映画バビロンのあらすじをネタバレ有で分かりやすく解説!

あらすじ

映画「バビロン」は1920年~1930年代のハリウッドでサイレント映画からトーキー映画に移り変わりゆく激動の時代に翻弄された人々を描く作品です。

変化の波を巧みに感じてうまく乗りこなす人物、気づいた時には手遅れで波にもまれてしまい、消えていく人物など、運命を切り開こうとする人や運命にもてあそばれる人など。

華やかな世界にあこがれて群がる人たちの多さに、一体成功とは何なのか、と考えてしまう映画でした。


今回はこの映画「バビロン」の基本情報や予告動画や登場人物情報、そして映画のあらすじを分かりやすく紹介していきます。







映画「バビロン」の基本情報

それでは映画「バビロン」の詳細あらすじを紹介する前に、映画の基本情報と予告動画、そして登場人物の紹介をしておきます。


映画「バビロン」の基本情報

「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督が、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーら豪華キャストを迎え、1920年代のハリウッド黄金時代を舞台に撮り上げたドラマ。

チャゼル監督がオリジナル脚本を手がけ、ゴージャスでクレイジーな映画業界で夢をかなえようとする男女の運命を描く。


夢を抱いてハリウッドへやって来た青年マニーと、彼と意気投合した新進女優ネリー。サイレント映画で業界を牽引してきた大物ジャックとの出会いにより、彼らの運命は大きく動き出す。

恐れ知らずで美しいネリーは多くの人々を魅了し、スターの階段を駆け上がっていく。

やがて、トーキー映画の革命の波が業界に押し寄せ……。


共演には「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイア、「レディ・オア・ノット」のサマラ・ウィービング、監督としても活躍するオリビア・ワイルド、ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のフリーら多彩な顔ぶれが集結。

「ラ・ラ・ランド」のジャスティン・ハーウィッツが音楽を手がけた。
引用:映画ドットコム


映画「バビロン」の予告動画



映画「バビロン」の登場人物紹介

続いて登場人物紹介です。

ジャック・コンラッド

サイレント映画のスター。

マニーと知り合い、彼を引き上げ、後の出世の手助けをする。


演じるのはブラッド・ピット。

ネリー・ラロイ

女優志望でハリウッドにやってきた。

人を引き付ける才能で成功をつかんだものの…。


演じるのはマーゴット・ロビー

マニー・トーレス

メキシコ系アメリカ人。

成功を願ってハリウッドにやってくる。

ジャックと知り合うことで運が開け、出世の道を歩きはじめる。


演じるのはディエゴ・カルバ

エリノア・セント・ジョン

故意に聴衆・大衆の感情を煽り、掻き立てるようなやり方で、注目・関心を浴びたり、思い通りの方向に動かそうとする手法を得意とするゴシップ・ジャーナリスト


演じるのはジーン・スマート

レディ・フェイ・シュー

レズビアンのシンガー。


演じるのはリー・ジュン・リー。

シドニー・パーマー

黒人のジャズ・トランペット演奏者


演じるのはジョヴァン・アデポ。







映画「バビロン」ネタバレあらすじを分かりやすく解説

それでは映画「バビロン」のネタバレ有のあらすじを分かりやすくお届けします。

起・ショービジネスでの成功を夢見て

1926年のロサンゼルス。

映画会社のキノスコープスタジオ重役の豪邸宅では麻薬がはびこる、堕落した乱痴気騒ぎが行われていました。


メキシコ移民のマヌエル “マニー” トレスはそのパーティー会場に象を運ぶのを手伝うために訪れます。

彼はそこで、ニュージャージー出身の生意気で野心的な、自らを「スター」であるという女優志望のネリー・ラロイと出会い、意気投合して一緒に時間を過ごすようになりました。

彼らはいっしょにコカインを吸い、マニーはもっと大きな何かになりたいという彼の野望を、彼女に打ち明けたのでした。


その後マニーは、問題が起こったため、ゾウに騒ぎを起こさせ、パーティー参加者の注目をひきつけなくてはならなくなりました。

薬物を過剰摂取して意識を失った若い女優のジェーン・ソーントンを運び出すのを手伝わなければならなくなったためです。

彼女は肥満の俳優オービル・ピックウィックとの薬物を摂取しながらの糞尿愛好症プレイ中に意識を失ったのでした。


パーティー中には、中国系アメリカ人のレズビアン・キャバレー・シンガーのレディ・フェイ・チューやアフリカ系アメリカ人のジャズトランペッター、シドニー・パーマーが参加していました。

