映画「パイレーツ・オブ・カリビアン3」では、ジャックやバルボッサ達が封印されたカリプソを解放するために尽力します。
9人の伝説の海賊たちが持つ、封印を解くための品を集め、バルボッサの宣言により、ティア・ダルマという人間として封印されていたカリプソは、はじめ巨大化し、その後無数のカニとなって復活を遂げたのでした。
その復活の際、巨大化し終わって、カニになる前にカリプソは何か言葉を叫んでいます。
その言葉とはいったいどういったものでどのような意味があったのでしょうか?
今回はカリプソが解放される前に叫んだ言葉、そしてその意味と叫んだ理由にについて紹介していきたいと思います。
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン3」のカリプソ解放
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン3」でイギリス海軍と東インド貿易会社の艦船団との決闘を控え、海賊たちはカリプソを解放して味方に引き入れようとします。
相手方にデイヴィ・ジョーンズとフライング・ダッチマン号がいる以上、自分たちも超自然現象の味方を付けたい、という思いからでした。
しかし、実際には、カリプソは解放されても海賊側を味方することなく、嵐と渦潮を発生させただけです。
正直、ほとんと役に立っておらず、復活させた意味があったのか?と疑問に思うくらいでした。
ところがその理由の一端が、実はカリプソが解放されるときに、彼女自身で叫んでいた言葉の中にあることが分かりました。
その意味でも、カリプソが解放されるときに叫んだ言葉、その意味、そしてその理由を見て聞くことにしましょう。
関連記事:パイレーツオブカリビアン3・カリプソを解放させたバルボッサの狙いは?役に立った?
カリプソが解放されるときに叫んだ言葉
カリプソが解放されるときに叫んだ言葉は、実はフランス語になります。
それは、
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Malfaiteur en Tombeau, Crochir l’Esplanade, Dans l’Fond d’l’eau!.
です。
こちらのセリフは台本にきちんと記載されいますが、後に発売された映画「パイレーツオブカリビアン・ワールドエンド」のDVDケースに入れられている小冊子の中では、このように説明されていました。
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カリプソが叫んだ言葉は、海賊に対する彼らを侮辱するもので、神として使用している異なる言語であった。
と。
ただし、その中では具体的にどういった意味の発言であったのか、という表記はありませんでした。
それでは一体どのような意味が込められていたのでしょうか?
カリプソが叫んだ言葉の意味・叫んだ理由
カリプソが叫んだ言葉はフランス語で、台本にも掲載されているものでした。
それではその意味はいったいどのようなものだったのでしょう。
大まかに訳すとこのような意味となります。
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「全世界を覆う7つの海よ、私を不条理に封じた者への導き給え」
つまり、カリプソは女神の地位から人間の体に封印されたことを恨んでおり、神として復活した際には、その復讐をしてやる、という意思があったことがわかるのでした。
ここから叫んだ理由が明確になると思います。
彼女は人間として封印されたことに納得はしておらず、これを行った者への報復を願っていたのです。
そしてその対象は、封印の音頭を取ったデイヴィ・ジョーンズであり、そのデイヴィ・ジョーンズの主張に賛成して協力した海賊たちということでしょう。
そのため、DVDの中の小冊子には「海賊への侮辱のことば」と記されていたのです。
カリプソは海賊に復讐したかった
バルボッサの狙いむなしく、海の女神として復活したカリプソはデイヴィ・ジョーンズと彼に協力した海賊に復讐をしたいということが分かりました。
でなければ、あのような叫びをする必要はなかったはずです。
最後の決戦時に嵐と渦潮を発生させ、あわよくばフライング・ダッチマン号とブラックパール号の2隻とも、海の藻屑にしてやろうとしていました。
案外、2隻とも沈めた後、残った海賊船に向かって嵐と渦潮が襲い掛かっていたのかもしれません。
しかし一方でデイヴィ・ジョーンズは不死身であり、フライング・ダッチマン号は潜水能力を持っていました。
渦潮の力で海の底に沈めても、また復活してしまいます。
おそらくカリプソはそのこともわかっていたのでしょう。
そのうえで、デイヴィ・ジョーンズを懲らしめるために襲ったのではないでしょうか。
しかし最後の決戦でデイヴィ・ジョーンズは心臓を貫かれて死んでしまいました。
カリプソはそこまでは望んでおらず、このような望まぬ結果になったことにショックを受けて嵐と渦潮を止めてしまったのかもしれません。
まとめ
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン エンドワールド」でカリプソが解放される寸前で叫んでいた言葉は、フランス語でした。
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Malfaiteur en Tombeau, Crochir l’Esplanade, Dans l’Fond d’l’eau!
というセリフであり、脚本にもきちんと記載されている一文です。
意味は、「自分を不当に封じた者を見つけ出す!」といったもので、この発言をした真意は、復讐心から、だと推察されました。
そしてまさにその通り、最後の決戦時、嵐と渦潮を発生させて、デイヴィ・ジョーンズを海の底に、フライング・ダッチマン号とともに引きずり込もうとしています。
また、カリプソの復讐対象は、デイヴィ・ジョーンズだけではなかったと思われます。
彼が音頭を取った首謀者ではありますが、9人の伝説の海賊達の賛成を得られなければ、封印は完成しなかったからです。
ですので、最後の決戦時、嵐と渦潮を発生させたのはブラックパール号を救うためというより、あわよくば2隻とも沈めてもいい、という考えであったのではないでしょうか。
結果的にデイヴィ・ジョーンズが死んでしまいます。
そこまでのことは望んでいなかったカリプソは、そのショックで嵐と渦潮の発生を止めてしまった可能性があると感じることができました。
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