映画バンブルビーのネタバレ感想とあらすじ!シリーズ化の可能性は?

映画

映画「バンブルビー」は「トランスフォーマー」シリーズの最新作にして、作品時系列では一番始め、トランスフォーマーたちが地球にやってきた理由が明らかになる作品です。

監督が変わったこともあり、ロボットと人間の交流をより密に描かれていて、さらにロボットのコミカルな面もより一層引き出されています。

小さな子供と一緒に見ても楽しめる家族映画だな、と思いました。

1980年代を舞台にしているので、40代、50代の大人も特に音楽を中心に懐かしい思いに浸れるのが良かったです。







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簡単なあらすじとキャストの紹介

大ヒットSFアクション「トランスフォーマー」シリーズの人気キャラクター、バンブルビーを主役に、シリーズの始まりを明らかにする物語。

シリーズ1作目の主人公サムとバンブルビーが出会う以前の1980年代を舞台に、バンブルビーと人間の少女チャーリーの交流と友情、彼らに待ち受ける予想外の運命を描く。

父親を亡くした悲しみから立ち直れずにいる少女チャーリーは、18歳の誕生日に小さな廃品置き場で廃車寸前の黄色い車を見つける。
すると突然、その車が人型の生命体へと変形。驚くチャーリーを前に逃げ惑う生命体は、記憶と声を失って何かに怯えていた。

チャーリーは生命体を「バンブルビー(黄色い蜂)」と名づけ、匿うことにするが……。

アカデミー賞にノミネートされたアニメーション映画「KUBO クボ 二本の弦の秘密」で知られるトラビス・ナイト監督が、自身初の実写映画監督として手がけ、「トランスフォーマー」シリーズでは初めてマイケル・ベイ以外の監督がメガホンをとった。

少女チャーリーを演じるのは、女優・歌手として人気を集めるヘイリー・スタインフェルド。

チャーリー・ワトソン: ヘイリー・スタインフェルド

ジャック・バーンズ・シェリー: ジョン・シナ

ギレルモ・メモ・ゲティエレス: ホルヘ・レンデボルグ・Jr

オーティス・ワトソン: ジェイソン・ドラッカー

サリー・ワトソン: パメラ・アドロン

引用「映画ドットコム:eiga.com/movie/87376/」




バンブルビーの仕草が可愛いけど…

バンブルビーが声をなくしてしまった理由が明らかになるブリッツウィングとの格闘は迫力のある映像に仕上がっています。

ブリッツウィングとの死闘で声だけでなく、記憶もなくしてしまい、完全にシャットダウンする直前にスキャンしたビートルに姿を変えてチャーリーが気が付くまで身を隠していました。

再起動した後は、記憶をなくしていることもあり、子供のような振る舞いをするのが可愛く映りました

頭すら隠れそうにない岩の後ろに顔を覆って隠れているつもりだったり、車にいたずらするうちに調子に乗ってスクラップにしてしまったり。

見たこと無いものに興味を持って触ってみようとしますが、部屋の中をめちゃくちゃに下だけで、その後、怒られるのを恐れてソファーの後ろに隠れていたり。

記憶を取り戻して格闘能力が蘇れば、その破壊力は凄まじいオートボットですが、それまではただただ図体のでかい子供のよう。

これまでのトランスフォーマーに比べるとほのぼの感が出ていて心温まる笑いを提供してくれています

ただ、ブリッツウィングがバンブルビーの声帯機能を破壊してしまいますが、あの後、どうやって情報を引き出すつもりだったのでしょうか?

そこまで考えず、破壊行為をするのがデェプティコン、と言ってしまえばそれまでですが、メモリーにハッキングして必要な情報を強制的に手に入れることもしないですし、良くも悪くも超合金のおもちゃがロボットと車に変形して楽しむ時代のままなんですよね。

ロボットなのですから、メモリーさえ残っていれば、機体をいくらでも乗り換えて生きていける程度の設定でもいいはずです。

いくら機体を破壊されても破壊される前の機体以上のスペックの機体にメモリーさえ積み込めば、いくらでも復活は可能なのがロボットなのではないでしょうか。

それこそ、攻殻機動隊のような世界観、ネット内にメモリーを残しておいて機体を乗っ取って復活するという設定があってもおかしくはないのですが。

やはりおもちゃを楽しむ子どもたちが理解できるレベルの世界観に縛られているという感じがしますね。

あと、オプティマスプライムの命令で地球に今後、オートボットが活動できる秘密基地を建設するようにと言われたはずですが、その任務は達成したと言えるのでしょうか?

