映画パイレーツオブカリビアンのブーツストラップビルのあだ名の由来を考察

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映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」でストーリーの中心となったアステカの金貨の呪い。

そのアステカの金貨の呪いにバルボッサ一味が長い間苦しめられてきた原因となっていたのが「ブーツストラップ・ビル」というあだ名のビル・ターナーでした。

映画では一切姿を現さず、名前とあだ名のみの登場となっていますが、そのあだ名、とても奇妙だと思いませんか?

今回はビル・ターナーがなぜ、「ブーツストラップ・ビル」と呼ばれるようになったのか、その背景をまとめてみたいと思います。







映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のブーツストラップ・ビル

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」では名前とあだ名のみ登場するブーツストラップ・ビル。

彼はウィル・ターナーの父親で、かつてジャックと一緒に航海をしていた海賊の一人でした。

そんな彼についての設定をまとめてみたいと思います。

もう一人の主人公ウィル・ターナーの父

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」でもう一人の主人公といっていいウィル・ターナー。

ビルはそのウィルのの父親であり、まだウィルが小さいときに生き別れてしまっていました。

ウィルにとって父親がどのような人物であったのか、今はどうしているのか、ということを突き止めるのも、映画のシリーズを通した謎となっていきます。


ウィルは母親からまっとうな商船の乗組員であり、立派な商人である、と聞かされていました。

ウィルは母親が死亡したのち、父を頼ってカリブ海へやってきます。

が、父親の消息は不明。

ウィル自身が乗っていた船も海賊船に襲われたことで、遭難しそうになりますが、エリザベス・スワンの乗るドーントレス号に助けられて、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の物語は始まるのでした。

ジャック・スパロウに仕えた海賊

やがてウィルは海賊のジャック・スパロウと出会います。

海賊バルボッサ一味に誘拐されたエリザベスを救うため、ジャックといっしょにバルボッサたちを追いかけることになるウィル。

その道中でジャックがビルのことを知っているのを知り、驚きました。

そしてどのような人物であったのか、と尋ねるわけですが、彼は海賊の一員でジャックと一緒に船に乗ったことがあることを知ります。

ジャックはビルのことを評価しており、優秀な船乗りで信頼できる男だと言います。

が、ウィルは父親が海賊であったことを認めたくはありませんでした。
ウィルは海賊を忌み嫌っていたからです。

そんな中、海賊仲間からは「ブーツストラップ・ビル」というあだ名で呼ばれていたことを聞きつけるのでした。

ブーツストラップ・ビルというあだなの由来を考察

劇中では紹介されていませんでしたが、ビル・ターナーがなぜ「ブーツストラップ・ビル」と呼ばれるようになったのか?理由ははっきりしていません。

しかし調べてみると、あだ名のついた理由について言われているきっかけがあるようですので、そちらを考察してみましょう。

ブーツの皮ひもに重りをつけられて海の底に沈められたから

バルボッサがジャックに対して反乱を起こした際、ビルだけがジャックの味方をしていたそうで、そのせいでバルボッサに海の底に追放されてしまいました。

呪いが真実であることを思い知らされた後、ビルのブーツの紐におもりをつけ、海の底に落とされたというのです。

このことから「ブーツストラップ・ビル」というあだ名が付いたという見方がありました。


しかしこの説明では、ジャックまでが彼のことを「ブーツストラップ・ビル」というあだ名で呼んでいることと矛盾します。

ジャックが孤島に置き去りにされたのはビルが海の底に追放される前。

ですので、ジャックがビルといっしょに航海していたころから「ブーツストラップ・ビル」というあだ名はビルに付けられていたことになります。

ですので、ブーツの紐におもりをつけられて海に沈められた事件と、ビルが「ブーツストラップ・ビル」と呼ばれていたことは、時系列的に関連がないということになります。

靴ひもが長かったから

実際のソースは発見できませんでしたが、ビルのはいていたブーツのひもが普通よりも長いものを好んで使用していたことから、という由来も見つけました。

しかしそれでは「太っちょポーキー」や「ちびくろサンボ」とかのあだ名と変わりのない、何のひねりも感じられないあだ名になってしまいます。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで、わざわざキーパーソンとしての地位をあてがわれたキャラクターのあだ名の由来が、見た目から、だけでは、なんとも味気のない設定だと言わざるを得ません。

ビルの性格とブーツストラップという言葉の意味

さらに調べてみますとブーツストラップという単語を口語的に使用することが分かりました。

それは「自分の力で何とかする、成功する、成り上がる」というもの。

自分を引き上げてくれる人がほかにいないので、自分自身で上がっていかなければならないという「自分のブーツのひもで自分を引き上げる」という表現に由来するそうです。


「ブーツストラップ」にこのような意味があったとして、それがビルのあだ名になったという事実から考えるに、ビルは自分一人でなんでもやってしまおう、という性格だったのではないか、と推察されます。

そしてジャックから認められていることから、ビルは有能な船乗りとして、ほとんどのことを一人でできてしまう能力を持っていたのではないでしょうか。


さらにバルボッサがジャックに対して反乱を起こした際、最後に一人となってもジャックの見方をし続けたという義理が厚く、信念を持った男性であることがうかがい知れます。

それだけの強さを持つビルが、常に自分の力で何とかしようとして成功させてきた、というキャラであるのは、まさにぴったりの性格ではないでしょうか。

だからこそ、ジャックもビルを認める証として彼を「ブーツストラップ・ビル」と呼んでいたのではないか、と考えられるのでした。


また、ジャックを筆頭にビルの有能さの証として「ブーツストラップ・ビル」というあだ名で呼んでいたことにバルボッサが面白くない、と感じていた可能性もあります。

なぜかといえば、バルボッサがビルを海の底に追放するときにわざわざブーツの靴ひもに重りを括り付けたという行為が理由です。

「ブーツストラップ」と呼ばれて認められた気になっているかもしれないが、そのブーツストラップのせいで海底に一生、沈められる運命だったのだ、というかなり悪意のある皮肉を込めた処置だったように感じたからです。

劇中でもエリザベス相手にああ言えばこう、という対応で小ばかにしている態度を見せていますので、ビルに対しても同じように嫌味を多く含んだ報復をすることで留飲を下げていた可能性があると思われます。

まとめ

ウィルの父親、ビル・ターナー。

彼が「ブーツストラップ・ビル」と呼ばれていた由来について考察してみました。


はっきりとこういう由来があったから、という公式設定は発表されていません。

そんな中、「ブーツストラップ」という言葉には

    他人の助けを借りず、一人で引き上げる・成功させる・成り上がる

という意味で使われることが分かりました。

その口語的な意味とジャックが高く評価していたこと、さらにバルボッサに海の底に沈められた理由を組み合わせて考えると、ビルという人物の性格がまさに一人で成功させる能力を持ち合わせた人物であったのでは、という考察が導き出されます。

ですので、「ブーツストラップ・ビル」という彼のあだ名の由来は、彼自身の有能な能力を認められることでつけられたもの、という可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

そしてわざわざバルボッサがビルの靴ひもに重りをつけて彼を海の底に沈めたという行為からもこの説が正しいように思われます。

「靴ひもに重りをつける」というところに、肯定的な意味のあだ名に対して苦々しく思っていたバルボッサの悪意に満ちた嫌味を感じるからです。









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