映画「AVA/エヴァ」はジェシカ・チャステイン主演のアクション作品です。
これまでとは一味違った暗殺者エヴァの物語で、アクションの素晴らしい映画でした。
今回はこの映画「AVA/エヴァ」の基本情報や予告動画やキャスト情報、そして映画のあらすじを分かりやすく紹介していきます。
映画「AVA/エヴァ」の基本情報
それでは映画「AVA/エヴァ」の詳細あらすじを紹介する前に、映画の基本情報と予告動画、そして出演キャストの紹介をしておきます。
映画「AVA/エヴァ」の基本情報と予告動画
「ゼロ・ダーク・サーティ」「女神の見えざる手」のジェシカ・チャステインが組織に刃向かう暗殺者を演じたアクション。
完璧な容姿と知性、圧倒的な戦闘能力を持つ暗殺者エヴァ。彼女は完璧に任務をこなしながらも常に「なぜ標的たちは殺されるのだろうか」と自問自答を繰り返していた。
ある日、エヴァは極秘の潜入任務に臨むが、組織から事前に与えられていた情報の誤りから、エヴァの正体に気づいた敵との銃撃戦へと突入してしまう。
なんとか生き延びたエヴァは、自分を陥れようとしている存在を疑い、次第に組織に対して激しい不信感を抱くようになる。
組織にとって危険因子となった彼女を始末しようとする殺し屋サイモンの魔の手がエヴァに迫っていた。
エヴァ役をチャステインが演じるほか、ジョン・マルコビッチ、コリン・ファレルらが脇を固める。監督は、チャステインがアカデミー助演女優賞にノミネートされた「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のテイト・テイラー。
引用:映画ドットコム
映画「AVA/エヴァ」のキャスト紹介
続いてキャスト紹介です。
エヴァ・フォークナー
とある組織に属する暗殺者。
家族との間に問題を抱え、8年前に家出していた。
演じるのはジェシカ・チャステイン。
デューク
エヴァが属する組織の上司。
暗殺者としてエヴァを育てた人物。
演じるのはジョン・マルコヴィッチ。
サイモン
エヴァが属する組織のトップ。
エヴァの存在に脅威を感じるようになる。
演じるのはコリン・ファレル。
マイケル
エヴァの元婚約者。
今はエヴァの妹と付き合っている。
演じるは、コモン。
ボビー・フォークナー
エヴァの母親。
彼女の決断が、エヴァを家出へと追い込んでいた。
演じるのは、ジーナ・デイヴィス。
映画「AVA/エヴァ」の見どころと感想
映画「AVA/エヴァ」の見どころは、主演のジェシカ・チャステインが体当たりで挑んだアクションシーンの数々でしょう。
彼女の素晴らしい肉体美に、大の男を敵に回してもバッタバッタと倒していく姿は痛快です。
そして、か弱い女性という姿も敵をだますために大いに利用するしたたかさも、彼女の肉体的な強さとメリハリがついていて良かったと思います。
また、家族関係の問題から大きな心の闇を抱え、軍隊に参加し、ついには秘密組織の暗殺者になってしまった、という人間としての弱さ的なものが、明確に表現されているのも印象的でした。
とんでもない強靭な肉体を手に入れてもなお、精神的には不安定さを抱える矛盾のような弱さは、これまでのダークヒーローと少し違うように感じました。
ただ、残念なことはこの二つの見どころが、映画全体としてみた場合に、一人のキャラクターとして整合性が感じられない、というところです。
ある意味、そこまで精神に弱さというか、問題を抱えていながらリーサルウェポンのような殺人技術を持つ人間って、危険以外の何物でもないような気がします。
そしてそんな人物をスペシャルエージェントとして利用している組織は、きちんとリスクを考えたうえで、雇用しているのだろうか?と考えざるを得ませんでした。
つまり、主人公のエヴァのような人物が、映画の中で用意された部署で成果を出せるのは現実問題としてあり得ない、と矛盾を感じてしまったことです。
これは「ジェイソン・ボーン」のようなタイプの映画の中では、結構、致命傷と思われる禁断の設定で、実際、うまく調理しきれていない、という感想を持ってしまったのです。
映画「AVA/エヴァ」ネタバレあらすじを分かりやすく解説
それでは映画「AVA/エヴァ」のネタバレ有のあらすじを分かりやすくお届けします。
起・エヴァ、8年ぶりの里帰り
エヴァ・フォークナーは子供のころから優秀な成績を収め、運動神経も抜群でした。
高校生になっても将来を有望視されていた文武両道を極めている学生でしたが、ある夜飲酒運転で、交通事故を起こしてしまいます。
その結果、警察に逮捕され、前科がついたことで進学をあきらめ、軍隊に参加するのでした。
軍隊でも優秀な成績で、有能な兵士となり、多くの作戦に参加することになります。
が、アルコール依存症が問題となり、除隊することになってしまいます。
その後、兵士時代の教官の誘いもあって、とある秘密組織に所属し、暗殺者としての人生を送ることになるのでした。
場所はフランスのとある都市。