秘密基地を作り上げるのであれば、人間という知的生命体が生存している地球は不適切だったと思います。
ロボットが生きていく上で植物は必要ないでしょうし、水も全く必要がないわけではないでしょうが、惑星表面の70%も水が覆っているほどの水量が必要とも思えません。

地球に彼らがやってきた説得力が今一つのような気がします

心に傷を負ったチャーリーが立ち直っていく理由

この手の映画ではやはり主人公は心に傷を負った少年少女でないとダメなんでしょうね。

何かが原因でトラウマを持ち、そのために家族とも友人とも溝ができてしまっている。
この映画では突然父親を亡くした18歳の少女ですが。

そんなチャーリーでしたが、記憶をなくして怯えるバンブルビーを自分が守らないといけない、と強く感じるようになってからどんどんと立ち直っていきます

そんな王道のストーリでしたが、映画を見ていてふと思ったのですよ。

チャーリーを馬鹿にしていた、さもクラスの人気者というお嬢様、ティナ・ラーク(U Wishというナンバープレートの車を持っていた人物)がもし、バンブルビーを見つけたとしたら、どんなストーリーになっていたのか?

多分ティナのようなお嬢様は薄汚いフォルクスワーゲンなどに見向きもしないでしょうから同じようなストーリーで二人が出会うというのは無理でしょうけど。

全く別の方法で出会ったとして、彼女はどうバンブルビーを扱うのでしょうか?

そんな想像してみたら、脚本の作りがいがあるかも、って面白くなってしまいました。

話が逸れましたので戻しますが、心に傷を負った少年少女が自分よりも弱いものに出会い、それを助け始めることで、どんどん強くなっていく、という展開は、特に動物物の映画でよく使われるお話です。

実際にも鬱などへの治療法として犬を使ったセラピーがあるくらいで、動物とのふれあいは心の傷を癒す力がありますから

ただし、バンブルビーの場合は、可愛らしい子犬やひな鳥とかではなく、3メートルはあろうかという巨大な鉄の塊ですが。

そんなとんでもなく厄介なシロモノを隠し守っていくことは、子犬を拾ってきて部屋に隠しておくことよりも難しいことです。

映画では逆にその騒動に奮闘するチャーリーの姿を面白おかしく演出して、ともすると心に傷を負った少女という設定に、観客が影響されて暗くなってしまうかもしれないことを防いでいるように感じました。

こういった心の回復というテーマを「トランスフォーマー」シリーズに入れたのは良かったと思います。

逆に「トランスフォーマー」というジャンルでなければ、「弱い存在を守って心を回復させる」というテーマと「ロボット同士の迫力ある格闘シーン」を一緒にさせることができなかったでしょう。

動物でやってしまうと、動物同士の殺し合いと写さざるを得ず、殺伐として家族映画にはなりませんし、生身の人間ではなかなかこの設定に見合う納得できる設定が思い浮かびません。

ドゥエイン・ジョンソンのような、海兵隊シールズ隊員でムキムキのマッチョマンが記憶喪失になり、それを助けて匿うというのは現実的ではありませんから。

そんなストーリーの中で、ボクが唯一わからないというか、理解できなかった、共感できなかったのは高飛び込みに関してです。

父親が心臓発作で突然亡くなって、そのせいで打ち込んでいた高飛び込みができなくなった。

そんな設定ですが、最後にバンブルビーの危機にその殻を打ち破って飛び込むことができるようになります。

あのシーン、感動的に演出したかったのでしょうが、それまでのチャーリーの行動が、それこそすでに心の傷を全く感じさせないでいましたので、今更感をとても大きく感じてしまいました。

あのシーン、高飛び込みができるようになったことで心の傷を回復させたという象徴にしたいシーンは、バンブルビーを生き返らせようと電気銃を打ち込んでいたあたりで使ったほうがもっと納得の行くストーリー展開になったのではないかと思うのです。




セクター7の判断は子供じみている気が…

しかしセクター7のトランスフォーマーに関する対応はどうなんでしょう?

バンブルビーがジャック・バーンズらの訓練しているところに墜落してきたのを攻撃と勘違いしたのか、敵のように追いまくるのは仕方がないにしても目の敵にするのはどうかと思います。

また、バンブルビーを追いかけてきたシャッターとドロップキックの言葉を信用して最高レベルに関する軍機密である衛星ネットワークへのアクセスを許可するのどうなんでしょう?

だいたい、ネットワークへの進入を許可した場合、どんなウィルスを仕込まれて丸裸にされても、まったく動かなくされても、許可をしたセクター7が馬鹿だったという評価に落ち着きますよね。

そこは「トランスフォーマー」がもともとお子様向けのシリーズであったがための扱いかもしれませんが、少なくとも地球外生物から世界の平和を守っているという目的で作られた組織である以上、相手の言葉だけで信用して手助けをするというのは、あまりに子供じみています

こと、ジャック・バーンズの脳筋ぶりは見ていて可愛そうになるくらい。

それが目的でなかったにしても、バンブルビーによって仲間の兵士が死亡、負傷している以上、取り逃がした恨みを持つことは仕方ありません。

ただ、地球外生物の飛来の報告が自分のオフィスに届いただけで、銃に弾倉を装填し、いつでも発砲できるように充填する必要があったのでしょうか?

