映画「アナと雪の女王2」の予告動画が公開されました。
映像と音楽のみでどのキャラクターも台詞を発していませんが、いくつかのシーンで構成されており、それぞれのシーンを見ていると否が応でもどんなストーリーになるのか、期待が高まります。
今回はそんな予告動画から考えられる映画ストーリーや解き明かされるかもしれない謎について考察したいと思います。
公開された「アナと雪の女王2」の予告編はこちら!
すでにご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、公開されたアナと雪の女王2の公式予告編はこちらになります。
まとめてみると9つのシーンに別れています。
それぞれを見ていって、どのような意味があるのか、本編にどう関連していくことになりそうかを考えてみたいと思います。
エルサが沖を目指して荒れる海を渡ろうとするシーン
約2分間の予告動画の中で半分以上を占めるこのシーン。
エルサが意を決したように、沖を目指して荒れる海に挑みます。
彼女の魔法の力を使って海の上を走り抜けようとしますが、波を超えることができず、海に飲まれてしまいます。
果たしてエルサは一体何をしようとしているのでしょうか?
「荒れる海」ということで真っ先に思い浮かぶのは、エルサの両親。
船でどこかへ向かう途中、暴風雨に遭遇し、船は海中へと姿を消してしまいます。
とはいえ、両親が亡くなったのははっきりとしないものの数年前の話。
「アナと雪の女王2」で自らの魔法をコントロールできるようなったエルサが両親を助けるために、沖を目指しているとは考えにくいです。
どうしてもエルサが両親を助けようとしている、ということで話を進めたいのであれば、思いつく方法として2つが考えられます。
1つ目は魔法によるタイムトラベルの末、両親を助けるというストーリー。
2つ目はこの事故に対する後悔の念に付け込まれて呪いにかけられ、その呪いを打ち破るべく救出に向かうというストーリーです。
ひとつずつ見ていきましょう。
タイムトラベル
正直、このタイムトラベルはあまりにリスクが大き過ぎると感じています。
それは、タイムトラベルによって両親を救い出してしまったら、その後の世界に与える影響が大きすぎるからです。
何よりあの大ヒットした前作「アナと雪の女王」の話が全く変わってしまって、なかったことになってしまう恐れが。
タイムトラベルによって起こるタイムパラドックスの話は必ずどこかで矛盾が生じてしまいますし、何より「アナと雪の女王」の世界観にそぐいません。
ですので、「タイムトラベルによって両親を助ける」というストーリーはまず無い、と思います。
呪いを打ち破る
まだこちらの話のほうが、世界観に合うのではないでしょうか。
つまりこういうことです。
正体ははっきりしませんが、今回の敵は魔法使いです。
その魔法使いにエルサは呪いをかけられるという展開になるのです。
その呪いは対象者、つまりこの場合のエルサの心の弱さに付け込むもので、後悔の念が強いほど効果を増すというもの。
具体的には両親が事故にあったとき、エルサは部屋に閉じこもり、自分のことだけを心配していたという状況で、両親の事故になんの力にもなれませんでした。
両親に最後まで心配ばかりかけていたという負い目に付け込まれる形です。
その後悔の念が強ければ強いほど、意識を失ったまま。
しかしその呪いを打ち破るべく、エルサの潜在意識の中で、事故のあった両親を救い出すという行動をしていたとしたらどうでしょうか?
そして無事、両親を救い出すなり、救い出せなくても後悔の念を解きほぐすだけの両親との最後の再会を経て、呪いを打ち破り、意識を取り戻す、といった流れです。
それ以外の可能性
確かに「荒れた海」は両親がなくなった事故を真っ先に思い浮かべさせます。
しかし、絶対に両親の事故と関連付けなければならないわけではありません。
この後、見ていくことになりますが、アナが岩山で、岩から岩へ飛び移るシーンがあります。
アナは岩山で、エルサは海で、何らかのクエストをクリアするための探索をしている可能性も考えられます。
別の考えとして、単純にアナの危険を救うために海を越えようとしている、ということもありえます。
更には、エルサは何らかの理由で孤島に閉じ込められ、アレンデールに戻るには海を渡らないといけない、という展開もありえるでしょう。
ただ、あの大波、よほど外海に面した浜でない限り、現実的には打ち寄せられませんので、アナの危険を救うとしても一体どこまで行かないといけないのか?という疑問が湧いてきます。
ターザンがエルサとアナの弟?
