カナダ在住20年の筆者が見た映画の感想とふと思った疑問についてを勝手気ままに書いていくブログです。

映画2分の1の魔法のイアンとバーリーの父親ワイルデンは魔法使い?彼の死因もに考察!

2020/03/16
 
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映画「2分の1の魔法」ではイアンとバーリーが亡くなった父親ワイルデンを魔法で蘇らそうとする冒険と家族の絆を描いた物語です。

弟のイアンが16歳になった誕生日にワイルデンが残した魔法の杖と魔法の宝石、そして呪文を受け取って、一時的に父親を生き返らせようというのが、話の始まり。


と、ここで二つの疑問が湧いてきませんか?

ワイルデンは杖と宝石、呪文を知っていたわけですが、ということは彼は魔法使いだったのでしょうか?

そしてもう一つの疑問は、彼の死因について、です。

今回はこの二つの謎について、考察していくことにしましょう。







イアンとバーリーの父親ワイルデンは魔法使いか?

イアンが生まれる前に亡くなった父親のワイルデン。

そんなワイルデンは、母親に具体的に何なのかを説明しないまま、息子たちのために遺品を預けます。

二人が16歳以上になったときに渡してほしいという願いとともに。


イアンの16歳の誕生日に、母親ローレルはバーリーとイアンに預かっていたプレゼントを渡します。

包みを開けてみるとそこには「魔法の杖」、「魔法の宝石」そして「呪文の記された手紙」が入っていました。


このことをよく考えてみると、つまりこういうことになります。

    ワイルデンは失われた魔法についての知識があった
    「魔法の杖」と「魔法の宝石」を手に入れた
    ・だけでなく、本物の魔法の呪文も探し出していた

この意味を一つずつ、深く考察してみましょう。


1番目の「魔法について知識があった」ことはそれほど珍しいことではないでしょう。

現実の我々の世界でも過去に存在していて、今は失われてしまった技術というものがあった、ということはいくつも例として出すことができます。

「2分の1の魔法」の世界でもかつて魔法が使われていた、ということは知識として残っていても不思議ではありません


それと同じで2番目の『「魔法の杖」と「魔法の宝石」を手に入れた』ことも、例えばかつて使われていた発掘物と同じような形で見つけ出すことができた、ことはあり得るでしょう。

もしくは先祖代々伝わっていたもの、という可能性もあります。


そして3番目の『本物の魔法の呪文も探し出していた』も、2番目と同じで、失われた技術の使い方を記した文献が残っていたとして、それを手に入れたことは考えられます。

ただ、2番目と3番目について、一般人で専門的な職業、例えば考古学博士であるとか、でなければ、なかなか入手はむつかしいと思います

もちろんアマチュアとして趣味で研究していて、博物館も垂涎の的というレアアイテムを持っている人もいないことはありませんが、であれば、それなりの知名度があって、少なくとも家族、妻であるローレルが、生前のワイルデンには魔法に関する研究の趣味があった、という思い出などがないと不自然でしょう。

が、そのような気配は全くありません。


となると、先祖代々伝わっていた、と考えると自然なのではないでしょうか。

魔法使いである可能性を考察

先祖代々伝わっていた、とするとワイルデンの祖先は魔法使いであった可能性が出てきます。

で、あった場合、ワイルデン自身も魔法が使えた可能性はゼロではない、といえるのではないでしょうか。

つまりワイルデンは魔法使いだった?

この疑問に対して考えてみると、次の疑問が出てきます。

    ワイルデンが魔法使いであったなら、妻のローレルがそのことを知らなかったのはなぜ?

そしてさらに大きな謎が、

    不治の病に倒れた時、なぜ魔法を使って治癒しなかったのか?

です。

妻ローレルが知らなかった理由

魔法の杖を息子たちに渡したときのローレルの反応を見てみると、とても彼女が自分の夫が魔法と関係があったことを事前に知っていたとは思えません。

大体、魔法自体にも詳しくないようでした。

ですので、ワイルデンが魔法使いだったとしてもローレルはそのことは知らなかったのだと思います。

ではなぜ?

