映画スパイダーマンノーウェイホームでなぜネッドが魔法が使えたのかを考察!

スーパーヒーローもの
SPIDER-MAN: NO WAY HOME, from left: Tom Holland, Zendaya, Jacob Batalon, 2021. ph: Matt Kennedy /© Sony Pictures Releasing / © Marvel Entertainment / Courtesy Everett Collection

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」では、スパイダーマンとドクターストレンジの共演がなされていました。

「マーベル・ユニバース」の一作品としての位置付けですので、他のマーベル・ヒーローが映画に登場したわけですが、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のストーリーの中で、魔法が重要な役割を担っていることになっています。

ドクターストレンジが登場する以上、魔法が登場することは、当たり前の展開ではありますが、ネッドが魔法を使えてしまうシーンには少し驚かざるを得ませんでした。


しかし映画内ではなぜネッドが魔法を使えるのかについての、納得のいく説明はありません。

そこで今回はネッドが魔法を仕えた理由について、考察していきたいと思います。










映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の魔法はオレンジの光

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ではドクターストレンジが魔法を頻繁に使用しています。

そしてなぜかネッドも空間をつなげる魔法を成功させてしまう描写が数回、含まれていました。


ネッドが初めて魔法を使うことに成功した後、ネッドの祖母が、祖先に魔法使いがいた、という謎の独り言をしていますが、それがネッドが魔法を使用できた理由だとは思えません。

ちなみにドクターストレンジが使用する魔法も、ネッドがたまたま偶然に使ってしまった魔法もオレンジの光を発しています。

これらのことをヒントとして、マーベルユニバースの世界における魔法についての考察をしていくことにしましょう

マーベルユニバースで描かれる魔力の源

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」だけでなく、「マーベルユニバース」の映画の中で描かれる魔法、特にドクターストレンジの映画でも出てくる魔法の描写は全てオレンジ色を発する光として描かれています。

ドクターストレンジの魔法は優に及ばず、カマー・タージで修行する他の人々、そしてすでに魔法が使える教師の魔法使い。

全てがオレンジの光として魔法を体現していました。


他のマーベル作品でも「シャン・チー」で、シャンチーが使う能力の一つとして木で操る腕輪テン・リングスもオレンジに光っています。

また「キャプテンマーベル」も力を開放するとオレンジ色の光を発し、終にはオレンジの光となってしまう、という描写がされていました。


ではこの、オレンジの光というものは一体何なのでしょうか?

調べてみると、マーベルユニバースでオレンジ色の光を発するエネルギー体の存在が見つかります。

それはソールストーンというエネルギー体で、このソールストーンという物質の力の源は宇宙でオレンジに輝くソール(SOL)と呼ばれる太陽となっていました。

そしてこのソールの存在は、マーベルユニバースで宇宙を作り、今でもその秩序を守り続けているという、エターナルズで登場したセレスティアルズが作り出したという設定なのです。


「エターナルズ」で明らかになったセレスティアルズの秘密では、宇宙の中で生命が進化して、高等な知能生命体になっていくとセレスティアルズの力も増す、ということになっています。

そのためセレスティアルズは、地球を含めた全宇宙で誕生した生命が進化していくことを促すエネルギーを作り出したというわけです。

そのエネルギーがソールという太陽から降り注ぐオレンジの光であり、そのエネルギーは宇宙に存在するすべてのものに大なり小なり、宿っている、という設定なのです。

そして魔法やスーパーヒーローとしての特殊能力がつよいものほど、このオレンジの光を発する、という描写がなされているのでした。


ちなみに映画「エターナルズ」の冒頭シーンで宇宙船の中で眠るエターナルズ達がソールストーンらしきオレンジの物体を取り込むことで目覚める描写があります。

そして宇宙船は太陽ソールのすぐ近くに停泊していることが映し出されるのですが、これはこれから目覚めて任務に就くエターナルズ達にソールエネルギーを満たすための準備行動であった、と考えることができると思います。

純粋で調和のとれた秩序だった思いが重要

セレスティアルズが自身の力を強めるためには、宇宙に存在する生命の進化が必要であることが「エターナルズ」で明かされていました。

そのために進化を助けるためのソールという太陽を作り、そこから注がれるソールエネルギーによって、人間を含め、宇宙に存在する生物は高等生命体へと進化してきたことになっています。


進化をしつつ、高等生命体になるために重要な要素として、秩序があげられます。

生命の進化とは、言葉を換えれば突然変異であり、その突然変異が今いる環境に適していれば、生き抜くためにより有利となるわけです。

中には環境に合わない突然変異を起こしたことで絶滅してしまう生命もいるでしょう。


セレスティアルズにとっては、生物が高等生命体に進化してくれないと自身の力をパワーアップできないため、無秩序な突然変異は好ましくありません。

住んでいる環境に合わせて調和のとれた秩序ある進化をしていってくれないと、都合が悪いということになります。


が、おそらくセレスティアルズは生物に起こる突然変異に関して影響を与えることはできないでのしょう。

逆に影響が与えられるのであれば、もっと効率的に、自身によって都合の良い進化を生物がするようにどんどんと干渉したはずです。

それができていないということは、セレスティアルズは突然変異の内容を操作できない、と考えるほうが自然ですね。


しかしセレスティアルズにとって、やはり効率よく生物が進化していってくれたほうが都合がいいわけです。

だからこそ、「エターナルズ」でディヴィアンツを作り出して生物を守ろうとし、その後、ディヴィアンツ自体が人間の脅威となったら、今度はエターナルズを送り込んだという流れになったのでした。

