アニメ「地獄楽」で天仙と典坐が戦っている最中、「たん」という言葉が発せられます。
実際のセリフは、
-
…本当は
生きていないと…
「たん」に
ならないん
だけど
というモノでした。
この「たん」とは一体どういうものなのでしょうか?
セリフからは天仙が典坐を「たん」にしてしまおうと考えたことがわかりますが、生きていないと「たん」にならないという意味はどういうことなのでしょうか?
今回は「たん」についての解説と、「生きていないと『たん』にならない理由」についてネタバレ込みで解説していきたいと思います。
地獄楽・丹(タン)とは何?
天仙によって「たん」と発せられたモノですが、漢字で表記すると「丹」となります。
この「丹」とは一体どういう意味があるものなのでしょうか?
詳しく見ていくことにしましょう。
丹の意味を解説
「丹」の漢字を調べてみると、辞典の大辞泉にはこのように書かれていました。
-
1 鉱物。辰砂(しんしゃ)ともいう。
2 赤色の顔料。赤い色。
3 丹砂を配合した不老不死の仙薬。
鉱物としての「丹」は、硫黄と水銀の化合した赤土で硫化鉱物のことを指します。
土であったため、丹砂(たんしゃ)とも呼ばれたいました。
中国の辰州で良く取れたことから辰砂(しんしゃ)とも呼ばれていたそうです。
そしてこの丹砂を配合して不老不死の仙薬が作られたという言い伝えがあり、「丹」のことを不老不死の仙薬という意味で使うようにもなりました。
道教には練丹術という不老不死の仙人を生むための術が存在しているとされており、丹砂を主要な材料として丹薬を製造する術ということになっています。
このように「丹」とはもとは鉱物でした。
そこから不老不死の仙薬のことを指す意味も含まれるようになったのでした。
地獄楽における丹(タン)とは
地獄楽においての丹はまさに不老不死の薬として扱われています。
ただし、限定的な不老不死の薬で、現段階において、天仙が服用することで不老不死を手に入れらる物となっています。
厳密にいうと一度飲んだだけで不老不死の体を手に入れられる薬ではなく、彼らが生きるための源となっているタオを回復させるために一番効率のいいモノ、という位置づけになっているのでした。
生きていないと「たん」にならない理由
天仙が典坐を生かしておいて「たん」にしようと考えた理由ですが、じつは丹は、生きた人間から摂取するのが一番効率が良いから、でした。
後々明かされますが、とくに強い人間からはより多くの丹がとれることになっており、天仙が今までの人間より強いと感じた典坐は生かして捕まえることで良質の丹が獲得できるのでした。
生きている人間から丹を取り出すには、花化させないといけません。
ホウコが語った、天仙によって外部から来た人間すべてが美しい花に生まれ変わらされる本当の理由は、丹を取り出すことにありました。
亜座兄弟が天仙との戦闘後、穴に落とされたのも、丹を取り出すためだったのです。
まとめ
地獄楽に登場する「丹(タン)」についてネタバレ込みで解説してみました。
丹とはもともと、鉱物の一種を指すものであったのが、不老不死の仙薬を作るためにこの鉱物を使用したことから、不老不死の薬を指す言葉ともなりました。
そこから地獄楽では天仙が不老不死で活動するために必要なモノとして作り出されていたことになっています。
そして丹は生きた人間からしか採取できないことになっており、だからこそ、外部から島に来た人間はすべて生かして捕らえる必要があったのでした。
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