映画ディアエヴァンハンセンのあらすじをネタバレ有で分かりやすく解説!

あらすじ

映画「ディア・エヴァン・ハンセン」は主に2015年から2016年かけてブロードウェイ等で上映されたミュージカルを原作としている作品です。

ミュージカルは第71回トニー賞では9つの賞にノミネートされ、主役を務めたベン・プラットとレイチェル・ベイ・ジョーンズがそれぞれ主演男優賞、主演女優賞を受賞。

作品としてもミュージカル作品賞、最優秀作曲賞を含む6つ賞を受賞しました。

2018年にユニバーサル・ピクチャーズが映画化権を得て作成し、公開へとつながったわけです。


今回はこの映画「ディア・エヴァン・ハンセン」の基本情報や予告動画や登場人物情報、そして映画のあらすじを分かりやすく紹介していきます。










映画「ディア・エヴァン・ハンセン」の基本情報

それでは映画「ディア・エヴァン・ハンセン」の詳細あらすじを紹介する前に、映画の基本情報と予告動画、そして登場人物の紹介をしておきます。


映画「ディア・エヴァン・ハンセン」の基本情報と予告動画

トニー賞で6部門を受賞し、グラミー賞、エミー賞にも輝いたブロードウェイミュージカルを映画化。

監督を「ワンダー 君は太陽」のスティーブン・チョボウスキーが務め、音楽を「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン」「アラジン」など大ヒットミュージカル映画に携わってきたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが担当。


学校に友達もなく、家族にも心を開けずにいるエヴァン・ハンセンが自分宛に書いた「Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)」から始まる手紙を、同級生のコナーに持ち去られてしまう。

後日、コナーは自ら命を絶ち、手紙を見つけたコナーの両親は息子とエヴァンが親友だったと思い込む。

悲しみに暮れるコナーの両親をこれ以上苦しめたくないと、エヴァンは話を合わせ、コナーとのありもしない思い出を語っていく。

エヴァンの語ったエピソードが人々の心を打ち、SNSを通じて世界中に広がっていく。


エヴァン役をミュージカル版でも主役を演じたベン・プラットが演じるほか、ケイトリン・デバー、ジュリアン・ムーア、エイミー・アダムスらが脇を固める。

引用:映画ドットコム





映画「ディア・エヴァン・ハンセン」の登場人物紹介

続いて登場人物紹介です。

エヴァン・ハンセン

「愚かに見えないか」「場に合っていないのでは」等、他人に辱められることに強い不安を感じることが原因で、社交状況を避けたり耐えたりすることに相当な苦痛を伴う、または生活に重大な支障がでてしまう精神障害である社交不安障害を抱える17歳の青年。

望んでいない嘘をついてしまったことから彼の生活は大きな変化をすることになる。


演じるのはベン・プラット

ゾーイ・マーフィー

エヴァンがあこがれる女子生徒。

家族がバラバラとなっていることに、ひそかに悩みを抱えていた。


演じるのはケイトリン・デヴァー

アンナ・ベック

学級委員を務めるなど、活発に活動する女子生徒。

コナーの件で、エヴァンと一緒にプロジェクトを立ち上げることに。


演じるのはアマンドラ・ステンバーグ

シンシア・マーフィー

コナーとゾーイの母親。

今回の一連の騒動の原因を作った張本人。
息子のことを理解したくて、無意識のうちに、自分が信じたいものに合わせて都合よく真実を変えてしまっていった。


演じるのはエイミー・アダムス

ハイジ・ハンセン

エヴァンの母親。
息子を助けたいものの、シングルマザーであることもあり、仕事を優先させてエヴァンが望んでいるほど、彼をサポートできないでいた。


演じるのはジュリアン・ムーア

映画「ディア・エヴァン・ハンセン」の見どころ紹介

ミュージカルとして高い評価を受けた作品を原作にしており、これまたミュージカルで主演を務め、トニー賞の最優秀男優賞を受賞したベン・ブラットが映画でも主演を務めているため、作品内に登場するナンバーはどれも素晴らしいものです。

これらの曲を聞くためだけに映画を見ても損はない、と思ってしまいました。


ストーリーとして、心に大きな傷を負っているエヴァンがあのような状況に置かれてしまったとしてら、やがてはウソがばれてどんでもないことになることはわかっていても、マーフィー一家の、特にシンシアが見たいと思っていた幻想を作り上げる手助けをしてしまったのは理解できます。

