ブラックパンサー2ともいえる映画「ブラックパンサー・ワカンダフォーエバー」
前作で主人公を演じた俳優チャドウィック・ボーズマンの死によって、コミックとは一切関係のない展開の、完全なオリジナルストーリーとなりました。
そんな「ブラックパンサー・ワカンダフォーエバー」のエンディングで驚きの秘密が明かされました。
それは急死したシュリの兄ティ・チャラに、息子がいたという事実です!
この驚くべき秘密は、いったいどのような意味を持つのでしょうか?
今回はその点について考察してみましたので、紹介していきたいと思います。
ブラックパンサー2・エンディングの謎
映画「ブラックパンサー2・ワカンダフォーエバー」
そのエンドクレジットで登場したティ・チャラの恋人であったナキアはシュリに6歳くらいの男の子を紹介します。
その子供こそ、ティ・チャラとナキアの間に生まれた息子でした。
ラストで登場したティ・チャラの息子
映画内でティ・チャラの息子は自分がどのような存在であるのか、を理解していました。
彼は初めて会ったシュリに対し、トゥーサンという名前であると自己紹介します。
この「トゥーサン」という名前はハイチの公用語となっているフランス語では「聖人」という意味のある言葉でした。
そしてさらに彼は、実は秘密なのだけど、と前置きし、彼の本当の名前をシュリに告げるのでした。
ティ・チャラの息子の秘密・本当の名前
その名前はティ・チャラ
亡き父親とおなじ名前であり、ワカンダの名前でもあったのです。
おそらくこの男の子は自分がどのような立場の存在であるのか、を理解していると思われます。
それはつまり、ワカンダの王位継承権を持っているということ。
そしておそらく、それだけではないと思われます。
おそらくナキアは父親であるティ・チャラがブラックパンサーというスーパーヒーローであったことも話していることでしょう。
父親がワカンダという素晴らしい国の偉大な国王であったこと。
そしてブラックパンサーというスーパーヒーローとして世界の平和を守り続けていたこと。
これらの事実を息子に伝えないわけがありません。
一方で6歳ほどの男の子であったことで、彼の誕生日について考えざるを得なくなりました。
6年前というと、前作の「ブラックパンサー」の話の際にすでに生まれていたことになり、彼の誕生はその前の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のころとなってしまうのです。
つまり、ティ・チャラの父ティ・チャカが亡くなったころにはすでに生まれていて乳飲み子であった計算になります。
息子ティチャラ登場の意味は謎・伏線の答え!
ティ・チャラ/トゥーサンの存在によって「ブラックパンサー2/ワカンダフォーエバー」を視聴していて生じた疑問のいくつかが推察されることになるのでした。
それはティ・チャラの葬儀にコンビと出会ったナキアが参列していなかった理由です。
さらに言えば、なぜナキアがワカンダ王国から去ってハイチで暮らしているのかの理由も語られていませんでした。
が、ティ・チャラ/トゥーサンの存在を知れば、考察が可能となります。
ティ・チャラの葬儀にナキアが参列していなかった理由
ティ・チャラとナキアの関係はかなり親密なものとして「ブラックパンサー」で描かれていました。
そんなナキアがティ・チャラの葬儀に参列していないのは違和感しかありません。
しかし、ティ・チャラとナキアの間に子供が出ており、そのことをティ・チャラは秘密にしておきたいと考えていました。
それだけではなく、息子ティ・チャラ/トゥーサンにワカンダ王国とかかわりのない生活をしてほしいと願っていたことが明かされます。
それであれば、ナキアがワカンダ王国を去った理由も、ティ・チャラの葬儀に参列していなかった理由も納得できるのでした。
女王の母ラモンダのセリフ
さらにもう一つ、映画冒頭の伏線が回収されています。
兄の死から立ち直れないシュリに対し、女王でもあった母ラモンダが娘を外に連れ出した際に話しかけた言葉がありました。
兄ティ・チャラのことについて話しておかないといけない、と言ったセリフです。
その会話はネイモアの出現により途切れてしまい、その後の騒動で二度と話題に上ることはなく、さらにラモンダの死によって永遠に内容が分からなくなってしまっていました。
しかし、ティ・チャラ/トゥーサンの存在と、そのことにラモンダも知っており、実際に顔を合わせたこともある、ということがわかったことで、ラモンダがシュリに兄のことについて話したい、といった内容がティ・チャラ/トゥーサンのことであったのではないか、という推察ができます。
このように、ティ・チャラ/トゥーサンの存在のおかげで、映画の中では説明のなかった、それでいて不自然と思われる事柄が、実は納得のいく理由があったことがわかったのでした。
考察・息子ティ・チャラは国王になれるのか?
さてまだ6歳程度と思われるティ・チャラ/トゥーサン。
彼はワカンダ王国国王であったティ・チャラの息子であり、ワカンダ王国王子と言えます。
その事実でいえば、王位継承権を有する跡継ぎですが、果たしてワカンダ王国の国王になれるのでしょうか?
その答えはYESでしょう。
前作「ブラックパンサー」で登場したヴィランのエリック・“キルモンガー”・スティーヴンス / ウンジャダカ。
彼は王家の血を受け継いでいるという理由で王位継承権をもっており、ティ・チャラとの王位継承の決闘儀式に参加できました。
エリックは実際には王の甥という立場であったにもかかわらず、一時的とはいえ、王の位についていたのです。
それであれば王の息子であるティ・チャラ/トゥーサンに王位継承権がないわけはなく、将来、ワカンダ王国の国王になれるチャンスはあるとみるのが自然でしょう。
ただし、王位継承の儀式が決闘である以上、そこで打ち勝つだけの強さを身に着けていないといけませんが。
まとめ
病のため急死したワカンダ国王ティ・チャラ。
そんな彼にはその存在を秘密にしていた息子がいました。
彼の意思は強く守られ、息子の存在を知る人物はほとんどいませんでした。
おそらく息子の母親であるナキアとティ・チャラの母であるラモンダだけだったと思われます。
ティ・チャラの願いを守るため、ナキアは誰にも理由がわからないまま、ワカンダ王国を離れましたし、ティ・チャラの葬儀に参列することもありませんでした。
一方でナキアは息子のティチャラ/トゥーサンには彼がどのような出自であるのかは、きちんと説明しています。
ですので、6歳くらいの幼さでありながら、本当のワカンダ語の名前を知っており、その意味もきちんと理解しているのでしょう。
このことからもワカンダ王国の国王としての王位継承権は有しており、将来的には国王になる可能性がある、ということができると思います。
コメント