映画ボーンズアンドオールのあらすじをネタバレ有で分かりやすく解説!

あらすじ

映画「ボーンズ・アンド・オール」は悲しい恋愛物語。

余りに他人とは違う種として生を受けた若者たちが互いの境遇を理解しあって結ばれていく過程を描いた作品です。


「カニバリズム」という、禁断の題材を主題としていますが、ある説で

    他人を食する行為は、一つになるということを文字通りに体現した最高の愛の形

という話を聞いたことがありました。

そんな説が本当であるかのように信じ込ませるエンディングが物悲しかったです。


今回はこの映画「ボーンズ・アンド・オール」の基本情報や予告動画や登場人物情報、そして映画のあらすじを分かりやすく紹介していきます。







映画「ボーンズアンドオール」の基本情報

それでは映画「ボーンズ・アンド・オール」の詳細あらすじを紹介する前に、映画の基本情報と予告動画、そして登場人物の紹介をしておきます。


映画「ボーンズアンドオール」の基本情報

「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督とティモシー・シャラメが再タッグを組み、人喰いの若者たちの愛と葛藤を描いたホラー。


人を食べてしまう衝動を抑えられない18歳の少女マレンは、同じ秘密を抱える青年リーと出会う。

自らの存在を無条件で受け入れてくれる相手を初めて見つけた2人は次第にひかれ合うが、同族は絶対に食べないと語る謎の男サリーの出現をきっかけに、危険な逃避行へと身を投じていく。


主人公マレンを「WAVES ウェイブス」のテイラー・ラッセル、彼女と恋に落ちる青年リーをシャラメ、謎の男サリーを「ダンケルク」のマーク・ライランスがそれぞれ演じる。

2022年・第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、グァダニーノ監督が銀獅子賞(最優秀監督賞)、ラッセルがマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。
引用:映画ドットコム


