アニメダンジョン飯の動く鎧の軟体動物は本当においしいのかを考察

アニメーション

アニメ「ダンジョン飯」で登場した敵「動く鎧」

魔法によって鎧が動き出し、冒険者を襲ってくると考えられていましたが、実は小さな軟体動物が鎧の中に多数住みつき、互いに結びついて筋肉のような動きをして、鎧を動かしている、という新しい発想を展開してくれました。

そのため、その軟体動物を取り出して食べることができるという、ダンジョン飯にふさわしいストーリーを繰り広げています。

しかしあの軟体動物、ライオスは味に感動していましたが、本当においしいのでしょうか?

今回はこの点を考察してみましょう。







アニメ「ダンジョン飯」の動く鎧の軟体動物は本当においしいのか?

アニメ「ダンジョン飯」に登場する動く鎧の軟体動物は本当においしいのでしょうか?

実際に我々が食している軟体動物から、その味を考察してみたいと思います。

実際に食用となっている軟体動物

実際に我々が食用としている軟体動物は数多くいます。

貝やタコ、イカ、そしてクラゲなどがすぐに思いつく食用としている軟体動物でしょうか。

貝としてはカキやサザエ、アワビなど、日本人なら誰もがおいしいと思えるものばかり。

タコやイカも海産物として人気がありますし、味はいうまでもありません。

唯一、クラゲは味を楽しむというよりは食感を楽しむ珍味にあたるでしょう。
味はクラゲを食べる際に使用する調味料の味そのものです。

これら海の生き物である軟体動物は総じておいしいものばかりですが、それは海という塩やミネラルが豊富な環境で生きているから、ともいえるのではないでしょうか。

ダンジョンの中に住む動く鎧の軟体動物とは、味に影響を及ぼす生活環境がかなり違いすぎると感じずにはいられません。

食用の陸上軟体動物エスカルゴとその調理法

陸上に住む軟体動物で食用となっているものはフランス料理の代表と言っていいエスカルゴ。

カタツムリですが、実際にはサザエに近い生き物だそうです。

そして調べてみるとエスカルゴの食べ方はガーリックバターソースとともにいただくのが定番で、エスカルゴだけを食べることはほぼないようです。

そのため、味は、というとガーリックの味が強すぎてエスカルゴ本来の味を楽しむというわけではなさそう。

しかもソースなしでエスカルゴだけを食べるという調理方法はほぼなく、そこから考えるにエスカルゴ本体の味というのは、ほとんどないか、あってもおいしいものではない、といえるのではないでしょうか。

ダンジョン内の軟体動物の味を考察

エスカルゴは養殖がほとんどで、その環境はきちんと育つように管理されています。

それに比べてダンジョン内は湿気、ホコリ、カビなど、おおよそ海のように味がよくなるような環境とは思えません。

実際ダンジョン飯内でライオスが、兜蒸しを食べてカビ臭い、と落ち込んでいました。

貝やエスカルゴの砂抜きのように、軟体動物を捕獲したのち、カビ臭さをとる手間をかけることは可能だとは思います。

が、軟体動物を単体で食べたとしても独特な味があるようには思えない、というのが感想です。

ダンジョン飯の動く鎧のおかしな点

ダンジョン飯では、動く鎧が軟体動物によって動かされている、という画期的なアイデアを披露してくれたのですが、それにしてはおかしいと思える点が数個出てきましたので、それを紹介したいと思います。

人間の部位の働きを知っている

複数の軟体動物が触手を結合することで鎧を人間のように動かす、という発想でした。

頭部の兜は視覚も聴覚もあるような行動をしています。

とすると、兜に住みついている軟体動物だけが、視覚や聴覚を感知する器官をもっているのでしょうか?

他の胴体を動かしている軟体動物にはそれがないのでしょうか?

その割にはライオスがケン助と名付けている、剣に住みついている軟体動物は視覚を感知できるような、目を連想させる器官を有していました。

であれば、兜以外に住みついている軟体動物にも視覚や聴覚があり、人間のように頭部に向きを変えて、視覚するような動作は必要ないのではないでしょうか?

剣の使い方を知っている

鎧を動かしている軟体動物ですが、鎧は人間の関節の稼動方向に合わせるように曲げることができるようにできています。

ですので、その鎧ができる動きの制限に沿って動かせば、人間のように動くことは不思議ではありません。

しかし一方で、軟体動物はなぜ剣を使って攻撃をしているのでしょうか?

剣という形状上、棒のように振り回すことで威力が増すということで使用しているのは理解できます。

しかし棒ではなく剣として、刺すという行為で攻撃ができて、しかもそれが相手に致命傷を与えるという認識を、軟体動物が可能なのでしょうか?

もし可能というのであれば、この軟体動物はかなりの知性がある、と考えたほうがいいのかもしれません。

大量の軟体動物に対し少量の卵

ライオスたちが相手をした鎧の数、その一つ一つの鎧に住みついている軟体動物の数を考えると大量の軟体動物となります。

そんな数の軟体動物が作り出した卵の量は、大き目の盾の裏とはいえ、そこに収まるだけの数。

あまりに少ないのではないでしょうか?


卵からかえった軟体動物がかなり小さく、あの卵の量でも大量の軟体動物の幼虫が生まれるのかもしれません。

しかし小さければ小さいほど、他の生き物に捕食される確率も高くなるので、より多くの幼虫が必要となるでしょう。

軟体動物の卵は盾の裏についていた以外に、もっとなくてはおかしいと思ったのです。

まとめ

アニメ「ダンジョン飯」の動く鎧の軟体動物。

アニメ内ではライオスが感激するほどの美味として描かれていました。

しかし実際に我々が食している軟体動物のことを考えると、ダンジョン内に生息している軟体動物がそれほどおいしいとは、思えません。

我々が食している軟体動物で味が良いとされるものは、海に生息しているものばかり。

陸に生息している、食用の軟体動物はエスカルゴくらいしか思い浮かびませんが、食べ方はガーリックバターのソースをかけて食すため、エスカルゴ自身の味を楽しんでいるとは言えません。

エスカルゴですらそうなのですから、エスカルゴの生息環境よりも劣悪なダンジョン内に住む動く鎧の軟体動物が味が良いとはどうしても思えない、というのが結論となってしまいます。









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