映画「アナと雪の女王2」が公開されました。
前作のテイストからすると、かなり違った映画になっていたと思います。
個人的な感想だと、ディズニーはかなり思い切ったチャレンジをしたな、でした。
おそらく前作が空前の大ヒット作品で、その続編ということで、このチャレンジができたのではないか、と思います。
さて、そんな感想はさておき、「アナと雪の女王2」で見つかる隠れミッキーやその他の隠れキャラ、そして設定の裏事情などのトリビアについて、今回は紹介していきたいと思います。
アナと雪の女王2の隠れミッキー!
現時点で「アナと雪の女王2」で見つかっている隠れミッキーは2つです。
それぞれ紹介していきましょう。
オラフが化けているミッキー
エルサとアナ、クリストフとオラフ、スヴェンがジェスチャーゲームをしているシーンで、オラフがいろいろなものに化けていきます。
その中で、体の前についている3つの黒い炭を頭の上に2つ、鼻の先に1つくっつけ直してポースをとっています。
もちろんこれはミッキーのモノマネで、明らかに隠れミッキーを意識してのものでした。
「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」で見つかるミッキー
同じ夜、エルサが真夜中に「不思議な歌声」によって目を覚ましてしまいます。
そしてその正体を探るために城の外に出て、自身の魔法を使うことになるのですが、真っ暗な空間にいくつもの細かい光が、霧に閉ざされたノーサルドラの森とそこに住むエレメンタルたちをイメージしていきます。
そのシーンで一瞬だけ、地面に3つの輪が映し出されて消えるのですが、大きな輪に2つの小さな輪が並ぶそのイメージは、明らかにミッキーをいしきしたものでしょう。
オラフがジェスチャーゲームで化ける隠れキャラ
オラフがジェスチャーゲームで化けるのはミッキーだけではありません。
ディズニー映画のオープニングに登場するディズニー映画のロゴ、シンデレラ城に変形しています。
他にティーポットにも化けていますが、これは明らかに「美女と野獣」のミセス・ポットを意識してものもでしょう。
エルサが作った隠れキャラ
映画の始まりは子供の頃のエルサとアナが、エルサの作った雪の人形で遊んでいるシーンから始まります。
アナはスノーモンスターや王子やお姫様のストーリーで遊んでいましたが、床に並んだ雪の人形の中には見覚えのある隠れキャラがいくつか会ったのでした。
そのひとつが同じくディズニー映画でピクサーが制作したマーベル・コミック原作「ベイマックス」のベイマックス。
さらにディズニー関連で言えば、耳の大きな象「ダンボ」の人形を見つけることができます。
そしてもう一つは、宮崎駿監督の代表作の一つ、「となりのトトロ」のちびトトロです。
北米ではスタジオジブリの作品の殆どが、ディズニーのブランド作品として販売されています。
また古くは「トイ・ストーリー3」でもトトロが登場しているのです。
子役声優に関するトリビア
2013年より6年の月日が経ってからの続編。
オリジナル版でも吹替版でも前作に出演した声優の殆どが、同じキャラの声優を務めました。
北米版でも日本語版でも違う声優が担当しているのはアグナル王とイドゥナ王妃ですが、それは大人の声優の話。
やはり6年も月日が経ってしまうと子役の声優は声変わりのせいで、同じ役者が担当することはまず難しくなってしまいます。
というわけで、新しい子供の頃のアナとエルサの声を演じる子役を選ばなくてはならなくなったわけですが、トリビアとして紹介したいのは、エルサ役を務めた子役声優、マッティア・コンフォルティ。
実はこのマッティア・コンフォルティは2018年にブロードウェイでミュージカルとして公開された「アナと雪の女王」に、子供の頃のアナ役として参加していたのでした。
「ベイマックス」つながりのトリビア
映画「ベイマックス」のベイマックスが人形で、映画の初めに登場していますが、映画の後半にもベイマックスつながりのシーンを見つけることができます。
それはアナがアートハランの洞窟で、自分の記憶の中にある思い出の数々を氷の彫像として作り上げた後のシーン。
その一つに、前作でアナとハンズが初めて会ってお互い自己紹介をしているシーンがあります。
そしてその横を通ったエルサは、ハンズの像を粉々に壊してしまうのでした。
これは「ベイマックス」でフレッドの豪邸の庭で、バージョンアップさせたベイマックスのテストを行っている最中、うまくコントロールできないロケットパンチが庭にあったハンズの像を粉々に壊してしまうシーンとそっくりです。
聞き飽きたレット・イット・ゴー~ありのままで~
同じシーンで氷の像のエルサが「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を歌っています。
前作の大ヒットの理由の大きな一つでもある「レット・イット・ゴー~ありのままで~」
いまだに人気があり、小さな子供などは今でもよく口ずさんでいたりします。
が、大人ともなるとよほどのファンでもない限り、何度も何度も聞かされる機会がありすぎて、もう飽きてきているのではないか、と。
アナ雪の制作スタッフも同じ気持ちなのでしょう。
「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を歌う氷の像の横を通るエルサを使って、
流石に聞き飽きた
というような表情をさせています。
イドゥナ王妃の指の動きに関するトリビア
幼いエルサとアナを寝かしつけるため、母親のイドゥナ王妃は二人の間に寝そべって子守唄を歌ってあげます。
その際、アナの顔に、額の真ん中から目の間を伝って鼻の頭まで指をゆっくりとなぞらせる行動をしているのに気がついたでしょうか?
