カナダ在住20年の筆者が見た映画の感想とふと思った疑問についてを勝手気ままに書いていくブログです。

実写版映画アラジンのラスト結末でジーニーが人間になれた理由を考察!ジーニーって一体何者?

2019/07/22
 
この記事を書いている人 - WRITER -

ディズニー・アニメクラシックの傑作の一つ「アラジン」。

その実写版が公開されましたが、オリジナルとは違う部分がいくつかありますね。

その中でも一番驚いたのは、ラスト結末でジーニーがランプから開放されただけでなく、その後、人間になってしまったことではないでしょうか。

映画のオリジナルで新キャラクターのダリアと結ばれ、子供まで出来たジーニー。

映画館では、ここまで話を変えてしまってもいいのか、とも思いましたが、今思うとこれはこれで、味わいのあるストーリーかもしれない、と納得しています。

それはそれとして、実際にジーニーが人間になれるのだろうか?という疑問のほうが湧いてきました。

ジーニーという存在のことは、多少知っていましたが、人間になれるかどうか、については思いもよらなかったので、この際、調べてみたいと思います。







ジーニーって一体何者?

まずはジーニーという存在が一体何であるか?というところをはっきりとさせていきましょう。

子供の頃に「アラジンと魔法のランプ」や「アリババと40人の盗賊」などを本で読んだり、テレビのアニメを見たりしたときに登場したジーニーを、うろ覚えに覚えています。

今となっては、ディズニーのジーニーの印象が強すぎて、子供の頃の記憶が曖昧ですが、はっきりと覚えているのは、ウィル・スミスやオリジナルアニメのロビン・ウィリアムスのような友達感覚のジーニーではなかった、ということでしょう。

どちらかというと機械的というか、個性がないような、主となった人の願いに対して善悪の判断もせずに、ただ叶えている、という印象です。

ジーニーとは「ジン」のあだ名的な呼び名で、例えばジョンのことをジョニー、ベスのことをベッツィーというような感じでしょう。

このジンとは、アラブ世界で、

人にあらざる存在であり、なおかつ人のように思考力をもつとみなされる存在、すなわち精霊や妖怪、魔人など一群の超自然的な生き物の総称

ウィキペディアより

であり、日本で言うところの妖怪に近いものです。

映画「アラジン」で描写されているように、「煙のような気体の状態から、固まりながら姿を現す」とされており、その姿はなんにでも変幻自在で、大きさも意のままに操ることができます。

能力的に人間よりも格段に上回っており、普通の人が知力、体力、魔力で太刀打ちすることはできません。

しかし偉大な魔法使いともなると、このジンを意のままに操ることができ、その道で有名な古代の英雄ソロモン王は、多数のジンを式神のように操って、神殿を建設した、という伝説も残っているほどです。

性格もいろんなタイプのジンがいて、人助けをする心優しいジンもいれば、いたずらを好んだり、悪意を持って害をなそうとするジンもいますし、人間のことはまったく気にもとめていないジンもいるようです。

更に細かくジンを見ていくと、「ジン」というのは日本語で言うところの精霊とか妖怪という総称に当たり、更に細かく強大な魔力を持つものから順にマリード、イフリート、シャイターン、ジン、ジャーンと分けられているそうです。

ちなみにアラジンに出てくるジーニーは、イフリートに当たるジンだそうですが、このイフリート、古くはテーフルトークPRGから「ファイナルファンタジー」シリーズなどのコンピューターRPGに炎の精霊、もしくは炎の魔物として登場していることから、炎の魔人という印象がありますが、炎にだけ特化しているわけではなく、他の属性の魔法も問題なく使用することができます。

とはいえ、言い伝えではイフリートも含めジンは、煙の無い火から生まれた種族だとされていますので、炎とまったく関係がないわけでもないのですが、だったら炎の魔人ということにしておいてもいいような気がするのは、ボクだけでしょうか。