話は飛びますが、ターザンがエルサとアナの弟ではないか、という説が一部で言われています。
いわく、両親は実は死んでおらず、漂流してアフリカに流れ着き、そこで男の子を生む、というのです。
その子こそターザンで、その後はターザンのストーリーよろしく、両親はヒョウに襲われて死亡、ターザンはゴリラに育てられるというのです。
同じディズニーの作品ですので、結びつけたくなる気持ちもわからなくはありませんが、時代背景に圧倒的な違いがあり、この説に賛成はできません。
ターザンの世界では、車も存在しますし、銃も存在します。スライドや電球まであるのです。
一方でエルサとアナの世界ではそこまで科学が発達しているようには見えません。
武器も剣や槍、クロスボウといった類いです。
世界観もそぐいません。ターザンが腰巻き一つで雪国に来ているのもおかしいですし、肌の露出が多くなる薄着のアナやエルサもイメージ湧きませんよね。
城の外に無数に浮かぶ4つのクリスタル
続いては3秒ほどの描写ですが、城の外に無数に浮かぶ4つのクリスタルです。
その様子を驚愕の表情で見つめるアナ。
明らかに何らかの危険を知らせる予兆のようなシーンです。
よくよく見てみるとクリスタルのデザインは異なる4種類で、じつは「アナと雪の女王2」の公式ポスターに使用されている十字模様にそれぞれ使われています。
明らかに4つのクリスタルは春夏秋冬を表していると予想でき、その冬のクリスタルこそ、おそらくエルサの魔法の力と何らかの関係を持っていると考えてもいいのではないでしょうか。
その場合、残りの3つも魔法の力と関係しているのだろうか?とした場合、誰が魔法の使い手になるのか?といった疑問も湧いてきます。
設定ではエルサは冬至に生まれ、アナは夏至に生まれたことになっています。
冬至に生まれたエルサが雪や氷に関する魔法と使えるわけですから、夏のクリスタルはアナと関係している可能性が高いと思いませんか?
特に、「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」で誕生日のアナが身にまとっているのがひまわりがあしらわれたドレス。
やはり、アナが夏の魔法の力と何らかの関係を持っていそうです。
果たしてアナが魔法の力に目覚め、その力で危機を救うことになるのか?
注目したいところです。
クリストフとスヴェンがトナカイの群れとどこかに向けて走る
クリストフがスヴェンと一緒に秋の森の中を疾走していきますが、その周りにはトナカイの群れが付き従います。
クリストフの表情からなにか切迫した緊急事態が起こったことが読み取れますが、果たしてそれが何であるかは、わかりません。
ただ、エルサの荒海でのシーン、空中に浮かぶ無数のクリスタルに驚き怯えるようなアナのシーンの後ですので、絶対に大変なことが起こったに違いない、と思わずにはいられません。
ところで、クリストフ自身も謎の多い人物です。
スヴェンと一緒に子供の頃から氷を生業にして生きてきた。
そしてトロール以外に家族も友人もいなさそう。
一体彼の過去はどういったものなのでしょうか?
両親はどこにいるのでしょう?
この謎は、今回の映画で少しは明かされるのでしょうか?
岩山を一人探索するアナ
おどろおどろしい雰囲気の岩山で一人探索をするアナ。
どうやら目的地は前方に見える洞窟のようですが、そこに行き着くには崖を飛び越えなくてはいけません。
映像では無事、飛び渡り、更に洞窟に向かって進むようですが、果たしてその目的はなんなのでしょう?
