映画「エンパイア・オブ・ライト」
自身の過去や時代背景に翻弄される男女二人の恋愛を中心にしたヒューマンドラマ映画です。
人が人を好きになってもその時々の条件であったり、環境であったりの関係で、必ず一緒になれるわけではない、という現実が物悲しいですが、しかしその経験で大きく成長できることもまた、真実なんだと再確認できた作品でした。
二人のその後を考えると、また、楽しく、ほのぼのと温かい気持ちに自然となれてしまいます。
完璧なハッピーエンドではありませんが、未来に希望が持てる終わり方に好感が持てました。
今回はこの映画「エンパイア・オブ・ライト」の基本情報や予告動画や登場人物情報、そして映画のあらすじを分かりやすく紹介していきます。
映画「エンパイアオブライト」の基本情報
それでは映画「エンパイア・オブ・ライト」の詳細あらすじを紹介する前に、映画の基本情報と予告動画、そして登場人物の紹介をしておきます。
「アメリカン・ビューティー」などの名匠サム・メンデスが、「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマンを主演に迎えて描いたヒューマンドラマ。
厳しい不況と社会不安に揺れる1980年代初頭のイギリス。海辺の町マーゲイトで地元の人々に愛されている映画館・エンパイア劇場で働くヒラリーは、つらい過去のせいで心に闇を抱えていた。
そんな彼女の前に、夢を諦めて映画館で働くことを決めた青年スティーヴンが現れる。
過酷な現実に道を阻まれてきた彼らは、職場の仲間たちの優しさに守られながら、少しずつ心を通わせていく。
前向きに生きるスティーヴンとの交流を通して、生きる希望を見いだしていくヒラリーだったが……。
「ブルー・ストーリー」のマイケル・ウォードがスティーヴンを演じ、「英国王のスピーチ」のコリン・ファース、「裏切りのサーカス」のトビー・ジョーンズが共演。
引用:映画ドットコム
映画「エンパイアオブライト」の予告動画
映画「エンパイアオブライト」の登場人物紹介
続いて登場人物紹介です。
ヒラリー
リゾート地の小さな町の映画館で働く、双極性障害に悩まされている女性。
演じるのはオリヴィア・コールマン。
スティーヴン
映画館に新入社員としてやってきた英国黒人。
演じるのはマイケル・ウォード。
ドナルド・エリス
ヒラリーと不倫関係にある、彼女の上司。
演じるのはコリン・ファース。
映画「エンパイアオブライト」ネタバレあらすじを分かりやすく解説
それでは映画「エンパイア・オブ・ライト」のネタバレ有のあらすじを分かりやすくお届けします。
起・いくつもの問題を抱えるヒラリー
時は1980年。
舞台はイギリスのケント州の北海岸にあるマーゲイトというリゾート地。
その町にある「エンパイア・シネマ」で勤務マネージャーとして働いているヒラリー・スモールは、一人暮らしをしていました。
実は彼女は双極性障害に苦しんでおり、かかりつけ医師からリチウムを処方されています。
そして職場の上司のドナルド・エリスと不倫関係にありました。
承・新たな出会い
ある日、映画館に新入社員のスティーブンがやってきます。
彼は黒人の英国人で、看護師として働く母親のデリアと同居していました。
ヒラリーとスティーブンは一緒に働くうちにお互いを意識するようになり、付き合い始めました。
しかし彼らの恋愛関係は、スティーブンは一部の地元の人々から人種差別受けていること、そしてヒラリーが持っていた過去の不倫関係という事実から、なかなか順調にはいきません。
そしてついに、ヒラリーが過去に長期の療養休暇をとらざるを得なくなっていたことが、スティーブンの知るところとなりました。
これは彼女のうつ病がひどくなったことが原因で、その間、病院に入院して治療を受けていたのです。
ヒラリーは自分に自信が持てなくなり、そのことは彼女の病気にも悪影響を与えていたのでした。
転・病気の悪化と襲撃
不安定な精神状態でスティーブンとの関係をつづけていたため、過度なストレスを感じ続けたヒラリー。
1981年に公開され、後に第54回アカデミー賞作品賞を受賞したイギリス映画「炎のランナー」が映画館で上映されているころ、ヒラリーの精神は限界を迎えてしまいます。
なんと彼女は、ドナルドとの不倫関係を彼の妻であるブレンダに暴露する、という事件につながってしまうのでした。
スティーブンはヒラリーを助けようとします。
が、騒ぎは収まることなく、ついに警察が彼女がひきこもるアパートをこじ開け、彼女は精神病棟に隔離されてしまうのでした。
その後、ヒラリーは治療の甲斐もあって回復し、最終的に仕事に戻ります。
しかしその後、スティーブンが人種差別を行っている国民戦線メンバーの3人に襲われてしまいます。
彼はその襲撃で重傷を負いますが、ヒラリーの助けで病院で治療を受けられたのでした。
そしてスティーブンはそのまま、入院しなくてはならなくなってしまいます。
が、一命はとりとめることができました。
結・相思相愛の二人の別れ
スティーブンの容態が安定してから、ヒラリーは入院中のスティーブンのお見舞いに行きます。
そこでスティーブンの母親と出会い、彼ががしばしばヒラリーのことを考えていることを聞かされたのでした。
ヒラリーは自身が働く映画館で、映画を最初から最後まで見たことがありませんでした。
映写技師のノーマンに、彼が選んだお勧めの映画を見せてくれるように頼見ます。
ノーマンは、1979年のアメリカ合衆国のコメディ映画「チャンス」を彼女のために上映しました。
スティーブンは無事回復し、退院します。
その後、ブリストル大学の合格通知を受け取ることになるのでした。
そこで建築を学ぶという未来が開けたのです。
しかしそれは、二人には別れを意味していました。
ヒラリーはきちんとさよならを言うのをためらってしまい、なかなか彼と会う決心が付きません。
しかし、最後の最後に勇気を振り絞ってスティーブンと対面しました。
彼女は彼を抱きしめ、彼の幸運を祈ります。
ヒラリーはその後も、何も変わらず映画館で働き続けます。
しかし彼女は人生の次の章を楽しみにできるようになっていたのでした。
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