アニメ「ダンジョン飯」で迷宮を探索していたカブルーたち一行が、宝虫によって全員死亡させられていました。
見た目は本物の金貨や宝石に見える宝虫。
しかしなぜ彼らがカブルーたち一行を死亡させたかについての説明はありませんでした。
そこで今回はなぜ宝虫はカブルーたち一行を死亡させたのかの謎を考察してみたいと思います。
アニメ「ダンジョン飯」の宝虫がカブルーたちを死亡・全滅させた理由を考察!
昆虫や虫などの世界において、彼らが持つ習性は、彼らが生活していく上で必ず理由があります。
種として生き抜くために利益がない限り、習性化しないからです。
宝に擬態化することで何かメリットがあるのかを考えると、ある程度の知性が備わった相手以外には効果はないと思われます。
お宝と間違えて所持してしまった冒険者を気絶させ、その後死に至らしめてその死肉を喰らう、という行動パターンでもない限り、宝に擬態する意味がないからです。
動物や他の虫相手に硬貨や宝石のように擬態しても、冒険者のような反応は示さないですからね。
まぁ、カラスなど光物が好きで巣に持ち帰る習性のある動物なら効果はあるでしょうが。
つまり、種の保存にとって簡単に餌が手に入るということ。
宝物に擬態し、相手に警戒心をもたれることなく、文字通り懐に入っていける。
そこから次の段階の行動に移れるという利点があるからだ、と思われるわけです。
宝虫が犠牲者を死亡させる方法を考察
金貨や宝石であればポケットに、指輪や首飾りなら身に着けさせることができる。
文字通り、宝虫は犠牲者に対して警戒をもたれることなく懐に侵入できます。
そこから犠牲者を死亡させた後、その死肉を餌として食べるという行程を踏むと考えられるのですが、ではどのような方法で相手を死亡させていたのでしょうか?
「ダンジョン飯」ではカブルーたちが全滅する瞬間の描写はありませんでした。
そこで、宝虫が犠牲者を死亡させる方法について考察していきたいと思います。
毒説
一番に思いつくのは「毒説」ではないでしょうか。
懐に入った虫が犠牲者にかみつくなどして毒を体内に注入させ、気絶、死亡させる、ということです。
しかしこの説では、ライオス一行が宝虫を食した行動と矛盾があると思えてきます。
というのも、宝虫が、何十倍もの大きい人間サイズの生き物を気絶、死亡させるだけの毒を持っていることになります。
であれば、調理の段階で毒をためておく毒袋などの器官を取り除かないと生死にかかわってきてしまいます。
ふぐ料理でも毒のある部分を取り除いて食すことで高級料理となっているわけですから。
センシが宝虫を調理していく行程で、虫の足を取っておく過程はあったものの、毒をとる過程はありませんでした。
このことから宝虫が毒をもって犠牲者を気絶、死亡させているとは考えにくいと思われます。
音説
虫、特に羽をもつ虫は羽音を出すことができます。
睡眠中に耳元でなく蚊にはイライラさせられますし、秋の夜に聞こえる鈴虫の声には心癒されます。
セミのやかましい合唱を聞けば、日本人ならあの地獄のような夏の暑さを思い出してしまうでしょう。
このように虫が出す音によって人間が無意識に反応してしまうことがあります。
ましては迷宮内で魔物として進化した宝虫が、その発する音によって犠牲者を気絶させる能力を持つ結果となったことは、あり得るのではないでしょうか。
ただし、羽音によって、ということになると、少し矛盾も生じます。
というのも、宝に擬態している宝虫ですので、動き出したら擬態がばれてしまいます。
ポケットの中であったり、身に着けていたりしている状態で動き出せば、気づかないほうがおかしいでしょう。
羽音というだけあって、羽を動かすことで音を出すわけですから。
また音だけで死亡までもっていくのは難しいでしょう。
気絶させることは可能でも、音で死亡させるのは、現実社会では起きないので、やはり「ファンタジーの世界だから」ということになってしまいます。
果たしてそれで説得力が生まれるのか。
これらの点をクリアしないと、「音説」はむつかしいかもしれません。
フェロモン・毒ガス説
「フェロモン」いわゆる匂いです。
虫はフェロモンによってコミュニケーションをとっており、特に求愛の際には雄と雌がひかれあう為に特殊なフェロモンを発することが確認されています。
そしてフェロモンの中には人間が感じることができるものもあれば、虫しか感じることができないものもあります。
ただし、感じられないとしてもフェロモンによって影響を受けることは、現実世界でも確認されているのでした。
例えばダニがアトピー性皮膚炎の原因になっているのも、ダニが合成するフェロモンによって、です。
宝虫が発する知覚できない匂いが、徐々に体に影響を与え、やがて気絶してしまう。
場合によっては呼吸が止まって死に至ることも考えられます。
こうやって考えると一酸化炭素のような毒ガスみたいなモノの可能性も考えられるのではないか、と思えてきました。
フェロモンや毒ガスであれば、体内に注入が必要な毒に比べ、体内にためておく必要はなく、犠牲者の近くで発生させ続ければいいわけです。
まさに息を吐くように。
無味無臭の毒ガスフェロモン。
これはなかなかいい線、いっているような気がします。
魔法説
最後にファンタジーであることから、特にむつかしいことを考えず、「魔法」で、の一言で片づける方法もあります。
虫が魔法?と思ってしまうかもしれませんが、ファンタジーですので、ある意味何でもあり。
そんなことを言えば、金貨や宝石に擬態している虫という存在も、ばかばかしい、という話になってしまいます。
ただ、何でもかんでも魔法だから、では味気ないですよね。
しかも、「ダンジョン飯」は魔法の産物と思われていた「動く鎧」ですら、生き物の存在を見出して、それを食べられるところまで話を膨らめました。
ですから、宝虫が犠牲者を気絶させる行程も説明がつく方法であってほしい、そう思ってしまいます。
まとめ
アニメ「ダンジョン飯」で宝虫がカブルーたちを全絶させた理由を考察してみました。
虫というある意味単純な行動パターンの生き物が獲物を確保する過程で、犠牲者を気絶、死亡させているわけですので、やはり何らかの生存戦略の一環であると考えました。
そうした場合、やはり餌の確保という理由が一番しっくりくると思います。
そして擬態の中でも特に効果のある方法ではないでしょうか。
さらに犠牲者を気絶、死亡させる具体的な方法も考えてみました。
「毒」が一番簡単ですが、調理過程で毒を取り除く行程がなかったことから、この説の可能性は低いと思います。
「羽音」に催眠効果があって気絶させる、という説も考えましたが、これの場合は、擬態を解いて動き出さないといけない、というリスクが出てきてしまいます。
さらには、音で死亡させる合理的な理由も必要になるでしょう。
フェロモンが毒ガスで相手を気絶、そして死に至らしめる、ということも考えました。
この方法だと調理の際に毒を取り除く必要もないと思われ、擬態を解く必要もないので、説得力が高いと思います。
最後に「魔法」が使えて、それで相手を気絶させるという、ファンタジーでは、この説を出してしまえば、すべて解決、という方法も考えてみました。
「魔法」を使ってしまえば、反論の余地はないでしょう。
ただ、その説を言い出すと、面白みに欠けてしまいます。
皆さんはどの説が一番しっくりきましたか?
もし他にもこんな可能性がある、というのであれば、教えてくださいね。
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