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映画アラジンでジーニーがアラジンの願いを叶えたのは一つだけ!?

2019/07/24
 
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1993年に日本で公開されたディズニーアニメ「アラジン」

今年2019年に実写版が公開されます。

非常に楽しみなのですが、久しぶりにオリジナルアニメを見てみると、かなり設定に穴がある事に気が付きました。

なにより、アラジンの願いに対してジーニーがきちんと叶えていないのでは、と思ったのです。

今回はこの点について、考察していきたいと思います。







アラジンがジーニーに叶えさせた3つの願い

アラジンが映画の中でジーニーに叶えさせた3つの願いを見てみましょう。

・王子になりたい
・海底から助かりたい
・ジーニーを自由にしたい

この他に、ジーニーをはめて魔法の洞窟から抜け出したのも、3つの願いの中には入りませんが、念のため、挙げておきます。

それではこの3つの中で度の願いに問題があるのでしょうか?

3番目の「ジーニーを自由にしたい」については疑いの余地はありません。

なんの問題もなく願いがジーニーによって叶えられています。

では、他の2つについてはどうでしょう。
個々に見ていくことにしましょう

2つ目の願いはルール違反?

最初の願いを後回しにして2つ目の願いを先に考察します。

というのも、ジーニーはかなりルールを曲解してこの願いを聞いていると思うからです。
別の言い方をすれば、ルール違反ですね。

願いとして数えてはいけないくらいのルール違反です。

状況を軽く説明すると、

・ジャファーがジャスミンと結婚することでサルタンになろうと企んだ。
・アラジンがアリー王子としてジャスミンの前に現れ、彼女の好意を得始めた。
・このままでは計画がうまくいかないと思ったジャファーはアラジンを兵士に捕まえさせる。
・重しをつけて猿ぐつわを噛ませ、海か湖かはわからないものの、水の底へ遺棄する。
・ランプを触ってジーニーを呼び出そうとするも、水の中で息が続かずに意識を失う。

このような状況です。

意識を失ったアラジンは運良くジーニーを呼び出すことに成功しますが、意識は完全に失われ、願いを言える状態ではありません。

ジーニーは状況を見て、どうしたらいいのかを勝手に判断し、重力でうなずいたように見えたアラジンの動きを都合よく解釈してアラジンを助けます。

息を吹き返したアラジンに、2つ目の願いを叶えたというジーニーですが、問題は、アラジンが願いをはっきりと口にしたのか、ということです。

明らかにノーでしょう。

アラジンは願いを口にするどころか、頭の中で思うこともできない状態でいたのです。
これを、ジーニーが願いの一つを叶えた、と主張するのであれば、マスターがうなずいたような動作をするたびに、その時のマスターの心境を勝手に想像して、願いを叶えられることになります。

また、ジーニーは「願いを口にしないと叶えられない」と言っていますが、これは嘘で、魔法の洞窟から抜け出す際に、アラジンは願いを口にしませんでしたが、希望通り、ジーニーの力を使って洞窟から抜け出しています。

つまり、ジーニーがマスターの危機的状況を救うためには、願いを口にする必要がない、ということになるわけです。

そして、マスターが死んでしまえば、3つの願いを成就させることが途中でできなくなるので、3つの願いが叶うまではマスターの安全を守るという縛りがあったほうが自然だと思います。

というわけで、2つ目の願いはアラジンがジーニーに対して要求できる3つの願いの一つとして数えるのは、ルール違反、となるわけです。

1つ目の願いはいつ叶う?

1つ目の願いは2つ目の願いよりも複雑です。

「王子になりたい」

単純なようで実はとても難しいこの願い。

というのも何を持って「王子になった」ということになるか、がはっきりしないからです。

厳密に言えば、王子になるためには、王族の家系に生まれた男子でなければなりません。
しかも王である父親が生きている必要があります。

王族の一員である以上、彼を王族のメンバーとして認める国民がいないといけませんし、国土がなければ王国も作れません。

つまり、この願いを聞き入れるには、どこかに新しく王国を作り、王族としての家系もこしらえて、アラジンをその家系の一員にしないといけないわけです。

実際には、お姫様と結婚することで王子になれるという方法もありますが、アラジンにとってはこの方法は使えません。
王子になる理由が、ジャスミンと結婚するためで、他のお姫様とすでに結婚していては、それができなくなるからです。
(中東の文化なら本当はOKなんでしょうけどね)

ところが、ジーニーがアラジンを王子にするために取った方法は、ただ外見を王子のようにしただけです。

一応、財宝や家来なども作り出しましたが。

実写版の予告編ではジーニーがはっきり言っています。

「王子らしく外見を整えることはできたけど、内面は変わっていないよ」と。

これって、どうなんでしょう。

つまりジーニーはアラジンの「王子になりたい」という願いを叶えているようで、本当は叶えていないのではないでしょうか。

アニメのジーニーもアラジンに「どう見える?」と聞かれて「王子様みたいだ」と答えています。

つまり、王子にすると約束したジーニーさえも、アラジンが王子でないことを認識しているわけです。

しかもさらに、ジーニーはアラジンに、ジャスミンに本当のことを話すように再三忠告しています。

ジーニーの力でアラジンの「王子になりたい」という願いがかなったはずなら、アラジンはすでに王子であり、それ以外に真実はないはずです。
ジャスミンに本当のことを話す、という発想すら浮かんでこないはずです。

