アニメ「俺だけレベルアップな件」で水篠はハンター協会の監視課所属、監視員の道門の陰謀に巻き込まれてしまいました。
レベルアップを繰り返し、相当強くなっていた水篠のおかげで、参加者全員の皆殺しをもくろんでいた道門を返討にすることができましたが、水篠というチートキャラが参加していなければ、道門の狙い通りになっていた事でしょう。
ところで道門ですが、このような自身の欲望を満足させるための裏レイドはこれまで何度も行ってきているような話しぶりでした。
そんな悪徳監視員の道門でしたが、ハンター協会の監視課は道門のことにまったく気が付いていなかったのでしょうか?
今回は道門の裏の仕事について、監視課に疑惑を持たれていなかったのかどうかを考察していきたいと思います。
アニメ「俺だけレベルアップな件」で道門は疑惑をもたれていなかったのかを考察
アニメ「俺だけレベルアップな件」で自身の力量と人には言えない欲望を満足させるために裏レイドを行っていた道門泰星。
裏レイドとは、一般人ではとても太刀打ちできないハンターをダンジョン内で行われているレイドで秘密裏に暗殺してしまうというもの。
ハンターが一般人と比べてとてつもなく強力な存在であるがため、犯罪行為に手を染める輩もおり、その被害者の遺族が復讐をしたくてもできないというところから、必殺仕事人的な裏の顔を持つようになったようです。
そのために、手っ取り早く対象とダンジョン内に潜入できるようにするため、ハンター協会の監視員という役職についたとのこと。
確かにこれであれば、多くのケースで合法的に対象者とダンジョンに一緒に潜る機会が増えると思われます。
一方でハンター協会という組織の監視員という役柄から、監視課の他のメンバーに疑惑をもたれる可能性もあったと思われます。
では実際に、道門は疑惑をもたれていたのでしょうか?
今回が初めてではない道門
今回はハンター数人が一般人女性を暴行し、その結果、その被害者は自殺。母親は精神を病んでしまいました。
残された被害者の父親が、暴行犯として捕まり、有罪が確定して刑務所で刑期にいる加害者らを抹殺してほしいと、道門に近づきました。
3億という金額で道門は依頼を受けます。
そのうちの1億は、レイドに参加するであろう、無関係のハンターの後始末料としていました。
この時点で道門は、彼以外のレイド参加者全員の抹殺を視野に入れていたわけです。
そして、このやりとりのスムーズさ、他のハンターの始末量まで請求する周到さを見るに、道門は今回が初めてではない、と思われました。
実際、ダンジョン内で水篠との戦闘中に明かしたいくつかの真実から、以前からも同じような状況を作り出し、ハンターを殺してきたことをほのめかしています。
おそらくは、ハンターとして活動をしている最中、己の力量の高さと毎回死地を潜るスリルのため、性格がゆがんでいったと思われます。
そして、普通のハンターとして活動している中でも、ハンター狩りをしていたのでしょう。
が、より効率的に、そして疑われないように自分の楽しみを遂行するためには、ハンター協会監視課に所属したほうが良いことに気が付いて、監視員となったに違いありません。
ハンター協会監視課は道門に疑惑を向けてなかったのか?
一方でハンター協会監視課は道門に疑惑を向けていなかったのでしょうか?