あそこまで大ごとになってしまったけど、エヴァンが自分自身を受け入れられることができるようになったのは、ハッピーエンドといっていいのではないでしょうか。







映画「ディア・エヴァン・ハンセン」ネタバレあらすじを分かりやすく解説

それでは映画「ディア・エヴァン・ハンセン」のネタバレ有のあらすじを分かりやすくお届けします。

起・陰キャから中心人物に

17歳の高校生エヴァン・ハンセンは社交不安障害に悩まされていました

社交不安障害は、一般の人が初めての経験を前に不安になったり緊張したりするのに対し、ほぼ毎回、動悸、下痢、発汗、時にパニック発作といった不安症状が発症して行動ができなくなるまでになることを言います。

エヴァンは精神科医のセラピーを定期的に受け、一時期の酷い状態からいく分落ち着いたことで高校に行くことができるように生でなっていましたが、不安は消えていませんでした。

精神科医は、エヴァンにポジティブシンキングを養うためにも、毎日自分にどんないいことが起きるか、としたためた自分宛の手紙を書くようにアドバイスしていたものの、彼にとっては、なかなかの難しいハードルとなっていました。

心配する母親はエヴァンの骨折した左腕のギブスに友人からサインをしてもらうことを提案します。

そのことから、新しい友達ができるのでは、という考えからでしたが、エヴァンにとってはプレッシャーのかかる行動を強要されているような気持ちになってしまっていました。


案の定、家族ぐるみの付き合いで学校でも話ができる唯一の友人ジャレットにサインを頼んでみますが、断られてしまいます。

エヴァンはもし、自分が学校からいなくなっても、そのことに誰が気が付いてくれるのだろうか、と不安になりながら、精神科医からアドバイスされた手紙を書こうと、授業の後、図書室に行きます。


なんとか図書館で書き上げた手紙の内容は、密かにあこがれているゾーイのことが含まれていました

そんなエヴァンにたまたま彼女の兄であるコナーが、エヴァンのギブスのことに気が付いて話しかけてきます。

そしてそこに誰の名前もサインがされていないことに触れ、一面を使ってコナーの名前を書いたのでした。

その後、プリントアウトされたエヴァンの手紙を手にして読んだコナーは、彼の妹のことが書かれた内容に、自分をバカにするために書かれたと疑って怒り出し、その手紙をうばって図書館を去ってしまいます。


自分宛に書いた手紙であることを説明しようとしたエヴァンですが、それもかなわず、手紙を取り戻せないことで、ネットにさらされることを恐れていましたが、コナーはそれから3日間、学校を休んでいました。

そのため、コナーと話すらできないエヴァンでしたが、ある日校長室への呼び出しを受け、驚きます。


校長室にはコナーの母親シンシアと、彼女の夫でコナーの義理の父親であるラリーがいました。

一体なぜ自分が呼ばれたかが分からないエヴァンでしたが、二人よりコナーが自殺をしてしまったことを聞かされ、驚きます

そんなエヴァンをさらに驚かせたのが、亡くなったコナーが持っていたエヴァン宛の手紙のせいで、それが彼あての遺書であると誤解されていたことでした。

シンシアは二人が親友だったと深く信じて疑いません。


ラリーの話しぶりから、コナーは両親と会話がなく、二人はコナーのことを何も知らないことが分かるのでした。

必死に誤解を解こうとするエヴァンでしたが、ギブスに大きく書かれたコナーの名前もシンシアの誤解をさらに深めることになってしまいます。

その場の雰囲気に流される形で、エヴァンは真実を伝えることができず、マーフィー家に食事に招待されてしまい、それを断れなくなってしまったのでした。


乗り気はしないもののキャンセルすることもできず、マーフィー家に出向いたエヴァンですが、マーフィー家は経済的には大変成功していることが、外見から分かるのでした。

しかし彼を出迎えたゾーイは、コナーがエヴァンと友人であったことが信じられない様子ですし、自殺をしてしまったことに向き合えていない様子。

父親のラリーは淡々としている印象で、興味がない、という雰囲気でした。


唯一、亡くなった息子を理解したいと願っているシンシアはコナーに思い出話をしてほしいとせがみます。

エヴァンは誤解を解く代わりに、シンシアが信じたいと思いに添う様に二人で森に行き、そこで腕を骨折したと嘘をついてしまうのでした。

その嘘はシンシアの願望によって、マーフィー家が以前、よく訪れていた果樹園で起こったことにされてしまいます

その果樹園が大好きだった幼いコナーのことを3人に思い出させる結果となり、楽しかった家族生活もあったことを再認識したことで、シンシアはエヴァンとコナーとのメールでしたやり取りを見せてほしい、とお願いしてくるのでした。