それなのにジーニーがアラジンのことを「王子みたいだ」とか「外見は王子そのものだ」とか、挙句の果てにジャスミンに本当のことを話すようにアドバイスするのは、願いを叶えていない証拠でしかありません。

少なくともジーニーは、1つ目の願いを叶えていない、としっかり認識していいるということになります。

最終目的を達成するために

このようにジーニーは3つの願いを叶える責務がありながら、一つの願いは叶えたふりをしてごまかし、もう一つの願いは、願いとカウントされないのにカウントさせた、という不正を働いていることがわかりました。

しかし物語がハッピーエンドに終わっているのは、アラジンの最終目的、ジャスミンと恋仲になって結婚する、という願いが最後にかなっているからでしょう。

多分、アラジンはジャスミンを結婚できるのであれば、大金持ちになっていなくても満足していたと思うのです。
もちろん多くのお金があることに越したことはありませんが。

つまり王子であろうがなかろうが、ジャスミンと結ばれさえすれば、大した問題ではなく、またそのために死にそうになった危機を救われたとすれば、それが自分の意志で助けられたのか、ジーニーの好意で助けられたのかは、こちらも問題ではない、ということです。

ある意味、この部分を指摘して、ジーニーに対し忠実に契約を果たすように主張していたら、魔法の洞窟に入ることのできる「ダイヤの原石として選ばれたもの」にはなっていなかったとも思いますが。

ジーニーからすれば、3つの願いを叶えさせ終わっているのか、まだ途中なのかは、自由になった途端に彼の問題ではなくなるわけです。

アラジンが「ジーニーを自由にしたい」という願いを口にしてくれさえすれば、他の2つの願いはアラジンが叶えてもらった、と信じてさえいればいい、ということになるのです。

もう一つ、「王子になりたい」という願いについて、疑問に思うのが、強大な魔力を持ったジャファーがその力でアラジンを元の姿に戻したときのことです。

あれでアラジンが「王子ではなくなった」ことになるのでしょうか?

映画で描写されているのはアラジンが王子らしい外見ではなくなったことです。

王子であるかどうかは、血統の問題ですので、かつて繁栄を極めていながら没落して乞食のような格好になっていたとしても、王子であることは変わりません。

違いは、その血統に大して他の人々がどうリアクションするか、でしょう。

魔法の力で個人を「王子にする」、「王子の身分から一般時に戻す」というのは、それこそ歴史そのものを変えなくてはいけないほどの壮大な力が必要になるはずで、ジーニーはジャファーは、外見だけを変えてお茶を濁していたような気がします。

新しいマスターになれる資格は?

最後に別の疑問を挙げておきます。

それはジーニーのマスターが複数いた場合、です。

映画ではアラジンの2つの願いを叶えたジーニーが自由になれると期待していましたが、身分詐称中のアラジンはそれどころではなく、ジーニーを自由にすることができません。

二人が仲違いしている最中に、魔法のランプがジャファーの手に渡り、ジャファーが新しいマスターになってしまいました。

しかしこの時点で、アラジンはまだ一つの願いをジーニーに叶えさせられる立場にいたわけです。

つまり、アラジンはまだジーニーのマスターでした。

それがジャファーが新しいマスターとなった途端、まだ一つの願いを叶えさせられるはずのアラジンは、マスターではなくなってしまうのでしょうか?

もし、ジャファーとアラジンが同時に願いをした場合、ジーニーはふたりの願いを聞かなければいけないはずだと思うのです。

それが、新しいマスターが現れた途端、これまでのマスターの願いは新しいマスターの3つの願いが叶うまで聞かなくてもいいのでしょうか?

であれば、最後のアラジンとジャファーとの対決はもっと簡単に決着がついていたように思うのです。

ジャスミンがランプを取ってこすれば、その時点でジャスミンが新しいマスターで、彼女の3つの願いを最優先で叶えないといけなくなります。

例えば、

・ジャファーの願いを無効にする。
・ジャファーを地下や洞窟などに閉じ込める。
・自身の結婚に関する法律を無効にする。

といった具合に。

そしてアラジンの最後の願いでジーニーを自由にすれば、ジャファーの願いが残っていたとしてもジーニーが叶える必要はなくなるわけです。

もし、アラジンより先にジャファーと願いを叶えないといけないのであれば、ジャスミンの後、サルタンにマスターになってもらって、ジーニーを自由にすればいいでしょう。

とにかく、ここらへんのルールが曖昧すぎて、こうしたら良かったのでは、とか、ああすれば最初から問題が起こらなかったのでは、ということがどんどん浮かんできてしまいます。

まとめ

と、まぁ、かなりいろんな裏技が使えそうです。

なぜこんなにルールの解釈について振れ幅が広いのか、を考えてみましたが、おそらくしっかりしたルールはほとんどないのでしょう。

ジーニーが言っている3つのルール、人を殺せない、愛するようにできない、生き返らせない、も経験則で、願われて試したけど、成功したことがない、ということナノではないかと思います。

ジーニーもマスターが願っていることを叶えようと魔法を使うのでしょうが、それがどのような形で叶えることになるかは、やってみないとわからない、というレベルだと思います。

もっと言ってしまえば、この前は叶えられた願いも、今回は何故かだめ、というなぜだか理由がわからない、その時の運・不運に作用されるのではないでしょうか。

それくらいのほうが、変に計算高く悪用しようという人が出たときの防ぎになりますからね。

実写版では、そこらへん、どうやって扱っているのか、非常に待ち遠しいです。

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