俳優ハリー・コレットといえば、マーベルシリーズでアイアンマンを演じたロバート・ダウニー・Jr.の主演映画「ドクター・ドリトル(2020年)」で動物と話ができるドリトル先生の弟子役として登場するトミー・スタビンズを演じた俳優です。
子役としてデビューし、今回の映画「ドクター・ドリトル(2020年)」ではじめてメインキャラクターを演じたわけですが、そんな彼のプロフィール、トミー役をつかむまでのエピソードや映画のプロモーションインタビューで語った映画に関するエピソードを紹介していきたいと思います。
トミー・スタビンズ役の俳優はハリー・コレット!
映画「ドクター・ドリトル」でドリトル先生の助手トミー・スタビンズを演じる俳優はハリー・コレット。
それではハリー・コレットの詳しいプロフィールを見ていきましょう。
ハリー・コレットのプロフィール
生年月日:2004年1月17日
年齢:20歳
国籍:イギリス
出身地:イギリス
活動期間:2009年より
インスタ:@harrycollettactor
Twitter: @hcollettactor
主な出演作品:「ダンケルク」
生年月日・年齢・家族背景
ハリー・コレットのプライベートについてはあまり公表されていませんが、インスタやTwitterを見ると妹がいることが分かります。
インスタにあったこちらの写真、おそらく両親と妹とで映った家族写真だと思いますが、こちらに写っているのがハリーの両親であるかどうかは、はっきり確認できませんでした。
ハリー・コレットはイギリスの学校教育システムの関係で、「ドクター・ドリトル」の撮影後、義務教育修了試験をを受けることになっており、しばらくは学業に専念することをインタビューで答えていました。
が、大学進学を決めているのか、というと、このインタビューの時点では決めかねているようです。
とはいえ、インタビューの記事が掲載されたネット記事は2020年2月に公開されたものですので、今の段階ではもう少しはっきりとした将来に対する考えが形作られているものと思われます。
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」出演までの経歴
ハリー・コレットは2009年から俳優として活動を開始。
当時はまだ5歳という年齢の子役でした。
最初の仕事はミュージックビデオの出演。
欧米でクリスマスの時期になると、よく聞かれる「ベイビー、イッツ・コールド・アウトサイド」という曲があります。
その曲を2014年に、カナダ人の歌手のマイケル・ブーブレと「アナ雪」でエルサの声優を務めたイディナ・メンゼルがデュエットカバーしたのですが、そのミュージックビデオでメインの役を務めたのが、ハリー・コレットの俳優デビューです。
こちらがそのミュージックビデオ。
この時まだ5歳とは思えないダンスを披露しています。
また、今のイケメンが当たり前のように感じてしまうほどのかわいらしい顔つきですね。
その後、ドラマに1話だけゲスト出演をしたり、子供向け番組のレギュラーとして声の出演も務めたりしました。
その後、イギリスのテレビドラマシリーズで定期的に出演するレギュラーの役を務めるなど、出演機会を伸ばしています。
また、テレビだけでなく、劇場でのお芝居にも出演し、活動の幅を広げます。
2017年の「ダンケルク」にもわき役で出演するなど、順調に俳優業を続けてきました。
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」について
そして今回、「ドクター・ドリトル(2020年)」で助演男優のトミー・スタビンズ役を務めることになるのですが、そこでいくつかの面白いエピソードがあったそうです。
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」のオーディション
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」オーディションには、あまり詳しいことは知らないまま、望んでいたそうです。
特に主演のドリトル先生役をロバート・ダウニー・Jr.が務めることは、極秘扱いだったそうで、オーディションが終わり、配役の決定のためにアメリカ・アトランタでスクリーンテストを行ったのですが、ハリーにはその直前に知らされたとのことでした。
マーベルシリーズのファンであったハリーは、もし、役を獲得すれば、アイアンマンとの共演になる、と興奮したそうです。
ただし、役を獲得する自信があったわけではなかったので、生まれて初めてのアメリカ旅行のつもりでアトランタには行ったのだとか。
スクリーンテストの前日にロバート・ダウニー・Jr.とは会う機会を設けてもらったそうで、これはテスト当日に初対面だと過度に緊張するであろうから、というスタッフ側の配慮だったそうです。
コリーはもちろんはじめはとても緊張していましたが、ロバート・ダウニー・Jr.の心遣いの届いた対応で、すぐに打ち解けることができ、古くからの友人のような親密感を得ることができたそうです。
無事、テストを終え、イギリスに戻って連絡を待つこと2週間、トミー・スタビンズ役を演じることが決まったとの知らせを受けたのですが、あまりのショックになんと話していいかわからなくなって、極端に無口になってしまったと答えています。