エヴァはマネーロンダリングを手掛けているイギリス人ビジネスマンをヒットする任務を受けます。
運転手に化けて、飛行場でターゲットを車に乗せると、人気のない所で任務を遂行しました。
が、任務完了の前にエヴァは、ターゲットになぜ、誰かが彼を始末したいと思ったのか、その理由を尋ねます。
それは、エージェントは任務を命じられた際に与えられた以外の情報を調べてはならない、という組織のルールに違反した行為でした。
そしてエヴァは気がついてはいませんでしたが、空港でターゲットを車に乗せて以来、バイクに乗る女性に後をつけられており、ターゲットと交わした会話も盗聴されていたのです。
任務の完了をデュークに報告したエヴァは、休暇を申請し、8年ぶりに故郷のボストンに戻るのでした。
故郷のボストンで、妹のジュディと再会します。
ジュディは急にいなくなった姉に対し、複雑な心境で出迎えるのでした。
そして姉妹としての会話の中で、母親が狭心症の発作で入院していること、8年前に家出をした際にエヴァの婚約者だったマイケルが今はジュディと付き合っていることを知ります。
翌日病院に母親を見舞いに行ったエヴァ。
そこで、母親とも8年ぶりに再会するのでした。
が、彼らの間には、何かしら、微妙な雰囲気が終始、漂ったままだったのです。
一方でエヴァは全く知りませんでしたが、彼女がボストンに到着してからずっと、彼女に対して組織のエージェントによる監視がなされていたのでした。
承・サウジアラビアでの危機
エヴァは次の任務を受けます。
サウジアラビアでドイツの軍幹部の一人を自然死に見せかけて暗殺することでした。
相手が離婚調停中であることからハニートラップを仕掛けることになるのですが、エヴァは相手に毒を盛った後、ターゲットが絶命するまでに、護衛が駆け付ける物音を聞きつけます。
エヴァはすぐにのど首を掻っ切ってターゲットを始末し、襲撃に来る護衛を次々と始末していきます。
そしてホテルからの逃走には、被害に巻き込まれたか弱い女性の姿を装い、兵士の一人に助けられてロビーまで脱出。
その後、その兵士から掠め取った煙幕弾を破裂させ、ホテルの外へ逃げ出すのでした。
その後、ホテルの周りでも数人の兵士を始末しながら逃走し、何とか無事にその場から逃げ出すことを成功させました。
その後エヴァはすぐ、デュークの入るフランスへと向かいます。
作戦の情報漏れに対して、詳細を確認するためでしたが、デュークは作戦の不備をエヴァに対して謝罪し、その責任は自分にあるとして、今後同じようなことが起こらないようにすると約束するのでした。
そんなデュークにまたしてもエヴァは、なぜターゲットが死ななければならなかったのか?という疑問を口にしてしまいます。
そんなエヴァに、自分もエヴァもその疑問の答えを知る立場にないし、そんな疑問も持ってはいけない、次はかばうことはできない、と強くいさめます。
そしてアルコール依存症で全てを失ったことを忘れて、また飲み始めたのか、と心配するのでした。
その問いにまっすぐに否定し、エヴァはデュークにしばらくの休暇を頼みます。
そして家族と向きあう決意をするのでした。
転・組織から狙われたエヴァ
またボストンに戻ったエヴァは、今回、元婚約者のマイケルと顔を合わせることになります。
母親は、エヴァとマイケルとジュディとで食事をして、これからの互いの関係を良いものとするように、と勧めるのでした。
実際、その助言にしたがって3人で時間を取ってみるものの、やはりギクシャクしてしまうものがあります。
その晩は、ジュディが腹を立てて、レストランから出ていってしまうのでした。
エヴァはアルコール依存症になってしまったきっかけを、依存症を克服する会の集まりに参加して、話すことになります。
成績優秀なエヴァでしたが、家庭内で問題を抱えていました。
父親が不倫をし、その秘密をエヴァが知ってしまったのです。
母親に正直に話して謝るように言い、できなければエヴァが母親に話す、と父親に迫りますが、父親は、母親に嘘をでっちあげたのでした。
その嘘とは、エヴァが親の財布からお金を盗んでいるところを父親に見つかり、起こられないようにするため、父親が不倫しているという作り話をして、自分の悪事を隠そうとしている、というものだったのです。
そして、エヴァが大変大きなショックを受けることになるのですが、母親は父親の話を信じ、父親の不倫の事実を無かったものとして信じようとはしませんでした。
エヴァ一人が悪者になり、そのショックから家を飛び出し、軍隊に入隊したのです。
デュークはカナダのブリティッシュ・コロンビアに住む組織のトップ、サイモンのもとを訪ねます。
サウジアラビアで起こった事の真意を聞き出すためでした。
サイモンはデュークにはっきりとエヴァを亡き者にするために情報漏洩をしたことを明かします。
エヴァは腕の確かな優秀なエージェントではありましたが、ターゲットが殺される理由を知りたがるという傾向に、組織にとってリスクになると判断し、排除する方針を決定したためです。
