ディズニー映画「魔法にかけられて2」は2007年に公開された「魔法にかけられて」の続編映画。
おとぎの国の住人であったジゼルがニューヨークにやってきて、フィリップとモーガンと一緒に家族生活を約10年程過ごした後のお話です。
ディズニー映画ということで、映画の中には多くのディズニー関連のキャラやセリフ、カメオシーンが隠されており、それらを見つけるのも楽しみの一つとなっています。
今回は映画「魔法にかけられて2」で見つけることのできる隠れキャラやカメオ出演&シーンの紹介をしていきたいと思います。
ディズニー映画「魔法にかけられて2」のオープニングシーン
まずは映画のオープニングシーン。
ピップが子供たちにジゼルの話を聞かせている、という形で映画は始まります。
このオープニングシーンで見ることのできる隠れキャラを紹介していきましょう。
隠れキャラ オーロラの両親
お城が映し出され、空を飛ぶ鳥を追いかけるようにカメラワークはお城に近づいていきます。
そしてお城の塔から本城を結ぶ渡り廊下がアップとなったときに、その上に現れるのは王と王妃。
この二人のシルエットは、明らかに「眠れる森の美女」のオーロラ姫の両親を意識して描かれています。
カメオシーン 村の噴水と羊たち
続いて村が映し出され、そのワンシーンとして村の噴水のへりに腰掛ける少女と、その周りに集う羊たちが現れます。
これは、美女と野獣のオープニングシーンで、ベルが羊相手に噴水で本を読んでいたシーンのカメオシーンといっていいでしょう。
隠れキャラ ホタルのレイモンド
ピップの子供たちの寝室ではホタルが室内の明かりを担当しています。
このホタルは、明らかに容姿が異なりますが、「プリンセスと魔法のキス」のキャラ、ホタルのレイモンドを思い出さずにはいられません。
「美女と野獣」のカメオ
続いてカメオ紹介です。
まずは「美女と野獣」のカメオから。
「一人ぼっちの晩餐会」
ジゼルが「モンロービルがおとぎの国であったなら…」と願ったことで魔法の杖の魔法により、翌朝、世界とその住人がおとぎの国そのものになっていました。
そこからミュージカルナンバー「Fairytale Life (After the Spell)」がはじまるのですが、顔つきで生きているようなミキサーやコーヒーメーカーなどが多数、映し出されます。
これはまさに「美女と野獣」の中の有名なシーン「一人ぼっちの晩餐会(Be our Guest)」のカメオといっていいでしょう。
町娘のカメオ
「美女と野獣」ではベルを毛嫌いし、ガストンに夢中な3人の町娘が登場します。
そのカメオとして「魔法にかけられて2」でもモーガンの恰好を馬鹿にする、タイソン王子の取り巻きの3人娘が登場していました。
ガストンという外見だけの男性に惚れている点と王子という肩書に近寄っている所も似ていると思えてしまいます。
カメオキャラ ファンタジアのほうき
おとぎの国になったモンロービルでジゼルの新居も魔法の家になりました。
歌って踊るモーガンに併せて一緒に踊るのが魔法のほうき。
このほうきはディズニーの長編映画として3作目にあたる名作古典「ファンタジア」に登場するミッキーの相棒のほうきなのです。
また、このシーンで蜂起が集めたごみをモーガンが絨毯の下に隠す場面があります。
「魔法にかけられて2」でアンダレーシア王国が消滅してしまう危機を迎えたわけですが、その理由が、ジゼルが抱える問題を正面から取り組んで解決しなかったからです。
それよりも問題を隠してしまおうと魔法で逃げることで、解決しようとしました。
結果的には世界の破滅に直結するような大きな危険を招いたわけですが、ごみを絨毯の下に隠す行動が、ジゼルの魔法によって解決しようとした行動のメタファーに映るのは、僕だけでしょうか?
