アニメ「ダンジョン飯」でライオスたちは黄金城の住人で、黄金郷に閉じ込められているヤアド・メリニと出会います。
ヤアドからの説明を受け、迷宮内になぜ黄金城が取り込まれてしまったのか、そして迷宮から現れ、狂乱の魔術師を倒せば王国のすべてを手に入れる事ができることを伝えた謎の人物についてが明らかになるのでした。
そんなヤアドの説明を聞いていて、不思議に思ったことがあります。
というのも、ヤアドの話には、彼の父親で、デルガルの息子の話が少しも出てこないことでした。
デルガルの息子、ヤアドの父親は、一体この話の中で、どのような役割を担っていたのでしょうか?
今回は、ヤアドの父親、エオディオ・メリニに付いてのネタバレを紹介していきます。
アニメ「ダンジョン飯」ヤアドの父親、デルガルの息子のネタバレ
黄金郷にて千年以上、暮らし続けてきたヤアドにはもちろん父親が存在します。
そしてその父親は、デルガルの息子。
デルガルが亡くなれば、国王となって王国を引き継ぐはずの人物でした。
しかし狂乱の魔術師シスルの暴走の余波を受け、不幸な人生を送ることになってしまったのです。
ヤアドの父親、デルガルの息子の名前はエオディオ・メリニ
ヤアドの父親、デルガルの息子の名前はエオディオ・メリニと言います。
デルガルが国王となってから授かった男子で、実は幼い頃、大病を患い、生死の境を彷徨うほど衰弱したのでした。
すでに打てる手はすべて試し、医術も魔法も効果がなく、ただただ、ベッドの中で必死に死にあがらいつつ苦しんでいたのです。
父であるデルガルは気落ちし、諦めかけていましたが、宮廷魔術師であったシスルに魔法によってなんとか助けられないか、と再度懇願します。
シスルは城の地下に広がる迷宮の探索を密かにしており、その探索で見つけた封印された古代魔法を使うことで、助けられるかもしれない、とデルガルに告げます。
デルガルの頼みに答えるため、シスルはデルガルの前で封印を解き、そこに封じ込まれていた翼獅子を開放するのでした。
翼獅子は迷宮の主となったものに対して、無限の魔力を与え、望むものすべてを叶える力を持っていました。
その力を使い、シスルはエオディオを病気から救うことに成功。
その後エオディオは無事に成長し、皇太妃との間にヤアドをもうけたのでした。
助かったエオディオはやがてシスルに反発する
しかしシスルは何でも願いを叶える翼獅子の力を使うことで徐々に狂気に取り憑かれてしまいます。
もともと国王デルガルと彼の家族や国民を守ることが望みでしたが、その望みは決して成就することはありませんでした。
シスルはデルガルの王国を迷宮内に移動させ、他国からの侵略という問題を解決させました。
何らかの原因で起こる不作も、地下迷宮内で肥沃な土地を常に与えることで、二度と悩まされることがなくなります。
しかし外部から迷宮に侵入してくる外部者は根絶させることができず、食糧問題は解決しましたが、住人ははじめから不老不死の恩恵も受けていたため、そもそも食糧問題も存在しない問題だったのです。
悩みや問題が解決されると、解決されたことによって起こる悩みや問題が発生してきます。
外部との接触を絶たれ、絶対に死ぬことのない人生に嫌気が差す住人が出始めたのでした。
その一人がデルガルの息子、ヤアドの父、エオディオだったのです。
それまでもシスルは皆のためを思って行っている統治に不満を抱く住民に罰を与えていました。
それは魂を肉体から抜き去り、ゴーストとして徐々に自我を失わせ、やがては消滅させるというものです。
対象相手によっては魂が戻れば、生き返る肉体を破棄し、二度と生き返ることがないように処分していました。
このことを咎めたエオディオに対し、シスルは彼も、肉体と魂を二分してしまったのです。
魂をなにかに封印することで、ゴーストになることを避けられるようです。
そしてその封印物を魂のない肉体のそばに近付けると、魂がその肉体に戻れるという描写が、ストーリーの後半に登場するのでした。
ですので、エオディオは王家の一員でもあることから、魂がどこかに封印されていると考えられます。
それによって、他の王家の人々との交渉材料にも使えますし。
ただし、エオディオの魂がどこに封印されているのか、については、作品の中では明かされることはありませんでした。