セクター7の基地がどこにあるかは、はっきりと描写されていませんでしたが、おそらくカリフォルニアの何処かであると思われます。

そこからテキサス州はどのくらい離れているかというとおよそ2000キロです。

2000キロがどんな距離かというと札幌から博多まで北陸自動車道を通って2050きろという結果ですので、ほぼそれと同じ距離です。

そんな距離ですので、おそらく飛行機を利用してから車移動をしたと思われますが、それにしてもオフィスで銃をいつでも発砲できるようにする必要はありませんよね。

演出といえばそれまでですが、あまりの脳筋ぶりを際立たせるだけで、それ以外に全く効果がないどころか、自分にも同行する同僚にも非常に危険な行為と言わざるを得ません。

あとバンブルビーを捕まえた後、バンブルビーの取り調べ(?)と言えるかどうかはわかりませんが、バンブルビーの対処をバウエル博士だけの立会でシャッターとドロップキックだけにさせるのはどうなんでしょうか?

あのとき、ジャック以下他のセクター7のメンバーは一体何をしに外出していたのでしょう?

バンブルビーのシリーズ化はあり?

日本で3/22に公開されましたまだ、最初の週末における興行収入のは発表されていません。

バンブルビーの制作費は約150億円。

日本の興行収入はまだ発表されていませんが、北米や中国、欧州と他の大きな市場ではすでに公開されており、そこでの興行収入の合計は約510億となっています。

2018年12月「バブルビー」が北米で公開される21日の10日ほど前、プロデューサーの一人でこれまで全てのトランスフォーマー・シリーズに関わってきているロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが、映画のトランスフォーマー・シリーズの今後についてインタビューに答えました。

それによると今後のシリーズはただのリブートではなく、「革命的な、これまではここまでできるだろうと思っていた事以上に自由な発想で」シリーズを勧めていきたい、としています。

その後、映画「バブルビー」は好調に興行収入を伸ばしていき、その評価もかなり高いことがわかりました

この成功により、「バンブルビー」で成功した新しい映画のテイストが今後の映画に生かされると見られています。

一方で、監督を務めたトレヴァス・ナイトは今後、ストップモーション・アニメーション制作会社のライカの方の仕事に戻ってメインに仕事をしていきたい、と「バンブルビー」公開後すぐのインタビューで答えていますが、同時に数個のバンブルビーの続編アイデアを持っていることも明かしています。

また、2019年1月に、ジャック・バーンを演じたジョナ・シスが、続編への参加を希望することをインタビューで答えていました。

そしてついに2019年1月後半、興行収入が約4億5千万円を超えた時点で、今後、世界的に興行収入及び評価が良ければ、続編が作成されることが決まったと、公式に発表がありました。

さらに3月の時点でプロデューサーのロレンツォが「バンブルビー」と「トランスフォーマー 最後の騎士」の続編に当たる作品の脚本執筆に入ったという発表があったばかりです。

ここまでの流れを見ていると、事態は続編が制作される方向で、いい具合に進んでることがわかります。

今後、変なトラブルが起こりさえしなければ、順当に続編に関して発表がなされていくのではないか、と思われます。

まとめ

心に傷を追ったチャーリーがバンブルビーと出会ったことによって立ち直っていく映画ですが、よくよくストーリー構成を見てみると何も特別な仕掛けはありません。

それがなぜか新しさを感じてしまうのは、これが一連の「トランスフォーマー」シリーズのスピンオフ作品だからでしょう。

これまでと違った作品のテイストから、今までのシリーズを見ていなくても楽しめますし、今までのシリーズで迫力ある戦闘シーンなどの良かったところはそのままに、登場ロボットの多さで戦闘中どっちがどっちだか、わけがわからなくなるという欠点も克服しています。

ただそれは、「トランスフォーマー」シリーズの一作としてみた場合でのみで、一つの映画として見た場合、ロボットという架空の存在を取り入れることで、なんとか世界観を保っていると思いました。

なんだかんだ言って、図体のでかいバンブルビーが小さな子供のように新しく見るものに興味を示したり、必要以上に怖がったり、楽しんでいてハメを外してしまうシーンは子供でも楽しめます

うちの5歳と3歳の子どもたちもキャッキャいいながら楽しんでいました。

家族連れで楽しめる映画だと思います。

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