映画「モービウス」でヒロインとして活躍したマルティーヌ。
病弱なマイケル・モービウスをサポートして彼の難病の治療方法を探す手助けをしていた女医。
ヴァンパイアとなった後のモービウスにも協力して、マイロとの対決の準備を一緒に行っていました。
しかしマルティーヌはマイロの犠牲となり、モービウスの腕の中で息を引き取ってしまいます
ところが、モービウスとマイロの決闘が終わった後、死んだはずのマルティーヌが目を覚ますシーンが。
しかも目を覚ましたマルティーヌの瞳は人間のモノとは思えないモノに変化していたのでした。
この演出から間違いなくマルティーヌは復活したと思われますが、今回はその理由を考察したいと思います。
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映画「モービウス」でマルティーヌは生き返った理由を考察
映画「モービウス」でマルティーヌが生き返ったと思われるシーンが含まれていました。
マーベルユニバースの一作品で、人気のあるキャラクター「モービウス」ですので、今後も続編が制作される可能性は高いです。
そのためにも彼の恋人であったキャラクターを再登場させたほうが、話の展開としては面白いのは明白。
そういった大人の事情的な理由が一番なのでしょう。
また、後に詳しく紹介しますが、原作の漫画でもマルティーヌはヴァンパイアとして復活しています。
マルティーヌといえば、というファンの中で周知されたその流れを、映画も取ったということでしょう。
ちなみにモービウスはヴァンパイアをアメイジングスパイダーマンシリーズで登場させたいが、との当時の規制で漫画にヴァンパイアを出すことができなかったことで登場したキャラクターでした。
どういうことかというと、元来のアンデットのヴァンパイアではない「リビング・ヴァンパイア」という違った種族という描き方で規制の網の目を潜り抜けさせたのです。
そのため、モービウスは元来のヴァンパイアが持つ弱点を持っていません。
聖水も効かず、ニンニクも大丈夫。
十字架はおろか太陽光線の下でもへっちゃらです。
吸血蝙蝠の遺伝子を組み込んだので、超人的な力を有し、コウモリが持つ能力を操ることができるという設定から。
なのですが、話が進んでいくにつれ、なぜかヴァンパイアが持っているような能力まで持っているような描写が増えていくのは、誕生秘話にこのような事情があったためでした。
その影響でヴァンパイアのように、犠牲者がヴァンパイアになるという設定がマルティーヌに当てはめられたわけです。
少し苦しいですが、モービウスが持つ遺伝子をマルティーヌが死ぬ前に自分の牙をもって注入した、とすれば可能は可能でしょう。
動物実験の描写でもモルモットのネズミは影響に耐え切れず、死んでしまったと思われたのに、しばらくして元気に生き返っていましたので、同じことがマルティーヌにも起こったという解釈はできそうです。
原作のマルティーヌ・映画との違う点も紹介
ちなみに原作のマルティーヌはどのような描かれ方をしていたのでしょうか。
調べてみましたので、そちらを紹介していきましょう。
モービウスとのかかわり
映画では同僚の医師兼研究者として描かれていますが、原作ではアシスタントという立ち位置でした。
映画ではマイケル・モービウスがノーベル賞の授与式に一人で参加していましたが、原作ではあの場にマルティーヌも参加しています。
その後、映画同様、吸血蝙蝠の血清を彼自身に打つ実験に参加し、リビング・ヴァンパイアと化したモービウスに殺されることなく、生存したことになっているのでした。
ただ、映画のように大型の貨物船ではなく、ヨットの中で実験を行っており、彼ら二人のほか、マイケルの幼馴染でその後大学もいっしょに進学し、彼の研究を手助けしてきたエミル・ニコスがいたのです。
いわゆるマイロのようなキャラがこのエミル・ニコスなのですが、彼はリビング・ヴァンパイアとなったモービウスの最初の犠牲者となってしまう存在で、しかもシリーズの続編では彼もヴァンパイアになってしまうのでした。
ヴァンパイアになったモービウスを止めるマルティーヌ
生き残ったマルティーヌはその後、モービウスを止めるためにとある組織に加わります。
そして一時は二人は戦う仲になるのでした。