その頼みを断り切れなかったエヴァンはジャレットに頼んで嘘のメールを作り上げます。

それを見て満足するシンシアでしたが、ゾーイはメールの内容に自分のことが触れられていないことに、疑問を抱くのでした

そして彼女はエヴァンに対してその疑問をぶつけます。

エヴァンはつじつまを合わせるため、そしてゾーイを傷付けないために、コナーから聞いたと嘘をついて、長い間彼自身がゾーイを見つめ続けて気が付いた数々の事柄を彼女に話すのでした。

承・幸せの絶頂へ

学級委員長を務めるアラナがコナーのために追悼式と追悼プロジェクトを企画し、コナーの友人ということになっているエヴァンに協力を求めます。

追悼式で参加者の前に立ち、コナーのためにスピーチをしてほしいというものでした。


始めのうちは断るエヴァンでしたが、彼を説得するため、アラナは彼女自身もエヴァンと同じように社交不安障害を抱えていることを打ち明けます。

彼女が活動的でなんにでも率先して参加する本当の理由は、この障害を克服するためだったのでした。


エヴァンはアラナの依頼を受け、スピーチをすることしますが、やはり大勢の前で話すことはとてもハードルが高く、見るのも苦痛なほど、酷いものでした。

が、エヴァンは彼を信じて疑わないシンシアの表情に気が付きます。

それが後押しとなり、彼自身が耐え忍ばなければならなかった孤独とその絶望から助けてくれたのがコナーとの友情であったことを、作り出した果樹園での出来事を交えて上手く話すことに成功するのでした。


それだけではなく、彼のスピーチは動画に取られ、すぐに多くの推薦コメントともに拡散されます。

世界中でエヴァンのように心に傷を負って悩む人々の共感を得、一夜にしてSNSの有名人となってしまうのでした。


ゾーイもそのスピーチに救われた一人であり、家族が抱えていた問題を救ってくれたとエヴァンに感謝を伝えます。

彼女がエヴァンに対して心を開いた瞬間でした。

転・真実を明かしてすべてを失うことに

アラナとエヴァンはコナーの追悼プロジェクトとして、今は閉鎖されている果樹園の再開のための寄付を集め始めます

コナーが子供のころ家族でよく訪れ、コナーがエヴァンを連れていってエヴァンが骨折をしたことになっているあの果樹園です。


拡散されたスピーチのおかげもあり、学校ではエヴァンのことを知らない生徒はいなくなりました。

その人気もあり、プロジェクトに参加を希望する生徒は驚くほど大勢となっていました。


プロジェクトの寄付金を募るオークションにと、ラリーがいくつかの品をエヴァンに提供してくれました。

多くは野球関係の品で、中にはマニア垂涎のお宝サインボールもありました。

またラリーがコナーのために買ったものの一度も使われなかったグローブもあり、ラリーは自分がコナーにとって良い父親ではなかったのでは、と打ち明けます。

そしてエヴァンを息子に持った父親がどんなに幸運か、と付け加えるのでした。


自宅に帰ったエヴァンはサインボールを写真に撮り、幼いころ家を出て行った父親に画像にしてメッセージを送ります。

送った後、履歴を手繰り寄せていくと、今までいろいろと父親にメッセージを送っっていたのですが、それに対しての返事はなく、最後にもらったメッセージの内容も「忙しい。今話せない。」というそっけない内容だけでした。


