大ヒットゲームを実写映画化した「モンスターハンター」
カプコンのゲーム原作の映画として、同じく世界的に大ヒットをした「バイオハザード」シリーズを手掛けたポール・W・S・アンダーソン監督とミラ・ジョヴォヴィッチ主演の再タッグで製作費6000万ドル(日本円で約64億円~約66億円程度)をかけて作り上げられた大作です。
今回はこの実写版映画「モンスターハンター」の基本情報や予告動画やキャスト情報、そして映画のネタバレ解説に映画のあらすじを分かりやすく紹介していきます。
実写版映画「モンスターハンター」の基本情報
それでは実写版映画「モンスターハンター」の詳細あらすじを紹介する前に、映画の基本情報と予告動画、そして出演キャストの紹介をしておきます。
実写版映画「モンスターハンター」の基本情報と予告動画
2004年の第1作発売以降シリーズ累計6500万本を売り上げるカプコンの大ヒットゲームシリーズ「モンスターハンター」を、ハリウッドで実写映画化したアクションアドベンチャー。
同じくカプコンの人気ゲームを原作に大ヒットを記録した「バイオハザード」シリーズの主演ミラ・ジョボビッチ&監督ポール・W・Sアンダーソンが再タッグを組んだ。
エリート特殊部隊を率いる軍人アルテミスは砂漠を偵察中、突如発生した超巨大な砂嵐に襲われ、必死に逃げるものの一瞬にして巻き込まれてしまう。強烈な突風と激しい稲光の中で気を失ったアルテミスが目を覚ますと、そこは元いた場所とは違う見知らぬ異世界だった。
その世界には近代兵器の通用しない巨大なモンスターが跋扈(ばっこ)し、そんなモンスターの狩猟を生業とするハンターがいた。
アルテミスは元の世界に戻るため、次々と迫りくる巨大モンスターと激闘を繰り広げていく。
「ワイルド・スピード SKY MISSION」などのハリウッド作品でも活躍するタイのアクション俳優トニー・ジャーや、「ヘルボーイ」のロン・パールマンが共演。日本からも山崎紘菜が参加し、ハリウッドデビューを飾った。
引用:映画ドットコム
実写版映画「モンスターハンター」のキャスト紹介
続いてキャスト紹介です。
ナタリー・アルテミス
アメリカ陸軍レンジャー部隊所属の大尉。
国連軍の任務に就いていて行方不明になった友軍を捜索している最中にモンスターのいる新世界に転送されてしまう。
演じるのは「バイオハザード」シリーズで主役を務めたミラ・ジョヴォヴィッチ。
ザ・ハンター
新世界でモンスターを狩ることを生業としているハンター。
演じるのはタイ人アクション俳優のトニー・ジャー。
アドミナル
新世界にあるスカイタワーの秘密を探る一団のリーダー。
ザ・ハンターの雇い主でもある。
演じるの「ヘルボーイ」のロン・パールマン。
実写版映画「モンスターハンター」のネタバレ解説
とてつもないスケールで映画化された「モンスターハンター」
手掛けているのが「バイオハザード」シリーズを世界的に大ヒットに押し上げたポール・W・S・アンダーソン監督にアクションスター、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演ということで、とても期待が高まりました。
が、その実態はゲームの世界観を中途半端に使うだけで終わってしまっています。
映画ならではのストーリーがパッとしないどころか、結果的に世界観を壊してしまったため、ゲームに登場するモンスターが巨大スクリーンで見られるだけの映画という残念な結果になってしまいました。
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この後のあらすじを読んでもらえれば、詳しくわかりますが、他の多くの感想でも指摘されている、転送モノのナロウ物語と化してしまっています。
しかもその転送したおかげでモンスターハンターの世界のモンスターが現代の近代兵器を前に大暴れ。
そしてそんな兵器をもろともしない強さで描かれているため、絶望感しかわきません。
モンスターの雄姿や迫力ある姿を楽しむにはいいのですが、ストーリー的には、そんに強いモンスターに、肉弾戦メインの武器しか持たない主人公やハンターたちがなぜ勝てるのか?説得力が皆無なのです。
一昔前に話題となった、中国で大量に湧いて出た反日ドラマ、弓矢で戦闘機を撃墜するとか、素手でライフルを持った兵隊を真っ二つにするという演出と何にも変わらない、と思ってしまいました。
一方で、巨大モンスターが大スクリーン上で大暴れする姿は、さすが映画、というほどの迫力があります。
