アニメ「ダンジョン飯」で救出したファリンを見失った後、変化する地下5階の迷宮で道に迷って遭難しかけていたライオスたち。
時折、狂乱の魔術師の手下の魔物が見回りに飛んできており、とても危険な状態でした。
そんなとき、ライオスは壊れた建物の割れ目から出現したゴーストに話しかけられ、飛び上がって驚きます。
どうやらライオスだけしか見えていないようですが、そのゴーストの発言は、ライオスたちに近づく危険を注意するものでした。
助言を信じて危険から逃れた一行ですが、ゴーストはライオスだけにしか見えていないようで、魔力酔の影響か、と疑います。
この、ライオスがゴーストを視覚し、ゴーストからのアドバイスを聴いた体験。一体どのような真相が、裏に潜んでいるのでしょうか?
今回は、そのネタバレを紹介していきたいと思います。
アニメ「ダンジョン飯」でライオスに警告するゴースト
迷いに迷って数日間、遭難しかかっていたライオスたちですが、チルチャックの働きで変化する迷宮の法則を探り出します。
その結果、ドラゴンを倒してファリンを蘇生させた場所まで戻ってくることができました。
しかしその場の死闘の後はほとんど亡くなっており、ドラゴンによって壊された壁にはほとんどふさがりそうな穴が空いていただけでした。
その穴に近づいたライオスの眼の前に、突然ゴーストが出現。
ライオスのことを認識しており、
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「魔術師の目が来るぞ」
と警告します。
驚くライオスですが、ゴーストはライオスだけにしか見えていなかったようで、他のメンバーはライオスの反応にびっくりするだけ。
しかし「魔術師の目」という言葉に反応したマルシルは、近づいてくる羽音に気が付き、急いで全員を隠れさせるのでした。
ゴーストの警告通り、やがて小さい翼竜が現れます。
それをやり過ごした一行は、上につながる階段にようやく行き着くのでした。
この出来事は、小型竜が近づいていたため、それから素早く身を隠さないといけない状況と、身を隠す手段ととしてダンジョンクリーナーが修復仕掛けていた壁の中に身を隠した事によって、話題としてはスルーされてしまいました。
が、ライオスは魔力酔いの影響だと思っていたものの、マルシルは、その判断に疑問をいだいています。
実際、このゴーストによる助言は、魔力酔いによる幻聴なのでしょうか?
魔力酔いによる幻覚?
この出来事の数日前に、初めて魔法を使って成功させたライオスは、魔力を使ったことで魔力酔いを起こしてしまいます。
体がフラフラして力が入らず、立つことは愚か、床に倒れ込んだ後も身動きが取れません。
目を閉じていても開けていてもすべてが極彩色しか見えません。
体の内側を何かが這い回る感覚に襲われてしまいます。
更には「助けて」「死なせて」という幻聴まで聞こえてきます。
このような体験をした後であれば、他のメンバーには見えず、自分だけしか見聞きできないゴーストの存在に対し、これも魔力酔いの影響だと考えるのは、自然なことでしょう。
さらに、ゴーストに襲われることなく、話しかけられるという、これまで体験したのことのない事象が起こったわけですから。
とはいえ、魔力酔とは思えない体験でもあります。
魔力酔いで起こったことは、ライオスの体に起こった変事であり、現実的には意味をなさないものばかりでした。
誰かの声が聞こえると言っても、その言葉によって有益な情報が得られたわけではなく、より深く考えれば、聞こえた「助けて」や「死なせて」という言葉は、ある意味、魔力良いという最悪な状態に陥っているライオス自身が望んでいる言葉だとも言えます。
言うなれば、風を引いて高熱を出し、意味不明な夢を見ているような感覚と同じだと言えるでしょう。
また、マルシルの反応も意味深です。
魔法に関しては、長い年月を経た経験を持つマルシルが、魔力酔いの結果、ゴーストを知覚し、それに話しかけられたというライオスの言葉に、違和感を感じた反応をしていました。
おそらく、彼女自身、そのような魔力酔いの症状は聴いたことがなかったのだと推察します。
ゴーストに助けられたのは2度目
ところで、ライオスたちがゴーストに助けられたのは実はこれが2度目でした。
1度目は、狂乱の魔術師によって一行がダンジョンの中に取り込まれ、出口のない空間で両脇の壁が閉じて彼らを押しつぶそうとしたときです。
ゴーストによって壁に穴が空き、そこを通ってライオスたちは九死に一生をえました。
その後、彼らを助けたゴーストたちは消えてしまったため、一体どのような意図があっての、彼らの救出だったのか、判明していません。
その後、オークの一団に捕まったことでゴーストが助けてくれたことは、その意味について深く考えられることはありませんでした。
今回も、ゴーストによって助けられていますが、その後、ダンジョンクリーナーに関しての話題が盛り上がることで、この出来事の意味を考えるタイミングが消滅しています。
これは明らかに重要な伏線であり、それをあえて話題にしないことで、視聴者の問題意識を逸らすテクニックが使われていると感じるのでした。
ゴーストがライオスたちを助ける真相をネタバレ
この2度にわたる、ゴーストたちによるライオス一行への救助には、おおきな秘密が隠されいたのです。
ネタバレになりますが、この迷宮は狂乱の魔術師によって不死の呪いがかけられており、彼がデルガル国王といっしょに治めた国を丸ごと、千年ものあいだ、生き永らえさせてきていました。
ただしその間、狂ってしまった狂乱の魔術師によって殺された国民が多数存在し、その殺された人々は呪いによって成仏できず、迷宮にゴーストとして縛られ続けられていたのです。
そんなゴーストの中にも、自我をかろうじて保つことができた存在がおり、彼らが狂乱の魔術師をたおして、彼らにかけられた呪いを解いてほしいがために、ライオスたちに協力していたのでした。
されにネタバレをすると、呪いによって生きながらえている生きた住人もおり、彼らと自我を持ったゴーストは協力関係にあったのです。
そして彼らの中で唯一の望みとなっている予言、
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「羽のついた剣を持つ救済者の出現」
を信じて、ライオスに手助けをしていたのでした。
まとめ
アニメ「ダンジョン飯」に置いて、ライオスに助言をしたゴーストに付いてのネタバレを含む解説をしてみました。
今回だけでなく、前にもライオスたちはゴーストによって絶体絶命の状態から救い出されています。
彼らは、ゴーストでありながら、自我を保ち、ライオスとのコミュニケーションもとることのできる存在であって、魔力酔いの産物ではありませんでした。
しかし、ストーリーの展開上、この彼らを助ける、コミュニケーションも取れるゴーストの存在は、彼らが登場した後におきた、よりセンセーショナルな出来事、オークの一団との遭遇やダンジョンクリーナーを使った隠蔽によって、話題に上がることなく、スルーされる手法が取れていたのです。
これは、このゴースト存在がとても重要な伏線であり、後にこの迷宮の誕生に関する秘密にも関わってくる大きな謎を解く鍵として、さり気なく示したいという作りて側のテクニックの産物なのでした。
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