これに合わせてセレスティアルズはソールエネルギーをより有効的に利用し、それによって生物自身の力を強めることができるように設定したに違いありません。

つまり、突然変異を進化に結び付けやすくしようと試みたわけです。

具体的には、環境に適応、調和した突然変異を起こりやすくするため、「調和」や「秩序」といった傾向に対し、ソールエネルギーがより強く働きやすくなるように調整したのではないか、ということなのです。

なぜネッドが魔法を使えたのか?の考察

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の中で魔法はセレスティアルズが作り出したソールエネルギーに関連しているというお話をしました。

そしてそのエネルギーは「調和」や「秩序」といったものに対し、より強く働く可能性が高いことも考察しました。


これらを踏まえ、ではなぜネッドが魔法を使えたのか、を考えてみたいと思います。

ネッドのピーターを思う純粋な思い

ネッドはピーターの親友で、最初にピーターがスパイダーマンであることを知りました。

その後も、秘密を守り、ピーターのためにいろんな形で彼を支えてきました。

その姿はまさに「ピーターのため」だけという純粋なもの。


純粋な思いで行動しているだけあって、不純な動機は一切なく、つまりは調和のとれた秩序だった一定方向に対する一連のエネルギーを産んでいる、ととらえることもできます。

つまりこの行動は、マーベルユニバースという世界の中では、ソールエネルギーを増幅させるための力となるといえるでしょう。

そしてマーベルユニバースに住む生命には大なり小なり全てソールエネルギーを受け、自身の中に宿している、という設定なっています。


このネッドのピーターに対する思いが、彼の中にあるソールエネルギーをより強め、魔法という特殊な能力を発動しやすくなった、と考えることができるのではないでしょうか?

ただし、それだけで魔法が使えるのであれば、マーベルユニバースの人々は誰でも彼でも魔法が使えることになってしまいます。

しかしそんなことはなく、なぜネッドだけが魔法を使えたのか?

その解答はドクターストレンジの魔法の指輪だと思われます。

ドクターストレンジの魔法の指輪

ネッドは偶然にも魔法を発動させたとき、ドクターストレンジの魔法の指輪をはめていました。

これによって、状況的に行方不明のピーターの安否を気遣い、彼を心配していた思いだけで指輪をはめたまま、見よう見まねでドクターストレンジと同じような動きをしました。

そのことで、彼の増幅されたソールエネルギーで魔法の指輪が影響を受け、ピーターへと通じる時空の入り口が偶然開いた、というわけなのです。


さらにいえば、ネッド個人の性格も良かったのではないかと考えています。

ネッドは非常にポジティブ思考であり、悩みとは縁遠い性格をしています。
言葉は悪いかもしれませんが、単純、といえなくもないでしょう。

ですので、それこそ純粋にピーターの居場所のことだけを考え、「失敗したらどうしよう?」等という余計な考えや、「どうせ上手くいかないに決まっている」といったネガティブな思いは無かったはずです。


逆にドクターストレンジは医者という立場から魔法使いになったこともあり、そのトレーニングの最中、なかなか魔法をうまく使いこなせずに苦労していました。

魔法なんていうばかげたものを使いこなせるわけがない、という固定観念が会ったのだと思います。


が、偶然にも魔法を使えるようになったネッドですが、使いこなせていたわけではありません。

その証拠に、自由の女神でのヴィランズとの戦闘中、魔法で時空をつなげた入り口を開いたまでは良かったのですが、いざ閉めようとしたとき、閉め方が分からず、リザードに追いかけられてしまう、というピンチを招いてしまいました。

これはピーターの役に立ちたい、という思いからピーターのいる場所との間に入り口を開いたものの、その思いが強すぎて、弱まるまで閉じなかったからだと思います。

考察のまとめ

ネッドが魔法と使えた理由を考察してみました。

理由として考えられるのはマーベルユニバースの中で宇宙を存在の根幹に関係しているセレスティアルズとそれが作り出したソールエネルギー。

そのエネルギーはマーベルユニバースに生きる全生命体に、大小の違いはあれ、宿っているということ。

そのエネルギーを、たまたましていたドクターストレンジの魔法の指輪によって魔法発動の糧にすることができた、というものでした。


もちろんそこにはネッド個人の性格と、ソールエネルギーの性質である「調和」「秩序」「純粋」というものにより力強くなるという点も偶然に重なった為だと思われます。

ただし、ネッドは魔法を使いこなせていたわけではなく、たまたま見よう見まねでドクターストレンジの真似事をしたら、偶然、上手くいったというのが真相でしょう。

ですので、ネッドが今後、魔法使いになることはないと思います。












コメント

タイトルとURLをコピーしました