紹介です。
世界的人気を誇るセガの人気ゲーム「ソニック」シリーズをハリウッドで実写映画化。
宇宙最速で走るパワーを持つ青いハリネズミのソニックが、故郷を離れて遠い地球へとやって来る。ひょんなことから出会った保安官トムとバディを組んだソニックは、マッドサイエンティストのドクター・ロボトニックが企てる陰謀を阻止するべく大冒険を繰り広げる。
主人公ソニックの声を「スター・ウォーズ フォースの覚醒」でBB-8の声を担当したベン・シュワルツが務め、宿敵ドクター・ロボトニックを「マスク」のジム・キャリー、相棒トムを「X-MEN」シリーズのジェームズ・マースデンがそれぞれ演じる。アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネートの実績を持つジェフ・ファウラーがメガホンをとった。
引用「映画ドットコム」
映画「ソニック・ザ・ムービー」のネタバレ感想
映画「ソニック・ザ・ムービー」は取り立ててネタバレとして説明が必要などんでん返しもなく、子供と一緒に考えずに楽しめる映画でした。
楽しめた一番の理由は敵役のドクター・ロボトニックを演じたジム・キャリーの演技に間違いないでしょう。
マッドサイエンティストとしてのぶっとんだ言動と、大げさでコミカルな動き。
子供向け映画の敵役としては、これ以上の役者はいないと思いました。
映画のストーリーは、かなりお約束、といったところでしょう。
ずっと隠れて住んできたため友達がおらず、孤独な生活をしていたものの、トムと旅を一緒にすることでだんだんと心が通じ合い、最後にはソニックが欲しがっていた友人にトムがなったことでパワーアップできて、ドクター・ロボトニックを打ち負かします。
しかしあまりにご都合主義ではないかと思うのが、トム以外のグリーンヒルズの住人のソニックに対する態度。
確かに多くの時間を過ごしていたトム、そしてギリギリ、トムの妻のマディーがソニックと心を通じ合わせられたのは、納得いきます。
が、グリーンヒルズの他の住人たちまでが、無条件でソニックのために飛行可能な物体の前に立ちはだかろうするでしょうか?
あの時点で、視聴者はトムやマディー、ソニックや敵役のドクター・ロボトニックのことをずっと見てきているから、グリーンヒルズの住人がソニック側に着くのは当たり前だと考えてしまうでしょう。
が、実際にはそんなことが起こるのか、というとちょっとまゆつば物です。
トムの同僚のウェイドやクレージー・カールは、いったい何の根拠でソニックが無害であり、ドクター・ロボトニックにソニックが無理やりさらわれかけていることが分かったのでしょうか?
明らかにお涙頂戴のザル設定で作られたシーン、にしか感じませんでした。
あと、トムが自分はソニックの友人だ、と明言しただけでパワーマックス状態で復活するソニックにも、ご都合主義だなぁと感じました。
子供向けにはこれくらいのストーリーのほうが、わかりやすいということもあるのでしょう。
ただし、子供の付き添いで見せられている付き添いの大人には、ここら辺は少し青臭いお約束にみえてしまい、白けてしまうかもしれません。
映画「ソニック・ザ・ムービー」の続編予定は?
今の時点で映画「ソニック・ザ・ムービー」の続編の詳しい予定はわかっていませんが、その計画は当初からあったと思われます。
が、2020年2月14日に北米で映画「ソニック・ザ・ムービー」が公開され、90億ほどの映画製作費に対し、300億ほどの興行収入がすでに入っていますので、ビジネス的にみて、成功といえるでしょう。
ですので、もともとソニックの映画を制作するという話が出てきたとき、
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「ソニック」シリーズの映画化が決まった
という発表がされていましたので、1作だけでは終わらないつもりでいたのだと思います。
そして今回の興行的成功を受け、2020年5月28日に監督のジェフ・ファウラーと脚本担当のパトリック・ケイシーとジョシュ・ミラーが次回作も手掛けることが発表されました。
その前の3月にはトム役を演じたジョームズ・マースデンが次回作への出演を決めたと発表されています。
そして敵役のドクター・ロボトニックを演じたジム・キャリーも次回作でドクター・ロボトニックを再度演じることに並々ならぬ意欲をインタビューで話していたのでした。
ただし、このコロナ騒動のせいで、続編に対する新しい発表がなかなかされていないのも事実です。
続編の次回作はまず間違いなく制作されるでしょうが、現時点では詳しい予定など、ほとんど明らかになっていないのが実情です。
テイルスとドクター・ロボトニックは復活する?
映画のエンディングでドクター・ロボトニックが、ソニックのとげをまだ所持しており、地球への帰還をあきらめていないことが明かされています。
また、ゲームに登場するソニックの相棒であるテイルスがソニックを探して地球にやってきたシーンで映画が終わるという、明らかな次回作への伏線シーンが含まれていました。
実際2020年4月の時点で、監督のジェフ・ファウラーがソニックとテイルスの友情と、復讐に燃えるドクター・ロボトニックを次回作のストーリーに絡めてみたいと話していますし、トム役のジェームズ・マースデンもテイルスというキャラクターが次回作にどのように絡んでくるのかが、非常に楽しみである、と答えています。
ソニックの世界は最初のゲームが発売された後、その後のゲームでキャラクターが増え、それによって作られる独自の世界観が、人気の理由の一つです。
それをどうやって映画の世界でも出していくのか、ファンであれば、興味深いところでしょうね。
しかし個人的には一つ、心配してしまう点が。
というのもソニックに友達がいないはず。
生まれ故郷で保護者であったフクロウのロングクロー以外、知り合いもおらず、孤独に過ごしていたことに設定ではなっています。
そうなるとソニックを探してやってきたテイルスの立ち位置はどうなるのでしょうか?
「友人」ということであれば、今回の映画で友人が欲しいと、大騒ぎした結果のストーリーと矛盾が生じてしまいます。
この部分をきちんと納得のいく説明でストーリーを進めてほしいものです。
そうでないとせっかくテイルスを出してシリーズ化していこうとする計画にケチが付きかねない、と思ってしまうのでした。
まとめ
映画「ソニック・ザ・ムービー」は深く考えることなく楽しめる、子供と一緒に見てはどうかとおすすめしたい作品でした。
ジム・キャリー演じるドクター・ロボトニックがとても良い味を出しており、必見です。
最後になりますが、あらすじ紹介や予告編の説明がどうしてこうもストーリーとは違う方向で作られているのか、気になります。
ドクター・ロボトニックはゲームでは世界征服をもくろむ悪のマッドサイエンティストでしょうが、今回の映画「ソニック・ザ・ムービー」に関して言えば、世界征服をたくらんではいません。
政府側の人間としてソニック捕獲の任務を遂行しているだけです。
同じく宇宙を守るために地球に来たわけではありませんし、地球を守るためにでも友人を守るためでもなく、ドクター・ロボトニックと対峙しています。
どうしてストーリーとは全く違う方向性で映画を宣伝しようとするのか、いまだに意味不明なままでした。
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