ディズニーアニメ映画ミラベルと魔法だらけの家で魔法が消えた理由を考察

ディズニーアニメ

ディズニーアニメ映画の「ミラベルと魔法だらけの家」では、メインキャラクターの大半が魔法を使えるという設定でした。

が、物語の中で魔法が弱くなっていき、そして消えてしまうという事件が起こります。

ではなぜ、魔法が消えてしまったのでしょうか?

そちらの理由を、「ミラベルと魔法だらけの家」の中で魔法とはどのような位置付けであったのか、を見ていきながら考察してみたいと思います。







映画「ミラベルと魔法だらけの家」で魔法が消えた理由

映画内では魔法が消えた理由ははっきりとは描かれていません。

ただし、魔法が消えてしまった理由を考察できる描写は数多く描かれています。

    ・アントニオが魔法を授かった後、記念撮影する家族を離れた場所から眺めているミラベル。その時、彼女にだけカシータの壁や床に亀裂が入るのを目撃した。

    ・カシータに亀裂が入った際、ルイーサは力の減少を感じた。

    ・アルマとミラベルの口論が激しくなり、ついにカシータが崩壊。ろうそくも消え、魔法の力が消える。



以上をまとめてみると、魔法が消えた理由ははっきりしているように感じました。

その理由は、というと、

    マドリガル家が家族としてのきずなを失ってしまったから。

だと思われるのです。


では、なぜ、マドリガル家の人々が家族としてのきずなを失うと魔法の力が弱くなり、最終的に消えてしまったのでしょうか?

それを解く鍵として、マドリガル家の人々がどのようにして魔法を授かったのかを見ていくことにしましょう。

映画「ミラベルと魔法だらけの家」の魔法のおさらい

映画「ミラベルと魔法だらけの家」で描かれている魔法についてまとめてみましょう。

そうすることでマドリガル家の人々が家族としてのきずなを失うと魔法が弱まり、ついには消えてしまう理由が見えてきます。

それでは、準を追って見ていきましょう。

魔法を授かった経緯

マドリガル家は祖母のアルマと今は亡き祖父のペドロから始まります。

二人が愛し合い、三つ子を授かって新しい家族を築き始めたころ、コロンビアは動乱の時代を迎えてしまうのでした。

その混乱に巻き込まれ、多くの避難民とともに逃避行を続けている最中に、ペドロは自らを犠牲にして家族と仲間を救います。

その時、奇跡が起こり、アルマは魔法のろうそくを手に入れるのでした。

関連記事:アルマとペドロが出会った祭り「ろうそくの日」の解説


その後、逃避行を続けていた人々は高い山々に囲まれたエンカントという集落を作り上げ、そこで暮らすことになります。

魔法のろうそくを手に入れたアルマは魔法の家であるカシータも手に入れ、そこで3人の乳飲み子と暮らすことになるのでした。

生まれたばかりだった三つ子・ブルーノ、フリエッタ、ペパは魔法を使える存在となっていました。

そしてフリエッタとぺパが産んだ3人の子供もそれぞれ、5歳になると魔法が使えるようになります。

唯一、ミラベルだけを除いて。

こうしてマドリガル家の家族の中で祖母のアルマと主人公のミラベル、そして婿養子としてマドリガル家に入ったアグスティンとフェリックスの4人以外は、魔法が使えることになったのでした。

徐々に変わってくる主客逆転現象

魔法を使えることでマドリガル家内だけでなく、エンカントの人々にもその力を使って手助けをしていたマドリガル家の人々。

しかしそれは、便利なことばかりではありませんでした。

特にブルーノの魔法、未来を予見できる能力は、人々から誤解され、都合の悪い出来事を予見した場合、ブルーノがその出来事を招き寄せている、と見られるようになります。

そのため、ブルーノは密かに恐れられていた様ですし、彼自身人々のネガティブな感情にうすうす気が付いていたようでした。


そんな中、ついにブルーノはカシータの崩壊、そしてそれにはミラベルが何らかのかかわりがあることも予見してしまいます。

そのことを他人に知られることによってミラベルが迫害される恐れから、失踪してしまうのでした。

ここで第一の家族の崩壊が起こってしまいます。


そして物語の中で、とくにイザベラとルイーザが告白したように、魔法を使えることで受ける無言の期待感、それに答えなくてはならないという義務感が存在していることが明らかになってきます。