単純に秘密にしていたから、という理由で片付いてしまいそうですが、秘密にしていたわけはともかく、秘密にしていたからといってばれないものでしょうか?


秘密にしていてばれないことはあり得ます。

ただしこれは、秘密にしておく機会が少なければ少ないほど、ばれないということでもあります。

つまり、ワイルデンが魔法使いだったとしても、魔法を使う機会がほとんどない、ということであれば、妻であるローレルだけでなく、親や親類、親しい友人にも彼が魔法使いであったという事実はばれにくくなります。


ただ、秘密にしておく必要があったのでしょうか?

映画の最後に、イアンがクラスで魔法について話をするシーンがありました。

その後も、魔法をバンバン使っています。

この映画の世界では魔法は習得がむつかしいために、万人が使える科学の前に使う人が少なくなっていって、忘れ去られた、ということになっています。

決して邪悪な技術という位置付けではなく、使えたから捕まって火あぶり、ということではありません。

そんな、世界で魔法使いだからだとして、秘密にしておく必要があったのでしょうか?

自分の病気の治療に魔法を使わなかった理由

さらに自分が不治の病と分かったとき、魔法を使って治そうとしないのは不自然でしょう。

しかも彼の家族の状況は、妻が第2子を妊娠し、すぐにでも生まれる、というような状況です。

生まれてくる赤ん坊を見てみたいでしょうし、幼い子供二人を残して死にたくはないはずです。


そんな状況で治療ではどうにもならないと分かったとき、魔法を使って治療を試みないわけがないでしょう。

が、実際はワイルデンは魔法を使おうとした形跡はなさそうです。

では、なぜ?


まず、考えられるのが治癒の魔法の呪文を知らなかった魔法の宝石が手に入らなかった、です。

しかしこれであれば、何も一人で探し出そうとはせず、家族や友人、知人に頼んで助けてもらうことくらいはしたでしょうし、であれば、彼が魔法を使えたことは周知されていたはずです。


続いて考えられるのは、魔法は知っていたが、病気の進行が速すぎて思いのほか早くに魔法が使えない体になっていた、です。

映画の中で魔法の使用について、バーリーが幾度となくコメントしています。

それは、魔法を成功させるには精神の力が必要である、と。

もっと具体的に言えば、魔法のことを心の底から信じて、全身全霊をかけて呪文を唱える、ということです。


が、ワイルデンの場合、病魔の進行が思いのほか早く、魔法を試みた時には、病気のせいで精神力が足りずに、成功しなかった、という可能性があります。

ただこれも、この場合はワイルデンが魔法の呪文を知っていた、ということになります。
知っていて、彼自身が使える状態ではなかった、成功させるだけの力がなかった、と。

であれば、だれかれ構わず、魔法を試してもらうことはお願いできたのではないでしょうか?

失敗してもともと、成功したところで、魔法を使った人に何の副作用も起きないはずですから。


こう考えてみると、ワイルデンが本当に魔法を使える魔法使いであった、という仮説が崩れていくように思えてきました

魔法使いでなかったときの疑問

ではワイルデンが魔法使い出なかった、とした場合に、考えられる疑問点はあるでしょうか?

とりあえず一つ、思いつきます。

それは、なぜ一時的な生き返りの魔法を使うことが可能な道具を1セット、持っていたのか?ということでしょう。


とはいえ、この疑問に対する納得のいく答えは、ないわけではありません。

先祖代々伝わっていた」、「骨董品屋か何かでたまたま手に入れた」など、可能性は低いかもしれませんが、起こらないわけではない仮説は立てることはできます。

そしてたまたま偶然にワイルデンは発見したから、信用もせず、専門家に鑑定も依頼せず、家族にはなすこともなく、しまってあったのではないでしょうか。

そして、いよいよ死期が近づいてきたとき、ローレルに頼んで息子たちに託したのだとすると辻褄はあいます。


唯一引っ掛かるのは、一通りの道具を与えたとして、それが成功するかどうか、わからないのに、そこは気にならなかったのか、ということだけでした。

が、それについても成功すれば儲けもの、失敗しても何も失うことはない、というのであれば、父親の形見が息子たちに渡されるのですから、失敗してもいいや、という感じで託したのではないでしょうか。

