カナダ在住20年の筆者が見た映画の感想とふと思った疑問についてを勝手気ままに書いていくブログです。

映画キャッツのネタバレと感想!大失敗作との評判の理由も考察!

 
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ミュージカルとして世界で大成功した作品の一つ「キャッツ」

その映画版を視聴してきました!

先行公開された北米で、けちょんけちょんに酷評され、製作費1億ドルに対して日本公開前で6160万ドルしか興行収入を上げていません。

すでに7100万ドルから1億ドルの損失が、スタジオには出ているだろうとの記事もありました。

そんなとんでもない作品の個人的な感想を紹介したいと思います。







映画キャッツの予告動画はこちら

映画キャッツの簡単なあらすじとキャストの紹介

1981年にロンドンで初演されて以来、観客動員数は世界累計8100万人に達し、日本公演も通算1万回を記録するなど、世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」を映画化。

「レ・ミゼラブル」「英国王のスピーチ」のトム・フーパーが監督、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードのほか、ジェームズ・コーデン、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフト、ジュディ・デンチ、イアン・マッケランら豪華キャストが共演した。

人間に飼いならされることを拒み、逆境の中でもしたたかに生きる個性豊かな「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる猫たち。

満月が輝くある夜、年に一度開かれる「ジェリクル舞踏会」に参加するため、街の片隅のゴミ捨て場にジェリクルキャッツたちが集まってくる。
その日は、新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜であり、猫たちは夜を徹して歌い踊るが……。

ヴィクトリア: フランチェスカ・ヘイワード

マンカストラップ: ロビー・フェアチャイルド

グリザベラ: ジェニファー・ハドソン

オールドデュトロノミー: ジュディ・デンチ

バストファージョーンズ: ジェームズ・コーデン

引用「映画ドットコム:eiga.com/movie/91458/」




映画キャッツの感想 ‐ 天に昇るジェリクルキャッツは天国に上ったのか?

映画になったからどんな「キャッツ」になっているのか、と期待をしてみていました。

ただそれはこのナンバーをこの俳優が歌うとこうなるのか、と面白がれ田野は最初だけで、1時間も経つ頃、それほど好きでない曲や、期待していたよりもがっかりした曲に対して、早送りをしたくなってしかたがなくなってしまいました。

それほど、ストーリーはミュージカルのものと全くと言っていいほどおなじで、最後も今年のジェリクルキャッツに選ばれたグリザベラが天上にと昇っていきました。

あの「天上に昇る」という行為、映画でも見ても死んであの世に向かっている、としか思えないのですが、どうなんでしょう?

とくに年老いたグリザベラが選ばれたわけで、なんとなく寿命が尽きる順番を決定されたような気がしてなりません。


ちなみに「年老いたグリザベラ」であるのだから、せっかくCGIで加工しているのだし、もっと年老いたような顔にしたらよかったのではないか、と思いました。

そこら辺のリアリティーは追及しないのですね。


僕の感想は、以前に生の舞台は見たことありませんが、ミュージカルを映像用に撮影したものは見たことがあります。

そんな立場から感想を言わせてもらうと、やはりどうしてもミュージカル版をどれだけ映画用としてアレンジ、映画というジャンルで際立たせられる技法が用いられたか、を期待していました。

そういう意味では各猫がパフォーマンスを行う舞台がきちんと変化されているのはよかったと思います。
が、それだからどうした、という程度の改善でしかなく、背景が変わっているからと言ってストーリーが劇的に変わったわけではありません。

