アニメ俺だけレベルアップな件のカルテノン神殿の掟の解説と謎の考察

アニメーション

アニメ「俺だけレベルアップな件」で水篠を含むパーティー全員が「カルテノン神殿」という謎めい場所で、究極ともいうべきクエストに巻き込まれてしまいました。

神殿の壁に掲げられた石板に刻まれていた「掟」

クエストのことを簡単に説明してしまえば、その掟をすべて守ればクリア、という単純なものです。

しかし、その単純なクエストは簡単に命を奪われるという極限の状態で試される状況であったため、ほぼ全滅仕掛けてしまいました。

今回は、カルテノン神殿の掟とまだ残る謎にについて、解説と考察をしていきたいと思います。







アニメ「俺だけレベルアップな件」のカルテノン神殿の掟について解説

カルテノン神殿内でのクエストは石板に書かれた3つの掟を守ることで達成できるようになっています。

一つ目の掟をクリアすると、二つの目の掟をクリアしないといけなくなり、同様に三つ目の掟もクリアしないといけません。


この「3つの掟」という設定は過去の作品でも取り扱われてきた、言わゆる古典的ともいうべき演出です。

有名な作品で言えば、映画「インディアナ・ジョーンズ3 最後の聖戦」で登場する3つの罠などがそうでしょう。

映画「グレムリン」でグレムリンを育てる際に守らないといけない3つのルールも、同じようなコンセプトといえるのではないでしょうか。


それでは、アニメ「俺だけレベルアップな件」における、カルテノン神殿の3つの掟を見ていくことにしましょう。

神を敬せよ

「神を敬(ケイ)せよ」とは、

    神を尊敬していることを示せ

という意味になります。

ただしここでいうところの「尊敬」とは、精神的な意味ではなく、外面的な動作が必要でした。

頭をある一定の高さより低くしないといけない、というのがクリア条件であり、それに違反した者はレーザーで消滅させられて即死なわけですから。

正直な感想をいうと、神を尊敬しているというよりは、神にひれ伏しているだけで、圧倒的な暴力の前にただうずくまっておびえるだけ、です。

神という名で対象物となっている巨人像に対して、決して尊敬の念を抱いての行動でなく、とても「敬している」とは言えない、と思ってしまいました。

神を讃えよ

二つ目の掟は「讃えよ」です。

キリスト教における讃美歌は文字通り「神を賛美する歌」ですが、調べてみるとキリスト教の中でもプロテスタント派だけに使われる言葉でした。

カソリックや東方教会にとっては「讃美歌」ではなく「聖歌」と呼ばれ、讃美歌と内容も歌詞も異なる物が多く含まれます。

さらに調べてみると仏教にも音楽で神を祭るという考えがあり、仏教音楽というものが存在するのでした。

世界3大宗教の残りの一つであるイスラム教においても音楽や歌は存在するようですが、場所や宗派によって認識の違いがあるようです。

というのもコーランに音楽についての記載がないことから、偶像崇拝のように禁忌なものか、認められているのかは、解釈の違いが起こることが理由だそうです。

コーランの詠唱も歌を歌っているように感じられますが、音楽とは認識されていないそうで、タリバンが選挙したアフガニスタンでは音楽家が処刑された、というニュースもあるほど。

ただし、世界的に見て、神を讃える行為の一つとして音楽は、祈りや踊りなどと同様、重要な一つであると、文化的にもはっきりといえるでしょう。


これらのことを考えると、「神を讃える」ために音楽を用いることは納得ができます。

そして各宗教、さらには宗派の違いだけでも音楽を使って讃える方法が異なることを見れば、カルテノン神殿における「神=巨人像」を讃えるためには、異なるキリスト教プロテスタント派に属する讃美歌では適しない、というのももっともでしょう。


そして神殿の外苑に立っている像が、人が近づくと動くことがわかります。

そのことに注目し、楽器を持つ像に演奏をさせ、何も持たない像に歌わせることで、神を讃えたことになるという謎解きは、うまく考えたと納得させられました。

神を信仰せよ

三つ目の掟である「神を信仰せよ」

絶望的な状況を作り出し、そしてそこから限られた人だけが逃げ出せるということを示します。

そんな場面からでも最後まで神を信じて残り続けられるか?

という意味の最終クエストでした。


タイマーと思われる青い炎が消えるまでの間、視線を外すと近づいてくる武器を携えた像たちからの恐怖と戦わなければいけません。

結果的にはその恐怖に耐えきれず、逃げ出すハンターが出ます。

そして

    ・そのハンターが無事に部屋から脱出できたこと、
    ・部屋から脱出するハンターが増えるたびに少しずつ扉が閉まってしまうこと

が、わかった途端、5名残っていたハンターのうち二人がさらに逃げ出してしまうのでした。

これによって近づいてくる像、全部に視線を注ぐことができなくなります。

このまま座して待っていれば、残された水篠、観月、馬淵全員が助からなくなると考え、足を怪我して動けない水篠が犠牲になることで、残りの二人を脱出させたのでした。


水篠は近づいてきた像によって致命傷を負わされたものの、死亡する前にクエストは終了、選ばれし「プレイヤー」となる選択を受け入れる権利を得ます。

これによって、水篠はチートキャラとなって、驚異的な成長をしいくこととなるのでした。

カルテノン神殿と3つの掟に関する謎とその考察

カルテノン神殿と3つの掟に関する謎はいくつか考えられます。

まず第一にカルテノン神殿とはいったいどういったものなのか、ということでしょう。

今後無双することになる水篠のようなチートキャラを作り出すシステムということですが、だれがどのような目的で作り出したのか?

