地獄楽は打ち切り?そういわれる理由を考察

アニメーション

マンガ「地獄楽」

アニメの第1期が終了し、その翌日には第2期が、時期は不明としながらも、放映の決定との発表がありました。

独特の世界観に少々グロい描写も多めで、好き嫌いが分かれやすい作品ではあります。

そんな地獄楽ですが、マンガは「打ち切られた」という話がネットを中心に多く出回っているのでした。

果たして「地獄楽」は打ち切られた作品なのでしょうか?

そしてそういわれる理由についても考察していきたいと思います。







地獄楽は打ち切りではない

公式な発表があったわけではないので、筆者の推測の域は出ませんが、「地獄楽」は

    打ちきりで終了したのではない、

と言えると思います。

それではそういう結論にたどりついた理由を上げていくことにしましょう。

人気は高かった

連作されていたのは少年ジャンプ+。

こちらは掲載作品が多く、その数は300近くに上ります。

その中で「地獄楽」は2020年7月には総閲覧数1位となったほどの人気漫画でした。

そんな人気作品をわざわざ打ち切りにはしないと思われるからです。

アニメ化され、第2期継続も決定

漫画の連載が終了した2021年1月に「地獄楽」のアニメ化決定が発表されました。

少年ジャンプ系の漫画で打ち切られる作品はというと、人気アンケートで成績が芳しくない作品というのはよく知られています。

逆に人気がある作品は、作者がやめたくても編集部が辞めさせない、と言われていたほど。

今でこそ、無理矢理続けさせることは少なくなりましたが、これほど人気アンケートに敏感な集英社の作品ですので、人気がなければアニメ化にも動かないと思われます。

さらに、第1期が終了した翌日には第2期決定の発表までされました。

これは第1期の成績が良く、続けても視聴率が見込めることの現われに他ありません。


このようにファンの心をつかんでいる作品が、打ち切りということは考えにくいと思うのです。

打ち切りと言われる理由を考察

それではなぜ、「地獄楽」は打ち切りだった、と言われるようになったのでしょうか?

こちらもはっきりしたことはわかりませんが、ネット内で確認できる意見の中からこれが原因では、というものを考察していきたいと思います。

全13巻と少なく、後半急展開での終了から

マンガ「地獄楽」はすでに連載を終了し、全13巻という単行本が発行されています。

この13巻という数字をみて、シリーズの単行本数としては少ないととられたのではないでしょうか。


しかも作品の内容を読んでみると、後半の展開がかなりハイペースであると感じる読者が多いようです。

このハイペースであるという印象から、編集部から打ち切りを言い渡され、残った期間で作品を完結させなくてはならなくなった、と感じたことが、「地獄楽は打ち切りになった」説の根拠の一つのようです。


しかし地獄楽の作者の作風として、最終回に近づくにつれ、速い展開で終わらせたい、という物があります。

そのため、作者は通常運転のハイペースを守っていたにもかかわらず、読者には打ち切りが決まって限られた残りの話数で終わらせなくてはならなくなった、と感じたような気がします。


また、もしかするとペース配分を間違えた可能性もあるかもしれません。

連載を終了する際、代わって始まるその後の新連載のスケジュール調整などが必要となります。

そのため、集英社では完結の半年前に編集部に伝え、最終話までの20週分の構成を提出する必要があるというのです。

    ・最終回までの大まかな展開。
    ・それに必要なエピソードにどのようなものがあるか。
    ・そしてそれぞれに何話を使うのか。
    などなど。

ところが実際に描いてしまったらその構成よりも描きたいものが増えてしまった、などのミスが発生した可能性があります。

最終回は決まっており、それを伸ばすわけにはいかないため、その帳尻合わせをするとなると、ラストでハイペースにならざるを得ない、というわけです。

同じ作者の別作品で打ち切りがあったから

地獄楽の作者「賀来ゆうじ」先生の、地獄楽の後に描いた作品「アヤシモン」

じつはこの「アヤシモン」、ボス戦が始まる前に連載が終了してしまいました。

この明らかな終わり方から「アヤシモン」こそ、打ち切りとなったと言われています。

人気アンケート結果の結果が悪いと掲載ページが後ろに回される、という暗黙の了解の通り、この「アヤシモン」は掲載順位が、後ろ3作品に付けられる「ドべ3」を定位置にしていました。

そして25話で打ち切りとなり、その話を知ったネット民からも多くが「納得」という反応をしていました。


この印象が「地獄楽」にも飛び火してしまったようで、「地獄楽打ち切り」説がまことしやかにうわさされるようになった様です。

集英社の方針から邪推

近年では人気絶頂のうちに連載が終了する作品も見られるようになりましたが、少年ジャンプを発行する集英社は人気のある作品は終わらせず、人気が落ちると続けたくても打ち切る、というわかりやすい方針をとっています。

全13巻。
話数でいえば全127話。

このような数字で終了した「地獄楽」に、打ち切られたと勘違いした人がいたのではないでしょうか?

他の人気作品と比べると、

    東京リベンジャーズ:全31巻
    ゴールデンカムイ:全31巻
    鬼滅の刃:全23巻

と、明らかに短いシリーズとなっています。

まとめ

「地獄楽」が打ち切られたという噂はありますが、打ち切りで終了したのではないでしょう。

話は完結していますし、連載中、人気投票で1位にもなった作品です。

人気が落ちて無理矢理打ち切ったとは考えにくい、というのが結論です。


「地獄楽打ち切り」説がまことしやかにうわさされたのは、以下の理由ではないかと考察します。

    ・後半の展開がハイペースで、これは打ち切りのため
     →作者の作風としてもともと後半はハイペースで展開する
    ・同じ作者の作品が打ち切りとなっている
     →連載中の扱われ方に差があるため、同じ理由で終了したのではない
    ・全13巻と短め
     →人気作品でも11巻~13巻で完結する作品も現れている
      「チェンソーマン」「サマータイムレンダ」等

以上のようなことから、打ち切りが噂されただけで、実際には打ち切りではなく円満完結であったのでしょう。









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