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」の撮影で
撮影では憧れのロバート・ダウニー・Jr.からいろんなアドバイスをもらって、とてもためになったと語っていました。
時には言葉ではなく、立ち振る舞いや動作によって教えてもらったそうです。
そして一番心の中に残っているアドバイスはと、問われると、
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常に自分らしくいること。
という言葉を挙げました。
たとえ誰になんと言われようとも、自分の本来の姿を偽ることなく、隠すことなく堂々としていることの大切さ、特に俳優業という売れっ子になればなるほど、いろいろな有名税を払わなくてはいけなくなるという負の面に押しつぶされないようにするための重要な心構えを自分のものにしなくてはいけない、ということだそうです。
さすがは、アイアンマンとして世界的に名前と顔が売れていて、それに伴うネガティブな攻撃を、これまでたくさん受けてきた経験があるからこそのアドバイスだと思ってしまいました。
ハリー自身、ハリーとロバート・ダウニー・Jr.との関係は、映画の中でのドクター・ドリトルとトミー・スタビンズとの関係によく似ていることに感慨深いものがあったそうです。
その関係性を共演シーンで演技に生かすことは、とてもやりやすかった、と語っていました。
そんな二人の関係ですが、実は演技のほかに、格闘技術も現場で教えてもらっていたそうです。
ロバート・ダウニー・Jr.はムエタイと拳法をトレーニングとしてやっているのですが、その技術の動きのいくつかをハリーに対して教えていたのでした。
そのことに関してロバートは、
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ハリーの呑み込みが早くて、撮影が終わるころには、少しほっとした。
このまま続けていたら、いつかハリーにスパーリングで鼻っ柱を殴られていただろうから。
と、嘘とも冗談ともとれるようなコメントをして、二人の親密な関係性を表していました。
ところで、映画「ドクター・ドリトル(2020年」は多くのシーンをCGを使って仕上げています。
特に動物はすべてCGですので、本物の動物と撮影をしたことはありません。
ハリー・コレットは、実在しない動物を想像して演技をすることは、それほど難しくはないだろうと、たかをくくっていたそうです。
彼の考えでは演技をすることの基本は、想像で補い役に成り切って与えられたシチュエーションを再現するもので、本物の動物が目の前におらず、想像してさも目の前にいるように演技をすることこそ、俳優の仕事だ、と思っていたからでした。
が、実際にシーンの撮影をしてみると、目の前にいない動物を相手に演技をすることは、とてもむつかしかったことが分かったと語っています。
演技自体はいいのですが、本物が目の前にいて行う撮影であれば、体が自然と反応するようなもの、例えば重さや大きさ、質感などに見合った体の動きを、演技でしないといけないことが分かったからです。
また、シーンによっては想像の範囲を超えるものもあり、例えば、
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・オウムが方に乗ったときの重さを体はどう感じて反応しているのか?
・キリンに乗って村の中を疾走している場合の体の動きはどうなのか?
・シロクマと会話している最中の目線はどこを見ればいいのか?
などなど、実際にオウムやキリン、シロクマなど、出会ったことのない動物との絡みを想像だけでさも本物がそこにいるようにするのは、とても大変だったそうです。
とはいえ、できない、とも言えませんので、自分が持てる最大の力を出して、撮影に挑みました。
緑のシートに囲まれたセットの中で、何もない、もしくは棒の先に付けられたテニスボール相手に演技をしたのですが、実際に映画が封切られて、映画館で観た時には、結構うまくやっているじゃないか、と自分のことながら思ったそうです。
もちろん、スタッフの、
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好きなように演技しておいてくれれば、後でそれに合わせてCGを入れておくから。
という言葉とその言葉通りの技術にとても助けられた部分は多かったのですが。
まとめ
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」でドリトル先生の弟子役トミー・スタビンズを演じた俳優はハリー・コレットでした。
5歳のころから子役として活動し、ドラマ、映画、劇場と活動の幅を広げ、ついにはハリウッド映画の助演男優の役を演じるまでに成長した若手俳優です。
今後の活躍も期待されるのですが、映画の撮影後すぐが、学業的に節目の時期にあったことと、その後のコロナ騒動もあってでしょう。
この後の活動予定や、出演予定作品などは、今のところ不明となっています。
映画「ドクター・ドリトル(2020年)」で共演した1歳違いの若手俳優カーメル・ラニアードとともに、早く次の活躍が見たいと思う、期待の持てる若手俳優の登場ですね。
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