アニメダンジョン飯センシがドラゴンを倒した後もライオスらと冒険を続ける理由を考察

アニメーション

アニメ「ダンジョン飯」でレッドドラゴンを倒し、一時ではありますがファリンを救出したライオスたち。

レッドドラゴンを調理し、休息を終えた後、地上に帰還する予定でした。

この時点でセンシもライオスたちとの冒険を終え、地下3階に戻ってダンジョンの生態系を守るはずだったのでしょう。

しかしファリンが消えてしまい、ライオスたちは消えたファリンを探して冒険を続ることにします。

ここでよくよく考えると、センシはライオスたちと冒険を終えることもできたのではないでしょうか?

センシがライオスたちに同行した理由はレッドドラゴンを調理してみたい、という願いからでした。

ではなぜ、センシはライオスたちと別れず、さらに迷宮の深層に向け、冒険を続けているのでしょうか?

今回はその理由を考察してみたいと思います。







アニメ「ダンジョン飯」のセンシはドラゴンを倒したら任務終了

ライオスたちとセンシが初めて出会ったのは、迷宮の地下1階にて。

魔物食に初めて挑戦したライオスに対し、調理の方法を間違えているために、味が良くないことを指摘し、正しい調理法を教えたのがきっかけでした。

その後、ライオスたちの冒険の理由を尋ね、レッドドラゴンを調理してみたいという理由から同行を申し出ます。

この際、センシは同行を願い出て、ライオスはそれを承諾しただけでした。

この同行に関する取り決めは一切なく、厳密にいえば、センシはファリンを救出しなくてはならない義務はありません。

ただ、会話の流れから、センシがライオスに同行するのは、ファリンを助けるのを手助けするため、という雰囲気にはなっています。

その報酬としてレッドドラゴンを調理する権利を獲た、とも見えますが、倒したレッドドラゴンをどうするか、についてはライオスに決定権があるわけではない、と考えるのが妥当たと思います。

あえて言うのであれば、倒した際に戦闘に参加した全員が、その亡骸の所有権を有するといったところ。

取り分の部位の取り決めに話し合いが必要でしょうが、厳密に言えば、4等分した部位が、個々のメンバーの取り分となり、その部位を煮て食おうが焼いて食おうが、他のメンバーからとやかく言われる筋合いはない、というものです。

ファリンは行方不明となってしまいますが、一度は助けたわけで、それによってドラゴンの亡骸を報酬として得たセンシは、それでお役御免となっていいはずです。

ドラゴンを倒した後で、更にファリン探索をお願いしたいのであれば、ライオスは新たな報酬をセンシに提供する役目が会ったのではないでしょうか。


ところがセンシはその請求もせず、ライオスもその提案をしません。

さも当たり前のようにセンシはライオスたちとの冒険を続け、ファリン救出に手助けするのでした。

この理由は一体どこにあるのでしょうか?

ドラゴンを倒した後もライオスと冒険を続ける理由

センシがドラゴンを足した後も、ライオスたちと冒険を続ける理由を考察してみました。

4つの考察を紹介しますが、最後の考察は、この後に明かされるセンシの過去についてのネタバレを含んだ考察となります。

考察1 黒魔術の関係者だから

考察の1つ目は、マルシルがファリン復活に黒魔法を使用したことが理由というものです。

黒魔法に関わった者は、どんな些細なことであろうとも捕まって日も差さない牢獄に入れられ、長い間、尋問されることになります。

ドラゴンを倒して調理を終えた後の時点では、マルシルが黒魔術を使ってファリンを復活させたことを知るものは、ファリンを含めて5人しかいません。

彼らが黙っていれば、外部に漏れることはなく、また、漏れた後のことを考えれば、漏らすという可能性は少ないので、黒魔法に関わったことが他の人々に知られる恐れは少ないでしょう。

あえて深読みすれば、ファリンが行方不明になったことで、ファリン経由で黒魔法使用の秘密がバレる可能性があり、その可能性を消すためにファリンを探す冒険に同行する決心をした、というもの。

しかしこれは、ファリン自身が黒魔法で復活しているため、秘密がバレればより重い罪に問われるのはファリンということになり、そのリスクを取ってまでファリンが他人にバラす可能性は低いと思います。