そして16歳という年齢制限を付けたのは、万が一成功し、魔法が使えるようになった場合、幼すぎては危ないので、16歳以上という条件を付けたと考えると自然です。

実際、父親を生き返らせることができたイアンは、その後も魔法を使い続けていますし。

ワイルデンは魔法使いではなかった

ここまで考察してきましたが、どうやらワイルデンは魔法使いではなかった、という結論が自然のようです。

で、魔法使いではなかったために、自身の治癒に魔法を使うこともなく、医療による延命をつづけ、結局、病気で亡くなった、というのが、真相でしょう。

では、ワイルデンの死因はいったい何だったのでしょうか?

ワイルデンの死因を考察

ワイルデンの死因について考えるための手がかりは次の3つです

    ・人間でいうところの30代から40代で亡くなっている
    ・第2子の誕生前に亡くなっている
    ・幼いバーリーが変わり果てた姿を恐れて死に目に会いに行けなかった

では、これらについて一つずつ見ていきましょう。

30代から40代で亡くなっている

ワイルデンは人間ではなくエルフで、エルフの寿命は人間の10倍ほど、というのがファンタジー世界の通説になっています。

ですので、ワイルデンが亡くなった年齢が本当に何歳なのか、わかっていません。

が、イアンが16歳の誕生日を迎えていますので、おそらく映画「2分の1の魔法」の世界ではエルフは人間と同じような年の取り方をするのだと考えられます。

とすれば、写真などを見る限り、ワイルデンが亡くなったのは30代から40代くらいの年齢であったことが分かるわけです。

イアン誕生前に死亡した

次の事実として、イアンが生まれる前にワイルデンが亡くなっています

この場合、普通であれば、ワイルデンの調子が悪くなってからに第2子を作ろう、と考える家族はまず少ないでしょう。

つまり、ワイルデンの病気は突発的に発症した可能性が高く、しかも進行はかなり早かったといえるのではないでしょうか。

病気がなければ、家族4人で暮らすつもりの家族計画を立てていたと思います。
結果的にその計画が壊れてしまうわけですが、後戻りできないタイミングで病気のことが分かって、イアンの誕生前に亡くなった、つまり闘病生活は長くても半年くらいということになるのでしょう。

幼いバーリーが恐怖を感じる変わり果てた姿

最後にバーリーが、幼心に父親の変わり果てた姿を怖がって死に目に会えなかったことを今でも後悔している、という点を考えてみましょう。

イアンが16歳の時に、すでに車を運転し、学校にも行っていないようなバーリーですので、高校は卒業したようです。

となると年齢差は3歳から4歳程度。

つまりワイルデンが死んだときのバーリーの年齢が3歳前後から4歳程度であった可能性が高いということになります。

であれば、彼の記憶に元気な時の父親の姿と、病気の末、変わり果てた姿の父親が残っていても不思議ではありません。


そしてその記憶の中で、ワイルデンはたくさんの管につながれて生かされていた、といっています。

おそらくそのころの姿は延命治療中であったのであろうと思われるわけです。

ワイルデンの死因は肺がん!?

