アニメ「ダンジョン飯」でレッドドラゴンの体内で消化され、白骨化したファリンでしたが、マルシルの古代魔法によって、無事、復活することができました。
復活した後も、不慮の副作用などがないかどうか、特にマルシルが気にしていましたが、目立って大きな不具合はなさそうでした。
が、復活した後のファリンは、完全であったのか、というとそうではありません。
いくつかの不可解な現象が起きたのち、夜になると仲間のだれにも告げず、姿をくらましてしまうのでした。
今回は復活したファリンに起こった奇妙な現象をまとめてみました。
そして、なぜファリンの身に起こってしまったのかの理由について、ネタバレと考察をしていきたいと思います。
アニメダンジョン飯で復活したファリンに起こった奇妙な現象
ファリンを復活させるため、一同は準備に取り掛かります。
レッドドラゴンの腹の中をさばき、ファイヤーブレスの燃料を作り出すための器官に
ためられていたファリンの骨を集めました。
骨格を組み合わせたのち、マルシルの古代魔法をつかって、レッドドラゴンの亡骸の血肉を使用することで、ファリンを無事復活させたのでした。
すべてがうまくいったかのように見えたのですが、実はファリンに奇妙な現象が発生していたのです。
作品内で描写されているのは計3つ。
一つずつ、上げていきましょう。
湧き上がる魔力
ファリンの復活を成功させ、一行は休息をとることにします。
ファリンとマルシルはお風呂に入り、そこでマルシルはファリンの復活に大喜びしながら、体の隅々をチェックし、術がきちんと作動したかどうかの確認をしていました。
そんなマルシルの行動に、ありがたがりながらも戸惑うファリン。
その理由の一つに、心配しているマルシルのほうが、顔色が悪かったことが挙げられます。
マルシルは魔力の使い過ぎの影響で、そう見えるだけで、心配することないとファリンに話しますが、ファリンは、復活して時間もそう経っていないにもかかわらず、マルシルに彼女の魔力を分け与えようとするのでした。
驚くマルシルに対し、ファリンは、なぜだか力が湧き上がってくるような感覚がして、魔力も十分に回復している、と返答します。
死亡した期間が長かったうえ、骨しか残っていない状態から復活したとは思えないファリンの健康状態。
マルシルは不思議に思うものの、突き詰めて考えることなく、ファリンに安静にして回復に努めるように忠告するのでした。
ファリンから逃げるケン助
皆で食事をしている最中、ファリンは自分自身が死んでしまっていた間のことを尋ねます。
一行は、ファリンの疑問に答えていましたが、その流れで、食費を浮かせるため、倒したモンスターを食していたことも、正直に伝えたのでした。
気持ち悪がるか、という心配も不必要なほど、魔物食に関してライオス並みに興味を示すファリン。
嬉々として詳細を知りたがるファリンに、動く鎧のことを話し、ライオスが見つけた動く鎧の生態系について、話が進みました。
そこでドラゴン戦でケン助のことに気づいたチルチャックにより、ライオスの剣に住む軟体動物を他のメンバーに見せることになります。
反応は予想通りで、マルシルやセンシに叱られるライオス。
そんな中、ファリンは剣を手に取って、動く鎧をより近くで観察しようとします。
が、ケン助はなぜかファリンの腕の中から逃げ出してしまうのでした。
これまで、ライオス以外のメンバーがケン助を触ることがありましたが、ファリンの時のようなリアクションは取っていません。
なぜケン助はファリンに対して、逃げ出すような反応をしたのでしょうか?
