映画「ブレードランナー2049」が前作のブレードランナーより35年の年月を経て、
10月末に公開となりました。
上映時間2時間44分ととてつもなく長い映画ですが、正直ストーリー的にもうちょっと
上手くまとめて短くできなかったのかな、と思いました。
「ブレードランナー」はレプリカントの映画だと思いますが、人間なのかレプリカント
なのか、分からなくなっていたり、人間と同じようなアイデンティティーを持って
人間と変わらない存在になりたいと苦悩しているレプリカントが多い中、敵役として
何の躊躇もなく、与えられた任務を遂行するレプリカントも存在しました。
そんな憎むべきレプリカント役を熱演し、素晴らしい存在感を発していたラブ役の女優、
シルビア・フークスについて調べてみたいと思います。
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女優シルビア・フークスのこれまでと出身地
女優シルビア・フークスの出身地はオランダ。
南部の小さな町の生まれでインターネット配信サービスもまだない時代、映画館のある
町まで1時間もかかるような田舎だったそうで、テレビばかり楽しんでいたそうです。
「チャーリーズ・エンジェル」「ナイトライダー」「特攻野郎Aチーム」「モンティ・
パイソン」などのアメリカTVドラマをよく見ていて、週末や祝日に放送されるハリウッド
映画で特にジョニー・デップの初期の頃の映画を覚えていると語っていました。
そんな中でも8歳の時に「特攻野郎Aチーム」のミスターTに初恋を覚えたそうで、筋骨
隆々で金の装飾品をジャラジャラと付けている強面の外見なのに、飛行機に乗るのが怖い
という意外な欠点が、とても魅力的だったそうです。
そんなテレビにのめり込んでいた少女時代に、テレビに出ている俳優という職業がとても
素晴らしいものに思えたそうで、自分という体を通していろんな表現のできる可能性に
惹かれたと語っていました。
その後、14歳のときに、あの数多くのスーパーモデルを排出してきたエリート・モデル・
マネージメントにスカウトされたのをきっかけに芸能界入りしました。
彼女の最初の仕事は雑誌エル・ガールの表紙モデルで、その後、モデルとしてヨーロッパ
中を旅して回っていました。
大学を卒業後、2007年にオランダの映画「Duska」に出演し、その年のオランダ フィルム
フェスティバルで最優秀助演女優賞を獲得しました。
次の映画「The Storm」で主演を射止め、この映画が世界的に大ヒットします。
彼女もポルトガルの映画祭で主演女優賞を受賞しました。
その後、オランダ映画に数本出演した後、オランダ語、ドイツ語、フランス語、英語の
4ヶ国語を話すことができるため、日本でも公開された映画「鑑定士と顔のない依頼人」
に出演しています。
「ブレードランナー2049」のラブ役を射止めた彼女は週6日、1日6時間のウィエイト
トレーニングと格闘技のトレーニングを約3ヶ月間、撮影前から始め、撮影中の間もずっと
続けて役作りをし、臨んだそうです。
ブレードランナー2049についてのインタビュー
映画「ブレードランナー2049」公開が近付くにつれ、出演者や監督スタッフへの映画に
ついてのインタビューが行われましたが、シルビア・フークスへのインタビューと
彼女の返答を紹介したいと思います。
映画ではラブは黒髪という設定ですが、彼女の髪は黒髪ではなく、映画撮影のため、
染めることになりました。
黒髪にした理由は二アンダー・ウォーレスの居住区が東洋風のイメージで作り上げられた
ため、そのアシスタントもアジアンチックな雰囲気を出したい、という狙いからでした。
黒髪に染めなくてはならないと聞いたときの心境を聞かれていますが、彼女は、「とても
新しい自分の一面を発見できて楽しんでいました。日本人バージョンの私は、日本人の
ように、誰かれ構わずお辞儀して挨拶するようになっていたんです。」と、答えています。
私見ですが、黒髪の彼女、2017年1月に引退した江角マキコさんに似ている雰囲気がある
のですが、気のせいでしょうか?