これは世界にゲートが突然現れるようになったことと、魔物が現れ、またハンターという覚醒者が誕生するようになったことと密接に関係していると思われます。


3つの掟に関する謎ですが、よくよく考えるとクリアするにはかなりハードルが高い物だと思います。

というのは、3つとも、正解を導き出すためのメンタリティは、自分で対象を倒すとか、自分でこの危険から脱出する、といったような、ハンター個人が個人の能力で何とかするという行動原則に反するものだからです。

「敬せよ」では弱さを認めて無抵抗になること。

「讃えよ」では死と隣り合わせの状況で与えられた物の中から正解を導き出すこと。

「信仰せよ」では命の危険が迫る中、自身の力で脱出できるにもかかわらず、確証のない助けを信じて、すがること。

これらの行動を強要しているのです。

普段から死と隣り合わせで一攫千金を求めてゲートくぐるハンターたちの精神構造とは真逆のメンタリティがなくてはなりません。

だからこそ、人類最弱兵器と呼ばれていた水篠がクリアできたのかもしれませんが。


細かい謎になるのですが、三つ目の掟を挑戦中、2つほど、おかしいと思われる描写がありました。

一つは一人目のハンターが、恐怖から扉に向かって走り、部屋から逃げ出した場面。

祭壇の周りにある、オレンジの炎がともっている外苑から外に出ると炎の一つが消え、扉が少し締まりした。

そしてそこから何事もなく、無事に扉をくぐって神殿の外に出ていけてしまいます。

祭壇に向かって近寄ってきていた像は、逃げ出そうとする者に対しての攻撃はしないのでしょうか?

二つ目は馬淵が観月を連れて部屋を出て、水篠が一人取り残された場面。

落ちていた剣を拾い、近寄ってくる像に対していったいくらいは道連れに、と剣を構えます。

ということは、その像に視線を集中させているわけですが、なぜかその像は動きを止めず、水篠に攻撃を加えてきました。

視線を当てていると動かなくなる設定は、どうなってしまったのでしょうか?


ここからは「たられば」の謎です。

生き残った6名が水篠の主張を聞いて、時間まで祭壇近くに残っていた場合、6名全員がプレイヤーになれる権利を得ていたのでしょうか?

チートキャラが一人でなくてはならないというルールは存在しないと思います。

もしかすると複数人残ったら、早い者勝ちの一人ということになっていたかもしれません。

ただその場合、プレイヤーとなったハンターの変化に気が付いて、その理由がカルテノン神殿のクエストにあることに気が付くハンターが複数、出てきてしまいます。

それはそれで、問題なような気がします。


最後に水篠が像によって致命傷を負わされ、祭壇の上に放り出されたシーンですが、この一連の流れはプレイヤーとなるために、必要なものだったのでしょうか?

もしかすると、「信仰した」結果、供え物にならないといけないのであれば、必要なシーンだと思われます。

ただ、プレイヤーとなるかならないか?の質問に対し、YESと答えれば生き延びられ、NOと答えればそのまま死ぬ、ということになってしまいます。

ですので、プレイヤーになりたい、というより死にたくない、ということからYESを選ばざるを得ず、プレイヤーとならない選択肢はない、野ではないかと思ってしまいます。


先の「たられば」の謎の解答として、複数人候補者がいた場合、ここで、一人に絞られる可能性がありますね。

プレイヤーになれなかった者は死んでしまう、という…。

とはいえ、複数人残っていれば視線を注ぐことで像は動けず、つまりは攻撃できる距離にまで近づけないはずです。

であれば、全員を致命傷を与えたうえ、祭壇の上に放り投げることはできないのでは…。

まとめ

アニメ「俺だけレベルアップな件」でのカルテノン神殿の掟の解説と謎の考察をしてみました。

カルテノン神殿では、

    ・「神を敬せよ」
    ・「神を讃えよ」
    ・「神を信仰せよ」

という三つの掟があり、その掟を一つ目より順にクリアしていくことでクエストを完了させ、達成者がプレイヤーになれる、という選択ができるのでした。


「神を敬せよ」とは、神殿内にいる全員が頭を一定の高さより低くくし、制止すること。

「神を讃えよ」とは、神殿外苑に立つ像のうち、楽器を持っている像と何も持っていない像の前に一人ずつが立ち、讃美歌を奏でさせること。

「神を信仰せよ」とは、神殿から脱出でき、そのまま待てば死ぬかもしれない状況で、最終的に神よって助かることを信じて待つこと。


カルテノン神殿の謎ですが、いったい誰がどうやってどんな目的で作り出したのか?です。

おそらくはゲートや魔物の突然の出現と関連があると思われます。

おそらくは今後、明らかになっていくことでしょう。









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