シスルを欺くために父デルガルが利用する
シスルは望むものが何でも叶う状況で、本当に望んでいることが成就しないことに、どんどんとおかしくなっていきます。
まさに狂乱の魔術師という存在となり、彼の望むことに従わない存在は、彼にとって無用なものとして処分される対象にしかならなくなったのです。
元はといえば、デルガルが望んだために、シスルが今のような狂気に取り憑かれてしまったわけです。
そのため、責任を感じたデルガルは、なんとか事態を解決させようと、地上に助けを求めることにしました。
しかしシスルに見つかってしまえば、デルガルも何をされるかわかったものではありません。
また、残された者たちにもシスルの狂気が牙を剥く可能性もあります。
そこで、デルガルは、一計を案じ、シスルを欺くことにしたのでした。
デルガルは魂のなくなったエオディオの肉体に目をつけます。
そして自身の魂をエオディオの肉体に移動させ、デルガルが地下迷宮にいて、いつも通りいるように見せかけながら、地上に助けを求めに向かったのでした。
この企みは成功し、デルガルが地上に辿り着いて地下迷宮と王国のことを告げ、地上の人々に迷宮の存在を明かした後も、シスルはデルガル失踪の理由については感知できずにいました。
デルガルがいなくなったことには気がついたので、レッドドラゴンを使ってデルガル探索を行わせていましたが、その失踪がデルガルの意向によってのものであることは全く知らなかったのです。
地上に辿り着いた後、迷宮内でしか効果のない魔法が地上に出たことで解かれてしまったため、エオディオの肉体は1000年以上の時間の影響を一気に受けて塵となって崩れてしまいました。
そしてエオディオの肉体内にあったデルガルの魂も、肉体が朽ち果てたことによって、消滅してしまったのです。
おそらく残された黄金郷の人々のことを気にはかけていたでしょうが、デルガルはやっと開放されたことに安堵して、消滅していったに違いありません。
まとめ
アニメ「ダンジョン飯」でライオスたちは迷宮と狂乱の魔術師の秘密を明かした人物ヤアド。
彼は黄金城の最後の国王であったデルガルの孫に当たる人物でした。
孫であるため、ヤアドの父親に当たる、デルガルの息子も存在しています。
しかし、ヤアドの説明では明らかにされていませんでした。
ヤアドの父親、デルガルの息子の名前はエオディオ。
彼が子供の頃、大病を患ったことが、黄金城が迷宮内に飲み込まれた理由の一つとなっているのでした。
それを可能にしたのは、宮廷魔術師であったシスル。
彼が地下迷宮に封印されていた古代魔法を、デルガルが抱える悩みを解決するために開放したことで、シスルは望むことがすべて叶う、強大な力を得たのでした。
シスルは国王と王国を守りたい、という願いを持っており、それを古代魔法によって生み出された、何でも願いを叶える存在、翼獅子によって叶えることに成功します。
しかしその願いが叶うのは迷宮内だけに限られていたため、王国とその住人すべてを迷宮内に取り込むという方法を取らざるを得ませんでした。
それによって、人々は不老不死の力を得ますが、何百年と困難もなく生きていると、その生活に退屈してきます。
「退屈」であればまだいいのですが、それは大きな「不満」となり、やがて「不幸」となってしまうのでした。
そのため、シスルのやり方に反発する者が出てきます。
エオディオもその一人でした。
このことでシスルはエオディオを罰します。
肉体と魂を分けてしまうのでした。
シスルの狂乱ぶりに責任を感じたデルガルは地上に助けを求めにいくことにします。
その際、自身の魂を空っぽになったエオディオの肉体に入れ、エオディオの体を使って地上にたどり着くのでした。
エオディオの肉体は、魔法の影響を受けない地上に出たことで1000年以上の時間の影響を一瞬で受けてしまいます。
これによって肉体は塵となり、デルガルの魂も成仏することになるのでした。
エオディオの魂は、まだ迷宮内の何処かに封印されていると思われますが、それについて明記されていません。
肉体が存在しないので、封印が解けてもゴーストとなるか、成仏するかのどちらかになると思われます。
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