シーンとしては5秒程度。エルサが荒海に対して果敢に挑んでいたシーンとは比べ物にならないほどの短さですが、その対比で考えると重要なことが読み取れそうです。
エルサは荒海、アナは火山活動をしていそうな岩山。
果たして二人が命をかけてまで、そのような場所で挑んでいかなければならない重要なこととは一体、なんでしょう?
二人が一緒になって一つずつ挑んでいないところを見ると、時間的な余裕が無いようにも感じられます。
紫の炎に囲まれたエルサが魔法で消そうとする
これまた1秒~2秒ほどのシーンですが、明らかに普通ではない炎のようです。
色といい、ハート型の形といい、魔法の力が関わっていない、ということはないでしょう。
このシーンから、今回の敵が魔法使いである可能性が高い、と想像したわけです。
よく見ると炎は更に外側でも燃え盛っているようです。
かなりの力を持つ魔法使いが敵であると言えそうですね。
新キャラクターの二人?
落ち葉の積もる森のなかで一人の少女が振り向くと、枯れ葉の中から男性と思われる人物が空に向かって吹き上げられる。
最初、この少女はアナかと思いましたが、よくよく見るとアナとは違うように思われます。
同じく男性も顔がはっきりと見えませんが、クリストフよりも痩せているようです。
髪は金髪っぽいですが。
どうやら新しいキャラクターの二人のようです。
しかも、風を操る魔法らしきものがこのシーンでは使われています。
4つのクリスタルから考えられる魔法の力としてはやはり火、水、風、土でしょう。
ただ「アナ雪」の世界では、水は雪になりますが。
やはりエルサ以外にも魔法を使える新キャラクターが登場しそうです。
ですが、このシーンでこの少女が魔法を使っているようには見えません。
つまり誰が風の魔法を使っているかは、この映像だけではわからないことになります。
とはいえ、「アナと雪の女王2」の敵なり、ストーリーなりは魔法と関係したものになりそうなことは確かでしょう。
予告動画に登場したこの二人の新キャラクター、名前も関係もわかりません。
ただ少女の方は顔がはっきりと映し出されていますので、そこから推測していくことはできます。
アナと見間違えた程ですので、アナと何らかの関係があるのでは、と考えられます。
一番簡単に思いつくのはアナとクリストフの娘。
そうなると男性の方は兄弟とも考えられますが、そうであればあまりに時間的に飛躍してしまっているという印象は拭えません。
いとこなどの親戚、という可能性もあります。
エルサとアナの両親は死んでしまっているため、詳しく描写されることはありませんでした。
が、彼らに兄弟や姉妹がいたとしたら、いとこがいてもおかしくはありません。
現に少女の服装はともかく男性の方はかなり正装をしているように見られ、王族もしくは貴族の出ではないか、とも考えられます。
新キャラクターの登場は確定ですでに公式発表として「アクロス・ザ・ユニバース」に主演していたエヴァン・レイチェル・ウッドと「ブラックパンサー」に出演していたスターリング・K・ブラウンの声優出演が決まっています。
彼らがこの二人の声優を務めるかどうかはわかりません。
が、気になる新キャラと新加入の声優たち。
今後明らかになる情報に注目したいところです。
丘の上から紅葉の森の向こうにそびえる雪山を見つめる3人
このシーンを見たとき、なんとなく「指輪物語」や「ホビット」を思い出してしまいました。
エルサ、アナ、クリストフにスヴェンとオロフ。
必要な主要キャラ全員が揃っていますし、雰囲気はまさに「旅の仲間」
眼の前には秋を示す森が広がり、彼らの目的地がその先の雪に覆われた山々であることが伺えます。
おそらくそこで、離れ離れになってしまい、アナが崖を飛び越えるというシーンに繋がるのではないかと思いますが、果たしてその先にあるのは倒すべき敵か探し求めている重要なアイテムか?
