映画「チャーリーズエンジェル」を視聴してきました!
1970年代後半に大人気だったテレビドラマを2000年と2003年に映画化し、こちらも大ヒット。
そんな歴史ある作品を全く新しいキャストで再映画化した作品です。
僕自身、2000年公開の「チャーリーズエンジェル」はお気に入りの作品でしたし、新たにエンジェルを演じるクリステン・スチュワートとナオミ・スコットも好きな女優でしたので気になっていた作品でした。
が、北米をはじめ中国も含めた全世界で興行的に大コケした作品でもあり、僕個人の感想もわざわざ作る必要があったのか?と思ってしまった残念な出来となっていました。
映画チャーリーズエンジェルの予告動画はこちら
映画チャーリーズエンジェルの簡単なあらすじとキャストの紹介
それでは映画「チャーリーズエンジェル」の簡単なあらすじとキャストの紹介です。
映画チャーリーズエンジェルの簡単なあらすじ
1976~81年にテレビドラマとして人気を博し、2000年にはキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという人気女優が集結した映画版も大ヒットを記録した「チャーリーズ・エンジェル」をスタッフ&キャストを一新して再映画化。
「トワイライト」シリーズなどで人気のクリステン・スチュワート、「アラジン」のジャスミン役でブレイクしたナオミ・スコット、イギリスの新星エラ・バリンスカが新たなエンジェルたちを演じる。
国際機密企業チャーリー・タウンゼント社の女性エージェント組織=通称「チャーリーズ・エンジェル」のサビーナ、エレーナ、ジェーンのもとに、「新開発のエネルギーが兵器化される」という情報がもたらされ、それを阻止すべく3人は命を懸けた戦いに挑む。「ピッチ・パーフェクト」のエリザベス・バンクスが監督を務め、自らも出演。
姿を見せないチャーリーに代わり、エンジェルたちに指令を出すボスレー役を務める。引用「映画ドットコム」
映画チャーリーズエンジェルのキャスト紹介
サビーナ・ウィルソン: クリステン・スチュワート
エレーナ・ヒューリン: ナオミ・スコット
ジェーン・カノ: エラ・バリンスカ
レベッカ・ボスレー: エリザベス・バンクス
ジョン・ボスレー: パトリック・スチュワート
引用「映画ドットコム」
映画チャーリーズエンジェルのネタバレ
テレビドラマと2000年&2003年の「チャーリーズエンジェル」ときちんと続いているという設定の今回の映画「チャーリーズエンジェル」
歴史を重ね、アメリカの探偵社であった存在が世界規模の情報組織となり、独自に活動をしている設定になっています。
「ボスレー」が名前ではなく組織内での階級を現す称号というのも、ボスレーが大量に存在している今作品では、しっくりくる設定でした。
一方で、2時間以内で納めないといけない映画である以上、登場人物を多くすると収拾がつかなくなるのはわかりますが、それだけ世界規模という大きさに成長した組織で「ボスレー」階級の人間も10人を超えるような描写があったのに、肝心のエンジェルが少なすぎるのが気になりました。
映画の最後に敵組織を一網打尽にする際には、とんでもない数のエンジェルが動員されていましたが。
こういうところで変に気になってしまうと、話にのめりこめなくなって、楽しめなくなってしまうのですのよね。
そういう意味では同じようなスパイものの映画で「キングスマン ゴールデンサークル」は、早々にエージェントを少なくしてしまうストーリーにしており、話の持って生き方がうまかったなぁ、と思い返していました。
さらに言えば、今回の敵について。
こういったスパイもので興味を持たせるために、誰が敵で誰が味方なのか、疑心暗鬼にさせる方法はよく見られます。
このパターンの組み合わせとしては、冒頭で死んだはずの人物が実は生きていて黒幕だった、というものもあり、「ミッションインポッシブル」の第一作がこのパターンでした。
が、今回の「チャーリーズエンジェル」ではリタイアしたジョン・ボスレーと、敵の襲撃のせいでエドガー・ボスレーが殺害されたために新しく上司となったレベッカ・ボスレーのうち、どちらがどういう思惑で絡んでいるかを、観客を惑わせる演出をつかっていました。
もちろん、最も怪しくふるまっていたレベッカ・ボスレーのほうが、味方でジョン・ボスレーが黒幕という、予想通りの展開ではありましたが、それよりもジョン・ボスレーが組織運営の裏で自身の金もうけのための別の組織を作っていた、という動機がしっくりきません。
そんなことをしなくても、正攻法でお金を稼ぐ方法はいくらでもあると思います。
敵の多い成功者のボディガードにエンジェルをつけて守るだけでも、かなりの報酬が見込めそうですし。
組織を世界規模に育ててきたという設定のジョンが、お金儲けのためだけに裏で悪さをしていた、というのが、動機として弱い気がしてなりません。
だったら、なぜこのタイミングで?と疑問に納得のいく答えがなかった気がしました。
映画チャーリーズエンジェルの感想
映画の感想というより、映画に対するミスリードを意図的にしているかのような、予告や解説に対する腹立たしさなのですが、今回のチャーリーズエンジェルでエンジェルとしてのエージェントはサビーナとジェーンの二人で、本当は「エレンはエンジェルではない」ですよね。
それをなぜこうも3人がエンジェルであるような持って行き方をするのでしょうか?