「リトルマーメイド」のカメオ
「魔法にかけられて2」では「リトルマーメイド」からのカメオシーンを見つけることができます。
見つけられたのは2箇所。
それぞれ紹介していきましょう。
話せるようになったピップのセリフ
「魔法にかけられて」では全くしゃべることのできなかったピップですが、「魔法にかけられて2」では話ができる様になっています。
それに気が付いたピップが驚いて叫んだセリフ。
実はこのセリフは「リトルマーメイド」のセバスチャンが驚いた際に叫んだセリフそのものだったのでした。
「パート・オブ・ユア・ワールド」のカメオ
モーガンが歌うミュージカルナンバー「Perfect」
その中に、荷台に上って歌うモーガンの後ろで水がまかれるシーンがあります。
これは明らかに「リトルマーメイド」の一番有名な曲「パート・オブ・ユア・ワールド」のシーンを意識してとられたものといっていいでしょう。
カメオ 「眠れる森の美女」の三人の妖精
モンロービルに引っ越してきたジゼル達でしたが、新居は内装も庭も、まだ完成していませんでした。
そこで働いていた3名の庭師の女性。
モンロービルがおとぎの国になった後、妖精に姿を変えています。
その容姿、3人という形態から、彼らは「眠れる森の美女」に登場する三人の妖精、フローラ、フォーナ、メリーウェザーとそっくりで、衣装も赤、青、緑となっていました。
カメオ 白雪姫の女王
「魔法にかけられて2」のメイン・ヴィレンであるマルヴィナ・モンロー。
おとぎの国となったモンロービルでは魔法の使える女王というキャラになっていました。
黒を基調としたドレスに、彼女がかぶっている王冠、しかも魔法の鏡まで持っているとなれば、彼女のモデルは誰だか、容易に想像が付きますね。
そうです、白雪姫の継母で、彼女を亡き者にしようとした女王、そのものでした。
カメオ モーガンの塔
おとぎの国になった後でモーガンが住むことになる寝室は塔の上にありました。
塔の上、といえば「塔の上のラプンツェル」
閉じ込められている感が半端ない内装は、塔の上に閉じ込められたラプンツェルを思い出させてくれます。
さらに狙っているとしか思えないのが、ラプンツェルの塔にあった寝室への階段を思い起こさせる階段があり、同じくラプンツェルの塔にあった「眠れる森の美女」の糸車までおいてあるのでした。
塔の上にジゼルによって閉じ込められたモーガンがベッドシーツをロープのようにして塔から抜け出したシーンも、ラプンツェルが自分の髪を使って塔から抜け出したシーンを思い起こさせるカメオシーンとなっています。
また、カメオシーンといえば、ジゼルがモーガンを部屋の中に閉じ込めたシーンはシンデレラが継母に屋根裏部屋に閉じ込められたシーンにそっくり。
最後に、おとぎの国になる前のモーガンの部屋の内装について。
ラプンツェルが壁に絵をかいていたように、壁には絵が描かれているのが見て取れます。、
シンデレラからのカメオ
おとぎの国なったモンロービルではモーガンに対して継母であるジゼルは、童話によく出てくる意地悪な継母という性格に変わっていってしまいます。
そして「意地悪な継母」といえばやはりシンデレラ。
そんなシンデレラのカメオを紹介していきましょう。
シンデレラの継母
モーガンがフェスティバルに参加したいと言った時のジゼルの反応。
絨毯と窓ガラスの掃除、庭の手入れ、針仕事に家の修繕、そして煙突掃除。
これらを言いつけて、すべて終わるまでフェスティバルには行ってはいけない、と言い放ちます。
これは、シンデレラの継母が舞踏会に行きたいと言ったシンデレラに対して言い放った言葉をのものでした。
猫になったピップ
おとぎの国では意地悪な継母という、童話では定番のキャラになったジゼル。
そんな意地悪な継母には、意地悪な猫というのが常にパートナーとなっています。
特にジゼルはシンデレラの継母がモデルになっているため、ピップもそれに合わせるかのように、彼女が飼っていたルシファーのような太った猫に変わってしまったのでした。
12時になると…
シンデレラからのカメオでいえば、「12時になると…」を上げなければいけないでしょう。
「魔法にかけられて2」では、深夜12時になるまでに魔法を解かないと、その効果が永遠に続いてしまう、という設定になっています。
つまり深夜12時までにモンロービルをおとぎの国にするという魔法をキャンセルしないといけない、ということになっているのでした。
シンデレラでは12時になると魔法の効果が切れる、ということになっており、そういう意味では真逆ですが、「12時までに…」というところはシンデレラの設定を意識してのストーリー展開と言っていいでしょう。
モーガンのドレス
フェスティバルに行くために新調したモーガンのドレス。
家に帰ってくるとジゼルによって切り刻まれて無残な姿になってしまっていました。
これはシンデレラで、シンデレラが自分で作ったドレスを義理の姉たちに破られたことのオマージュでしょう。