このシーンや予告動画だけでははっきりしたことはまだ闇の中。続いて発表される予告動画を待つしか無いようです。
問題のクリスタルとタイトル、そしてアナが剣を振るうシーン
北米版のタイトル「ForzenⅡ」と、おそらく今回のストーリーでキーとなる魔法の力の源と思われる4つのクリスタルを含む紋章が現れます。
この紋章をポスターデザインに採用したことでも想像できるように、明らかに今回の話の大きな謎を解く手がかりになりそうです。
そしてその前に見られた紅葉した楓の葉。
季節の「秋」、もしくは紅葉の色「赤」も、何らかのキーワードになりそうな予感がします。
最後のシーンとして、薄暗い森の中を歩く3人のうち、アナが後方から近づく異変に気が付き、クリストフの剣を引き抜いて切りつけます。
果たして一体、3人にどんな危険が迫っているのか、謎に満ちたシーンになっていますが、このシーンで気がついた2点を紹介しておきましょう。
一つは剣を振るうアナ。
剣が当た理想な瞬間。アナは目をつむってしまっています。
これは明らかに、アナが剣での戦闘訓練を受けていない、もしくは受けていたとしても初心者の域を脱していないことを示していると思われます。
攻撃をするのであれば、どんな武器を使うのであれ、当たるかどうかの瞬間まできちんと目標を目視していないといけません。
どのような変化をされたとしてもそれに対応するためです。
それができていないということは、攻撃自体に慣れておらず、どちらかと言うと攻撃することを怖がっている、と理解できます。
果たして、この後、3人は無事に危険を脱することができたのでしょうか?心配です。
2点目はちょっと専門的な話で、アニメの世界にそこまでリアリティを追求する必要があるのかどうか、ですが、アナはクリストフの左側に立っていました。
クリストフは右利きで利き腕で剣を掴むために左の腰に剣を下げています。
右手で剣を抜くためには吊るされた剣の先が左側に移動し、右の方へ払うような動作で鞘から抜くことになります。
ところが、アナが左側から剣を掴み左回りで振り返って剣を抜いています。
実際にこの行動をした場合、おそらくクリストフの腰が邪魔で剣はスムーズに抜けません。
無理に抜こうとした場合、クリストフの体が左へ向くほどの動きがないとまず無理でしょう。
あえてアナがとった動作で、クリストフが動かさずに剣を抜こうとした場合、前方へステップすることで剣を抜く必要があります。
となると、前にステップするのはアナの左足でないといけません。つまり左足が前に出ていて右足が後ろに下がっている左半身の構えになるのですが、そこから左回りをすると、更に右足のステップを踏まない限りとても不自然な形になってしまうのです。
実際にはおそらく前に二歩もステップを踏む余地はないはずです。
というのも敵は後ろから来ており、前に二歩進むということは敵からそれだけ遠ざかることを意味します。
その時間的ロスの間にアナから一番遠いエルサが襲われては、剣が届かない可能性も出てきます。
あの3人の並びでアナがクリストフの剣で後ろから来た敵を一番早く攻撃するのであれば、左回りで剣を抜かず、右回りで剣を抜き、クリストフとエルサの間から後方へ向かって剣を振るうのが正しいはずです。
とまぁ、おとぎ話のアニメに何を熱くなって指摘しているのか、と思われてしまうかもしれません。
本編にとっても、ここの部分を正式に描写しなくてもなんの影響もないでしょう。
ただ、待ちに待ったアナ雪の続編の最初の予告動画、そのいちばん最後のシーンですので、物理的に難しい動きに対して突っ込んでみたくなりました。
まとめ
今回の2分の動画では、残念ながらなかなか全体の話が見えてきません。
唯一言えるのはエルサ、アナ、クリストフ、そしてアレンデールにとって大きな危険が迫っており、その危険を回避するため、もしくは対処するために3人が決死の旅に出るといった話になりそうであることが想像できます。
新しいキャラも登場し、どうやら魔法の力と対峙しないといけなさそうということも想像できます。
あとは出来るだけ早くに次の予告動画が公開されることを待つのみですね。
コメント