呪文詠唱なしでの魔術発動
ドラゴンを解体したそばで調理をしようと火打ち石を打つセンシ。
その行為はとても危ない、自殺行為でした。
というのも、レッドドラゴンがファイヤーブレスを吐くために使うガス燃料が、ファリン救出のために腹を割いたため、あたりに充満していたからです。
ライオスやマルシルがその危険を知らせようと駆けつけて叫びますが、その声は届かず、大爆発が起こってしまいました。
が、二人のあとに続いていたファリンがとっさになんとかしないと、と思ったことで防御魔法がセンシの周りに張り巡らされていたため、センシは無傷で助かります。
が、通常、魔法詠唱無しで、魔法を発動させることはできないため、マルシルはファリンがどうやって魔法を完成させたのか、不思議でなりません。
ファリン自身、このような魔法の使い方をしたことがなく、彼女もとても驚いていました。
ファリンが起こした現象のネタバレ
上記した奇妙な出来事が復活したファリンの周りで起こっていました。
その理由のネタバレをすると、マルシルが復活のために使ったレッドドラゴンの血肉が原因なのでした。
というのも、レッドドラゴンはただのモンスターではなく、狂乱の魔術師の支配下にあって、彼から受けていた任務を遂行している最中だったのです。
狂乱の魔術師の使役魔物の血肉を利用して復活したファリンは、レッドドラゴンの置かれていた魔力的影響力をも、その体に取り込んでしまっていたのでした。
そのため、復活したファリンの周りで、奇妙な出来事が引き起こされていたのです。
現象が起こった理由の考察
より具体的にファリンの周りで起こった3つの出来事をが起こった理由を考察してみましょう。
ファリンが感じた魔力の充実感
まずは、復活間もないのに魔力が湧き上がってくる感覚があった件について。
レッドドラゴンは通常、食料を捕食したあと、休息期に入るはずでした。
が、ファリンを捕食したあと、休息期には入らず、活動を続けています。
これはおそらく、狂乱の魔術師から任務を与えられた際に、休息期を必要としない魔法を施された可能性が高いと思います。
これによって活動を続けるエネルギーが体内から溢れ出ていたのでしょう。
その魔法は、ファリンがレッドドラゴンの体を利用して復活したあとも、彼女の中で活き続けたと思われます。
そのため、復活して間もないにも関わらず、マルシルに分け与えられるだけの魔力の回復がなされていたわけです。
ケン助が逃げた理由
ケン助はライオスがドラゴンを倒そうとした際、ドラゴンに恐れをなして逃げ出した前科がありました。
戦闘の最中、ラッキーにもライオスがドラゴンの顎の下の位置に当たる地面に横たわっており、剣を伸ばせば逆鱗を攻撃できる、というタイミングで、ケン助はライオスの手から逃げ出したのです。
おそらく、動く鎧の軟体動物はそれほどドラゴンのことを恐れ、逃亡行動をとってしまうのでしょう。
ファリンが剣を持っていた際に、彼女の手から逃げ出したのは、ファリンの肉体がドラゴンからできていることを感知したからではないでしょうか。
匂いやホルモンといった、動物たちが条件反射レベルで感知し、その結果、特定の行動を取ってしまうという反応だったと思われます。
呪文詠唱無しで発動した魔法
センシを助けるために、呪文詠唱無しで魔法を発動させたのも、狂乱の魔術師からの魔術的な支配を受けていたドラゴンの影響だと考えられます。
実は狂乱の魔術師は、魔法を使う際、ほとんど詠唱を必要としていません。
所持している書物のページをめくるだけで、魔法を使用することが可能なのです。
狂乱の魔術師の魔法影響下にあったドラゴンですので、ドラゴンの血肉を取り込んだ際、狂乱の魔術師が使用する魔法も、ファリンの体の中に入り込んだと考えてよいでしょう。
そのことで、ファリンも呪文詠唱を必要としない魔法の使い方を、体が覚えていた、と考えられるのではないでしょうか。
まとめ
アニメ「ダンジョン飯」で復活したファリンにいくつかの奇妙な出来事が起こっていたことについて、その出来事の詳細と、理由のネタバレ及び考察をしてみました。
骨しか残っていない状態で復活をするために、生贄となる新鮮な血肉が必要という設定は、斬新だと思いました。
感覚的には、活きていた頃と同じ体を作り出し、そこに死体のそばにとどまっている魂を再度入れることで復活、という感じだと思います。
で、今回は倒したレッドドラゴンの血肉を利用したわけですが、そのことで、ファリンはドラゴンが影響下にあった魔法まで、引き継いでしまったのでした。
蘇生復活して時間が立っていないのに、有り余るほどの魔力の回復と地紋詠唱無しでの魔法発動は、ドラゴンが影響下にあった禁断の魔術師の魔法が関連していると思われます。
ケン助がファリンの手から逃げ出したのは、ドラゴンの血肉によって作られた体に、ケン助がドラゴンと認識して反応したからでしょう。
そしてこの後、ファリンは狂乱の魔術師によって、倒されたドラゴンの代わりに、ドラゴンが担っていた探索を引き継がされてしまうのでした。
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