さらにジゼルの記憶を呼び戻すため、思い出の樹木をモーガンがよみがえらせていたシーンで、その力によってモーガンのドレスが元に戻ります。
これもシンデレラが妖精の魔法によって敗れたドレスが新しくなるシーンと一緒なのでした。
ロザリーンとルービー
マルヴィナ・モンローの手下として常に一緒にいるロザリーンとルービー。
モンロービルがおとぎの国になった後、女王に付き従う侍女として行動していました。
侍女となった後の衣装ですが、彼女らが身にまとっていたドレスは、シンデレラの義理の姉たちが舞踏会に着ていったドレスの色とそっくりとなっています。
「魔法にかけられて2」で見つけることのできる隠れキャラ
「魔法にかけられて2」では多くのディズニー作品の隠れキャラを見つけることができます。
これからはそれらを紹介していきましょう。
ヴィレン・ソング「Badder」で見つかる隠れキャラ
意地悪な継母キャラとなったジゼルに挑戦を受けた女王マルヴィナ・モンロー。
ジゼルに対抗するために魔法のアイテムを物色するシーンが、ヴィレン・ソング「Badder」の最中に映し出されます。
戸棚を開けてアイテムを確認するマルヴィナ・モンローの目の前には以下のような隠れキャラが登場するのでした。
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・「眠れる森の美女」の糸車
・「美女と野獣」の魔法のバラ
・「白雪姫」の毒リンゴ
・「不思議の国のアリス」の体が小さくなる魔法薬
・「アラジン」でジャスミンを閉じ込めた砂時計
モーガンのドレスショッピングシーンでの隠れキャラ
初めてフェスティバルに参加するモーガンのためにドレスを見に行った二人。
青いドレスを試着して出てきたモーガンが映し出されるシーンには2着のドレスの隠れキャラがおかれていました。
一つは向かってモーガンの左手、「美女と野獣」でベルが着た黄色のドレス。
その前に魔法のバラも飾られています。
もう一つは向かってモーガンの右手、「白雪姫」のドレス。
こちらも大きな毒リンゴが飾られていました。
町のお店の看板
おとぎの国となったモンロービルに立ち並ぶお店。
このお店の看板をよくよく見ると、とても面白い隠れキャラとなっていることに気が付きます。
それらを紹介していくと、
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・Bueaty and the book
(美女と野獣をもじった本屋)
・Painting Painting on the Wall
(シンデレラの魔法の鏡からのペンキ屋)
・A Whole Food World
(アラジンの主題歌をもじった食料品店)
・Smee’s Cheese
(フック船長の手下、水夫長スミー チーズ屋)
・Le Chapeau Magique (Magic Hat)
(魔法の帽子のフランス語)
・Fee Marraine (Fairy Godmothrt)
(フェアリー・ゴッドマザーのフランス語)
・Bibidi Bobidi Butchers
(シンデレラで登場する呪文からの肉屋)
・Mary Popover’s Bakery
(メリーポピンズをもじったパン屋)
・Maid Marian’s Dairy
(ロビンフッドの恋人)
・Lumiere’s Candle Works
(美女と野獣のルミエールからのろうそく屋)
・Practically Perfect Pottery
(メリーポピンズをもじった食器屋)
といった看板が見つかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
とても多くの、過去のディズニー作品からのカメオや隠れキャラが見つかりました。
特に多かったと印象に残ったのはシンデレラでしょうか。
やはりジゼルが意地悪な継母キャラになってしまい、モーガンが血のつながりのない娘という立場ですので、シンデレラに絡めやすいということでしょう。
もしこの他に、隠れキャラなどが見つかりましたら、ぜひコメントで教えてくださいね。
映画「魔法にかけられて2」を動画配信サービスで視聴する方法
映画「魔法にかけられて2」はディズニーが行っている動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」でご覧いただけます。
「Disney+ (ディズニープラス)」には他のディズニー映画もそろっており、そちらも同時に視聴を楽しむことができます。
「Disney+ (ディズニープラス)」への入会の方法はこちらのページで紹介していますので、興味がありましたら、ご覧ください。
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