映画イップマン葉問のネタバレ感想とあらすじ!ロッキー4のカンフー版?

映画

ドニー・イェン主演のイップマンの2作目です。

香港カンフー映画の大御所、サモ・ハン・キンポーとの格闘は2分半ほどの圧巻シーン。
撮影には8日も時間をかけたという力の入れようで、手に汗握るシーンになっています。






予告動画はこちら

キャストの紹介

イップ・マン: ドニー・イェン
詠春拳の達人でブルース・リーの師匠。
ウィンシン: リン・ホン
イップ・マンの妻。
ホン: サモ・ハン・キンポー
香港武道社会のリーダー。洪拳の使い手。
ウォン・レオン: ホァン・シャオミン
イップ・マンの一番弟子。若いため血の気が多い。
ツイスター: ダーレン・シャラヴィ
ボクシングチャンピオン。拳法を馬鹿にし、ホン、イップマンと異種格闘戦を行う。

ネタバレあらすじ

1949年に香港へ家族とともに移ったイップマンは詠春拳を教えるために物件を借りて武館を
開くことにしました。
なかなか人が集まりませんでしたが、数週間後にウォンという青年が現れます。彼は
イップマンと彼の詠春拳の実力を試すのですが、簡単にひねられてしまい、その後仲間と
一緒に詠春拳を習うことになるのでした。

ウォンとその友人の口コミもあって徐々に生徒が増えていきますが、優しい性格が災いして
イップマンは月謝をきちんと期日に集めることができず、生活はなかなか良くなりません
でした。

ある日、ウォンが生徒集めのためにポスター貼りをしていると地元の他の武館の若者に
因縁をつけられて拉致されてしまいます。

イップマンが助けに向かうと大勢でかかってきますが、イップマンに反対にやられて
しまいます。
そこに彼らの師匠であるホンが登場、イップマンに彼が香港の武術社会のリーダーである
ことを告げ、香港で武館を開くには試験に受からないとできないことを教えます。

その試験とは、すでに武館を経営している各流派の武術家と手合わせして自身の実力を
認めさせるというものでした。

試験の舞台の茶館に出向くと、ホンと他の流派の武術家が待っており、不安定な机の上で
武術家と手合わせをし、打ち破ることができれば武館を開くことが認められるという掟が
あることを知ったイップマンはたちまち2人の武術家を負かせます。

ついにはホンがイップマンと手合わせしますが、激しい攻防の末、引き分け。実力を認め
られたイップマンにホンが会費を納めることを要求しますが、この申し出をイップマンは
拒否して、そのまま自身の武館を続けるのでした。

そんなイップマンたちに対してホンの教え子が嫌がらせを行い、路上で大勢による乱闘が
勃発します。その結果、近所に迷惑がかかったため、借りていた武館から追い出されること
になってしまい、イップマンは自身の家や公園で生徒たちと練習を続けることになるので
した。

イップマンは自分の生徒を取り締まらないホンのもとに抗議にいきますが、ホンは逆に
イップマンとの決着をつけようと攻撃を仕掛けます。その時、ホンの息子が急に部屋に
入って来たのに気が付かず、蹴り飛ばしかけてしまいますが、イップマンが間一髪のところ
で息子を救うのでした。

ホンが会費を徴収する理由は香港を統治するイギリスの警察トップから要求されている
賄賂を払うためでした。
その他にもイギリス人ボクシングチャンピオンを招いてのイベント開催の手伝いにまで
ホンと彼の生徒はかり出されていましたが、背けば武館どころかホンが営む魚市場をも
閉鎖するとの脅しの前に、いやいや協力しているのでした。

息子を救ってくれたイップマンにホンはボクシングイベントのチケットを譲り、生徒と
一緒に見に来るように誘います。
当日、生徒ともに会場に来たイップマンの前には各流派の演舞が披露されていました。
詠春拳にもぜひ、との誘いがあり、準備をしていましたが、その演舞を見ていたボクサー、
ツイスターが挑発して侮辱。大乱闘になってついにホンとツイスターによる異種格闘戦が
始まってしまいます。

はじめは互角の勝負をするホンでしたが、長引くに連れ息が上がってしまい、徐々に劣勢に。
何度もパンチを喰らいダウンしますが、その度に立ち上がります。
試合を中断させようとするイップマンに、中国武術の誇りを守るためにと、戦いを続行。
ついには頭部への度重なる打撃により絶命してしまいます。

香港社会はこの事件から反英感情が高まったため、政府はツイスターが再度異種格闘戦に
よる挑戦者を受け入れることで事態を収集しようとします。
その挑戦にイップ・マンが名乗りを上げ、全香港市民の期待を背負ってツイスターと戦う
ことにしたのでした。

第一ラウンドはまずツイスターがダウンを取ります。クリンチ状態からイップマンを投げ
飛ばし、起き上がるイップマンにフックを浴びせます。
なんとか立ち上がったイップマンは反撃を開始、相手の足をとって転ばせ、その顎に蹴り
を浴びせてダウンをとります。
ラウンド終了後、ツイスターのパンチがイップマンを捉え、2度めのダウン。
起き上がった瞬間にゴングが鳴り、1ラウンドを終えます。