サイモンの傍らにいる彼の娘は、エヴァがフランスでイギリス人ターゲットに殺される理由を聞いた会話を盗聴していた女性その人で、言い逃れはできませんでした。
デュークはエヴァに休暇を取らせ、落ち着かせれば、二度と同じ間違いはしないしさせないと言います。
サイモンはその進言に賛成したふりをしてデュークを帰らせますが、エヴァに対してはボストンにいるエージェントに始末させるように命令を下すのでした。
サイモンの指令により、エヴァはエージェントに襲われます。
夜の公園で激しい格闘戦を繰り広げ、傷は負ったものの何とか返り討ちにすることができたのでした。
そしてデュークに組織が自分を消しにかかっているのか?と問いただします。
デュークは格闘訓練を受けた経験のある元軍人の薬物中毒者に、たまたま偶然狙われただけで、組織内にそのような命令は存在しない、と言って落ち着かせるのでした。
一方で、エヴァの家族にも問題がありました。
元婚約者で今は妹の恋人のマイケルは、違法カジノでのギャンブルにはまっており、多額の借金があったのです。
朝まで帰らないマイケルに心配した妹の助けを聞いて、賭博場へマイケルを迎えに行くエヴァ。
その賭博場のトップであるトニーに借金の金額を聞き出し、数日で用意するといって、マイケルを連れ出すのでした。
デュークは再びサイモンの元に行き、組織がエヴァを消そうとしていることを問いただします。
サウジアラビアでの件も、この作戦の一環であり、秘密を知ったデュークも大賞となってしまったのでした。
デュークは自分とエヴァを救うため、サイモンに挑みます。
実力派拮抗していましたが、デュークはサイモンの攻撃に瀕死の重傷を負ってしまい、エヴァを始末するための精神的圧力として、見せしめにとどめを刺されるのでした。
そのころ、エヴァは退院した母親を、母親の自宅に見舞いにいっていました。
トランプゲームをしながら、母親と会話をするエヴァでしたが、母親からエヴァが家出をする原因となった出来事に対して謝罪の言葉が出ます。
母親な父親が不倫したという真実に気が付いていながら、父親を失うことの恐怖から、彼の作り話を信じたふりをし、エヴァを裏切っていたのでした。
その夜、エヴァはサイモンからの電話を受けます。
その電話でサイモンはデュークを始末したこと、そして次はエヴァの番であることを伝えます。
電話の後、サイモンがデュークを始末した動画を受け取り、デュークが本当にいなくなってしまったことを知るのでした。
その後、エヴァはジュディとマイケルが同棲しているアパートに向かいます。
そこにはマイケルだけしかおらず、エヴァはマイケルに全てを捨てて一緒に逃げてほしいことを告げるのでした。
二人は激しいキスを交わしていましたが、エヴァの申し出にマイケルは、ジュディが二人の間の子供を妊娠したことを告げます。
この告白により、エヴァの気持ちは固まり、マイケルのアパートを出て、トニーの賭博場へと向かうのでした。
トニーの賭博場はダンスバーと化していました。
そこにエヴァが現れたことで、トニーの手下が、エヴァを始末しようと武装して襲い掛かります。
が、全てそれを撃退し、トニーに対しても自分の正体、特殊な組織に所属する暗殺専門のエージェントで40名以上のターゲットを始末してきたことを明かし、トニーも死ぬ一歩手前まで締め上げた後、マイケルの借金を耳をそろえて返します。
そして二度と家族に近づけば、今度は容赦しない、と脅してその場から去るのでした。
結・サイモンとの決闘とその後
ホテルにもどったエヴァは、これまでずっと絶っていた酒を飲み始めます。
そして銃を抜いて額やあごの下などに押し当て、自殺を迷っていました。
そこに何者かが部屋に侵入してきます。
そのかすかなモノ音で正気に戻ったエヴァは、すぐさま、迎撃の体制にはいるのでした。
サイモンは一人でエヴァを始末しにやってきていました。
二人の死闘は、部屋の中をめちゃくちゃに壊すほど、激しいものになります。
エヴァは激しく顔から流血しますが、サイモンは左ひざを痛め、決着はつきませんでした。
そして二人の激しい格闘から警報機が鳴り響きます。
それを合図にサイモンは、次に会ったときには必ず決着をつけるとエヴァに告げ、部屋から去るのでした。
が、エヴァはすぐに部屋の中に隠してあった大量の現金と銃を手にしてサイモンを追いかけ、終にはザキマ橋の下まで追いつめ、サイモンを始末するのでした。
その足でエヴァはジュディのもとに向かいます。
ジュディに、マイケルと母親を連れてアメリカを今夜出るように言い、50万ドルの入ったエヴァの銀行口座情報と、出国費用等をカバーする20万ドルの現金を渡すのでした。
そこでマイケルからエヴァ宛のデュークからの手紙を受け取り、3人の無事を祈って街の中へ戻ります。
そのエヴァの後を、サイモンの娘であるカミーユが付けているのでした。
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