アニメダンジョン飯のアイスゴーレムは実際に稼働可能なのかを考察

アニメーション

アニメ「ダンジョン飯」二登場したアイスゴーレムは、全身が氷で出来ているゴーレムでした。

アニメの描写から、もともとはセンシが地下3階で使用していたゴーレムの核が、センシのミスで排水溝に落としてしまい、それが流れ着いたことで、氷を素材としたゴーレムが出来上がったようです。

しかし、アニメを見ていて、あのようなアイスゴーレムが本当に稼働可能なのか、疑問が湧いてきましたので、今回はその考察をしていきたいと思います。







アニメ「ダンジョン飯」のアイスゴーレムは実際に稼働可能なのかを考察

アイスゴーレムはマルシルが、凍った氷の中に閉じ込められている魚を取り出そうとして、氷を割った際に出現しました。

センシが畑として使っていたゴーレムの核を、排水口の中に落としてしまったことから、地下6階に流れ着きました。

水の中にあった核が、6階の気温が下がったことで氷の中に閉じ込められた状態となり、その氷の中でアイスゴーレムを形成したようです。

そして上記のマルシルの行動によって、氷の中から開放され、ライオスたちに襲いかかってきた、という流れでした。


しかし、アイスゴーレムの動きを見て、あのような動きが可能なのかどうか、疑問を感じました。

見た目では、アイスゴーレムが体を巨大な氷の塊一つだけでできている様子。

ゴーレムの核が魔法によって作り出されたものだとして、氷を自在に動かせるものなのでしょうか?

1つの氷の塊では体が動かないのでは?

人間にしろ動物にしろ、骨格とその周りを包む筋肉や、その筋肉と骨をくっつける筋によって体が動くようになっています。

骨自体は曲がることはなく、骨と骨が隣り合ってできている関節を曲げ伸ばしすることで、体が動く仕組みです。


一方、地下3階でのゴーレムは、土でできていました。

土の塊自体には、骨のような固形物はありませんので、自在に形を変えられます。

ですので、土でできたゴーレムが魔法の力で動く際、大した抵抗もなく、土の形を自在に変えることができ、それによって動いていた、と考えられます。


ですが、氷はある意味、石のようなもので、氷の塊が液体のように自由自在に姿を変えることはできません。

雪や細かい氷が集まったみぞれのような状態であれば、土と同様、自在に姿形を代えることは可能でしょう。

もしくは、体の部位ごとに氷でできており、氷と氷がくっついている、という形であれば、ゴーレムとして動くことは可能でしょう。

ゴーレムの核さえあればアイスゴーレムは作れる?

さらに疑問に思えたのは、ゴーレムの核さえあれば、どのような物質ででもゴーレムが形作られるのか?ということです。

実際、ゴーレムといえ、できている物質によって細分化されるようです。

    土でできているゴーレムはマッド(泥)ゴーレム。

    砂でできているゴーレムはサンドゴーレム。

    石でできているゴーレムはストーンゴーレム。

    木でできているゴーレムはウッドゴーレム。

    屍肉からできているゴーレムはフレッシュゴーレム。

などなど。


とはいえ、ゴーレムの核さえあれば、その核が何らかの拍子に素材となる物質によって包みこまれると、ゴーレムを勝手に形成するというのは、かなり高等な魔術になると思います。

素材によってゴーレムとしての動き方が違うでしょうし、サイズに関しても、その素材が少なければ小さいゴーレムとして動き出すのか、それとも特定の大きさになれるまで、素材が集まるのを待ってゴーレムとして動き出すのか、がわかりません。

そして、「ゴーレムの核が素材によって包まれた状態」において勝手にその素材でゴーレムを作り出すのであれば、水ゴーレムや空気ゴーレムができないとおかしい、ということにもなります。

空気ゴーレムの場合、空気がどれほど集まっても核を動かすことができないため、その場に留まり続ける、ということになってしまうのでしょうが。


土でゴーレムを形作るように、命令書が刻み込まれているゴーレムの核であれば、それが雪や氷が豊富にある場所に流れ着いたとしても、雪や氷でゴーレムを形作るというのは、おかしいと思います。

そして、それができる魔法が刻まれているとするのであれば、そのゴーレムの核はとんでもないほどの高度な魔法によって作り出された、と考えざるを得ません。

ゴーレムとして可能な素材を考察

ゴーレムを作り出すための素材でなにが使えるのか、を考えると、面白くて斬新なゴーレムの使い方が思いつくと思います。

先ほど出した空気ゴーレムですが、さらに細分化して二酸化炭素ゴーレムが作り出せるとすると、動けない代わりに犠牲者を窒息死させるトラップとして利用できるのではないでしょうか。

核を中心に、ゴーレムの大きさで二酸化炭素のみで覆われている空間が形成されるわけです。

気体のため、核を動かすことができず、移動はできません。

しかし核が床に落ちている状態しか見えず、興味を持って近寄ってきた犠牲者は、二酸化炭素しか無い空気を吸い、あっという間に酸欠となって、意識を失ってしまいます。


さらに凶悪な毒ガスゴーレムとして、火山性ガスである硫化水素や一酸化炭素で形作られたゴーレムであれば、二酸化炭素ゴーレムよりも確実に対象者を抹殺できるはずです。

問題として、それらの特殊ガスをゴーレムのサイズ分だけ、集めることができる場所が限られる、という点でしょうけど。

まとめ

ダンジョン飯で登場したアイスゴーレムですが、本当に氷でゴーレムが作られて、それが動き回って攻撃を仕掛けてくるのであれば、雪や氷の粒で出来上がったゴーレムか、体のそれぞれの部位は氷で、それらがくっついてゴーレムを形作っている姿でないと動けないと思います。


また、土でゴーレムを形成するよう、魔術を込められた核で、土の代わりに氷でゴーレムを作る事ができるというのは、あまりに高度な魔術だと思いました。

全くできない、とは思いませんが、ぜんぜん異なる素材のゴーレムを同じ核で形成することができるというのは、それによって生じる、例えば動かし方の違いに対応しなくてはならないためです。

ちょっと例としてかけ離れていますが、強力粉、中力粉、薄力粉で作られたパンでは、それぞれ全く同じレシピや焼き時間、焼き温度で作った場合、かなり味や食感が異なるパンが出来上がってしまうので、微調整をしないといけない、という感じです。

その感じを、魔法が勝手にいい塩梅を探し出して作り上げてくれる、というわけですから、とても高度な魔法と言わざるを得ない、というわけです。









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