クワイエットプレイスの妊娠設定はひどい?ツッコミたくなる内容まとめ

トリビア・隠れキャラ・映像ミス

映画「クワイエットプレイス」は、新しい感じのホラー映画だったと感じました。

音を立ててはいけないというシチュエーションをうまくつかっていて、全体的に物静かなストーリー進行。

かと思えば、怪物が現れると、その静けさが逆にプレッシャーとなってズーンとして重苦しい見えない圧力を感じてしまいます。


一方で、音を立ててはいけない、というシバリを与えたことでうまくいった部分が多いものの、逆にそのシバリのせいでいくつかの矛盾点というか、「ひどいのでは?」と思えるツッコミどころもあったように思います

今回は、そんなことをして意味があるのか、とも思わないでもないですが、映画のストーリーに対し、疑問に思ったところをツッコんでいきたいと思います。

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映画「クワイエットプレイス」はひどい映画?

映画「クワイエットプレイス」はひどい映画なんでしょうか?

個人的に感じた詳しい感想は後述しますが、全体的にみて楽しめる映画でした。

決して「ひどい失敗映画」ではないと思います。


ただ、いろいろとツッコミどころが多い内容になっているのも事実です。

人によってはそのナンセンスで納得できない設定のため、ストーリーに入り込めなくなったとしても、それは理解できると思います。

つまりそれほど多くのツッコミどころのある映画である、と言えると思います。

映画「クワイエットプレイス」の基本情報・あらすじ

まずは映画「クワイエットプレイス」の基本情報とあらすじを紹介しておきましょう。

「クワイエット・プレイス」(原題:A Quiet Place)は、2018年にアメリカ合衆国で公開されたホラー映画である。監督はジョン・クラシンスキー、脚本はブライアン・ウッズ、スコット・ベックとクラシンスキー。

ウッズとペックが作成した原案をもとに監督を務めることになったクラシンスキーが書き直した。

聴覚が超鋭敏な怪物に支配された世界で、怪物に見つからないよう音をたてずに暮らさざるを得なくなった家族の物語。
引用:ウィキペディア

詳しい「クワイエットプレイス」のネタバレ込あらすじを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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映画「クワイエットプレイス」の個人的な感想

個人的な感想ですが、全体的にとても楽しめる映画でした。

確かに視聴している最中、「なぜ?」とツッコミたくなる場面がいくつかありましたが、それを含めても面白い映画だったと感じたのです。

個人的にあまりに荒唐無稽な設定で場面の説得力が欠乏すると、それがもとで映画全体に対する興味が急速にしぼんでしまうのですが、この映画に対しては、ツッコミどころはあるものの、それよりもその後の展開がどうなるのかの興味深さのほうが勝っていました。


この部分に関しては、視聴される個々の人々の感じ方しだいで、楽しめたり、つまらなかったりと感じ方は千差万別だと思います。

ですので、全員が全員楽しめる、とは思えません。

僕個人の感想としてはとても楽しめましたし、おすすめの映画だと思います。

映画「クワイエットプレイス」の妊娠などツッコミたくなるひどい内容まとめ

それでは映画「クワイエットプレイス」で視聴中、そして見終わってから感じたツッコミどころを10ヵ所、紹介していきたいと思います。

ツッコミ その1 妊娠設定はひどくない?

イヴリンの妊娠&出産

おそらく一番みなさんが最初に思うツッコミですよね。

できてしまったものは仕方ありませんが、音をたてると怪物に狩られるという状況下で子供を作ることが、なんとも理解できずにいます。

人間も生物で、種の生存の可能性が低くなればなるほど、本能的に子孫を残そうとするというのは、聞いたことがありますし、それを裏付けるような事例も多数あるのも知っています。


でもね、と思ってしまうのですよ。
このシチュエーションは、ちょっと今までとは違うでしょ、って。

だいたい出産や育児の過程でどれだけ音を立てないで過ごしていけるのか、その可能性を考えれば限りなくゼロに近いでしょう。

どれだけ念入りに準備をしていても、たった一つのイレギュラーな出来事が起こっただけで、死んでしまうわけですよ。
しかも一家皆殺しの可能性も大きいときています。

まぁ、あんな絶望的な世界で、未来への希望もないわけですし、そんな中、今いる眼の前の愛しい人と愛を確かめ合いたい、と思う気持ちからの子作りは、わからないわけではないですけどね。

ツッコミ その2 階段の釘もひどい設定

これも沢山の人が指摘していますから、今更感はあります。

よく階段を見てみると、軋み音が出ない場所を示すペンキが塗ってある部分に上に向かって釘が突き出ているんですよ。

それまで裸足で何度となく上がり下がりしてきた階段なのに。
そこに釘があることに気が付かないはずがありません


音を立てたらいけない以上、釘抜きで抜いてしまうなんてことはできませんが、少なくとも薄い木の板を上から覆いかぶせて接着剤で固定する、という方法は取れたはずです。

そもそも、どういう理由で階段の木に下から釘を上に向いて打ち付ける理由があったのでしょうか?

