カナダ在住20年の筆者が見た映画の感想とふと思った疑問についてを勝手気ままに書いていくブログです。

映画ダンボ実写版のネタバレと感想!監督が伝えたかったこととメッセージ性について

2019/04/12
 
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映画「ダンボ」実写版を視聴してきました。

最近ディズニーが進めているアニメ映画の実写版で、この後も「アラジン」「ライオンキング」などが公開予定をしています

昔のアニメの実写版化に対しての賛否両論があるとは思いますが、今回「ダンボ」を視聴しての感想をネタバレとともにお届けしたいと思います。







予告動画はこちら

簡単なあらすじとキャストの紹介

1941年製作のディズニー・アニメの古典的名作「ダンボ」を、「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督のメガホンで実写化したファンタジーアドベンチャー。

サーカス団に飼われ、大きな耳を使って空を飛ぶことができる小さなゾウの子ども「ダンボ」が、引き離された母親を助けるため、サーカス団の家族の力を借りて新たな一歩を踏み出す姿を描いた。

出演は、サーカス団の元看板スターでダンボの世話係を任されるホルト役にコリン・ファレル。
サーカス団の空中ブランコのスター、コレット役に「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」など近年のバートン作品に欠かせない存在となっているエバ・グリーン。
ダンボを使って金儲けを企む企業家ヴァンデバー役に「スパイダーマン ホームカミング」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のマイケル・キートン。

ホルト・ファリア: コリン・ファレル

V・A・ヴァンデバー: マイケル・キートン

マックス・メディチ: ダニー・デビート

コレット・マーチャント: エバ・グリーン

引用「映画ドットコム




1941年のオリジナルを知らなくても楽しめる?

ダンボのオリジナルは1941年のアニメーション
78年も前の話です。

その当時はアニメーションの技術も低く、その中で「ダンボのような動きが表現できる!」のか、と話題になり、大ヒットして歴史的な作品となりました。
が、やはり制作にいろいろと制限があったようで、上映時間も64分と1時間を少し上回る程度。

ボク自身、アニメーションのダンボは昔に見たことがあるという記憶だけしかなく、ストーリーなどはほとんど覚えていません。

そんな状態で見ても大丈夫かどうか、少し気になりましたが、実際視聴して、かなり楽しめた映画だと感じました。

実写だからこそ

アニメ版の実写化映画は、実写だからこそ、より多くのエキストラを使った映画として表現すべきだと思っています。

とくに、実写化シリーズの前作に当たる「美女と野獣」で、城の道具と化した人々がベルを食事に招待する「Be my Guest」のシーンやガストンに率いられた村人と城の中で戦闘をするシーンは、個人的に満足できませんでした。

どうしても完全アニメーション版のようなアニメーションの豪華さもコミカルさも出せきれていませんでしたし、人が演ずる事によって出る迫力も感じられず、物足りませんでした。

CGで表現できることと、すべてをCGで表現して迫力のある映像にできるかどうかということは、完全な別物だと思うのです。

そうである以上、CGはできるだけダンボのみとし、それ以外は実際の人物をセットの背景の中において演じることで、より自然で迫力のある映像にしたほうが映画としてより効果的なのではないでしょうか。

CGを使って映画を作るのであれば、完全にCGアニメにするべきで、実写版にするのであれば、CGの多用はできるだけ避けたほうが良いと思っていました。

そういう意味で、今回の「ダンボ」はCGと人が演じる部分のバランスが、より良くなっていると感じたのでした。

ダンボとファリア一家の心のふれあいの物語

オリジナルのダンボではメインキャラクターに人間は団長以外おらず、ダンボに母親のジャンボ、ネズミのティモシーに他のゾウたち、それにカラス達です。

ですが、そのストーリーをCGを使ってそのまま映画にしたのでは、ただの焼き直しでしかありません。

それこそ、別の画風で「ダンボ」というアニメーションをコピーしただけと同じになってしまいます。

実写版ではダンボと他の動物達との交流は全く描かず、ダンボの世話係になったホルトとその子どもたちのミリーとジョー、そして他のサーカスの団員との関係をストーリーの中心に持ってきています

特にミリーとジョーは母親を病気でなくしており、ジャンボと無理やり話されてしまうダンボにとても感情移入していきます。

ミリーとジョーは母親を恋しがるものの、もう二度と会うことができません。
一方ダンボはその可能性が少ないとしても、ジャンボは生きているので、再会のチャンスはあります。

それが、ミリーとジョーが強くダンボに思い入れをする説得力になっていて、見ていて不自然さは全く感じませんでした。

同じくサーカスの団員とダンボの絆ですが、団員は一般世界で受け入れてもらえない何かを抱えており、だからこそ、それを見世物にすることで、サーカスの一員として生活することができています。

そんな彼らにとって、見た目がおかしなダンボはそれこそ、彼らと全く同じ存在でしかありません

そんなダンボが、ただただ母親と一緒にいたいと望むのであれば、彼らは同じ仲間として、その望みを叶えてあげたい、そう強く思っているのです。

サーカスの団員はそれなりの存在感を示していましたが、それでも印象は薄めであったのが、唯一、残念に思ったところです。




ディズニーヴィランズを使ってディズニーをディスった?