さらにある日、ゾーイが突然エヴァンを訪れます。

共通の話題としてコナープロジェクトの進捗を持ち出しますが、そんなエヴァンに、コナーの妹としてではなく、彼女自身を見てほしいと打ち明けるゾーイ。

二人は付き合うことになるのでした。


友人関係が改善し、恋人までできたエヴァンは楽しい日々を過ごします。

一方でそれによって、母親のハイジは息子のために時間を作っても一人で過ごすことになってしまいました。

ある朝、ハイジはコナーとの仲についてエヴァンに尋ねます。

これまで話題にものぼらなかったコナーがエヴァンの友人だとは信じられなかったからでした。

しかもコナーが無くなってすぐの時は、エヴァンはハイジにコナーとは親密ではない、と答えていたのです。


エヴァンはハイジの質問に対し、話したくてもいつも仕事でいなかったではないか、と反発するのでした。

エヴァンにとって、ハイジがエヴァンが精神科医のセラピーの予約をすっぽかしていたことを咎めるのに、どのくらいの費用が掛かるのか、と責め立ててきたことも怒りに非を注いでしまいました。

二人の間にはこれまで以上に溝ができており、エヴァンもそれを隠そうとはしなくなってきていたのです。


ある夜、エヴァンとゾーイがデートからマーフィー家に戻ると、そこにハイジの姿がありました。

シンシアが夕食に招待したのです。

ハイジに初めて出会うマーフィー家の人々はうれしそうな表情を浮かべていましたが、エヴァンはハイジの発言からぼろが出ないか、ひやひやしていました。

そんな中、大学に進学したいが家庭の経済状況で難しそうだ、と話していたエヴァンのかつての発言に、シンシアとラリーはコナーのために蓄えていた進学資金をエヴァンに譲りたい、と申し出ます。

しかしハイジはその申し出を断り、家族ではない金持ちの寄付を受けるわけにはいかない、と言って出て行ってしまうのでした。


その後を追ったエヴァンとシンシアは口論となってしまいます。

ここでエヴァンはシンシアに対してずっと抱いていた罪悪感を口に出すのでした。

エヴァンがシンシアの足手まといで迷惑ばかりかけ、期待の添えない出来損ないであることに負い目を感じていたのです。

シンシアからの助けも助けとは感じられず、その助けによって自信が改善したことを見せなくてはならないという義務感やプレッシャーのほうが強かったのでした。

そんなエヴァンは嘘がきっかけで親密となったとはいえ、完璧な家族に思えるマーフィー家に温かく迎え入れられている現状のほうが、居心地がよかったのです。


しかしエヴァンがゾーイとの時間を増やしていくことで、コナープロジェクトへの参加の熱意は冷めていってしまいました。

ミーティングに参加することも少なくなり、エヴァンが参加しないことでミーティングに参加しなくなっていく生徒の数も減ってきたのです。

アラナは目標金額10万ドルに、期限までに会つまらなそうな寄付金ペースになってきたことに焦りを感じ始めます。

そのこともあり、エヴァンが本当にコナーの友人だったのか、という疑いも持ち始めるのでした。


その根拠になるやり取りがエヴァンとコナーの間のメールのやりとりにあることを見つけてしまいます。

アラナはエヴァンを呼び出して真相を確認するのでした。

エヴァンはアラナを納得させるため、コナーがエヴァンに対して残したことになっている遺書のデジタルコピーを送ります。

自殺前にわざわざ遺書を残すほど、彼らは親密であったことを見せるがためでした。


これで一時は納得したアラナですが、寄付金が集まらないことに焦り、エヴァンが誰にも見せてはいけない、と何度もくぎを刺したにもかかわらず、この遺書をネットに上げてしまいます。

これによって、事態は思わぬ方向に進んでいくのでした。


遺書が公開されたことで一部のネット民から家族宛ではなく友人宛に遺書を書いたという意味を考察する意見が出始めます。

それによって、金持ちではある者の互いに干渉しない、特に親が子供に無関心なマーフィー家が、コナーの自殺の原因ではないか、という意見が出てきてしまい、炎上する羽目になったのでした。


