アニメダンジョン飯の古代魔法が禁忌の魔術である理由を考察!

アニメーション

アニメ「ダンジョン飯」で、レッドドラゴンから救出したファリンを、マルシルの魔法で蘇生させることにしました。

しかしながらファリンの状態が予想以上に悪かったため、最後の望みを託して、マルシルの知る、古代魔法を使っての蘇生を試すことにします。

が、この古代魔法、別名黒魔術とも呼ばれ、禁忌の魔術でもありました。

その使用はおろか、存在自体も恐れおののくチルチャックやセンシでしたが、具体的になぜ、古代魔法が禁忌の魔術として、ダンジョン飯の世界の人々に認識されているか、についての説明はありません。

そこで今回は、黒魔術とも呼ばれる古代魔法について、その使用が禁止されているのか、考察していきたいと思います。







アニメ「ダンジョン飯」の古代魔法が禁忌の魔術である理由を考察!

アニメ「ダンジョン飯」では古代魔法は禁忌の魔術であるとされています。

その資料はもちろん、存在さえ忌み嫌われているのがよくわかるほどのリアクションが、作品内で、何度も描写されていました。

しかし一方で、マルシルは密かに古代魔法に通じ、これまで勉強、研究を重ねて使用できるまでの能力を身に着けていました。

そして、今回のファリン蘇生に際し、余りの状態の悪さから、古代魔法を使っての蘇生以外方法がないとして、術を使用してしまいます。

その結果、ファリンは無事に蘇生したものの、狂乱の魔術師によってキメラにされることになり、ライオス一行は、古代魔法を使用したパーティーということで、お尋ね者になってしまうのでした。


アニメの描写を見る限り、古代魔法の力は強大で、使い方によってはとても有意義な魔法に見えます。

であるのに、なぜ「禁忌の魔術」と認識され、使用したものは、終身刑を受ける羽目になるのでしょうか?

古代魔法は黒魔術として禁じられている

古代魔法を使用した場合、使用した魔術師だけでなく、関わったものすべてが処罰の対象となります。

その処罰も、使用した理由やどの程度の魔法威力であったか、なども考慮されず、全て大罪人となってしまうほどの重罪なのでした。

つまり、古代魔法の使用に賛成したライオスやチルチャック、センシも罪人対象となり、古代魔法で生き返ったファリンも、例外ではない、ということです。

その刑罰は、死ぬまで光の届かぬ場所に幽閉。

死んだ後も亡骸は、家族などに返されることはありません。

このように、とても厳しく重い罪状が待ち構えている古代魔法、人々の間でも禁忌の魔術として、それこそ、現実世界の麻薬や核兵器のような存在、もしくはそれ以上の、タブーとされています。

マルシルが古代魔法を学んでいる理由のネタバレ

そんな、とんでもない代物である古代魔法を、マルシルはなぜ密かに学んでいたのでしょうか?

実はマルシルは、学生時代からの夢の一つであった安全なダンジョンの建設に、古代魔法の研究と理解が必要だと感じていたのでした。

彼女にとって、魔法は道具であり、道具自体に善いも悪いもない、というスタンスでいたのです。


例えば、魔法の中で、人々に多大なる利益を与える治癒魔法。

これによって、医術では治せないような状態からでも「ダンジョン飯」世界の人々は健康になることができます。

しかし、治癒魔法で治癒した場合、その治癒速度が早ければ早いほど、治癒された箇所への負担が大きく、回復痛と言われる副作用が起こります。

程度が良ければかゆい程度ですが、瀕死のけがを治した場合、とんでもない激痛に悩まされる程。

その激痛を利用し、治癒魔法を拷問に使うという方法まで、編み出されているのでした。


このこと一つとっても、マルシルの考えである、「魔法に善い悪いはない」という思想も理解できます。

しかし、そのことを大義名分として古代魔法を認め、習得して使用するという考えが広まらず、禁忌の魔術として、封じ込めようとする考えが世界の常識となっているのが現実です。