そしてマルティーヌはモービウスの仲間を倒しますが、モービウスもマルティーヌを捕まえ、彼女の血を吸うために噛みつくという出来事も起こります。
ただ、この時、マルティーヌはモービウスの犠牲者とならず、助かっているのですが、このことになると組織のリーダーに操られて、自分の意思とは関係なくモービウスと戦わなくてはならなくなっていたようです。
マルティーヌを利用してモービウスはおびき寄せられ、ピンチを迎えますが、何とか脱出することに成功するのでした。
モービウスに協力するマルティーヌ
損後、マルティーヌはモービウスと再会し、アシスタントとして彼の手助ける側の存在となるようです。
モービウスも自分に起きた変化を治そうしており、マルティーヌの協力で新たな研究施設を作り上げるのでした。
このころになると、本物のヴァンパイアが敵として現れ、モービウスを襲ってきます。
そしてその戦いに巻き込まれ、マルティーヌはヴァンパイアによって彼女自身がアンデット・ヴァンパイアになってしまうのでした。
原作ではマルティーヌもヴァンパイアに
アンデット・ヴァンパイア担ったマルティーヌはこれでモービウスと永遠に生きていくことができると喜びます。
その後、マルティーヌはスパイダーマンと会い、スパイダーマンが探していた盗難品はモービウスによって盗まれたことを話して、二人でモービウスを探すのでした。
ところが、モービウスを探し出したマルティーヌはモービウスに突然襲い掛かります。
マルティーヌはモービウスを彼女と同じアンデット・ヴァンパイアにしたいと思っていたためでした。
このマルティーヌの行動にスパイダーマンは彼女を止めようとします。
そのためマルティーヌはスパイダーマンに襲い掛かるのでした。
モービウスは折れた机の足を武器にして二人の戦いの間に割って入り、マルティーヌを援護しようとします。
が、モービウスが持っていた机の足が、不慮の事故としてマルティーヌの胸に刺さってしまい、彼女は灰となって消え去ってしまうのでした。
続編に再登場する可能性は高い
原作ではマルティーヌはモービウスを止めるべく、追いかけるキャラとして活躍します。
その後、アンデット・ヴァンパイアになってしまうのですが、モービウスを追いかけることは止めません。
ただし、人間の時とアンデット・ヴァンパイアになってからとでモービウスを追いかける目的が若干変化していますが。
映画ではどうやらモービウスによってヴァンパイアになったので、原作のようなアンデット・ヴァンパイアではなく、リビング・ヴァンパイアという存在になったのでしょう。
続編が制作されればおそらく、ほぼ確実に再登場すると思われます。
ただ、どのような目的の話になるのかを考えると、原作とは全く違った展開になりそうですね。
というのも、モービウスはマイロを倒すためとはいえ、最悪の場合には自分自身に使うためにリビング・ヴァンパイア出なくなる抗凝固剤を開発しました。
ですので、マイロが亡くなった後、モービウスも自身が人類に対して危険な存在になっていき、それをコントロールできなくなる前に自ら命を絶つ性格だと思えるのです。
それが、映画が終わった時点でリビング・ヴァンパイアのままで生き続ける決心をしたというのは、もしかするとマルティーヌのことがあったのではと考えてしまいます。
つまり、彼女の命を救うために仕方なくリビング・ヴァンパイアとしたけど、以前に増して健康な人間に戻るための薬の開発が必要になったので、まだしばらく生き続けることを選択したのではないでしょうか。
考察のまとめ
マルティーヌが生き返った理由は、ストーリー的にはあの時点ではあの方法でしか彼女を救う方法がなかったから、だと思います。
放っておいたら彼女は間違いなく亡くなっていたでしょう。
そして、続編のストーリーとして彼女を元の人間に戻すことで事件が展開するのではないでしょうか。
その過程でもしかすると貴重な薬品成分を手に入れないといけなくなり、その結果スパイダーマンと戦うことになる、という展開も予想できます。
また、そういった話の展開ができるからこそ、マルティーヌは生き返ったほうが利用価値があると制作スタッフの間で判断されたのではないでしょうか。
ある意味、大人の判断が大きなウエートを占めているから、という夢のない理由が一番なのかも知れませんが。
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