これらをまとめて考えると、ワイルデンの死因は肺がんではなかったか、と思われます


まず第一に、彼がエルフであり、人間ではないので、エルフにだけ起こる特殊な病気、という卑怯な技を使うことも可能です。

が、映画の中で描写されるキャラクターの生活の様子や、あふれる生活アイテム、イアンとバーリーが冒険で移動した地域の風景などを見るに、現代のアメリカ、それも地形的に中西部、ウィスコンシン州やミシガン州、アイオワ州、イリノイ州といったあたりではないか、と思われます。

ですので、映画「2分の1の魔法」のエルフは我々人間にとても近い生物だと仮定した場合、ワイルデンのような年齢層のアメリカ人成人男性の病気による死亡原因を見てみると、ヒントが隠されているのではないでしょうか。

アメリカ人成人男性の病気による死亡原因で一番多いのは心臓疾患ですが、特に30代から40代という年齢だけを見ると、それはガンにとってかわられます。

ガンであれば、人に移ることもありませんので、例えば流行した特殊な病気に比べると、死んだ人物のほうに話題がいき、映画のようなリアクションになるでしょう。

これが、今はやりのコロナによる肺炎からの死亡などであれば、ワイルデンだけの死が語られず、その時のパニックの様子なども必ず、話題に上るでしょうから、そのような描写がないところを見ると、ガンによる病死のほうが、しっくりきます


そしてガンですが、どこにガンを発症したのか?

こちらも統計が出ており、1位が肺ガン、2位が前立腺ガンになります。
この1位と2位の割合の差はほんのわずかですが、バーリーの証言、「たくさんの管がつながれていた」ということを考えると、肺ガンのほうが可能性は高いでしょう。

というのも肺ガンが進行していけば、肺の機能がどんどん低下し、呼吸ができなくなっていくからです。

そうなれば、延命装置につなげて機械的に呼吸ができるようにしないといけなくなり、その結果、バーリーが目撃した、「たくさん管につながれた状態」が出来上がるからです。

映画「2分の1の魔法」の魔法について

最後に映画「2分の1の魔法」の世界の魔法について、少し考えてみたいと思います。

というのも、映画の中に登場する魔法は、どれも魔法の杖と術者の能力で成功させていました。
唯一「生き返りの魔法」以外は。

「生き返りの魔法」だけは杖だけでなくて「不死鳥の石」を使わないと成功させることはできません。

これはなぜなのでしょうか?


考えられる可能性として、元ネタとなっているゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ(以後D&D)などでは、魔法使い系の魔法と僧侶系の魔法は分かれており、生き返りなどの魔法は、僧侶系の魔法に属することが多いです。

魔法使いが使う魔法で死者をよみがえらせるという系統の魔法になると、ゾンビなどにして蘇らせる、というものになり、死者を生前と同じように生き返らせる魔法は見当たりません


そんな「生き返り」という魔法使いにとって特殊な魔法を使う場合、よくあるのがほかのアイテムの力を使って成功させる、というパターンです。

そしておそらく、それが理由で今回のように「一時的な生き返り」の魔法を使うために魔法の宝石「不死鳥の石」が必要になる、という設定にされたのではないでしょうか。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。

いろいろと考察してきましたが、残念ながらイアンとバーリーの父親ワイルデンは、魔法使いではなかったようです。

そんな彼がなぜ魔法の杖などを持っていたのか、は、おそらく先祖代々伝わってきたもの、というのが理由で、だからこそ、ワイルデンは息子たちに魔法で生き返らせさせて、大人になった彼らと会うことを希望したのでしょう。

生ぞ代々伝わってきた、ということは、その血に魔法使いの血が流れており、何らかの拍子で魔力が強い人物が生まれる可能性が高いわけです。

その可能性に、ワイルデンは賭けたのではないでしょうか。


そしてワイルデンの死因は肺ガン

もちろんエルフがガンを発症させ、体内の器官が人間と同じであった場合の話ですが。

何はともあれ、肺ガンであれば、映画の中で得られた手掛かりをすべてカバーする死因になります。


とはいえ、幼い息子とまだ見ぬ子供を残して死ななければならなかったワイルデンのことを考えると、残念ですし、彼ば失われてしまった魔法に頼って、再開を願ったのもよくわかる気がします。











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