ゲームで思入れのあるモンスターの雄姿を拝むためには、価値のある映画ではないでしょうか。
実写版映画「モンスターハンター」ネタバレあらすじを分かりやすく解説
それでは映画「モンスターハンター」のネタバレ有のあらすじを分かりやすくお届けします。
起・「モンスターハンター」の世界に迷い込ンダアドミラル
我々の住む世界とは異なる新世界。
夜の広大な砂漠の上を帆船が走行していました。
見張りや操船担当以外の乗組員はくつろいでいましたが、そこに角竜ディアブロスが奇襲をかけます。
何人もの犠牲者が出てしまい、中には船から落とされてしまった乗組員もいましたが、帆船はディアブロスの攻撃からなんとか逃れ、逃げることができたのでした。
現世界では、ナタリー・アルテミス大尉が率いる国連軍の小隊が、行方不明となった友軍の小隊を探す任務に出ていました。
最後の通信を録音したものを聞きますが、その正体は突然嵐に巻き込まれ、助けを求める通信をしたのを最後に、行方不明となっていたのです。
小隊の登場した走行車両のタイヤ跡も見つけましたが、とある地点で忽然と消えてしまっており、一体何が起こったのか首をひねるばかりです。
すると突然、前方から黒い煙を舞い上がらせて迫る嵐が現れます。
急いで引き返し、巻き込まれないようにと走りますが、嵐のほうが早く、アルテミスの小隊はあっという間に巻き込まれ、真っ暗な視界の中で、あるはずのない崖から転落してしまうのでした。
多数の衝撃を受けたあと、気がつくと、いつの間にか、嵐は跡形もなくなり、砂だけが広がる砂漠の真ん中にいることがわかります。
嵐に巻き込まれる前は、岩混じりの砂漠の中に作られた道路を走っていたのに、一体どれくらい道から離れたのか?とメンバーは不思議がるのでした。
更に周りを探索すると、砂丘の向こう側に行方不明となった友軍の車両を見つけます。
が、車両は黒焦げになっており、周りの状況からとんでもない高温で焼かれたことが伺われるのでした。
もちろん生存者は存在せず、アルテミスたちは、全く地図が役に立たない地形に戸惑いながら、遠くに見える岩山を目指します。
岩山の近くで巨大生物の肋骨と思われる骨を見つけますが、明らかに大きさがおかしいことに戸惑います。
それは巨大すぎたのです。
博物館にある恐竜の骨格模型よりも大きい、全くなんの生物なのか見当もつかない骨でした。
承・モンスターたちの襲撃とハンターとの出会い
そこにどこからともなく矢が飛んできて、備え付けられた信号用の煙幕が破裂します。
何が起こったのか驚きながらも、応戦しますが、今度は別の方向から角竜ディアブロスが現れて一行に襲いかかるのでした。
その巨大な姿から想像もできないほど必死で早く、必死で車で逃げますがおいつかれ、隊員が2名犠牲になってしまいます。
うち一人は瀕死の状態でディアブロスの顔にめがけ、至近距離でグレネードを爆発させますが、角の先端が多少ダメージを受けただけで、執拗に残った隊員を追いかけてくるのでした。
一行はなんとか岩山の洞窟内に逃げ込みます。
またもや爆発物を備えた矢がディアブロスに向けて放たれ、その爆発によって注意をそがれたことも助けとなり、これ以上の被害を出さずに済みます。
ディアブロスからなんとか逃げた一行でしたが、今度はネルスキュラの一群に襲われます。
ネルスキュラの不意打ちを最初に食らったアルテミスはネルスキュラの毒のため床に倒れてしまいます。
残りの3人めがけて何匹ものネルスキュラが襲いかかり、岩の隙間からディアブロスが来られないような岩場内を逃げ回りますが、また一人、また一人とネルスキュラの餌食になってしまうのでした。
アルテミスはネルスキュラが捕獲した獲物を吊るしておく膜の中で意識を取り戻します。
なんとか脱出し、周りを見渡しますが、多くの獲物が吊るされており、その中に、犠牲となった部下たちも含まれていたのでした。
そのうちの一人、ティップだけはまだ息があり、二人して地上めがけて脱出を試みます。
が、ネルスキュラに気づかれて襲われ、ティップが犠牲になっている間に、なんとかアルテミスは地上に脱出することができたのでした。
地上に出たアルテミスは、ネルスキュラは太陽の光の下では活動できないことが分かり、一息つくことができました。
あっという間に彼女残して全滅した部隊のことにショックを覚えて落ち込みましたが、時間が経つと現実の戻り、傷の応急手当てをして、周りの探索を開始します。