釘を打つという行為の目的は何かを固定するためです。

あの位置に何かを固定する必要があったのか、まったく想像がつきません。


釘があそこにあった理由として、もう一つ考えられるのは釘がでていた木材を使って階段を作った、というものです。

だとしたら、わざと誰かを傷つけたくてわなを仕掛けた、としか思えません。

ツッコミ その3 音のない世界に補聴器

リーは映画の中でしきりにリーガンのために補聴器を作っていました。
もしかしたら直していたのかもしれませんが。

でも、あの世界で補聴器は必要なんでしょうか?


音を立てたらいけない世界です。
声を出しての会話は、まずしません。コミュニケーションは手話ですから、声を聞く必要はないのです。

自然が立てる水の音、風の音。そして怪物が発する音などを聞かせたいから、という理由も思いつきますが、説得力にかけるような気がします

案外、なにかしないと落ち着かない、という理由だけで一種の暇つぶしとして直していたのかもしれないと、本気で思ったりもします。

ツッコミ その4 どこまでも撒いてある砂

歩く際に出る足音を消すために地面に巻かれている砂。

人気のない荒廃した町の中に続く一本の砂の道は、かなり象徴的な絵になっています。


でもよくよく考えると、あんなに長い距離、どうやって砂をまいていったのでしょう?!

家の周りに砂を撒き直すシーンが有りました。
麻袋に入った砂を使ってやっていましたが、町までの行程、袋を担いで撒いていったのでしょうか?!

となれば、袋が空になった時点で別の袋を取りに行かないといけません。

時間はたっぷりあるとはいえ、一体どれだけかかったのか。


どれだけ時間がかかったのかは問題ではないのかもしれませんが、あれだけの砂、どこから調達しているのかも謎です

砂は見るからに海辺の砂浜の砂のようですが、近くの川のシーンでも砂浜はありませんでした。

あと、風が吹いたらあっという間に吹き飛ばされてしまいます。特に町中の砂のメンテは大変でしょうね。

もっとも、主人公のアボット一家だけがメンテを行っているわけではないのかもしれませんが。

ツッコミ その5 人類が絶滅の危機

外の世界のことがほとんどわからないストーリー展開になっていますので、本当のところどうなのかはわかっていませんが、どうやら怪物たちによって人類は絶滅の危機に瀕していそうです。

しかし、そうだった場合、怪物はメキシコだけではなく、ユーラシア大陸、そしてイギリス本土、日本、オーストラリア、インドネシアといった大陸から離れた島々にも現れていないといけません。

水の中も平気で入っている描写はありますが、海を泳いで大陸や島へ移動ができるほどの水泳能力があるかどうかは、わかっていないからです。

(クワイエットプレイス2で怪物が海では泳げず、おぼれて死亡したような描写がありましたので、海で隔てられた先には自力では移動できないことが分かっています)

海を泳ぎ切るだけの能力がなければ、イギリスは海底トンネルを伝ってヨーロッパから移動できるにしても、日本やオーストラリア、世界で人口が4番目に多いインドネシアは怪物の襲撃を受けずに無事のはずです。


また、メキシコにから発生した、となっていて、それであればアメリカはまっさきに影響を受けるでしょうが、海外駐留中の軍隊も多く、それらが本国への救援を実行した可能性はあると思うのです。

怪物の外面は頑丈そうな感じですが、ショットガンで殺せましたので、軍専用の火器であれば、間違いなく、倒すことはできると思います。

少なくとも新聞で報道がなされていますので、わけがわからないうちに国民が抹殺されて、状況を知らないで戻ってきた軍隊が各個撃破される、という事態は避けられたであろうと思うのですが。

世界規模で人類を消滅させてしまおうとすれば、かなりの数の怪物がいくつものエリアを同時におそうという、きちんとした計画でもたてない限り、まず無理でしょう。







ツッコミ その6 たくさんの新聞の切り抜き

アボット一家は新聞から多くの情報を得ていたようです。

が、あの新聞、どうやって入手したのでしょうか?


見出しを確認してみると、怪物が猛威をふるい始めてからも、新聞が発行されている形跡があります。

新聞の印刷所ってとてもやかましいのですが、怪物の襲撃からどうやって、すり抜けられたのでしょうか?