さらにイフリートの下位に分類されるシャイターンは、悪魔として有名なサタンに該当すると言われています。

なんでも、神様アラーが全ての天使に命じて最初の人間であるアダムに対しひざまずくように命令した際に、炎から作られたジンが泥から作られた人間にひざまずくことを拒否したために神に罰せられて追放され、その後、神に楯突くようになった、というのが言い伝えだそうです。

とはいえ、この話はシャイターンだけでなく、イフリートにも同じような話があり、イフリートも堕天使だとする説もあるそうです。

ジーニーが魔法のランプの中に閉じ込められていたのは、神に背いた罰を受けて、ということかもしれませんね。

ジーニーが人間になれる可能性

実写版アラジンでは映画の最後に、ジーニーが魔法のランプから開放されるだけではなく、人間になってしまいます。

その展開は、少し驚きましたが、それなりにいいエンディングだな、と映画館の中では思っていました。

が、ディズニー作品の一つであることに気がついたとき、「リトルマーメイド」も「ピノキオ」もそうですが、マイノリティの一員がマジョリティの一員になりたいと願い、その願いが叶うことでハッピーエンドとするのは、最近のポリティカルライトの動きから考えると問題はないのかな、と考え込んでしまいました。

個性を大切に、と言いながら、ストーリーは多くの他の人と同じような存在になり、そのグループに受け入れられてめでたしめでたし、では、マイノリティのままでいたのでは幸せになれないとメッセージを発しているようにも捉えられかねません。

もっといえば、マイノリティは劣っているからマジョリティの一員になりたいという差別的な色も見えなくないかと。

とはいえ、アラジンのジーニーに関しては、マイノリティというよりジーニー一人だけですので、ジーニーのままでいろ、というのも酷なような気もしますが。

それはさておき、ジーニーが人間になるという結末。

本当に可能なのでしょうか?

ジーニー、すなわちジンですが、昔からの言い伝えなどを調べてみても、ジンが人間になった、という話は見つかりませんでした。

もっと古典の原文クラスを探せば、そのような話もあるかもしれませんが、それは不可能ですので、ここではジンが人間になるという話はなかったものとしてすすめていくことにしましょう。

アラブ世界の精霊、ジーニーことジンは、先でも述べたとおり、人間とは異なった存在であります。

人間が何らかの拍子にジンになるような存在ではありません。

日本で言うところの、古くなったものに霊が宿るような妖怪でもなく、生まれながらにしてジンという精霊である、という定義です。

ただ、そんな存在のジンですが、人間がジンになった事例がまったくないわけではありません。

実はディズニー版「アラジン」で人間がジンになっているのです。

そうです、ジャファーです。

オリジナルアニメでは明確に、本人の願いとしてジンになっていますし、今回の実写版アラジンでは、ジーニーの解釈でジャファーをジンにしています。

ついでに言えば、ジンになったからと言って必ず魔法のランプに閉じ込められる存在でなければならないわけでもないので、ジンになったジャファーが魔法のランプに閉じ込められる事になったのは、明確にどのようなジンになりたいかをはっきりさせなかったジャファーの盲点を突いて、ジーニーが勝手にやらかしたことなのですが。

ということで、人間が魔法によってジンになることは可能のようです。

では、逆はどうでしょう?

「魔法」という便利なものを持ち出せば、出来ないことは何もありません。ジンを人間にする魔法があって、それを利用すれば、人が人間になれる、ということに異論を挟む余地はなくなってしまいます。

ですが、これだと身も蓋もなくなってしまいます。魔法を使えばできる、ではあんまりでしょう。

そこで他の可能性を考えたとき、ジャファーのことを思い出したのです。

彼は人間から魔法でジンになりました。

では、その魔法が解けたら、どうなるのでしょう?

