映画「ブレードランナー」のレプリカントってロボットなのかを考察!

映画

映画「ブレードランナー2049」はSF古典の金字塔「ブレードランナー」の続編です。

「スターウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」で人気を不動のものとしたハリソン・
フォードを主役として、公開当時には近未来と考えられていた2019年を舞台に、後に
「サイバーパンク」としてお約束となるような、雑踏の暗黒街を舞台に繰り広げられる
SFハードボイルアクション。

「ブレードランナー2049」の公開に先立って、3つのショートフィルムが公開されて
いますが、その一つは2022年にレプリカントによって引き起こされたテロ事件を扱って
います。

その結果、レプリカントの開発は中止されたのですが、どうやら「ブレードランナー
2049」はその中止されたはずのレプリカントの開発を秘密裏に続けていた大企業の社長が
大きな鍵を握っている、というストーリーのようです。

そこで、このレプリカントって一体どういう存在なのか、考察してみました。

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「人造人間」はロボットなのか?

レプリカントとは、映画「ブレードランナー」のスタッフ、脚本家のデヴィッド・
ピープルズによる造語です。

原作の小説ではアンドロイドと表記されていました。題名が「アンドロイドは電気羊の
夢を見るか」となっているくらいですので、当たり前かもしれませんが、監督のリドリー・
スコットは「アンドロイド」という言葉がロボットのような機械仕掛けを連想させると
感じたため、脚本担当のデヴィッドに何か代わりになる良い言葉を探すように依頼した
そうです。

デヴィッドはクローン技術に「細胞複製(レプリケーション)」という言葉があることを
知って、そこから作り出したそうです。

となると、レプリカントはロボットではない、ということになります。少なくとも監督の
リドリー・スコットはそうイメージして映像にしていないことになります。

実際、映画内でレプリカントが射殺された後の死体は流血をしている描写もあり、生身を
もつ存在として描かれています。

となると、クローン技術を応用して作られた人工生命体、ということになるのでしょうか?

数年で感情を持つようになるレプリカント

さらに注目したいのは「数年で感情を持つようになる」という設定です。

例えばロボットのような機械の存在で、コンピューターを駆使して思考力などを与えた
として、「感情」を持つようになる、というのは少し不自然だと思います。

押井守監督の「攻殻機動隊」ではプログラムが感情を持つようになって人形使いという
存在になっていたことを思い出しますが、しかし人形使いという存在はたったひとつしか
存在せず、他のプログラムで感情を持つようになったものは、描かれていません。

つまり、特異なケースとして描かれており、「ブレードランナー」のように大量生産された
レプリカントの個々が感情を持つという設定ではありません。

また、コンピューターによる思考制御をしているとすれば、感情を持つという明らかに
実用性としては必要のないバグに対して、それを消し去るように対策は取られるはずで、
それができない、とは考えにくいです。

とすれば、感情を持つことを止められない、それを制御する方法が確立されていない、と
考えるほうが自然であり、とすればレプリカントは感情を持つことが当たり前の存在、
という仮説が成り立つはず
です。

その場合、クローン技術で既に感情を持つ人間を元にして作られているとするほうが、
年月とともに感情を持つ、という設定
により説得力が強くなると思うのですが、どうで
しょうか?

アンドロイドはロボットではない?

レプリカントの正体を探っていて面白い発見があったので最後に紹介します。

原作の小説にもある「アンドロイド」という言葉、僕もその発音のイメージからロボットと
同義語だと思っていました。

しかし、このアンドロイドという言葉の元はギリシャ語の「人、男性」を示す「andro」と
「~のようなもの、~もどき」という意味の接尾辞「-oid」を組み合わせたのだそうです。

ですので厳密には「アンドロイド」=「男性もどき」ということになります。

これから派生した言葉として「女性もどき」に当たる「ガイノイド(gynoid)」というもの
があったり、言語の違う英語の人を意味する「ヒューマン」と組み合わせた「ヒューマ
ノイ
ド(Humanoid)」という言葉もあります。

さらにバイオテクノロジーとアンドロイドとを組み合わせたバイオノイド、バイオロイド
という言葉もバイオテクノロジーが有名になりだした1980年頃から使われだしており、
士郎正宗の「アップルシード」にも登場した言葉です。

そこでは「遺伝子に加工を加えたクローン人間」を意味する言葉として登場しており、
ロボットという機械仕掛けとは確実にかけ離れた存在としての呼称となっています。

一方でアンドロイドとは異なる「サイボーグ」という言葉がありますが、こちらは一般的に
「機械で体を強化した人間」という意味で使われています。
しかし、どの程度、人間の部分が残っていれば人間で、どこからがサイボーグなのか、と
いった区別は明確ではないことから、人造人間やロボットと同じように扱われることも
あるのが現状だそうです。

僕なんかは元々人間だったのが改造されてロボットになったのはサイボーグだと思うので、
「サイボーグ009」はもちろん、「仮面ライダー」なんかもサイボーグに分類されると
おもいます。

そういう意味で言えば、「攻殻機動隊」に出てくる人達はみんなサイボーグになってしまい
ますが。

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