この騒動に気が付いたエヴァンはアラナに遺書の削除をするように言いますが、すでにネット上に一度アップされてしまったため、デジタルタトゥーとなってしまいます。

ラリーとシンシアの間ではコナー自殺の理由をめぐって激しい口論が始まってしまっていました。

ゾーイを心配したエヴァンがマーフィー家に出向くと、ラリーとシンシアは言い争いの真っただ中で、ゾーイは二人を何とか仲裁しようとしています。

家族がいがみ合う光景を見て、エヴァンはこれ以上黙っていられることができなくなり、遺書だとされているものがコナーが書いたものではないことを告白するのでした。

    エヴァンがセラピーの一環として書いた自分宛の手紙をコナーに取られた。

    それを見たシンシアが自殺した息子を何とか理解したいものの、それは彼女にとって都合の良い捉え方を主張。

    社交不安障害を抱え、心優しいエヴァンにはそれを訂正してこれ以上悲しませることはできなかった。



そうやって見たいものを見ていたことに気が付きます。

ゾーイもエヴァンのうそに大きなショックを受け、エヴァンとの関係を続けることはできなくなってしまいました。

こうしてエヴァンは心のよりどころであったマーフィー家との関係を終わらせてしまったのでした。

結・償いとして

仕事を終えたハイジは、家に帰ってうちひしがれたエヴァンを見つけるのでした。

そしてエヴァンが自分宛に書いた手紙の内容を読み、彼が心にどれほど大きな傷を負っていて、それに苦しんでいたのかを改めて知ります。

その傷は、幼いころに家族を捨てて出て行った父親の家出から端を発していたのでした。


さらにエヴァンは腕の骨を折った日のことを打ち明けます。

木に登って不注意で落ちたと話していましたが、実際は自ら木に登って飛び降りたのでした。

ハイジはエヴァンの苦しみに気が付いてやれなかったことに対して謝り、これからはもっと彼に寄り添っていくことを約束します。


ゾーイは学校でエヴァンと出会っても視線を逸らせて避けてしまうようになりました。

しかし一方でゾーイもシンシアも、エヴァンがコナーの友達であるという嘘をついていたことは公表していません。

しかしそれではマーフィー家が悪者になったままになってしまいます。

そのことに耐え切れなくなったエヴァンは、動画で真実を告白して自分がうそをついていたことを明かしたのでした。

これによって彼はまた、一人ぼっちになってしまいました。


そんな中、エヴァンはコナーのことを調べ、彼が好きだったという本をすべて読んでみます。

また、コナーの本当の友達を探すべく、連絡のできる先には、全て連絡をするのでした。


その甲斐があって、コナーが心のリハビリに参加していたことを突き止めます。

そしてそこでコナー自身が作った歌をギターを弾きながら披露している映像を手に入れることができたのでした。

エヴァンはその映像をマーフィー家、アラナ、ジャレットに送ってシェアします。


高校卒業後、大学のお金を貯めるためにバイトをし、単位を移行できるカレッジに通うという生活をしていたエヴァン。

そんな彼はゾーイと会って話ができる機会を設けました。

ゾーイが指定したのは、再開園された果樹園。

近況を話した後、一連のことに対して改めて謝罪をするエヴァン。
ゾーイはその謝罪を受け入れるのでした。

別れ際にエヴァンはゾーイに、彼女がこの場所を選んだ理由と尋ねます。

ゾーイはエヴァンに、コナーが愛したこの場所を見てほしかった、と答えるのでした。


ゾーイが去った後、コナーは果樹園のピクニックテーブルに座りながら、自分自身への手紙を書いていました。

その内容は、もう二度と引きこもったり、嘘で作り上げた自分を演じたりせず、これからはありのままの自分として生きていく決意に満ちたものでした。

最後に簡単な感想

映画「ディア・エヴァン・ハンセン」は素晴らしい音楽に主演のベン・プラットとケイトリン・デヴァーの美しい歌声がとても心に残るミュージカル映画です。

そして社交不安障害に悩み、抜け出したくても抜け出せないエヴァンが、ひょんなことから嘘をついてしまったことで、その嘘の自分を演じると生涯から抜け出せるようになってしまう展開にやるせない思いを抱いてしまいました。。

決して誰かをだまそう、自分だけ利益を得ようというような思いからではないのですが、彼が望んでいた生活が現実になっていけばいくほど、本当のことは言えなくなってしまっていたのが、惨いと感じてしまうほど。


それでも愛する人のために、嘘を告白し、その結果また元の自分に戻ってしまったものの、何とか自分自身で抜けだそうと努力ができてそうなエンディングには救われました。

ゾーイやシンシア、ラリーもコナーの自殺を乗り越えて家族として幸せになってほしいと願わずにはいられません












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