岩場を抜けると多くの帆船が座礁して壊れている場所にたどり着きます。
飲み水がないか中を調べていると、誰かがいることに気が付くアルテミス。
冒頭でディアブロスに襲われた帆船から投げ出されたハンターが潜んでおり、アルテミスに襲い掛かってきたのでした。
激しい肉弾戦の末、アルテミスはハンターにとらえられ、彼の隠れ家に連れてこられます。
そこは、ネルスキュラの襲撃から逃れるために入り口に扉が付けた洞窟で、水や食料も確保してありました。
そこで手首を縛られた状態で床に転がされていましたが、隙を見てあらかじめ拾っておいた岩の破片で、ハンターが日課だと思われる祈りをしている最中に、少しずつロープを切断します。
翌日ハンターは外の様子をうかがいに、隠れ家から出ます。
そして戻ってきた時、いるはずの場所に以内アルテミスに驚いていると、待ち伏せからの不意打ちを食らったハンターは床に伸びてしまい、今度は彼が手首を縛られてしまうのでした。
立場が逆転したアルテミスは、ハンターを挑発し、念願の水を飲もうとしますが、ハンターに突き飛ばされ、蓄えられていた水は、床にぶちまけられてしまいます。
昨晩ハンターが祈りをささげていた2体の小さな像がまだ岩の上にあることに気が付いたアルテミスは、腹いせにその像に向け、空のひしゃくを投げつけたのでした。
その行為に激怒したハンターは、手首が縛られている状態で、アルテミスに挑みかかります。
その激しい戦闘で、二人とも隠れ家の外に飛び出してしまい、ついにはネルスキュラの地下の巣に通じる岩柱にぶつかってしまいます。
そのショックでハンターが、地下への穴に落ちそうになり、しかも中にいた多数のネルスキュラが、入り口で懸命に支えているハンター目掛け、襲い掛かろうと迫ってきてしまうのでした。
が、すんでのところでアルテミスが引き上げて助け、二人とも一息ついたあと、アルテミスが持っていたチョコレートをあげたことでハンターも打ち解けます。
水稲用の皮袋に残った水をアルテミスに渡し、今二人が置かれた状況を説明するために、岩山に登って、目的地であるスカイタワー、そしてその前に広がる砂漠でうごめいているディアブロスを確認するのでした。
その夜、隠れ家に戻ったアルテミスは、遺棄した車両の中により強力な武器があることをハンターに伝えます。
が、ハンターはそれよりも適した武器があると、翌日、二人が初めて会った船の残骸が多数残っている場所に連れ出し、この世界で使われる武器と防具をアルテミスに与え、基本的な使い方を教えるのでした。
そして二人はディアブロスに対する対策として、いくつかの仕掛けを作り、またディアブロスの無効化に高い効果が期待できるネルスキュラの毒針を入手します。
準備を整え、二人はまず、ディアブロスを別方向におびき寄せるために、樽を使った罠を発動させます。
樽の物音にそちらへ向かったディアブロスをみて、二人は目的地へ向け、移動を開始。
それに気が付いたディアブロスは向きを変えて二人を追いかけますが、ハンターが、ディアブロスをおびき寄せると、別方向に走り出します。
アルテミスは無事に車両のもとにたどり着き、ロケットランチャーを入手。
一方でハンターは、大事にしていた祈りの対象の小像を落としたため、それを拾いに立ち止まったため、至近距離空のディアブロスの攻撃を受けます。
吹っ飛ばされたハンターを助けるためにアルテミスはロケットランチャーを放ち、ディアブロスはたまらず、倒れます。
が、それだけでは大きなダメージを与えることができず、起き上がって今度はアルテミスに襲い掛かるディアブロス。
そこに、残された渾身の力を振り絞って放たれたハンターのネルスキュラの毒付きの矢が、ディアブロスの左目に命中。
しばらくはそれでも大暴れしていたディアブロスですが、毒が徐々に効き始め、終に地面に横たわるのでした。
しかしハンターは、受けたダメージが予想以上に大きく、意識を失ってしまいます。
アルテミスはディアブロスの甲羅をはがして簡易の担架を作ります。
また、車に装備してあった応急手当道具を使って治療をした後、担架にハンターをのせて、目的地に向かって歩くのでした。
その後、砂嵐が二人を襲いますが、裁く野営用のテントを使ってしのぎ、天候が回復した翌朝には、ハンターも回復して意識を取り戻し、元気に歩き出したのでした。
砂漠を抜けた二人は緑と水が広がる森の中に到着します。
獲物を狩って、起こした焚火で調理していると、群れで生活するアプケロスが何かに驚かされて暴走を始めてしまいます。
