アニメ「ダンジョン飯」でライオスが新たに手に入れた武器は「動く鎧」が持っていた軟体動物の寄生している剣でした。
宝物に擬態している宝虫に気が付いて、ライオスに知らせるという行動をしましたが、この理由はなぜなのでしょうか?
今回はケン助が宝虫に反応した理由を考察していきたいと思います。
アニメ「ダンジョン飯」でケン助が宝虫に反応した理由を考察
ケン助が宝虫に反応し、触手を使ってライオスの腕に絡みついて来た理由を考察してみたいと思います。
明らかに宝虫に対して、攻撃をしたいという欲求からの反応だと考えられます。
他の魔物たちに対して反応していなさそうなことを考えると、宝虫に対してのみの行動でしょう。
その場合、以下の2点が理由として考えられるのではないでしょうか。
宝虫が「動く鎧」の軟体動物にとって天敵説
一つ目は宝虫がケン助をはじめとした「動く鎧」の軟体動物にとって天敵であるという仮説。
これであれば、ケン助が宝虫の存在を認知し次第、行動に移ろうとしたことは理解できます。
まさに身を守るための行動で、「動く鎧」として群生状態であれば、すぐにでも剣を抜いて攻撃をしていたことでしょう。
ただしその場合、人間サイズの鎧と宝石や硬貨サイズの虫。
そんな大きさの違いがある虫相手に剣をふるってもなかなか攻撃をヒットさせるのは難しいでしょう。
鎧の隙間から中に入られた場合、多くても数体の軟体動物と虫の戦闘となるわけですが、それこそ、カタツムリとマイマイツブリのような攻防が鎧の中で繰り広げられているのかもしれません。
逆に、だからこそ、あそこまで過剰と思われるような反応をしたのかもしれませんね。
宝虫が「動く鎧」の軟体動物の好物説
2つ目の理由は1つ目の逆、「動く鎧」の軟体動物にとって宝虫が好物である場合です。
カブルーのセリフより、迷宮の浅層ではあらかたの宝物が取りつくされているそうです。
ですので、宝虫も数が減っているのではないでしょうか。
そうであった場合、宝虫は「動く鎧」の軟体動物にとってなかなかお口に入れることのできないごちそうということになります。
そんな状態で、宝虫の存在に気が付いたため、過剰に反応した、という仮説を考えてみました。
お互いに相手をどうやって食べるのか?
そこまで考えてみると、お互いに相手をどうやって食べているのか?という疑問がわいてきました。
特に「動く鎧」の軟体動物が宝虫を食べているとした場合、軟体動物の食事の仕方はどのようなモノなのか、想像がつかずに興味がわいてきたのです。
宝虫が軟体動物を食べる方法は、至極シンプルでしょう。
おそらく口にあたる部分に牙があり、それを使って肉を食いちぎって食べているのだと思われます。
逆に軟体動物が昆虫を食べる方法は、というと、おそらくは丸飲みが一番簡単な方法なのではないでしょうか。
ただ、硬い外殻をどのように消化排泄するかという問題がありますので、針のような管型の口を節の間からもぐりこませ、虫の体液を吸い取る、という方法も考えられます。
現実世界にいる軟体動物の食事の仕方を調べてみると面白いことがわかりました。
巻貝タイプの軟体動物は歯舌(しぜつ)と呼ばれるやすりのような舌を使って、岩についたコケ類をこそげとって食べるそうです。
魚を水槽で飼っている場合、水槽の壁についた藻を掃除してくれる巻貝を一緒に入れておくことはよくあると思いますが、これが歯舌を使っての餌の捕獲ということになります。
一方、二枚貝の多くはフィルターのついた水管から水を吸い込んで食事をします。
取り込んだ水の中に紛れ込んでいるプランクトンや生物の死骸をフィルターで確保して食料としているのです。
この場合、移動する必要がないので、水中であればよいのですが、迷宮内の軟体動物にはこの方法での食料の確保は難しいでしょう。
他には自ら移動し、死骸を食べるナマコやヒトデなども軟体動物です。
また、イカやタコなど、足で獲物を捕食する軟体動物も存在します。
そしてイモガイの仲間は毒針を使って魚を殺し、丸呑みして捕食するという方法を取ります。
しかもこの毒、かなり強力で種によっては人をも殺すことができるほど、強力なものなのでした。
まとめ
今回はアニメ「ダンジョン飯」でケン助が宝虫に反応した理由を考察してみました。
ライオスの言葉を借りると、宝虫に反応して攻撃をしたがっているようです。
その理由を考えるに、「身を守る」、「捕獲する」の二つの行動が考えられると思いました。
「身を守る」は、宝虫が彼らにとって天敵であり、襲われて食べられてしまう恐れがあったから、ということになります。
「捕獲する」は、逆に宝虫が彼らにとって鉱物の餌である、ということになるのでしょう。
どちらが正しいのかは、今回の遭遇だけではわかりません。
ただ、話の雰囲気から、おそらく身を守りたい、つまり宝虫を恐れての行動だったように思われます。
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