また、今回の「ブレードランナー2049」に出演するにあたって、オリジナルの「ブレード
ランナー」について聞かれた感想にはこう答えています。
最初に映画を見たときは稚すぎてよくわからなかったけど、ロイ・バッティ役の
ルトガー・ハウアーは私と同じオランダ出身の俳優で彼が国民的ヒーローになったこと
は覚えているわ。
それまでの映画ではなかった雨に濡れた雑踏、霧の立ち込める猥雑な街並み、自然は
まったくなく、無機質な建築物が描く美しさ。これまでと全く違った世界だに驚いたわ。
大きくなって気がついたことは、人間であろうとレプリカントであろうと、自分はいったい
何者なのかという答えを探す探求者なんだ、ということかしら。レプリカントとしてもっと
生きたい、感じたい、経験したいと人間以上に人間味にあふれていたとおもうわ。
ブレードランナー2049について
シルビア・フークスが感じた「ブレードランナー2049」とはどういったものでしょうか?
撮影現場ではとても楽しい雰囲気だったと語っており、カメラが回っていない間、最も
みんなを笑わせていたのはハリソン・フォードだったそうです。
彼のユーモアはとても彼女のツボにはまっていて、レプリカント役の映画では見せられ
ない大笑いをよくさせられた、と楽しそうに話していました。
そのハリソン・フォードの良き相棒がライアン・ゴズリングで二人して他の俳優や
スタッフを笑われていたそうです。
しかし一度カメラが回りだすと、そんな二人はプロ100%で撮影に望み、その切替は
勉強になったと話していました。
彼女自身、ハリソン・フォードの大ファンで、最初に彼と会ったときのことも話して
いますが、スタッフの一人と3人で小さな部屋で会い、そのうち、そのスタッフが
ちょっと席を外したそうです。
彼女はとても緊張して、「インディ・ジョーンズ、ハン・ソロが目の前にいる。
どうしよう、どうしよう。」と視線を合わせないようにしていました。
するとハリソン・フォードが突然、「あるバーに犬がいたんだ。」と話し始め、彼女を
驚かせましたが、実はそれはジョークで、彼女は大笑いをしてしまい、あっという間に
打ち解けたということでした。
「ブレードランナー2049」に参加したいとおもった理由についてきかれると、彼女は
「映画には興行的なものと芸術的なものがあると思うの。でもこの話が来たとき、この
映画は両方共成功させることのできる数少ない作品だと思ったことが一番の理由かな。」
と答えていますが、共演者やスタッフのメンバー、全てにおいて絶対に出たい、と思った
そうです。
彼女の演じたラブというキャラクターですが、レプリカントでニアンダー・ウォーレスの
片腕という重要な役回りです。
一見してウォーレスの命令だけを忠実に聞く、冷徹な人造人間と見えなくもないですが、
演じるにあたって気をつけていたことは、彼女の痛み、存在することの意味に対する苦悩を
表現することだったと語っています。
シルビアはメインキャラの中で唯一、全ての他のメインキャラと一緒にシーンを撮影した
俳優でした。
撮影の一番最初はKの上司であるジョシ中尉を演じるロビン・ライトとのシーンで、
シルビアはラブという人物の実際のカタチが出来上がったのはロビンのサポートがあった
からだと言っています。
そしてKことライアン・ゴズリングとのラストの格闘シーンですが、3ヶ月以上の格闘技
トレーニングを積んでいても、190cm近い身長のライアンの顔を蹴るのは大変だった
そうで、車を攻撃されて撃墜され、格闘シーンが終わるまでの全部のシーンは1週間と
ちょっとの期間で撮影し終えたそうです。
今後の予定
「ブレードランナー2049」でハリウッドデビューを果たしたシルビア・フークスですが、
今後の予定として今現在決まっているのが、フランスとドイツの共同制作で戦争映画
「Renegades」という作品です。
監督は「The Storm」で組んだスティーヴ・カールで、2017年に北米公開は決まって
いますが、公開日の発表などはまだされていません。
「ブレードランナー2049」で、とても大きな存在感を示してくれましたので、今後も
アメリカ、ヨーロッパと世界広しと活躍してくれるに違いありません。
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