ドラマから前作の映画まで3人の女性でチームを組まないといけない、という不文律があるように思えますが、なにも絶対に3人の女性が仲間である必要はないと思うのです。
逆に
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・二人のエージェントと依頼人としてかかわり、
・一緒に行動している過程でただ守られる存在から、自分にしかできない特技を使ってエンジェルたちの手助けをし、
・その適正を見抜かれてエンジェルのトレーニングを受ける決心をする
という一連の流れは、これまでのチャーリーズエンジェルシリーズではなかったので、新鮮に映りました。
そんなシリーズに対する新たな試みも、事前のミスリードによってこうであろうという強い思い込みが植え付けられてしまうことで、逆効果となってしまっていたのではないでしょうか。
また、「チャーリーズエンジェル」と聞いて、往年のファンは「ミッション インポッシブル」シリーズや「ジェイソン ボーン」シリーズを期待しません。
テレビドラマや2000年&2003年の映画のような、軽いタッチの、笑えるところの多いコメディー的なテイストを期待したのではないか、と思うのです。
が、新しい「チャーリーズエンジェル」では、笑いが少なかったように感じましたし、よりリアルを追及したような気がします。
それ自体悪いことではないでしょうが、往年のファンからしたら、作品テイストが異なることに違和感を感じた人が多かったのかもしれません。
敵の正体についてのどんでん返しも、そこにたどり着くのにやけに時間がかかった印象を持ってしまいました。
再映画化ということで新しいことを加えないといけない上に、これまでの雰囲気を壊してもいけない。
そんな限られた条件の中、高くなったハードルに対して、視聴者を納得させるシナリオができていなかったように思います。
映画チャーリーズエンジェルが爆死で大コケした理由を考察
映画「チャーリーズエンジェル」は残念ながら日本より先に公開した世界中で爆死し、大コケしてしまいました。
監督を務めたエリザベス・バンクスは、
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「女性が主役のアクション映画を男性が見ない」
という意味にとれるような発言をインタビューでしていることも話題となってしまいました。
果たして本当に「男性は女性が主役のアクション映画を見に行かない」のか、賛否が分かれるところであると思います。
僕個人の意見では、そこが問題ではなく、視聴者が「チャーリーズエンジェル」をそれほど求めていなかった、というのが原因だと思うのです。
もともとのオリジナルドラマは1970年代後半にアメリカで放送されていました。
そして大成功した初の映画化は2000年です。
「チャーリーズエンジェル」シリーズは40年から20年という月日が流れている作品で、オリジナルドラマをテレビで見ていた人は若くて50代前後、映画を楽しんだのは30代前後といった年齢層です。
おそらくテレビドラマで楽しんでいた人達は、それほど新しいチャーリーズエンジェルを映画館で観たい、とは思わないでしょう。
となると2000年と2003年の映画でチャーリーズエンジェルのファンになった人達が映画館に帰ってきてくれることを期待したのだと思います。
そして、さらに言えば、今はやりの自立した女性というテイストを前面に出し、若い女性層にも魅力的に映るようにしたかったことがうかがえます。
ですが、その狙いが、空回りしてしまい、このような結果となったのでしょう。
映画を楽しんだ人が新しい「チャーリーズエンジェル」を見てみたい、と思うようになるには、やはり「この女優が主演を務めるのか」、という気持ちを持ってもらうことが必要でしょう。
キャメロン・ディアス、ドリゥー・バリモア、ルーシー・リューにかわる新しいエンジェルとして、果たしてクリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカというネームバリューが充分であったのかどうか、と思わずにはいられません。
新規開拓客に対してもこの3人が、今の若い女性がモデルとしたい強い女性として認識されているのかが、成功のカギを握っているでしょう。
そして結果からみれば、残念ながら3人では役不足であったといわざるを得ないと思います。
さらに、映画自体が面白ければ、新しいエンジェル3人は彼女たちの個性をいかしたエンジェルとして認識されたかもしれません。
が、残念ながら、そこまでの評価を受けるだけのストーリーではなく、映画自体がつまらないという烙印を押されてしまうという結果に陥ったようです。
しかも北米ではクリスマス前の、数多くのライバル映画がひしめく11月に公開された結果、お客を呼べないと判断されたが最後、あっという間に映画館から姿を消す羽目になったのでしょう。
映画「チャーリーズエンジェル」が爆死し、大コケした理由は、
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主演女優のネームバリューが十分でなかったこと
そして
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ストーリーが既にほかの映画で見たような展開で、視聴者に受け入れられなかったこと
この2点だと思います。
まとめ
映画「チャーリーズエンジェル」の予告編を最初にみたときは、僕個人はかなりの期待をもっていました。
結構楽しみに公開日を待っていたのです。
が、全く面白くないわけではないものの、なんとなく物足りなさを感じました。
そして僕が感じた思いは、世界中の他の視聴者の多くも感じたのでしょう、結果的に大コケし爆死してしまったのだと思います。
2000年の映画がとても気に入っているだけに、残念な結果となってしまいました。
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