魔法が使えることが重荷になっているのに、魔法が使えないアルマは子供や孫たちに完璧を求める。

そしてそのプレッシャーを日に日に強く意識するようになってきているにもかかわらず、指摘することができない。

マドリガル家をいう家族を守るために授かったはずの魔法が、延いては対立に発展しかねない異なった意見を生み出している、という事態に陥りつつあるのでした。

魔法の存在が家族の関係悪化の原因に

そして家族間の対立は魔法の使えないアルマとミラベルの間で表面化してしまいます。

完璧な娘として期待され、自身も完璧でありたいとしてふるまってきたイザベラ。

そんな彼女が家族、というよりはアルマの強い信念に上がらうことができずに、自らは望まない婚約をする羽目になってしまったのです。

しかし完璧を演じ続けないといけないと思い込んでいるイザベラは、自分の思いを押し殺して、家族が望んでいることをしようとしていました。


本心をミラベルに語ったことで、自分がしたいことを初めてしたイザベラは、アルマによって叱責されてしまいます。

そしてイザベラにそのような行いをさせたミラベルを一人悪者にして、家族を崩壊させる存在だと糾弾するアルマ。

しかしそんなアルマは、実は家族を大切にするあまり、マドリガル家のことだけを考えて、家族一人一人の願望にまで思いが至らなくなっていることをミラベルに指摘されてしまうのでした。


ミラベルがはっきりと口に出して講義をした結果、家族間の溝が可視化できるようになってしまい、家族の崩壊の危機に直面します。

皮肉にもマドリガル家の崩壊の理由は、彼らが魔法が使えることにあり、家族崩壊の原因になってしまった魔法が消え去ってしまうのでした。

間違いに気が付いて復活した魔法

このまま、家族がバラバラになってしまったら、二度と魔法は戻らなかったでしょう。

しかしアルマは自身の間違いに気が付いてミラベルに謝罪します。

ミラベルもアルマに謝り、二人はそれぞれ相手を受け入れるのでした。

さらに家族から距離を置いていたブルーノも戻って来たことで、家族が再び一つになります。


また、マドリガル家の人々の魔法のお世話になっていたエンカントの住民達も、彼らが魔法を使えなくなったため、今度は手助けにやってきたのでした。

エンカントの住民達は、マドリガル家の人々を便利遣いしていただけではなく、困ったときはお互い様、と相互援助の気持ちをきちんと持っていたのです。


ミラベルは魔法が使えなくても特別な存在になれることを行動で示しました。

魔法が使えるから特別なわけではなく、一人一人が特別な存在であることを示したのです。


家族がまた一つになれたことで魔法が使えるようになりました。

また家族を一つにするために一番尽力したミラベルのおかげで、カシータも無事復活したのです。

考察のまとめ

映画「ミラベルと魔法だらけの家」で魔法が消えてしまった理由。

それはマドリガル家が家族として崩壊の危機を迎えたから、でした。
しかも崩壊の危機を迎えた原因は、彼らが魔法を使えたから。

これでは本末転倒ですよね。


もともと魔法はマドリガル家の人々が平穏無事に暮らしていくために授けられたもの。

それが原因で平穏でなくなってしまうのであれば、ないほうがいいよね、ってことなんでしょう。

ともすると人々は自分自身が今いる立場のことが重要になってしまい、本当に大切なことを見落としてしまいやすくなりまう。

そのことを語りかけてくれる映画内容だと感じました。

映画「ミラベルと魔法だらけの家」を動画配信サービスで視聴する方法

映画「ミラベルと魔法だらけの家」はディズニーが行っている動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」でご覧いただけます。

「Disney+ (ディズニープラス)」には他のディズニー映画もそろっており、そちらも同時に視聴を楽しむことができます。

「Disney+ (ディズニープラス)」への入会の方法はこちらのページで紹介していますので、興味がありましたら、ご覧ください。

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