第二ラウンドはイップマンのペースで進みます。連打を放ってツイスターを防戦一方にし、
ガードの隙間からアッパーからのケリの連続攻撃、組み付いて後ろに回っての攻撃などで
圧倒しますが、ダウンは取れません。
しかもラウンド終了後に放たれたツイスターの一撃をノーガードでモロに受けてしまいます。

ツイスターのマネージャーからジャッジに圧力がかかり、ツイスターの最後の攻撃を減点
するどころか、イップマンに蹴りを禁止するとの通達が。

突然のルール変更を受け入れ、第三ラウンドが始まりますが、ツイスターの攻撃は審判が
両者をブレイクした直後に、イップマンが構えに入る前に繰り出されます。
連続パンチを浴びてたまらずダウンするイップ・マン。

起き上がったイップマンは、ホンがツイスターと戦った際に助言した上腕部への攻撃を
行い、ツイスターのパンチを封印させることに成功します。
ハンの洪拳の攻撃を織り交ぜてラッシュ、ツイスターからダウンを取り、10カウントで
勝利します。

試合に勝ったイップマンはボクシングが、中国拳法が、どちらが強いとかではなく、互い
に良いところを尊重し、共存していくことがいちばん大切だと思う、と話してイギリス人、
中国人の双方から賞賛を得、愛する家族のもとに帰るのでした。

ネタバレ感想 1 最強であることと教えることの違いと難しさ

イップマンは香港に移ってはじめて生徒に教えることになります。
自身が最強でいることはできても、生徒に教えることは全く別のことですので、苦労の
連続です。

はじめは生徒が集まらない、集まりだしたらきちんと集金できない、生徒の実力が上がって
きたら他の流派との揉め事がおこる、武館を出すための香港の武術社会のルールも頭の痛い
問題です。

自分一人がその道を極めることは、難しいことではありますが、自身だけの問題ですので
自身の努力によって進むことができます。

しかし、その技を他の人に教えるとなると、体格や筋力、体の柔軟性などの違いで、
その人にあった技術を見極めて教えていくことが必要です。

さらに、心構えも大切で、人はできるようになると試したくなってしまうものです。
しかもそれが、若くて武術に興味がある者なら腕試しをしたくなって当然だと思います。

その結果、自惚れてしまったり、相手を思いやれず、完全に面子を潰してしまったりして
個人の問題が、流派対流派、武館対武館のような大事に発展する可能性もあります。

映画でもそれがトラブルに巻き込まれるきっかけになってしまいましたし、古い社会に
新しいものが入っていこうとすると、何らかの摩擦が生まれてしまうのは仕方がないとは
いえ、それをうまく解決する方法も考え出さないといけないわけですから、ただ武術が
無敵であるというだけではすまないのだなぁ、と思ってしまったわけです。

ネタバレ感想 2 香港武術社会リーダーのホンの苦悩

古い社会の象徴としてサモ・ハン・キンポー演じる洪拳のホンが出てきていますが、少し
考えると彼もなかなかつらい立場にいるんだろうなと、思ってしまいました。

生徒はおろか、他流派の武術家までの彼が香港武術社会をまとめてくれることを頼って
いる手前、苦悩があってもなかなか愚痴も言えないでしょうし、第一愚痴を言う相手も
いなさそうです。

お上からは不条理な賄賂を要求され、武術社会を守るために嫌々ながら従うしかない。
同じく武術社会を守るため、新参者が来る度にこれまでのルールを守らせ様とする。
でなければ、メンツの面でも、現状態の維持の面でもまずいことになる。

なんだか中小企業の経営者が従業員には弱みを見せられないし、自分ではどうしようも
ない、例えば為替が不利に変動した時に、愚痴の一つもいいたくなる、なんていう気持ちと
相通じる感情なのかな、なんて考えてしまいました。

武館として借りていた物件から立ち退くことになって、人の多い公園で練習を続けて
いるイップマンと生徒たちを見に来たホンがベンチに座って眺めているシーンでは、そんな
しがらみにとらわれていないはるか昔に、ただ強くなりたい、自身の流派を大きくしたいと純粋に
練習していた思い出に浸っているのかな、と思わせるような印象を持ちました。

ネタバレ感想 3 ツイスターとの試合のルールはどうなってるの?

他でもよく言われていますが、パターン的にはロッキー4ですよね。
でもロッキーはボクシングでしたが、こちらは異種格闘技。それなのにルールがはっきり
しませんので、なんかもうむちゃくちゃ。

10カウントを取っているところはボクシングですが、ツイスターですらイップマンの体を
抱えて投げ飛ばしますし、立ち上がり際にパンチをあわせまてきますし。

イップマンはケリを途中で使用禁止にされましたが、肘を使っています。もうちょっと
そこら辺をはっきりさせてからでないと、何が反則で何が有効打撃だかわからないため、
「え、それって反則では?」と気が散ってしまいます。

にしても、前作に比べてイップマンが殴られるシーンが何度も入っていて、弱くなった?
と思ってしまいました。
まぁ、演出上、ある程度、やられないと感動なんかも深くならないから仕方ないでしょうが、
それに比べると反日感情はやはり反英感情とは比べられないくらい深いのかな、と邪推して
しまいます。

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