センシ自体、黒魔法は愚か、一般的に使われている魔法ですら、毛嫌いしていますので、黒魔法発覚を恐れて、冒険を続ける、という線は、可能性が低いように思われます。

考察2 ライオスたちに情が移った

第2の考察として、ライオスたちと地下5階まで一緒に冒険を続けてきたことで、センシが彼らに特別な感情を持つに至ったから、というもの。

こちらのほうが、センシの性格としてしっくり来るように思えます。

相変わらず、センシが彼ら全員の調理担当として魔物食を振る舞っており、センシが抜けてしまえば、碌なものが食べられなくなる恐れがあります。

ライオスは魔物職を完全に楽しんでおり、さらにセンシが教える栄養学や調理方法にも大きな興味を持って吸収していました。

チルチャックやマルシルも、見た目などから抵抗があるものの、口に運べば、思ったより味が良い、とか、美味しいとかいってセンシを満足させていました。

やはり食事となると、一人で食べるより、仲間とワイワイやりながら食べたほうが美味しいですので、パーティーメンバーから離れたくなくなったのかもしれません。

考察3 ただもっと魔物を調理したかっただけ

考察の3つ目として、このままライオスたちに同行を続けていくと、さらに深層へと足を踏み入れ、これまで実際にあったことのない魔物を食材として調理できるから、というものを考えてみました。

やはりセンシ一人では迷宮の深層に出向くことは不可能で、仲間がいります。

仲間の必要ない浅層の迷宮に出没する魔物は、ほぼ全て調理して食したことあるような雰囲気。

そんなセンシがまだ調理したことのない魔物を倒して調理するには、仲間が必要ですし、そんな魔物が生息する深層に足を踏み入れないといけません。

そのことから、パーティーに残って更に迷宮の深層へ潜ってみたいと考え、同行を続けたのではないでしょうか。

ネタバレ考察 過去のトラウマの清算

さて、ここからはセンシの過去に付いてのネタバレを含む考察となります。


センシがライオスはまだしも発育盛りだと誤解していたマルシルやチルチャックに、何としてでも栄養価の高い食事を与えなければ、と焦るシーンが有りました。

これは、実はセンシにとって過去に自身に起こったトラウマ級の悲劇が発端となっている強い使命感なのでした。


実はセンシは、他のドワーフとともに、黄金郷の迷宮を探し当てて一攫千金を狙う、ドワーフの炭鉱員の一員でした。

彼らは誰よりも早く、この迷宮を探し出した一団だったのです。

しかし彼らは形を変える迷宮に閉じ込められ、しかも正体のはっきりしない魔物によって仲間が死んでいくという事態に襲われてしまいます。

そんな際、センシは一番歳が若く、経験も少ないということで、魔物との戦闘には加えてもらえず、他のドワーフたちよりも量の多い食事を、リーダーの一存で分け与えられていたのでした。

リーダー曰く、育ち盛りの若者を守るのが年上の役目だ、ということで。

結局、センシ以外の全員が全滅してしまい、センシだけが生還できたのでした。


このときのリーダーの思いのお陰で、生き残ることができたセンシは、同じように若者を守らないといけないという思いを強く持つようになります。

そのため、迷宮という限られた環境の中でも栄養バランスの整った食事を作ること二情熱を傾け、その食事をライオスたちに提供していたのでした。

レッドドラゴンを調理したいという望みは叶いましたが、それはセンシ個人の夢でした。

センシにとってライオスたち若者をサポートするということは、生きる主題のようなものになっています。

そのため、ライオスたちが更に冒険を続けるということになって、センシはそれに同行しないという選択肢は、彼の中にはなかったのでしょう。

まとめ

アニメ「ダンジョン飯」にてセンシがレッドドラゴンを調理した後も、ライオスたちの冒険に同行することにした理由について、考察してみました。

ファリンを助けることはもちろんの事、黒魔術の件で、地上に戻りづらくなった、ということも考えてみましたが、これまでのセンシの行動や考え方から思うに、ライオスたちを放っておけない、というのが本音ではないでしょうか。

さらに、ネタバレになりますが、センシが過去に、一番若造だったことから、年上のリーダーに守られ、気にかけてもらっていたため、生き抜いてこられたという出来事がありました。

その時、犠牲になったリーダーの信念を、センシ自身も受け継ぎ、自分が若者を導くことがあれば、リーダーと同じように行動したい、という思いがあったように感じました。

これが、センシがライオスたちと冒険を続け、ファリンを探して深層に進む理由だと思います。









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