アニメ「地獄楽」にてホウコという名前の木人が登場します。
長年、島で暮らしており、その年月は1000年を超えるほど。
もともとは人間だったそうですが、ある日、体の一部が樹化し始め、今では完全な木人となって歩き回り、会話をしています。
ところで彼だけでなく、島に住んでいた村人たちは全員樹化して樹木となってしまっていました。
なぜ、彼らは樹化してしまうのでしょうか?
今回はその理由を考察していきたいと思います。
地獄楽・ホウコが樹化する理由を考察!
アニメ「地獄楽」にてホウコは体全部がすでに樹化しており、歩く木人、という風貌です。
彼の話ではやがて彼も意識を失い、他の村人同様、樹化すると話していました。
が、その理由はわからないらしく、言及していません。
なぜ、ホウコたちは樹化して死を迎えたのでしょうか?
天仙によって作り出された試作品
ホウコは知りませんでしたが、実は木人は天仙によって作り出された試作品でした。
ネタバレにますが、不老不死の仙薬が完成し、その仙薬を飲用した人物が不当不死となってどのような行動をとるのか、観察したいということで作り上げられたのが真相です。
ちなみにですが、竈神と呼ばれる化け物も、不老不死に近い存在になったホウコを教育するために作られたのでした。
不老不死になったことで死ぬことや体を傷つけることに無頓着になりつつあったホウコ達に、他の生き物を傷つけることはいけないことだと説明すつ為に作り出されたのです。
まさに天仙の一人がこの島のことを実験場、と呼んでいたことが納得いく理由でした
作り方は植物のタオとの掛け合わせ
ここからは考察ですが、島民に超長寿の存在にするためには、他の島の生き物同様、タオの掛け合わせだと思われます。
おそらくは樹化するだけに樹木のタオが使われて、人間に組み込まれたのではないか、と考えました。
花化した場合、一気に意識が無くなってしまいます。
ネタバレになりますが、後には仙太が花化してしまった際、その意識は夢ような世界に閉じ込められ、幸せな状況だけを見続ける様子が描かれていました。
それに対し、長寿の存在となった人間がどのような生活をしていくのかを観察しなければなりませんので、花化とは違う変化を人間に与えないといけません。
そのため、花化とは違ったタオの使用が考えられたのでしょう。
樹化に関する情報のまとめ
樹化していくホウコに関して作品の中で描かれている点をまとめてみました。
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1.再生力があり、傷ついたり、体の一部が切断されても再生する。
2.首がとれても死なない。
3.寿命が長く、数百年というレベル。
4.体が徐々に樹木になっていく。この変化は年齢とは関係なく進行する。
5.彼の家族のうち、娘が最初に樹化して意識がなくなった。
6.樹化が完成すると意識がなくなり、動けなくなって樹木と化す。
以上のようになっています。
樹化する理由はタオの減少が原因?
では、ホウコたちが樹化し、完全に意識がなくなる理由は何なのでしょうか?
それはタオの減少、および消滅が関係しているのではないかと思われます。
ネタバレになりますが、アニメ「地獄楽」の話が進んでいくと、メイがタオを使いすぎて体が成長するというシーンがあります。
それだけではなく、彼女の体の一部が樹化しているのも描かれているのでした。
その現象に対し、メイは、
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「彼女のタオが少なくなると体が成長し、樹化が始まって、進行する」
と発言しています。
もしこのことがホウコにも当てはまって、樹化が始まっているとしたらどうでしょうか。
タオの大きさは個人で異なります。
タオの量が少ない個体は、同じ生活を送っていたとしても、他の人よりもタオの減少が速く進んでしまいます。
その影響で樹化が始まり、やがて意識も無くなってしまうのではないでしょうか?
ホウコが語った、家族の中で娘が最初に、樹化し始めた、ということは、残念ながら彼女のタオが両親より少なかったから、と考えられます。
蓬莱に集まり座禅している樹化した木は、すべて枯れて葉をつけていません。
樹化して木になったとしても、そのような姿で死んでいるのだと思います。
まとめ
アニメ「地獄楽」でホウコが樹化する理由について考察してみました。
はっきりとした理由は、作品の中で描かれていませんし、語られてもいません。
ですが、話が進んで、樹化するメイの描写とその理由が語られたシーンがあり、その理由がホウコにもあてはなるのではないか、という仮説を基に考察をしてみました。
この作品の中で一番重要なキーワードであるタオ。
ホウコが人間離れした長寿と再生能力を持つのもタオをいじられた結果だと思われます。
ですので、このタオを少なくなると樹化が始まり、タオが消滅すると意識がなくなって樹化が完了する、と考えました。
とすれは、年齢とは関係なく進行する理由も、ホウコの家族の中で娘が最初に樹化した理由も説明が付きます。
さらに蓬莱で樹化した樹木、座禅したかつての村民の姿の描かれ方は、立ち枯れた樹木のようにしか見えません。
島の他の景色が、それこそ極楽浄土のように生命力にあふれているにもかかわらず。
これはタオが消滅した理由だと推察することができると思います。
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