パーティーで派手に踊るネリーは多くの人の目を引き、キノスコープ社の映画出演に抜擢されます。

それだけではなく、主役の女優ジェーンの代わりを務めることになりました。

彼女は才能があり、自然体で演技をこなしていくのでした。


その後、マニーは映画スターのジャック・コンラッドと出会い、仲良くなります。

ジャックはとてもやさしい男性でしたが、多くの問題も抱えていました。結婚歴と離婚歴が数度もったのです。

マニーとジャックは一緒に酒を飲みましたが、ジャックは酔っぱらってつぶれてしまいます。

そのため、彼はジャックを、車で自宅まで連れて帰ったのですが、そのことでジャックに気に入られ、キノスコープ社でアシスタントの仕事を手に入れるのでした。

彼の仕事はジャックにとっても便利屋のような、例えば、夜が明けるまでにジャックと一緒に野外シーンを撮るための新しいカメラを見つける、といったようなものでした。

が、ジャックを満足させることで立場がどんどん引き上げられていくことも感じていたのです。

承・成功と没落

女優として注目を浴びるネリーはゴシップ・コラムニストのエリノア・セント・ジョンに取り上げられ、さらにブレイクしていくのでした。

ちなみにエリノアは、ジャックのゴシップも追いかけていました。


1920年代後半に無声映画がサウンドフィルムに取って代わられていきます。

マニーは技術の変化に巧みに適応し、最終的に監督の仕事にまで昇り詰めるのでした。


一方、ネリーは、サウンドフィルムへの変化をうまく乗り切れず、人気を落として苦労していました。

マニーが助けを出したにももかかわらず、成功はつかめません。

薬物使用と無謀なギャンブルという負の連鎖に落ち込み、彼女は自身の評価を傷つけてしまうのでした。


ある日のいつもの乱痴気パーティーでガラガラヘビを使った悪乗りの過ぎる余興をすることになりました。

が、その余興でネリーはガラガラヘビに首を噛みつかれることになってしまいます。

フェイがガラガラヘビを引きはがして殺し、噛まれたネリーの首に口を当て、毒を吸い出して彼女を助けました。

助かったネリーは命の恩人に情熱的なキスをするのでした。


エステルを3人目の新しい妻に迎えたジャックは、彼女と長電話をしていました。

そしてその会話の中で、彼の長年の友人でプロデューサーでもあるジョージ・マンが自殺したことを知って打ちのめされるのでした。


1932年ごろになると、ジャックは自分の人気が薄れていることを感じ始めます。

が、低予算の MGM 映画に出演して働いていました。


一方、シドニーは彼自身のミュージカル映画に出演し、演奏者としてもかかわっていました。

が、マニーを通して、スタジオの幹部が南部の観客のために化粧をして肌色を隠すように要求してきたのです。

それに気分を害したシドニーは、映画の撮影が完了すると、キノスコープを去っていったのでした。

転・変わりゆくハリウッド

徐々にハリウッドの中の自由で奔放な雰囲気がなくなりつつありました。

それに合わせるかのように幹部はマニーにキノスコープのライターであるフェイを解雇するように言い出します。

フェイがネリーとレズビアンの関係を持っていたことが原因でした。、


エリノアとマニーはネリーのイメージを刷新し、彼女をハリウッドの上流社会に引き込もうとします。

が、ウィリアム・ランドルフ・ハーストとマリオン・デイビスとのパーティーに参加した、ネリーでしたが、上流階級お高くとまったふるまいと、人を見下した態度に激し意見を感を抱きます。

そしてホストの一人であるハーストに対し、汚物を逆流させてぶちまけるのでした。


ジャックはエリノアが彼の人気の陰りを特集したトップ記事を記していたことに気が付きます。

ジャックはエリノアにクレームをいれます。

が、エリノアはジャックに、俳優としての人気は無くなりつつあるが、彼主演の映画は不滅になるであろうと説明するのでした。


一方、ネリーはギャンブルでの借金の金額が莫大なものとなってしまっていました。

それを理由にギャングのジェームズ・マッケイは返済がなければ命はない、と脅してきます。


ネリーはマニーに助けを求めますが、彼ははじめ、その彼女の願いを断ります。

が、最終的には助けることにし、ジェームズのもとに彼女の負債を支払うために訪れるのでした。

が、用意したお金は、小道具係によって作られた偽物であることに気が付き、狼狽します。

そうとは知らないジェームズは、マニーを歓迎して迎え、彼が持ってきた映画のアイデアについて絶賛して、地下の秘密のバーに招待したのでした。

が、ジェームズはマニーが持ってきたお金が本物でないことに気が付き、彼を殺そうとします。

マニーは何とか逃げ出すことに成功するのですが、その代償としてジェームズの手下を手にかけなければいけませんでした。


ジャックはホテルのパーティーでフェイと出会いました。

そして彼女がヨーロッパへの活動の場を移すことを知るのでした。

その後、意気消沈したジャックがホテルの部屋に戻り、自らの頭を撃って自殺してしまいます。


マニーはネリーにメキシコに逃げようと言います。

そしてそこで結婚し、新しい生活を始めるないか、と誘うのでした。

彼女はその申し出に賛成しませんでしたが、最終的には同意します。

こうして二人はメキシコ行きの準備に取り掛かるのでした。


しかし、ジェームズの仲間はマニーの行方を追っていました。

その過程でマニーの友人とそのルームメイトが巻き添えになり、殺されてしまいます。

マニーは何とか難を逃れてロサンゼルスを離れ、命びろいをすることができたのでした。

一方、マニーに同行することを約束していたネリーですが、最後で心変わりをし、夜の街に踊り去ってしまうのでした。

結・唯一の生き残り

画面にその後のニュースが映し出されます。

ネリーは、とあるホテルの一室で死んでいる所を発見されました。
享年34歳でした。

またエリノアも76歳で死亡したことも伝えられていました。


1952年、マニーは妻と幼い娘と一緒にカリフォルニアに戻りました。

その後、ニューヨークへ引っ越しラジオショップを開きます。

そこでマニーは妻と娘にキノスコープスタジオの入り口を見せるのでした。


別の日に、マニーは近くの映画館を一人で訪れて「雨に唄えば」と鑑賞します。

マニーは映画のストーリー、映画業界がサイレントからトーキーへ移行を題材にした「雨に唄えば」に涙するのでした。


映像は、その後の世紀にまたがる数多くの映画を映し出します。

そして最後に「雨に唄えば」に戻るのですが、そこには微笑みを受けべて干渉するマニーがいたのでした。









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