今回のレイドの開始前の対応を見ると、まったくそのような気配はみじんもありませんでした。
道門と同行した女性職員しか、協会員は存在せず、彼女は道門に対し、何ら怪しむ行動をとっていません。
また、事件が終了後、監視課課長犬飼晃が現場に来て、生き残った水篠、観月、馬淵の3人に簡単に事情徴収をした際にも、それらしいことは発言もなければ、回想として思いを巡らせてもいませんでした。
唯一、彼が疑問に思っていたことは、B級ヒーラー、C級マジシャン、人類最弱兵器といわれるE級ハンターの3人でB級ハンターの道門をどうやって倒したのか、ということです。
しかも彼はアサシンハンターで、3人のうち唯一攻撃できるマジシャンはアサシンとの相性が悪く、しかもレベルが低いということから、彼らが生き残ったことの謎のほうに意識を集中していました。
本来であれば、監視課の不祥事であるはずの道門の行動に対して、なぜもっと早くに気が付いて対処できなかったのか、という後悔なり反省なりが最初に来なくてはいけないはずなのに。
以上のことから、ハンター協会監視課内で、道門に対する疑惑というものは、なかった。
あっても大きいものではなかった、といえると思います。
ネタバレ・噂レベルの疑惑
今後の展開のネタバレになりますが、実は犬飼は、道門について、噂レベルの疑惑があったこと水篠に打ち上げる場面があるのでした。
それは水篠がE級ハンターではない疑いがいよいよ強くなり、再検査を協会で行うとなった際に、犬飼と水篠が二人きりになった時点で明かされています。
そして犬飼は、監視課の人員不足を理由に、彼自身、噂を耳にしたことがあったものの、詳しく調査を行うことは不可能であったと、言い訳していました。
ハンター協会の監視課は、レベルが上がれば上がるほど、手に負えない力を持ってしまうことになるハンターを取り締まる唯一の組織として、作られました。
それは、強力なハンターの存在に危惧した会長、後藤清臣の意思によるものです。
ところが、ハンターとなった人々は、レイドを通じてより大きな名声と富を得ることが可能となり、ギルドと呼ばれるハンター集団を形成し始めます。
そしてギルドが大きくなるためには、優秀なハンターを多く抱えることが不可欠となるため、ハンターのヘッドハンティング、とくに高級のハンターに対する報酬はどんどん高額になっていったのでした。
こうなってくるとハンター協会で優秀なハンターを抱えておくためには、かなりの経済力が必要となり、新人のスカウト面で、ギルドに太刀打ちできない状況が生まれてきてしまいます。
そのため、監視員の数も限られており、よほど確かな証拠などがないと、動けない、時間をかけて調査できないという状況になっていたのでした。
以上のことから、あながち、犬飼の言い分もただの「言い訳」と言えない部分も出てきます。
ある意味、S級ハンターは人間を超える存在であり、国ですら、そうやすやすと手出したできない存在ともいえるのでした。
そんな中、B級の中でもトップクラスの実力を持つ道門を、使わざるを得ないという事情が、協会内にもあったのでは、と忖度してしまいます。
まとめ
ハンター協会、監視課所属の監視員、道門泰星は、水篠に倒されるまで、幾度となく裏レイドの依頼を受け、対象ハンターを暗殺してきました。
はっきりと明言はしていませんが、かなりの経験を持っていたように感ぜられます。
そんな道門に対し、ハンター協会、所属の監視課で疑惑を持たれていなかったのでしょうか?
ネタバレになりますが、課長、犬飼晃は噂レベルで耳にしたことを明かしています。
しかし、だからと言って詳しい調査を行うまでは至っていませんでした。
その裏には、ハンター協会の職員の数に問題があると思われます。
監視員として働くためにはハンターである必要があります。
しかもハンターを取り締まるため、高レベルなハンターである必要があるのです。
ですが、高レベルのハンターはいくつもあるギルドによって常にヘッドハンティングされている状態。
つまり、その需要は高く、その分、報酬も高価になっていきます。
ハンター協会の収入減が何であるかは明かされていませんが、ダンジョンで獲得できる報酬をすべて自分のものにできるギルドと比べると、資金面で劣っていると思われます。
そうなると、高額報酬をギルドのように払えず、高レベルのハンターの確保が難しい。
以上のような結果、人員不足に苦しんでいるのでした。
そのため、道門というB級ハンターを現場に回さないという選択肢は、ほぼ不可能。
疑惑程度で調査に回す人員もいないということで、噂の域を出ない疑惑となっていたと思われます。
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