その指の動きに釣られるかのように、アナは目を閉じて、寝息を立て始めます。
魔法のような動きに見えたかもしれませんが、実はこれ、実際に子供を寝がしつけるために母親がよく使うテクニックなのです。
子供、特に赤ん坊は、母親の指の動きを目で追っかけて、そのまま目をつぶってしまうという習性を利用しています。
大人になったアナがエルサに対してもふざけてやっていますが、信頼している人にしてもらうとリラックスする効果もあるため、大人にも効きそうですね。
アレンデールの感謝祭に関するトリビア
映画の冒頭に、秋のアレンデールで感謝祭を祝っているような描写があります。
街中の人々が料理を持ち寄り、大きなかぼちゃをテーブルの上においていました。
この料理ですが、実は忠実にスカンジナビアの国々で特別な時に食卓を飾る伝統料理を再現しています。
ラム肉の骨付きリブはスウェーデンやノルウェーで新年を迎えるための特別な伝統料理ですし、編み目のついた形状のものなどいろんなかたちをしたパンもスカンジナビア地方で食されているものです。
巨大なかぼちゃも、この地方ではスープとして食されています。
デンマークの物語
エルサとアナの両親がまだ若く、結婚していなかったころの出来事として、イドゥナ王妃が本を読んでいるアグナル王のもとを訪ねてきたシーンが、エルサの魔法の力で再現されていました。
なんの本を読んでいるのか、と尋ねるイドゥナ王妃に対し、アグナル王はデンマークの作家の物語、と答えています。
デンマーク出身の有名な作家といえば、「アナと雪の女王」の元ネタになった「雪の女王」などのおとぎ話を書いたアンデルセンが、思い浮かびます。
ちなみにアンデルセンは、やはりディズニーアニメの一つとして有名な「リトル・マーメイド」の原作「人魚姫」を書いています。
ちなみにアンデルセンは1805年生まれ、1875年に死去しており、作家活動を初めて彼の本が出版されたのは1835年以降でした。
となると、アグナル王が読んでいた本がアンデルセンの作品だとした場合、1835年以降ということになり、であれば、銃火器などがすでに登場しており、世界で初めての蒸気船も1783年にフランスで作られていますので、アレンデール王国が帆船しか持っていないということとは合致しません。
時代背景的にアンデルセンの物語を読んでいたのではない、と考えるのがしっくりくるでしょう。
ターザンやリトル・マーメイドとの関係はなかった
「アナと雪の女王」の都市伝説として、ターザンやリトル・マーメイドとの関係があるのでは、というものがありました。
嵐にあって沈没したアグナル王とイドゥナ王妃は、実は生きていてアフリカに流れ着き、男の赤ん坊を産んだものの、豹に殺されしまった、というものです。
また、リトル・マーメイドでエリアルが海の底で見つけた沈没船が、実はアグナル王とイドゥナ王妃が乗船していた船であった、という説もありました。
が、監督のクリス・バックはインタビューでその説を完全に否定していました。
そして今回の「アナと雪の女王2」で完全にこの2つの説は正しくないことが証明されたのです。
アグナル王とイドゥナ王妃が乗った船は北を目指して沈没し、その残骸がノーサルドラに打ち上げられていたからです。
ディズニー作品は全てがどこかでつながっているとされており、それに基づいてのアナ雪とターザン、リトル・マーメイドへの関連付けでしたが、今回で完全に否定されてしまいました。
オラフのポスターに関するトリビア
オラフの「アナと雪の女王2」での曲は「おとなになったら」
その曲のシーンでのトリビアは曲の内容ではなく、歌っている最中の一コマについてです。
魔法の森でエレメンタルのいたずらに、最初はあえて気にせず、成り行きに任せていたオラフでした。
そんなオラフに戯れるのが風のエレメンタル・ゲール。
そのひとコマがこの記事のアイキャッチ画像にもなっているオラフの公式ポスターです。
実はこのポーズ、有名なハリウッド俳優の有名なポーズをモチーフにしているのです。
それはマリリン・モンロー。
スカートがめくり上がるのを手で抑えている有名な写真です。
ゲールが巻き上げた落ち葉のラインがスカートのラインを彷彿とさせ、オラフの両手は体の前に添えられています。
白のドレスを来ていたマリリン・モンローと雪だるまのオロフが白いのも、このポーズが選ばれた理由かもしれませんね。
新キャラクター・ライダーに関するトリビア
不思議な霧によって森に閉じ込められてしまったノーサルドラの民。