そのことを考えると、古代魔法には何か恐ろしい、人々に手を出させてはいけない何かが隠されていると思わずにはいられないのでした。

禁忌の古代魔法を使い続けると

古代魔法が禁忌の魔術となっている理由を探るに当たり、「狂乱の魔術師」が鍵になるのではないでしょうか。

今現在、ライオスをはじめ、多くの冒険者が探索に入り込み、一獲千金を夢見る部隊である迷宮。

その迷宮を作り出したのが「狂乱の魔術師」です。


「狂乱」の枕詞通り、明らかに狂っているとしか思えない言動が多く、独りよがりな思考で、多くの人々を殺戮しました。

しかも、殺戮だけには飽き足らず、死んだ後も、魂を迷宮内に捕り込んで、安息を与える気など毛頭ありません。


ネタバレになりますが、この狂乱の魔術師、もともとデルガル国王とともに兄弟のように一緒に育った、城内で国王に使えるエルフの道化師でした。

デルガルが国王になったのち、魔術の習得を進められ、その才能があったこともあって、めきめきと頭角を現し、宮廷魔術師にまでなってしまいます。

その後、古代魔法の研究にも触手を伸ばし、遂には「狂乱の魔術師」となってしまいました。


その「狂乱の魔術師」がファリンとして復活したレッドドラゴンを取り戻そうと現れた際、ファリンを救おうとしたライオス、マルシル、センシ、チルチャックと戦闘に入ります。

魔術戦となったため、マルシル以外は戦力外となってしまいますが、マルシルは、普段の間抜けな姿からは考えられないような、魔法の実力を見せて仲間を守るのでした。

狂乱の魔術師の使用している魔法が古代魔法だと気が付くと、その防御策として、古代魔法で対抗します。

この方法によって、狂乱の魔術師が召喚した魔物の召喚を次々と解除させていくのですが、古代魔法を使い続けることで、マルシルの表情がおかしくなっていくのでした。


この二つの事柄から推察されるのは、古代魔法を使い続けると精神に異常をきたしやすくなってしまうのではないでしょうか。

狂乱の魔術師は明らかに狂っていますし、古代魔法を使い続けるマルシルの表情も、かなりアブナイ顔つきに変化しています。

これらのことを考えると、古代魔法の使用頻度を重ねると、使用者の精神が崩壊しやすくなり、最終的には狂乱の魔術師のように、独善的な考えしかしない、それでいて強大な魔法の力を有する、とても手に負えない存在へと堕ちていくような気がします。

だからこそ、古代魔法が禁忌の魔術と認識されているのではないでしょうか。

まとめ

今回はアニメ「ダンジョン飯」の世界で、古代魔法が禁忌の魔術と認識されている理由について考察してみました。

狂乱の魔術師が使用している魔法のほとんどが古代魔法であり、迷宮を作り出し、この世に繋ぎとどめている呪いも、古代魔法を使用したものです。

それだけ力強い、別の言い方をすれば、人の手に余りやすい程の魔法だと言えるでしょう。


さらに加えて、狂乱の魔術師の言動や、狂乱の魔術師と戦った際に古代魔法を多用したマルシルの表情の変化を考えてみると、古代魔法を使用し続けると、精神にダメージが及ぶ可能性が高いと思われます。

つまり、狂乱の魔術師が狂乱となった理由は、古代魔法を使用し続けたため。

マルシルも、古代魔法の使用を続けることで、精神ダメージを受け、明らかにおかしな影響を受けているとしか思えない状態になってしまっていました。


古代魔法を使用し続けることで精神が狂ってしまい、狂乱の魔術師のように「狂乱」の域に達した際には、古代魔法をほぼマスターしてしまっているほどの強力な魔術師となっている。

このようなことが、繰り返されるのであれば、世界全体への脅威となります。

それを回避するためには、人々に古代魔法を使わせないことが一番であり、そのために、古代魔法が禁忌の魔術として、忌み嫌われている世界常識を形成させ、安全を図ってきたのではないでしょうか。









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