ミュージカルのものとストーリーはほとんど一緒。
このストーリーがあまりに薄っぺらく、映画として作成するにしても発展のしようがありません。

となると、どこを売りにするか、といえばCGI によるリアリティ追及と個々の曲とダンスの迫力でしょう。

が、残念ながらそれらは映画を楽しいものにする根本的なモノにはなりえなかったのが、映画「キャッツ」の失敗だったのでは、と思います。

映画キャッツのネタバレ ‐ ミュージカルとミュージカル映画の違い

これまでもミュージカル映画はたくさん制作され、その中には不朽の名作として人々の心に残っているものもあります。

僕の中でミュージカル映画といって思い出されるのは、

・サウンド・オブ・ミュージック
・アニー
・グリース
・ウエストサイド物語
・シカゴ
・レ・ミゼラブル
・ザ・グレイテスト・ショーマン

などなど。

これらの作品の内容を思い出してみると、それぞれ記憶に残るミュージックナンバーはあるもののストーリーもしっかりと存在しているのが分かると思います。

そんな中でミュージックナンバーは、ストーリーを進めるために組み込まれていて、密接に絡み合っているのではないでしょうか。


一方で「キャッツ」は、というと、すべてのミュージックナンバーはそれを歌う猫の自己紹介でしかありません。

その曲がなくてもストーリーには何にも影響しないのです。

さらに言えば、曲がストーリーに影響しないほど、ストーリーがないといえるでしょう。

簡単にストーリーを表現すれば、

猫が集まってどの猫がその年のジェリクルキャッツになるかを決める

だけです。

しかもジェリクルキャッツに選出される判断基準も今一つはっきりしません。

そんなストーリーのほとんどないようなストーリーで映画を作ろうとしたわけですから、映画として成功しないのは、ある意味当たり前のように感じます。


映画に対する興味が、この俳優が踊り歌うこの曲はどんな感じになっているのか?というものだけであり、それに1億ドルもかけて製作するのはあまりに無駄だったと言わざるを得ないと思います。




大失敗作との評判の理由の考察

北米で非難ごうごうの理由はCGIの不評が理由のようです。

確かに気持ち悪いと感じる人は多くいるでしょう。
そう思えるような猫のキャラクターデザインでした。

もうちょっと何とかならなかったのでしょうか。


なにしろ世界的大ヒットしたミュージカル作品ですから、映画の出来上がりはどうしたってミュージカルと比べられてしまいます。

ミュージカルの衣装、猫に変装したダンサーたちの姿と今回の映画のCGIとを見比べてみて、猫だと認識できるのは頭についた耳としっぽくらいしかありません。

画面上にアップで登場する全キャラクターの額から上を隠した顔だけをみたら、人間と変わりありません。

これで猫です、と言っているのであれば、このデザインをした人間は、スポーツ新聞に出てくる「人面○○発見!」というデマニュースの写真と同じレベルであることに気が付いてないのでしょう。

もう少し猫らしく顔も修正したほうがよかったと思います。


ただ評判が悪いのはそれだけではないのではないか、とぼく個人は思います。

先にも書いたとおり、もともと「キャッツ」のストーリーは薄っぺらすぎて映画には向かないと思います。

あの程度のストーリーでミュージカルは大成功しましたが、それは舞台という生で見ることによる歌と踊りのライブ感を楽しめたからでしょう。

それを映画として作品にしてしまうと、たとえば音楽ライブの始めから終わりまでを映画にしてしまうのと同じようなことが起きると思うのです。

つまり映画でわざわざ見たいと思わない程度の魅力しかない作品になってしまう、ということです。


僕はミュージカルを舞台では見たことはありませんが、ロンドン公演バージョンを映像用に舞台で演じて撮影した作品を見たことはあります。

一度見た後、次に見たいと思ったとき、どのような視聴方法を取っているかというと、お気に入りのダンスや歌のシーンだけを再生し、始めから終わりまでは見ることはありません。

なぜかといえば、歌と踊りが見たいだけであって、ストーリーは再度見るまでもないからです。

映画ではほとんどがミュージカルの話と同じでした。
多少の変更などはありましたが、ナンバーの順序などもまったく一緒だったと記憶しています。

それもあってか、映画を見始めて1時間がたったころには、お気に入りのナンバーでないと、早送りしたくなって仕方がありませんでした。

もしくはミュージカルバージョンでは気に入っていた曲が映画で別の俳優が歌っていると、それほどでもない、と感じたり。

結局批評家だけでなく、観客からも失敗の烙印を押されたのは、そこらへんにあったのではないかと思います。

まとめ

映画「キャッツ」は、なかなか厳しい映画でした。

楽しめなくはありませんが、以前に見たことのある僕の楽しみは、

「この曲はオリジナルのほうがよかったなぁ」

とか、

「このシーンのダンスは映画のほうが迫力あるな」

とかだけでした。


そうなってくると興味のあまりない曲で、映画バージョンもそれほど琴線に触れないとなると、さっさと次を見たい、と思ってしまうしまつ。

そうなると映画館で見ているより、早送りできる自宅で見ていたほうがいいか、ということになってしまいます。

その程度の映画であって、北米で散々な結果になったのもうなずける残念な作品でした。











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