映画「ボーンズアンドオール」の予告動画



映画「ボーンズアンドオール」の登場人物紹介

続いて登場人物紹介です。

マレン・イヤーリー

生まれた時から食人の衝動が抑えられない若者。

18歳で父親に捨てられ、赤ん坊の時にいなくなった母を探す旅に出る。


演じるのはテイラー・ラッセル。

リー

マレンが出会った同種の若者。

一緒に旅をすることになる。


演じるのはティモシー・シャメラ。

サリー

マレンの秘密を嗅ぎ分け、同種の人間であることを知って近づいてきた老人。

彼女の助けになりたいというが…。


演じるのはマーク・ライランス。







映画「ボーンズアンドオール」ネタバレあらすじを分かりやすく解説

それでは映画「ボーンズアンドオール」のネタバレ有のあらすじを分かりやすくお届けします。

起・食人種の少女

1988年、バージニア州。

マレンは同性のクラスメートの家に友達人と一緒に外泊するためにこっそり抜け出しました。

女の子4人で楽しいひと時を過ごしていましたが、そのうちの一人とマレンが二人で過ごしている最中に友人の指を噛み砕いてしまいます。


騒ぎに紛れてマレンは友人宅を抜け出し、血まみれのまま家に帰宅しました。

父親のフランクはマレンの様子を見てすぐにすべてを察し、その夜のうちに夜逃げ同然でメリーランドに引っ越します。


その直後、父フランクはマレンを捨てて行方不明となります。

マレンには現金、出生証明書、カセットテープが残されていました。


テープの内容を見てみると、フランクがマレンに残したメッセージが録音されていました。

マレンは3歳のときにベビーシッターを殺しており、それはマレンが食人の欲望によっておこした最初の事件でした。

その後も同様の事件が何年にもわたって続きます。

その度に、フランクはマレンを救うべく各地を転々としますが、彼女が明らかに自分のしたことに罪悪感がないことにますます苦しんでいたのです。

フランクは、マレンがいつか自分の衝動を克服することを学ぶことを願って、彼女のもとを去る決心をしたのでした。

承・出会い

マレンは、彼女がまだ赤ん坊だったときにいなくなった母親のジャネルの出生地、ミネソタに向かうことにします。

その道中、コロンバスのバス停で、風変わりな男に出会いました。

彼は自分がサリーであると名乗ります。

そして彼は、食人仲間を匂いでお互いに識別できるといい、自分も彼女同様、食人種であることを打ち明けました。


サリーは彼女をとある家に連れて行きます。

そこには家の所有者である年配の女性が瀕死の状態で倒れていました。

サリーは女性を助けもせず、女性はそのまま死んでしまうのでした。


翌朝目覚めたマレンは、サリーが女性の死体をむさぼり食っているのを見つけました。
彼女も彼に加わります。

どうやらサリーはマレンを保護下に置いておきたいようでした。

が、彼女は食事を終えるとすぐ、家から逃げ出します。


インディアナ州に辿り着いたマレン。

店に入って必要な者を万引きをしていましたが、そこで酔った男性客から嫌がらせを受けている女性を目にしました。

そこに店員の青年が間に入って女性を助けますが、その客は今度、その店員に因縁をつけます。

それに恐れをなしたのか店員は店から逃げ出し、男性客もそのあとを追いかけるのでした。


店を出た後、マレンはとあるにおいに気が付きます。

その匂いをたどっていくと、店員が絡んできた男性客を食しているところを見つけるのでした。
彼の名前はリー。彼も食人種だったのでした。

リーは犠牲者のトラックを盗み、マレンにも同行するように誘います。

彼らは犠牲者の家に隠れて、一夜を過ごしましたた。

そこでリーはマレンが母親を見つけるのを手伝うことを申し出ます。

彼女はその申し出を受け、二人での旅が始まるのでした。

そしてその道中、自然と2人はお互いを意識しあい、恋に落ちるのでした。


旅行の途中、ケンタッキー州のリーの故郷に短い間滞在することになります。

そこでマレンは、彼の父親が不在であること、リーが町で人目に付くのを避けている理由などに気が付きます。

そして彼自身の過去について話すことを望んでいないことを、マレンは感じるのでした。

リーには妹が居ました。
妹のケイラは食人種ではなく、彼が食人種であることを知りません。

ただ、リーが理由もなくフラっと行方不明となり、何の前触れもなく帰ってくるという無責任な行動に辟易しているのでした。

転・食人種であることの苦悩

とある場所を通りかかった際、マレンとリーはジェイクとブラッドという食人種の二人組と出会います。

ジェイクは食人について、彼の考えを二人に語るのですが、ジェイクの話に対しても懐疑的な感想を持たざるを得ませんでした。

ジェイクは肉だけでなく、骨もすべて食べてしまうことでさらに一段上の感覚を得ることができる、というのです。

ジェイクとブラッドが眠ってしまった後、二人は、ずっと感じていた居心地の悪さから、彼らを残してその場を離れるのでした。


その後、二人はとある町で行われていたカーニバルに立ち寄ります。

そこでマレンは空腹の欲望に耐えきれなくなっていました。

リーは夜店で働く男性の一人の後をつけ、人気のない場所で殺します。

二人は死体を食するのですが、その過程で犠牲となった男性が結婚していて、家族がいたことに気が付くのでした。

マレンはそのことに罪悪感を感じます。

その後、二人は、ついに口論を始めてしまうのでした。


ついに二人は、マレンの母方の祖母、バーバラの家を見つけました。

しかしバーバラはマレンの存在を全く知らなかったこともわかってしまいます。

バーバラは、彼女の夫とともにジャネルを容姿に迎えたこと、そしてそれはジャネルが産まれてすぐの時であったことを話します。

そしてジャネルは、数年前にファーガスフォールズの精神病院に自ら入院したことをマレンらに彼女に話すのでした。


その後、マレンはついに母親と再会します。

しかしそこで、母親はすでに会話ができないほどおかしくなっていること、また、自分の手を自ら食したことを知り、ショックを受けてしました。

病院でマレンは、ジャネルがマレン宛にに書いた手紙の存在を知り、手渡されます。
ジャネルを訪ねてマレンがやってきたとき用にしたためたものでした。

そこには、マレンは「モンスター」として生きるよりも死んだほうがよいというジャネルの信念が記されていました。


その後、ジャネルは娘に襲い掛かりますが、住んでのところで看護師に拘束されます。

マレンは母親と同じ道をたどることにとても恐怖を覚えるのでした。

そしてその運命に逆らうため、リーが眠っている間に出て行ってしまいます。

そんな彼女に、ずっとストーカーを続けていたサリーが近づいてきました。
彼女の仲間になるとサリーは申し出ますが彼女は激しく拒否して彼を非難します。

マレンはその場を立ち去るのですが、サリーはそんな彼女の背中に怒りのののしりをするのでした。

一方、リーは、目を覚ましてマレンがいなくなったことに気が付きます。
彼に何も言わずに去って行ったマレンにとてもショックを受けて落ち込み、ケンタッキー州の家に帰ることにするのでした。

結・再会、幸福な日々、そして別れ

行く当てのないマレンは、結局にケンタッキーに戻って来てしまいました。

そこで彼女はケイラと偶然、再会します

マレンはケイラから、彼らの父親が失踪した夜のことを聞かされるのでした。


彼らの父親はアルコール依存症で子供たちに虐待をしていました。

その夜も父親の暴力にさらされており、ケイラは警察に助けを求めるために家を飛び出したのでした。

しかし警察とともに帰ってくると、父親の姿はなく、神隠しにあってしまった火のようだったのです。

すぐに疑いの目はリーに向かいました。

が、現場で採取された血がリーのものであることが証明され、容疑を解かれて釈放されたのです。


リーとマレンは再会します。

彼らはお互いを必要としていることを認め合い、一緒に西部に向け、旅び立つことにしました。


ついにリーはマレンに父親とのことを話し始めます。

あの世、乱闘のさなかにリーに噛みついた父親が食人種であることに気づいたそうです。

そして父親を手にかけ、死体を隠したこと。
その後に父親の死肉を食したこと。
そしてそれらの行為に対して彼はスリルを覚え、楽しんだこと。

これらを涙ながらに告白したのでした。


彼はマレンに自分は悪人だと思うかどうか尋ねます。
が、彼女は彼への愛の告白を返事としたのでした。

2人は共食いを控え、一緒に普通の生活を送ろうと決心します.


しばらくして、彼らはミシガン州アナーバーに落ち着くのでした。

マレンは大学の書店で食を見つけて働いており、幸せに暮らしていました。


が、ある日家に帰ったマレンは、サリーが彼らのアパートに侵入したことに気が付きます。

サリーはナイフを彼女に突き付け、彼らをあざけるのでした。

そこにリーも帰宅し、サリーに襲い掛かります。

二人はサリーを何とか殺すことに成功しましたが、リーはサリーに致命傷を負わされてしまっていたのでした。

サリーのカバンの中身を確認して、マレンはケイラの髪の毛の束を見つけます。

マレンはケイラがサリーの犠牲になったことに気づくのでした。


マレンはリーを抱きしめます。

マレンの腕の中に横たわっているリーは、マレンに最後の願いを話すのでした。

それは死んだ彼を「骨まですべて」食べてほしいというものです。

マレンは必死に拒否していました。

が、リーが助からないことを悟った後、彼の願いをかなえて上げることにしたのでした。








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