アニメ「推しの子2」では舞台「東京ブレイド」で黒川あかねと有馬かなが共演することになります。
黒川あかねと有馬かなはライバルということでかなりいがみ合い、お互いを打ち負かそうと張り合うのでした。
それは共演者のアクアや姫川を巻き込んでヒートアップし、結果的に舞台は大成功に終わります。
そんな中、黒川あかねが有馬かなを嫌う理由が気になりました。
お互い、同じ子役として幼い頃からライバル関係にあったことが原因でもありますが、実はもっと深い、お互いにお互いを認めているからこその理由があったのです。
アニメ「推しの子2」で黒川あかねが有馬かなを嫌う本当の理由をネタバレ解説
黒川あかねは子役として活躍する有馬かなに憧れて芸能界に入りました。
しかしあかねは、画面越しで見るかなと実際に会ったかなとの違いにショックを受けることになります。
そしてその後、同年代の子役という時代を通し、二人の溝は大きくなっていくのでした。
しかし、あかねがかなに対して本当に許せなかったことは、あかねが憧れたかなの演技をかな自身の手で封印してしまったことだったのです。
かな自身も自分の変化には、完全に納得はしていませんでした。
しかし絶頂期から不人気期を体験し、その過程で芸能界を生き抜く術を身に付けなければなりませんでした。
その結果、演技について不満足ながらなんとか消えずにやってきたのです。
そんなかなの事情も知らず、理想だけを押し付けてくるあかねに反発してしまうのでした。
同い年の子役時代を過ごす
黒川あかねは有馬かなに憧れて子役として芸能界に入りました。
しかし有馬かなはすでに天才子役として超売れっ子です。
子役として活動をしていくと、憧れていたかなは天才子役として、あかねの前に立ちはだかる存在であることを思い知ります。
オーディションでバッテングすれば、かなにかなわず、常に役を奪われてしまいます。
さらにアクアとの初対面と共演の際のかなの言動から、とても嫌味な性格であることは明白。
かなはあかねに対しても、同じような態度で接していたのです。
いくらかなに憧れて芸能会に入ったとはいえ、かなの人間性を知ってしまえば、嫌いにならざるを得ません。
初対面でのショック
さらにあかねはかな自身だけではなく、かなを取り巻く環境にもショックを受けます。
オーディション会場で初対面を果たしますが、ひょんなことからこのオーディションはすでに出来レースで、かなが役を獲得することが最初から決まっていました。
そこには、機会を公平に与える平等性も、新しい才能がチャレンジする機会もまったくない、打算にまみれた世界が広がっていました。
加えてあかねにとってショックだったのは、同年代のかなもこの大人の事情を十分に理解していて、その中で与えられた歯車の一部になっていたこと。
不正とも取れるやり取りを見て見ぬふりし、芸能界を生き抜いていたのです。
さらに、監督やプロデューサー、更に上の人達の意向を読み取り、それから逸脱しない演技しかしなくなっていたことも、あかねを悲しくしたのでした。。
かなにとっては、才能のまま、好き勝手に演技していれば、良かった時代にわがままのせいで敵を作りすぎたため、人気に陰りが見え始めると、周りから人がいなくなってしまいました。
常に人からどう思われるか、どうすれば便利屋として使ってもらえるか、と考えるようになります。
そんな思いを常に持ち、周りの演技に合わせて、レベルを上げたり下げたりし、自分のエゴを押し殺して常に現場がやりやすいように振る舞っていることは、かな自身でも十分理解していました。
しかし好き勝手していた時代の弊害がかな自身の首を絞めている以上、仕事をもらえるための行動のほうが、彼女にとっては最優先事項となっていたのです。
かなが仕事を楽しんでいるがどうかは、関係なく、です。
ファンだったからこそ現在のかなを否定
あかねはそんなかなを認めていませんでした。
あかねはかなの太陽のように他人の視線を釘付けにする演技に憧れていたのです。
そしてその憧れは、あかねが芸能界に入ると目標の真ん中に、常にありました。
そのため、かなが変わってしまったことに理解を示しつつ、便利屋としての役者である有馬かなを決して認めていなかったのです。
今回の「東京ブレイド」では、あかねがかなと共演することができるうえ、かなりの部分、演技を俳優に任されている、あかねにとってはとても好都合な舞台となりました。
そこで、かつての太陽のように輝いていたかなを取り戻してほしいとねがい、演技で挑みかかったわけです。
そしてあかねの最終目標は、太陽に輝いているかなの演技の前で、あかねの演技で勝利すること。
この思いがあったからこそ、これまでかながあかねにとって、挑戦する機会すら与えてくれない、便利屋であるだけの演技しかしてこなかったことに我慢がならなかったのでした。
まとめ
黒川あかねが有馬かなを嫌っている理由は、憧れのかなを越えたいのに越えさせてくれるチャンスを、かなが与えてくれなかったから、でした。
同年代の子役として過ごしてきた時期は、あかねにはかなに追いつくだけの機会すら与えられていなかったのです。
つねにかなの後塵にさらされている上に、かなは天才子役として持ち上げられていたことも有り、とても性格が嫌な子役俳優でした。
その時の嫌な思い出もあったものの、あかねにはかなに魅力を感じた、太陽のような演技を、成長するにつれて、出さなくなったかなに気が付きます。
かな自身、天才子役として持ち上げられていた分、おとなになった仕事が減っていき、終わった俳優と世間から見られている事を気にしていました。
そして仕事を得るため、監督やプロデューサーなど、現場の人々にとって期待されている役回りを十二分に汲んで、自我を出さない演技に徹するようになります。
その甲斐もあり、仕事を続けていけてはいましたが、かな自身、現状に満足していませんでした。
あかねはかなの自分の思い通りに演じる演技を超えたいと願い、その演技を封印しているかなに苛立ちを隠せません。
かなもあかねの望むような演技をすることで干される恐れが常にあるため、あかねの希望をわがままなものとして、癇に障っていたのです。
これがあかねがかなのことを嫌い、かなもあかねのことになると苛立ちを隠せなくなる理由なのでした。
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