間違いなく、人間に戻れますよね。

そしてその魔法を解く方法の一つが、ジーニーが人間になったように、「ご主人様によって願いの一つとして呪いから開放されること」であったとしたら。

そうなると、ジーニーももともとジンであったわけではなく、1000年前に魔法でジンにされてしまった人間だった、という可能性があるのではないでしょうか?

これであれば、「魔法で」の一言で済まされるよりも、もう少し説得力のある「ジーニーが人間になれた理由」の答えになると思いませんか。




ジーニーの魔法に関して

ここまで考えたとき、ジーニーの魔法に関して少し疑問が出てきたので、記しておきたいと思います。

ジーニーとして魔法を使い放題で、最後にはジャファーの願いとはいえ、彼をジンにして魔法のランプに閉じ込めてしまいました。

その後、ジャファーによって破壊された魔法のカーペットも魔法で直していますが、これらの魔法って、いつまで効力があるのでしょうか?

ジャファーはジンとなって魔法のランプに閉じ込められました。

ジャファーがもともとの人間ではなく、ジンの形体にいるのは、ジーニーの魔法が働いているから、ということになると思います。

が、ジーニーが人間となり、魔法が使えなくなった途端、ジーニーの魔法は存在しないことになり、ジーニーの魔法によって人間ではなくジンという形体になっていたジャファーは、その魔法が消え失せるわけですから、人間に戻らざるをえないのではないでしょうか?

例を上げてボクが感じた疑問を表現すれば、こういうことです。

火をつける、という行為は一度火をおこし、後は条件さえ揃ってしまえば延々と燃え続けます。

一方で水を氷にするという行為は、例えば冷蔵庫などを使って可能ですが、冷蔵庫が動かなくなってしまえば、氷のままにとどめておくことはできません。

ジーニーの魔法はきっかけを与えさえすれば、あとは自然とその現象が続く「燃える」というようなものか、冷蔵庫が止まれば効果も消えて元に戻ってしまうものなのか、ということです。

「燃える」と同じであれば、ジーニーが人間となり、魔法の力を失ってもジャファーにかけられた魔法はそのままで、ジンとして魔法のランプに閉じ込められたままでしょう。

が、魔法の力が働き続けないと、ジャファーをジンのままにしておけないとしたら。
ジーニーが魔法の力を失った途端、ジャファーもジンではなくなり、人間に戻ってしまいます。

魔法がどういった力で働いているか、わからないので、なんとも言えませんが、ジャファーをジンにした魔法は、なんとなく、水を氷にしておくのと同じような力が必要だと、個人的には感じてしまいます。

皆さんは、どう思われますか?

最後にもう一つ。

ジャファーの魔法によって糸の山になってしまった魔法のじゅうたん。

ジーニーの魔法によって復活しますが、これって「死んだものを生き返らせる」に当てはまらないのでしょうか?

とはいえ、この「死んだものを生き返らせる」ことを禁止したのは願いとしてだけであり、実はジーニーには「死んだものを生き返らせる」だけの魔法の力は備わっていた、とも考えられますけど。

まとめ

ジーニーとは、アラブ世界でイスラム教ができる前からずっと信仰のあったジンという精霊(もしくは「幽精」)という存在で、人間とは別の存在でした。

ジンの中には自分たちは人間よりも高等な存在だ、と信じ、そのことで神様と対立して悪魔になってしまった種もあるほど。

そんなジンが人間になりたい、とおもうのは少し変な気がします。

また、古くからアラブ世界の物語に登場しますが、ボクが調べられる限り、ジンが人間になったり、人間がジンになったりする話は見つかりませんでした。

唯一、人間がジンになっているのはオリジナルアニメの「アラジン」のジャファーだけ。

となれば、実写版アラジンで人間になれたジーニーは、もともとは人間で、魔法の力で人になっていた可能性があります。

というわけで、実はジーニーは1000年前は人間だった、という答えが一番、しっくり来るような気がします。











この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© Takmoの映画三昧 , 2019 All Rights Reserved.