絶体絶命のピンチに大団長とその手下たちが助けに現れ、二人は何とか、ダメージを追うことなく、危機を脱するのでした。
助けてくれた大団長にお礼を言うアルテミスですが、大団長はそんなアルテミスに不意打ちの一撃を与え、アルテミスは意識を失わさせます。
その後、彼の船にアルテミスを運んで、牢獄に監禁するのでした。
転・大団長による元凶スカイタワーの説明
しばらく船の中で換金されていたアルテミスですが、疑いが取れ、大団長のもとに連れてこられます。
そこで大団長は、アルテミスに起こった事象、異世界への転送の理由について原因を語るのでした。
その説明によると、スカイタワーが発する強大なエネルギーが、二つの世界を不定期的に繋げてしまい、それに巻き込まれた不運な人間や生き物が転送を経験することになる、というのです。
大団長は、異世界からくる人々によって、彼の住む新世界が悪い影響を受けないよう、暴発するスカイタワーを破壊したい、と計画していたのです。
そしてアルテミスに、その手伝いをするのであれば、元の世界に返してあげられるともつたえるのでした。
問題はスカイタワーに住み着く火竜リオレウスです。
これを退治してしまわないと、スカイタワーをどうこうする以前に近づくことすらもできません。
アルテミスは大団長の申し出を受諾し、手伝うことにしたのでした。
結・火竜リオレウスとの戦闘
船から徒歩でタワーを目指した一行は、夜になって無事、タワーにたどり着きます。
しかしタワーの周りは、常に嵐がおきていて、雷や激しい雨などの、厳しい天気のままでした。
そんな中、リオレウスが現れます。
果敢に挑む一行ですが、やはり力の差は大きく、何人かは一撃で吹っ飛ばされ、ファイヤーブレスで焼かれて床に崩れ落ちていきました。
アルテミスも立ち向かいますが、大したダメージを与えられることもなく、逆に押されて崖から墜落してしまいます。
が、幸いなことに、落下中に転送が起き、無事、元の世界に戻ることができたのでした。
ちょうど、行方不明になったアルテミスの隊の捜索に来ていた大隊に発見してもらい、応急処置を受けて、搬送用の飛行機に積み込まれます。
が、アルテミスの転送エネルギーを、自身にも受けたのでしょう。
リオレウスもアルテミスの後を追って転送してきてしまいました。
その圧倒的な力の前に、戦車や攻撃ヘリは全く歯が立ちません。
空中指令室を備えていた飛行機も翼をもがれて墜落させられます。
仲間への攻撃に怒り心頭のアルテミスは、リオレウスに向け、反撃を開始。
さらに遅れて転送されてきた大団長とハンターの加勢を受け、リオレウスに立ち向かうのでした。
しかしなかなか体に傷をつけられず、手詰まり感が出始めてしまいます。
そんな時、アルテミスはリオレウスの内部から破壊を行うべく、ファイヤーブレスを吐く直前に爆発物を口の中に放り込み、爆発を誘います。
これによって大ダメージを受けたリオレウスは地面に倒れますが、最後の力を振り絞り、アルテミスだけは始末しようと迫り狂うのでした。
が、その努力もハンターのとどめの弓矢によって絶たれ、リオレウスは絶命します。
アルテミスは加勢に来てくれた大団長とハンターにお礼を言いますが、大団長の「スカイタワーをどうにかしないと、同じことがまた起こる」という一言に、彼への助力を申し出ます。
こうして大団長、ハンター、アルテミスの冒険は続けられることになるのでした。
続編の期待させる終わり方だが興行的結果に無理ゲーの予感
モンハンの世界観を実写映画で再現しようとした試みで、あわよくば続編を、という期待もあったエンディングでした。
が、お世辞にもモンハンの世界観をきちんと表せたとはいえず、話もディアブロスとの戦闘のほうがエンディングにふさわしい戦いだったように感じ、その後のストーリーは見続けるの苦痛であったのが、正直な感想です。
北米でも興行的に振るわず、日本公開前に弾みをつけたかった中国マーケットでは差別問題が発生して初日だけの公開と爆死。
いかに日本で人気が出たとしても、続編を期待するのは難しいのではないでしょうか。
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なかなかベームを元ネタにした映画の成功は難しく、どちらかといえば、どうしようもない映画になってしまう可能性が高いことを、図らずも証明してしまった映画だったと思います。
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