今回の映画の新キャラクターとして登場したのがライダーです。
このライダーという名前、たまたまつけられたわけではありません。
今回も監督を務めたクリス・バックには、2012年に交通事故で突然亡くなってしまった息子がいました。
彼の名前がライダーなのです。
突然息子を亡くした悲しみを乗り越えるためにも、作品の登場人物に息子と同じ名前をつけて、永遠に人々の記憶に残るようにしたのでした。
氷のお城
前作で自身の魔法のことが国民にバレてしまい、雪山の頂上で、氷の宮殿を作ってそこで住んでいくことを一度は決めたエルサ。
アナの手助けもあり、自分自身で魔法をコントロールする術を見つけ、アレンデール王女として平穏な生活を送っていたのでした。
が、エルサによって作られた宮殿は、その後もそこにそびえ続け、マシュマロウやスノーギー達のすみかになっていたのです。
そんな氷の宮殿が、ノーサルドラへ向かう一行の背景の絵に写り込んでいました。
立てられてから数年が経つものの、なんの支障もなく、見事にまだ存在をしていたのです。
映画の途中でエルサが氷漬けになり、その結果オラフも魔力が消えてなくなってしまったわけですから、マシュマロウもスノーギーも同じように消えてなくなる可能性がありました。
が、映画の最後の最後、スタッフロールが終わったあとに、オラフが宮殿を訪れてマシュマロウとスノーギーに何が起こったかを説明していました。
エルサが凍りついたことでオラフが消えてしまいました。
マシュマロウとスノーギーたちも同じように消えたのでは、と思ったのですが、オラフが復活したように彼らも無事だったのですね。
「恋の迷子」に関するトリビア
「アナと雪の女王2」でクリストフが歌う「恋の迷子」
前作での曲「トナカイのほうがずっといい」に比べて6倍ほどの長さの曲になっています。
この曲を歌っている最中のクリストフに関する映像ですが、子供を映画につれてきたお父さんお母さんにウケるような細工が施されていました。
実はクリストフの映像、80年代のミュージックビデオを意識して作られていたのです。
たとえば真っ暗な画面にクリストフの顔が写り、その頭上に3頭のトナカイがバックコーラスとして写っているシーンは、「クイーン」の「ボヘミアン・ラプソディ」を意識しています。
またロックバンド「ホワイトスネーク」の1987年の「Is this love」のミュージックビデオも、この「恋の迷子」のクリストフの映像に大いに参考にされたものだと思われます。
ちなみにこちらその「Is this love」の公式ミュージックビデオの動画です。
他にも大きな松ぼっくりを80年代に使われていた大きなマイクに見立てて歌を歌っていたり、かなりのお遊び要素が含まれているシーンでした。
エルサは実はスーパーマン
アートハランに辿り着いたエルサ。
氷の洞窟の中に入っていきますが、このシーン、とある有名なシーンを思い起こします。
それはスーパーマン。
彼も自身の本当の出生の秘密を知るために北極に向かい、そこで父親の記憶を見つけたことで自分が本当は何者なのかを初めて知ることになります。
その漫画で描かれている氷の空間が、エルサがたどり着いた氷の洞窟にそっくりなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ディズニー映画では隠れミッキーを始め、とても多くの隠れキャラが見つかっています。
「アナと雪の女王2」も例外ではなく、制作陣のお遊び要素たっぷりに、いろんな隠れキャラや隠し設定がありました。
もしこれ以外にも見つけた物がありましたら、ぜひ教えて下さいね。
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コメント
アグナル王が子供の時に読んでいた本について、表紙に人魚姫のシルエットがあるので、人魚姫の本かと思います。
これは時代的には合わないかもしれませんが、王子を助けてくれた謎の声という共通点がイドゥナ王妃と人魚姫(アリエル)にあるというのを示していたのかなと思いました。
くろまめさん、コメント、ありがとうございます!
アグナル王の読んでいた本の表紙に人魚姫のシルエットがあったこと、気が付きませんでした。
教えていただき、ありがとうございます!
アンデルセンの「人魚姫」とディズニーのリトル・マーメイドは同じ作品とは言えないと思っていますので、ディズニーつながりで登場させた可能性はあるかもしれませんね。