また、新聞は刷り上がった後に配達をしないと、読者には届きません。

怪物に襲われる危険を犯してもまで、わざわざリトルフォールズという小さな町まで、配達をしたのであれば、自殺行為のなにものでもありません。

確かに新聞の切り抜きで情報を集められていると、信憑性も増しますし、見ている観客に対して説得力もありますが、実際に新聞を集めるのは、不可能であったのでは、と思っています

ツッコミ その7 サイロは破れてトラックはぶち破れない

怪物の能力はとても生身の人間が太刀打ちできるものでない程です。

見つかったが最後、確実に一撃でやられてしまう。そんな絶望的な強さで描かれていますよね。


サイロの中に落ちたリーガンとマーカスを追いかけてやってきた怪物ですが、金属の扉を簡単に爪で引き裂いています。

絶体絶命の二人でしたが、リーガンの機転で補聴器の放った高音によって怪物は逃げ出します。

その逃げ出し方も豪快で、サイロの壁をぶち破っていくほど。それほど嫌な音だったのでしょうが、それをものの見事に表現しているな、と感心してしまいました。

本来なら助かった二人のために安堵するべきなんでしょうけど。


ところでその後、トラックの中に逃げ込んだ二人を追いかけて怪物が襲いかかります。

サイロの壁をぶち破るじちができるくらい怪力のはずなのに、トラックの中の二人になかなか手が届かず、苦戦しているのはなぜでしょうか?

屋根に爪を立てて一気に引き裂けば、トラックの屋根くらい簡単に取れてしまうと思うのですが。
もしかして別の怪物で力が弱い個体だったのかも。

ツッコミ その8 幼い子供が列の一番うしろを一人で歩いて安全?

映画の冒頭で町に物資を補給しにいった家族。

目的を終え、家へと歩いて戻るのですが、あの隊列はいかがなものでしょうか?


怪物という命にかかわる危険がある中で、先頭と最後尾に大人がつくべきでは、と思うのです。

そしてリーガンは耳が聞こえないし、後方のメンバーが先頭に合図を送るために声を立てられないのですから、ロープか何かで合図を送れるようにしておくべきだと思うのです。

だいたい、末っ子のビューがあれだけ離されていることすらも、おもちゃの音がしなければ気が付かなかったわけです。

それって、一番問題なのでは?!

ツッコミ その9 忍法音騙しの術は使わないの?

怪物は音で判断して攻撃をします。

視界は全く無いので、音だけしか頼るものがありません。

であれば、怪物が近くによってきたとしても音を立てなければ、居場所がわからない、ということで、運が良ければ、そのままどっかに行ってしまう可能性もあるわけです。


さらにいえば、様子をうかがっている怪物に対し、石を遠くに投げて落下地点で音を鳴らせば、その音につられて怪物は離れてくれるわけですよね。

リーがリーガンとマーカスを助けるために、声を出して犠牲になりましたが、手に持っていた斧を、たとえば、屋根の上に向かって投げれば、怪物はトラックから離れたのではないかと考えてしまいます。

大怪我をしてそれだけの力がなかったのかもしれませんけど。


が、斧で物音を立てて怪物の気を反らせ、その隙きにトラックのサイドブレーキを解除して、逃げ出せば、子どもたちは無事に逃げ出し、リーが怪物に殺されたシーンは映されずにすむという演出も可能です。

そうすれば次回作で「実は生きていた」も可能だったのに。


なにはともあれ、映画全体を通して、音で怪物を騙すシーンはたったの1回ですが、やっても無駄なくらい、効果がないのでしょうか?

ツッコミ その10 怪物は何を食べているの?!

この怪物ですが、なぜあんなに音がするものを破壊するのでしょうか?

捕食するため、と考えましたが、映画を見る限り、食べている気がしないのです


たぬきは叩き潰していますし、リーとマーカスが森のなかであった老人の奥さんと思われる女性も、殺されたものの食べられた形跡はなかったようです。

あれだけ鋭い牙を持った口があるのですから、おそらく肉食だと思われます。
だからこそ、音を出すものに対して攻撃をし、殺して捕食するのではないでしょうか?

それとも肉体の一部、例えば生き物の肝臓だけしか食べないとか、そういった特徴があるのかもしれません。


なにはともあれ、今回の映画の中では、殺すために殺す、という感じで、食べるために殺す、という雰囲気でないことは確かです。

怪物の生態など、詳しいことは今後の続編を待たない限り、はっきりしないでしょう。

とはいえ、その部分ばかり詳細にしてしまうと、わからないからこそ感じる恐怖が薄れてしまうのでは、と個人的には心配してしまいます。

まとめ

映画「クワイエットプレイス」の設定やストーリー展開に対して、気が付く限り、「おかしいのでは」と感じた疑問点にツッコミを入れてみました。

ただ勘違いしてほしくないのは、映画自体がつまらないと言っているわけではありません。

ツッコミを入れたくなるような設定などはありますが、視聴中は、ハラハラドキドキが心地よく続く、まさに映画ならではのエンターテイメントを満喫できた作品でした。

もしまだ視聴していないのであれば、ぜひ、ご覧いただくことを強くお勧めいたします。

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