今回のディズニーヴィランズはビジネスマンのV・A・ヴァンデバー

近年、悪役や癖のある人物の役がすっかり板についたマイケル・キートンが演じている金の亡者です。

そんなディズニーヴィランズですが、空飛ぶ象のことを聞きつけ、自分のビジネスのために手に入れようとします。

そのために、ダンボが所属するサーカスごと買い取ってしまい、いらない団員の首を切って本当に欲しいものだけ手に入れるという悪逆非道なことをするのでした。

まさにディズニーヴィランズというべき行動で、逆に見事と言うしかない程です。

が、そんな欲深な行為でダンボを手に入れようとした代償に、これまでに築きあげてきたドリームランドという遊園地を、結果的には自分の手で破壊してしまう結末が待っていました。

自分の遊園地を成功させるために、欲しいものを何でも買収する行為は、今まさにディズニーがしている行動に似ているのではないか。

そして映画の最後でヴァンデバーが火事ですべてを失う結末を迎えるのは、監督が色んな作品の権利や制作会社をディズニーが傘下に入れていることを皮肉っているのでは、という意見が出ているようです。

しかしこのような買収劇は北米ではそこらじゅうで起こっており、何も珍しいことではありません。

例えばボクの住む地元では水産業が盛んです。

が、日本と違って魚市場というものがなく、漁師がとってきた魚をサイズ分けして凍結する加工工場がいくつかあります。

そして政府はその加工工場に、原料の種類別に加工権を認可しています

つまりその加工権を持っていなければ、その魚を漁師から買って加工処理することができないのです。
カニならカニの加工権、タラならタラの加工権、ナマコならナマコの加工権、という具合に。

ですので、ある工場が、とある魚種の加工権をほしいと思ったとき、手に入れる方法は2つしかありません。

    一つは政府に新たに加工権を出してもらうこと
    もう一つはすでに加工権を持っている工場を買収すること

なのです。

現実には、新たに加工権を認可することはありません。
ですので、もっぱら工場の買収による加工券の獲得という方法が使われます

その際、工場を買収しても、加工権だけをもともと持っていた自分の工場に移してしまい、買い取った工場は閉めてしまうということは珍しくもなんともありません。

ちなみにボクが住んでいる州の田舎の方は、職を得ることのできるのは加工工場だけ、というところばかりです。
そんな所で加工工場が閉鎖されたら、あっという間に過疎化するしか道は残っていません。

だからといって、買収した会社が、買収された工場の地元のことを思って、工場を開けておくかと言うと、そこは冷たいくらいにビジネスライクです。

映画ではヴァンデバーは悪役で、映画の最後で因果応報な天罰をくだされたほうが、視聴者がスッキリするから、あんなあからさまで、簡単に反撃をくらう方法を使いましたが、本当であれば、反撃を受けないような、腹黒い方法を取っているはずです。

たとえば、いきなり全員を首にしないで、半分なり1/3なりを、別のサーカスへ送るという名目でニューヨークから移動させ、簡単に団員同士が連絡できない環境に追い込んだ後に首を切る、という方法です。

ホルトには子どもたちを人質に取るという意味で、ミリーの学費を会社で出すことにすればどうでしょうか。
そうすれば、ホルトが反旗を翻す決断をしたとき、ミリーが望んだ教育をそれ以上続けられないようにできたでしょう。

というわけで、ティム・バートン監督は別にディズニーのやっていることを風刺したいがためにヴァンデバーが迎えるエンディングをチョイスしたのではないと思います。

まとめ

ダンボのデザインで一番目に行くのはその大きな目でしょう。

まるでかわいい幼子のような透き通った両目です。

それだけでもお子様にはとても可愛く映るのではないでしょうか

1941年のオリジナルアニメを見ていない人もたくさん多くいると思います。

そんな人にとって今回の「ダンボ」が、唯一のものになり、今後も語り継がれていくのでしょうね。

特に子供には楽しめる映画となっています。家族で揃って鑑賞されてもいいのではないでしょうか

関連記事: ダンボの実写映画とオリジナルアニメとの違い・相違点まとめ12選!











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