映画「トップガン・マーベリック」で登場するキャラクターについているコールサイン。
「マーベリック」もトム・クルーズ演じるピート・ミッチェルに付けられたコールサインで映画内では本名よりもこのコールサインで呼ばれることがほとんどでした。
ところでこのコールサイン、いったいどのような意味があるのでしょうか?
今回はなぜコールサインが必要なのかどうかの説明も含めて、紹介していきます。
コールサインの意味とは
飛行機に関してのコールサインは、通常「アルファベット+番号」という組み合わせで、個々の機体に与えられます。
例えば日本航空であれば「JAL001」、全日空であれば「ANA105」という形です。
これは特に国際線などで、言語が異なることによる混同や誤解を避けるため、更には簡略化することで更新をスムーズにすることを目的に使われています。
戦闘機にも公式なコールサインが付けられています。
が、そのコールサインは「部隊名+番号」で、曲技飛行チームで有名はブルーインパルスのコールサインはそのまま「ブルーインパルス」。
さらにその所属機体ナンバーの番号がコールサインとなっているのです。
戦闘機のパイロットとなると、この目的以外に本名を敵に対して秘密にしておかないといけないという条件が加わるため、コールサインを付けてコールサインで呼び合う、という必要性が出てくるのでした。
ちなみに「コールサイン」とはアメリカ海軍内で個々のパイロットに付けられたあだ名を指す言葉であり、日本の自衛隊では「TACネーム」と呼ばれているそうです。
「マーベリック」は個人に付けられたあだ名
コールサインは非公式に付けられたあだ名だったわけです基本的にはコールサインは自分自身で決めることができる様です。
軍規などで命名に関する規則がなく、
・個人の特徴を踏まえたもの
・本名に由来したもの
が多いものの、中には、
・全く関係のない個人の好み
としか思えないものも存在します。
「トップガン・マーベリック」の前作に当たる「トップガン」では「マーベリック」「アイスマン」「グース」がコースサインとして登場しています。
これらのコールサインはどちらかというと、キャラクターの性格を反映したような物となっており、作品内でも
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冷静沈着に相手を撃墜するから「アイスマン」
というセリフがありました。
では「マーベリック」にはどのような意味があるのか、と言うと「一匹狼」「異端者」といった意味合いがあり、型にはまらないピート・ミッチェルの性格そのもの、と言った感です。
一方で「グース」は、というと本来の意味は鳥の「ガチョウ」
ですが、隠された意味として「驚かせる」「刺激する」というものがあり、更に俗語として「人の感じやすいところ(とくにお尻や股の間)を手でつつく」というものまであります。
感じとしては後ろから気が付かれずに人に近づいてガチョウが急にお尻をつつく、といった所でしょうか?
とはいえ、映画の「グース」にこのような性格があった、というような記憶は無いのですが…。
映画「トップガン・マーベリック」各キャラクターのコールサイン
2作目となる「トップガン・マーベリック」に登場する若手パイロット達。
彼らにもそれぞれコールサインがあります。
それらを見ていくと、
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・ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ海軍大尉
・ジェイク・“ハングマン”・セレシン海軍大尉
・ナターシャ・“フェニックス”・トレース海軍大尉
・ロバート・“ボブ”・フロイド海軍大尉
・ミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア海軍大尉
・ルーベン・“ペイバック”・フィッチ海軍大尉
・ジェイビー・“コヨーテ”・マチャド海軍大尉
・ビリー・“フリッツ”・アバロン海軍大尉
・ローガン・“イェール”・リー海軍大尉
・ブリングハム・“ハーバード”・レノックス海軍大尉
・ネイル・“オマハ”・ヴィカンダー海軍大尉
・カリー・“ヘイロー”バセッティ海軍大尉
となっています。
これらのコールサインに何かキャラクターの性格を表すような設定はあるのでしょうか?
各キャラクターのコールサインの設定トリビア
実は映画「トップガン・マーベリック」で登場した若手パイロット達のコールサインは、台本で決まっていたものの、その役を演じた俳優が自分で命名してよいという許可ももらっていたのでした。
基本的にはほとんどが台本通りのコールサインを選んだそうで、“ペイバック”や“フェニックス”は台本通りのコールサインでした。
一方でブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ海軍大尉役を務めたマイルズ・テイラーはインタビューで「ルースター」というコールサインについて、監督に申し出て変更したコールサインだそうです。
というのも、「トップガン」で亡くなったグースの息子という立場から、父親と同じ鳥をコールサインに選びたかったのだとか。
これについて監督も了解し、ルースターに決まったのでした。
まとめ
今回は「トップガン・マーベリック」で登場したコールサインについて紹介しました。
現実世界ではパイロットに付けられているコールサインは公式なものではなく、一種のあだ名のようなものでした。
「トップガン・マーベリック」に登場するパイロットたちのコールサインは、台本ですでに決まっていたのですが、監督は演じる俳優陣に、他のコールサインのアイデアがあれば教えてほしい、と伝えていたそうです。
「ペイバック」や「フェニックス」は台本通りのコールサインを使用したとインタビューで語られていますが、「ルースター」はマイルズ・テイラーの提案で採用されたものでした。
他のコールサインを見てみると、台本通りなのか、それとも俳優の希望で変更されたのか、知りたくなってくるものがありますね。
例えばボブは、名前と同じボブとなっており、受け狙いの感じがします。
キャラクターの性格から笑を取ろうとするような感じではない分、演じたルイス・プルマンが選んだような気がしてなりません。
ルースターのライバルであるハングマンなんかは意味は「絞首刑執行者」という恐ろしい意味です。
どういうつもりでこんなコールサインにしたんでしょうか?
他にもいろいろと考察が膨らみそうなコールサインがありますね。
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